WEBマーケティング

バナー広告の相場を種類別に紹介!費用を抑えて効果を高める方法とは

バナー広告の相場を種類別に紹介!費用を抑えて効果を高める方法とは

バナー広告とはWEBサイト上にあるネット広告の1つで、主に大手メディアの保有している【広告枠】に掲載している広告を言います。

バナー広告は大きく分けて、訪問者すべてに一貫して広告を見せる【純広告】と、ユーザーが自身の興味があるサイトにアクセスした際に掲載される【運用型】の2種類です。

今回は費用相場と特徴、費用を抑えるための方法などを紹介していきます。

バナー広告の掲載先別の掲載料・運用費用の相場

掲載先 特徴 料金相場
Google広告(GDN) Googleアドセンスを利用しているサイトへの提携 50~100円/1クリック
100~500円/1000imp
Yahoo!広告(YDA) Yahoo!ニュースや各提携サービスサイトへ掲載可能 50~100円/1クリック
100~500円/1000imp
LINE広告 現在8900万人以上の利用者がいるプラットフォーム 24~200円/1クリック
400~600円/1000imp
その他純広告 特定メディアへの広告 数十万~数千万円/掲載期間により変動

まずはバナー広告の大手である3社と純広告の特徴と料金相場を紹介します。

Google広告とYahoo!広告は、主にそれぞれが運営するメディアや提携しているメディアに広告が掲載できます。

LINE広告はLINEの中のコンテンツ(ニュースやタイムラインなど)でしか掲載できませんが、アクティブユーザーが多いのもLINEの特徴です。

その他の純広告はメディアの広告枠を購入して掲載するので、あらかじめ広告費がわかり、予定よりも予算が上がるといったことがありません。

それぞれの掲載先による違いについて詳しくご紹介します。

Google広告(GDN)

Googleが提携するメディアへ広告を配信可能です。

コンテンツ・トピック・プレースメントでも、グラフィックなどターゲティング方法によって精度の高い集客を行えます。また、バナーサイズが豊富なのも特徴の一つです。

掲載先にはGmailの他YouTube、大手メディアやアドセンス契約をしている個人ブログなどが挙げられます。例えば、懇意にしてくれるファンの多い個人ブログで広告を配信したい場合など、Google広告を利用すると良いでしょう。

課金方法は、主に以下の通りです。

  • クリック課金【50円~100円/1クリックあたり】
  • インプレッション課金【100円~500円/1,000imp】

Yahoo!広告(YDA)

Yahoo!が運営する全サイトと提携するサイトへ広告を配信可能です。現在のYDAは「旧Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」から「Yahoo!ディスプレイ広告 運用型(YDA)」に移行したものを指します。

前述したGoogleと似ているため、ターゲットを【Google利用者】と【Yahoo!利用者】のどちらにするかで掲載を決めるべきでしょう。

Yahoo!の特徴は、Yahoo!が運営するYahoo!ニュースやYahoo!天気といった信頼性の高いメディアの他、食べログや新聞社など大手メディアへの掲載も可能な点です。

課金方法は、主に以下の通りです。

  • クリック課金【50円~100円/1クリックあたり】
  • インプレッション課金【100円~500円/1,000imp】

LINE広告

ユーザー数世界トップクラスのSNSプラットフォームで広告の配信が可能です。

8,900万人以上のユーザーを保有しているので、既存広告で獲得できていない層へのアプローチも可能な運用型のサービスとなります。低予算から掲載が可能です。また、配信先であるユーザーを地域や性別、年齢、行動データなどを元に解析して配信できる、【みなし属性ターゲティング】も魅力の一つです。

課金方法は、主に以下の通りです。

  • クリック課金【24円~200円/1クリックあたり】
  • インプレッション課金【400円~650円/1,000imp】

その他の純広告型

純広告の価格相場は、1クリック当たり単価24円〜200円、インプレッションの場合は1,000impで100円〜650円となります。算出方法は、一般的に【想定PV数×単価=掲載価格】となりますので、まずは【どのくらいのPV数を獲得したいのか】によって掲載メディアを選出することが重要です。

また、掲載先にも違いがあり、純広告は全部で6種類に分類されます。

  • 【リッチ広告】…掲載期間で掲載枠を占有する広告です。主に大手WEBメディア(YahooやGoogle)のトップに掲載する事が可能ですが、費用は数百万〜数千万円になります。
  • 【バナー広告】…大手WEBサイトに掲載されている記事の上下や中間に差し込む広告です。広告の質、自社の広告ランクによってCV数や価格に変動があるものの、費用対効果は高いと言えます。
  • 【記事広告】…WEBサイトに掲載可能で、商品自体の解説などを入れた記事の広告です。LPページにユーザーを導き、商品やサービスに興味のあるユーザーの獲得が可能で、掲載相場は1本あたり2000円〜4000円となります。
  • 【テキスト広告】…WEBサイトや記事の間に文章のみで掲載できる広告です。現在は取り扱いが少ない=広告自体にあまり強みが無くエンドユーザーまで届かない可能性もありますが、ある程度の認知目的に利用されることが多いです。費用は低価格で掲載可能となります。
  • 【メール広告】…いわゆるメルマガです。既知ユーザーの再獲得が可能となります。配信内容にもよりますが数円〜数百円が相場となります。
  • 【動画広告】…動画配信サービス内で掲載する動画を利用した広告で、画像よりも多くの情報量をユーザーに届けることが可能です。費用をあらかじめ決めた上で、CPV(視聴1回あたりの費用)、CPM(表示1,000回の費用)、CPC(広告リンク1クリックの費用)が課金されます。掲載先や動画の内容にもよりますが、数円~数百円が相場となります。

純広告とは、WEBサイトの広告掲載枠を一定期間購入して掲載する広告を指します。掲載費用をあらかじめ把握しつつ、LINE広告のように事前に入金した額から差し引かれる形態もあるので、広告予算を想定以上に費やしてしまうような事態を避けられます。

また、純広告はユーザーに届きやすい反面、高価格帯となる場合が多いです。

バナー広告の課金方式別の掲載料・運用費用の相場

バナー広告には大きく分けて4種類の課金方式があります。

課金方式 費用相場
クリック課金(CPC) 約20~500円/1クリック
インプレッション課金(CPM) 約100~500円/1,000imp
成果報酬型 約数百円~数万円/成果
期間保証型 約数十万~数千万円/期間による

課金方式はサイトによって異なりますので注意してください。

クリック課金(CPC)

一般的な課金方式で、PPC広告(Pay Per Crick)と呼ばれることもあります。

【ユーザーが広告をクリックした回数×20〜500円】で広告主に費用が発生し、この【単価】は【自社の広告ランク×広告の品質スコア】によって変動します。広告ランクは【広告主が1クリック当たりに幾ら支払うのか】、品質スコアは【10段階評価】で構成されることが多いです。

主に【Google/yahoo!/Twitter/Instagram】に掲載できます。

クリック課金の場合、広告に興味・関心のあるユーザーが獲得できるので、目的に合った広告を掲載していればそれなりのCV率の上昇やPV数の獲得に繋がり、エンドユーザーの獲得が可能です。そのため、費用はインプレッション課金よりもやや高めではありますが、確実な効果を期待できる仕組みとなっています。

ですが、ライバルの広告が多い場合には単価が高くなる場合があります。これは、入札価格を低くしすぎるとユーザーに表示されない場合が多いため、必然的に入札価格をある程度見込まないといけないということです。ライバルの多い広告を掲載する際には注意しましょう。

インプレッション課金(CPM)

こちらも一般的な課金方法です。クリック課金との違いは【表示されると費用が発生する】という点です。ほとんどの場合は【1,000回広告が表示される毎に100〜500円】の費用が発生します。

インプレッション課金の場合、広告掲載の時期や広告内容の業種属性、入札額により単価が変動するので、クリック課金のように事前に料金の総額を知ることができません。

また、広告を何度クリックされても広告費用は変わらず、表示される毎の費用発生なので、商品やサービスに興味のないユーザーへ表示されても費用が発生します。獲得したいユーザーへ適切な広告を届けることが難しいというリスクも持っていますが、費用はクリック課金よりも低価格なので、幅広いユーザーの獲得にはインプレッション課金がおすすめです。

成果報酬型

成果報酬型とは、いわゆる【アフィリエイト広告】のことを言います。

広告の掲載自体には費用は一切発生せず、表示されたリンク先でユーザーが何らかのサービスや商品を購入した場合や、サブスクリプションのような【月額制】、購入したサービスの【契約金】【初期費用】などで広告費用が発生する仕組みです。

費用相場は商品やサービスにより変動しますが、一般的には【商品販売価格に対して3割程度が多く数百〜数万円】とされています。この成果報酬型の課金方法は【ブログ/Twitter/Instagram】で取り扱われることが非常に多く、売上をある程度確保できた後の費用支払いとなるため、費用対効果は高い傾向にあります。

期間保証型

名前の通り、【一定期間広告枠を購入して掲載を確約する】という課金方法です。

前述した3つの場合、料金の支払いを行うものの【不定期掲載】となりますが、この期間保証型は固定で費用を算出できるので予算の不足を心配する必要がありません。

また、クリック、インプレッションの様にクリック数やimp、CVによって価格変動がないことも特徴の一つです。

費用相場は1枠数十万円〜数千万円と多岐に渡ります。特に大手メディアの場合、掲載期間が長ければ長いほどユーザーへの広告効果は高くなり、費用も比例して高くなるので注意が必要です。ですが、大手メディアの中でも【穴場】となる小さな広告枠を獲得できれば、それなりの費用でメディア掲載が可能となります。

バナー広告の制作費用の相場

バナータイプ 製作費
静止画バナー 4,000円~10,000円前後
GIFバナー 10,000円前後~
動画バナー 300,000円前後~1,000,000円前後
HTML5バナー 30,000円前後~

一般的に、静止画のバナーは低価格で制作が可能です。GIFやFlashを利用しても20,000円前後で制作でき、そこに制作サイズを追加して制作費用を算出します。また、定額で複数制作を受けてくれる会社もあります。

静止画バナーの場合、さまざまなサイズに柔軟に対応できるのでPCにもスマホにも適応した広告を制作しやすく、よりユーザーに認知される広告になります。ただし、デザイン性が高く求められるうえに広告自体の強さがないと見られにくいという面もあるので、制作の際にはプロにお任せするのがよいでしょう。

GIFバナーの場合、動きが発生するのでユーザーへ認識されやすく、サイズが小さくても目立ちやすいメリットはあります。ただし、イメージとして使用する【コマ】が増えれば増えるほど価格は高額になります。

動画バナーは、画像よりも短時間でユーザー情報を提供でき、GIFよりもさらに高い広告効果が期待できます。また、興味のあるユーザー以外にも【新たに興味を持たせる=ユーザーの新規開拓】がしやすいのでおすすめです。動画の場合は通常の制作に加え【編集】が追加されるため、費用は画像に比べると10倍以上になる可能性がある点に注意してください。

HTML5バナーは、2017年にGoogleが開始したGoogle Web Designerで制作可能なバナー広告です。以前はFlashバナーとして認知されていましたが、2016年以降はFlash再生自体が難しくなっており、こちらが主流となります。GIFよりも滑らかな動きになり、より広告効果を高めることが可能です。また、Google Web Designerを利用すれば無料でHTML5広告が制作可能ですが、プロと素人の作品ではデザインレベルの違いが出やすいので注意してください。

どのバナーにも共通して言えるのは、

  • 素材は可能な限り準備する
  • サイズを多く使用する場合には、同デザインで統一する

ということです。

素材は出来る限り自社で準備したものを使用すると余計な費用の発生を防げます。デザインやサイズが異なる広告の場合、費用が追加発生するか別途依頼として二重に発生する恐れがあるので、費用を抑えたいのであれば気を付けるべきでしょう。

バナー広告の運用代行費用の相場

費用構造 価格相場
初期費用 0円~5万円前後
広告運用費 掲載メディアへの支払いなので変動あり
運用手数料 広告費の10%~20%

まず発生する費用は、【初期費用】です。最も多いのは3万円前後ですが、これは制作会社によって違いがあるので一律ではありません。

次に、【広告運用費】です。こちらも各メディアや広告内容によって変わりますが、広告主側であらかじめ設定した予算内での配信が可能です。

最後に、【運用手数料】です。これはある程度の価格帯が定まっており、相場は【実際に使った広告費の10〜20%】とされています。こちらも各企業により異なりますが、ほとんどの場合は月額固定で発生することが多いです。

定額制の場合、多くは月額2万円〜3万円となっており、バナー広告の他にリスティング広告や各SNS広告も同時発信できるような体制を整えている企業がよく見られます。

バナー広告にかかる費用を抑える方法

バナー広告は、前述したように多くの費用が発生します。

かかる費用を抑える一番の方法は【自社で全て完結する】ことですが、専門的な知識に加えてデザインやマーケティングのスキルなどが必要とされるため、一筋縄ではいきません。

また、広告自体の品質やランクを入札条件に取り入れているメディアも多く、素人が下手に手を出すと費用ばかりがかさみ、よい結果を得られない可能性もあります。

しっかりと広告費予算を組み、外注として広告代理店やホームページ制作会社の広告制作担当部門、フリーランスのWEB広告デザイナーに発注する方が、却って費用を抑えられるのです。

また、広告に使う素材やロゴなどはあらかじめ用意しておき、ユーザーの目を引きそうなデザインをいくつか準備しておくと良いでしょう。

広告費が高くなるのは、【依頼者側の要望の多さ】に比例します。要望が多くなればなるほど制作にも時間が掛かり、掲載したい時期に間に合わない可能性もあるので、前もって要望をヒアリングして意見をすり合わせるなど事前にできる限りの準備をしておくことが費用を抑えるポイントです。

①長期契約

掲載費用を抑えるポイントとして、バナー広告の場合は【掲載期間】が考えられます。

バナー広告の場合、他の広告形態よりも安く掲載・制作することが可能です。掲載期間は数ヶ月間よりも、【一年以上】の長期間を目安にしましょう。

期間保障型の契約の場合、広告掲載期間が長ければ長いほど割引をしてもらえる可能性があります。もちろん各メディアの料金設定に基づいて算出されますが、短期よりも長期の掲載の方が、実質の費用は抑えられます。

掲載先に見積りを行う際、【〇ヶ月間】または【○年間】の掲載を行う場合の両方の価格を一緒に依頼しておくと、差額が確認できるので比較できますよ。

②大量発注

掲載費用を抑えるポイントとして、【大量発注】を行うという方法もあります。

例えば、下記を見てください。

  • 1サイズのみ、1デザインのみのバナー広告を発注するA社
  • 複数サイズ、複数デザインのバナー広告を発注するB社
  • 複数サイズ、同デザインのバナー広告を発注するC社

この中で最も費用を抑えることができるのは【C社】でしょう。

デザインを複数発注すると、1つ1つの制作に人件費や素材が発生するため、高額になります。サイズを1サイズに決めつけてしまうと、そのサイズ以外でよい広告枠の空きが出ても掲載できません。このことから、掲載可能なサイズの幅が広く、且つ費用を抑えられるのは【C社】となります。

また、バナー制作を請け負う会社の中には、広告運用を一貫して行っている企業もあります。バナー広告の制作・運用・保守などを一貫して依頼することで余計な費用ややり取りの発生を抑え、効率的に広告を掲載・運用していくことが可能です。

③外注する場合は事前に素材を用意

掲載費用を抑えるポイントとして、【素材の事前準備】も重要です。

素材とは主に、広告に使用する画像や動画、BGMなどを指します。これらを早いうちから準備しておくことが重要です。

バナー制作を請け負う企業の多くは専属のカメラマンを保有していますが、新たに撮影した素材を使うとなった場合、カメラマンとの撮影日程の調整が必要になります。また、写真の変更・修正などの指示も発生することが考えられ、掲載までに時間がかかってしまうでしょう。その点、自社で事前に準備した素材であれば、変更や修正を加えたい場合にスムーズにデータをやり取りすることができます。

現在はフリーランスでバナー広告の制作を行っている方も多いですが、依頼する場合には【納期の確認と制作日程の確認】が必須となります。フリーランスの多くは個人で活動しているため、他にも制作物がある場合は日程の確保が難しい可能性があることを頭に入れておかなければなりません。依頼前には必ずスケジュールの確認を双方で行い、制作に長期間を要するかもしれないことに留意してください。

まとめ

バナー広告の掲載は、他の広告に比べて長期的に少ない費用で運用が可能です。もちろん情報が変われば広告内容の変更は必要となりますが、修正が発生した場合でも他の広告に比べると費用は抑えられます。

バナー広告の中でも、静止画や動画、GIFなど種類によって費用や制作にかかる工程は変わってきます。自社サービス・商品に適した種類を選び、しっかりと戦略を練ったうえで、損をしない広告掲載を行いましょう。

プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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