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中古ドメインのメリット・デメリット|おすすめの人や選び方は?

中古ドメインのメリット・デメリット|おすすめの人や選び方は?
「自社サイトのSEO対策として中古ドメインを取得したい」
「しかし、”中古”に対する抵抗があり、取得に踏み切れない」
「中古ドメインを使用することのメリットとデメリットを知りたい」

本記事はこのような方に向けて執筆しました。

「中古」と聞くと、少し抵抗感や怪しいイメージを抱く方もいるかと思います。「取得したいけど一歩が踏み出せない」という方もいるでしょう。

そこで本記事では、中古ドメインのメリットやデメリットをご紹介します。中古ドメインの選び方もお伝えしているので、ぜひご自身のWebサイト運営にお役立てください。
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中古ドメインを使用する3つのメリット

中古ドメインに対して、良いイメージを持っている方は多くはないはずです。たしかに「中古」ではあるものの、中古ならではのメリットはたくさんあります。具体的なメリットは次の3つです。

被リンクの数を活用できる

中古ドメインの大きなメリットの一つとして、「被リンクを活用できる点」が挙げられます。被リンクは「バックリンク」とも呼ばれており、外部のサイトから自サイトに向けられたリンクを指すものです。

中古ドメインでは、前のドメインの被リンクをそのまま引き継ぐことができます。元ドメインで100の被リンクがあったとすると、そのまま100の被リンクを引き継ぐことができるのです。

当然、今まで誰かが運営していた「中古ドメイン」の被リンク数は、新規ドメインと比べて圧倒的に多いです。被リンク数の多いサイトは、検索エンジンからの評価を得やすく、検索上位にも上がりやすくなります。そのため中古ドメインは、「少しでも早くサイトを上位表示させたい」という方にはおすすめです。

インデックスされやすい

インデックスされやすい点も、中古ドメインの大きなメリットと言えます。インデックスには「索引」や「見出し」といった意味があり、検索エンジンのデータベースにサイト情報が登録されることを指すものです。

ドメインを長期運用していると、検索エンジンのクロール頻度が高まり、インデックスされるスピードが速くなります。実際、中古ドメインと新規ドメインで、サイト公開から30日後にインデックスされたページ数を比較すると、中古ドメインのほうが圧倒的に多いという結果が出ています。

中古ドメインの質や実績によりますが、新規ドメインと比べて検索エンジンから認知されやすいのが強みです。

上位表示されやすい

ドメインによっては、検索エンジンに上位表示されやすくなるメリットもあります。これには「ドメインパワー」が関係しています。ドメインパワーとは、SEOに有利に働く力」のことで、検索エンジンからどれくらい評価されているかを示すものです。

例えば、アクセス数や被リンクの多いドメインは、そもそものドメインパワーが強いと言えます。そのため、多くの人から求められるような有名サイトのドメインを、中古ドメインとして引き継いだ場合、検索エンジンからの評価も上がりやすくなるのです。

新規ドメインの場合、ゼロの状態からドメインパワーを上げていくのは大変な時間と労力を必要とします。その点、中古ドメインはスタート時からドメインパワーが強いため、質の高いコンテンツを発信し続けていれば比較的簡単に上位表示を狙うことができるのです。

中古ドメインを使用する3つのデメリット

中古ドメインにはメリットがある反面、デメリットも存在します。自サイトを安心して運営するためにも、以下の3つのデメリットを念頭に置いておきましょう。

  • コストがかかるケースもある
  • 急激に検索順位が低下する場合がある
  • ペナルティも引き継いでしまう

コストがかかるケースもある

中古ドメインは、ものによってはコストが高くなる場合があるので要注意です。

例えば、「rekuten.co.jp(楽天)」のように、一度見ただけで何のサービスかわかるような有名なドメインの場合、莫大なコストがかかります。中古ドメインでも、ドメイン名にシンプルな名詞が使われていて、かつ膨大なアクセス数を稼いでいるものは高額です。

高額だからといってドメイン効果が保証される訳ではありませんが、品質の良いドメインを引き継ごうとすれば、相応の金額が必要となります。予算と求める品質をしっかりと検討し、折り合いをつけてから購入しましょう。

急激に検索順位が低下する場合がある

中古ドメインで最も厄介なのが、急激な検索順位の低下です。

中古ドメインは、良い評価を引き継ぐことができる反面、悪い評価も引き継いでしまう側面があります。サイト自体の価値や運用、管理、コンテンツのオリジナリティなど、さまざまな要因から検索順位が乱高下するケースが少なくありません。

ただし、検索順位の変動は原因の特定ができず、対策を打つのは困難です。中古ドメインを使ううえで、このようなリスクを最小限に抑えるためには、質の高いコンテンツを発信して正しい運用を続けることしか道はありません。

ペナルティも引き継いでしまう

過去にGoogleからペナルティを課せられたドメインを引き継いだ場合、そのペナルティも引き継がれてしまいます。ちなみに、Googleからペナルティを受けてしまう主な原因としては、以下のことが挙げられます。

  • キーワードを過剰に入れる
  • 同じようなコンテンツを多用する
  • 冗長なだけで中身のないコンテンツを発信する
  • 不自然な被リンクと発リンクを設置する

ペナルティを受けた中古ドメインだと、どれだけSEO対策に努めても効果は薄いです。購入前にペナルティの有無をしっかりと確認しておきましょう。

中古ドメインの使用をおすすめする人

ここまで中古ドメインのメリット・デメリットをお伝えしましたが、「使いこなせるか」はまた別の話です。中古ドメインがおすすめの人の特徴としては、以下のことが挙げられます。

  • サテライトサイトとして使用する人
  • サイト運用歴のある人(ドメイン保有経験のある人)

サテライトサイトとは、本サイトのSEO対策やユーザー獲得を目的に、そのほかに立ち上げたサイトのことです。サテライトサイトから本サイトに向けて被リンクを飛ばすことで、本サイトの評価を上げることが期待できます。

また、中古ドメインはサイト運営歴のある人におすすめです。中古ドメインは良い面と悪い面の全てを引き継ぐことになるため、SEOやサイトの運用管理に知見のある人のほうが、スムーズに運用できるでしょう。

中古ドメインの使用をおすすめしない人

一方、中古ドメインの使用をおすすめしない人は、以下の通りです。

  • ゼロベースでサイトを運営したい人
  • ドメインを安価で購入したい人

ゼロベースでサイトを運営したい人は、中古ドメインではなく新規ドメインを使うことをおすすめします。ドメインパワーの強弱やペナルティなど、ネガティブな影響を受けるリスクがないため安心してサイトを運営できるでしょう。

また、ドメインを安価に購入したい人にも中古ドメインはおすすめできません。それなりに品質の高い中古ドメインは、コストがかかってしまいます。だからといって、安価な中古ドメインを購入するのもリスキーです。価格はもちろん、確実なサイト運営を志すなら新規ドメインを選ぶのが良いでしょう。

中古ドメインの選び方3つのポイント

中古ドメインを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

  • 被リンクの質が良いドメインを選ぶ
  • ドメインパワーが40以上あるものを選ぶ
  • Googleから警告やペナルティを受けていないか確認する

被リンクの質が良いドメインを選ぶ

中古ドメインは、被リンクの質が良いかどうか確認しましょう。被リンクの質は、「いくつのサイトから被リンクが張られているか」で決まります。

例えば、以下のような2種類の中古ドメインがあったとします。

  • 20のサイトから1つずつ被リンクされている中古ドメイン
  • 1つのサイトから20の被リンクを獲得している中古ドメイン

この場合、ドメインとしての価値が高いのは前者です。たくさんのサイトから被リンクを獲得しているWebサイトのほうが、検索エンジンから高評価を受けやすくなります。そのため、中古ドメインを比較する際は、「被リンクがあるかどうか」だけでなく、「どこのサイトから、いくつの被リンクを獲得しているか」を確認しましょう。

ドメインパワーが40以上あるものを選ぶ

また、ドメインパワーが40以上であることも重要なポイントです。ドメインパワーは、「Ahrefs(エイチレフス)」などのSEO分析ツールで数値化できます。そこでのスコアが「40以上」になっている中古ドメインを推奨します。

ちなみに、ドメインパワーを後から高める方法は、以下の通りです。

  • 記事数を増やす
  • 1記事あたりの文字数を増やす
  • 記事の更新頻度を上げる
  • 被リンクを集める

自然な形で他サイトから被リンクを獲得できるような状態になれば、自ずとドメインパワーは高まっていきます。そのためにも、ある程度ボリュームのある良質なコンテンツを発信し続けることが大切です。

Googleから警告やペナルティを受けていないか確認する

Googleから警告やペナルティを受けていないドメインを選ぶことも大切です。先述のように、中古ドメインは元サイトの悪い部分を引き継いでしまう特性があるため、購入前にそのサイトが警告やペナルティを受けていないかチェックする必要があります。

そのドメインが警告やペナルティを受けていないかチェックするには、MOZという会社が提供している「Spam Score(スパムスコア)」がおすすめです。その使い方はシンプルで、ツール内の検索窓にドメインとURLを入力するだけです。

スコアはパーセンテージで表示され、数値が高いほどペナルティが受けている可能性が高いと言えます。安心して運用するためにも、スコアが1〜40%の中古ドメインを選びましょう。

中古ドメインの取得方法

中古ドメインはさまざまなサービスで提供されています。その中でも、中古ドメイン初心者におすすめなのが、「お名前.com」です。お名前.comは国内最大級のドメイン公式登録サービスで、中古ドメインを含めた数百種類のドメインを取り扱っています。

お名前.comで中古ドメインを取得する方法は、「バックオーダー」と「オークション」の2つです。バックオーダーとは事前予約システムのことで、あらかじめ中古ドメインを予約したうえで取得します。その際、1つのドメインに複数の利用者から予約が入った場合に用いられるのが、「オークション」による方法です。なお、オークション自体はバックオーダー利用者以外でも参加することができます。

ある程度のドメインパワーをもつドメインは人気があるため、ほぼ確実にオークションに持ち込まれます。オークションで中古ドメインを取得するための手順は、次の通りです。

  • お名前.comのアカウントを作成する
  • オークションのページにログインする
  • 一覧から欲しいドメインを選択する
  • 入札画面から金額を入力し「入札する」をクリック
  • 確認画面が表示されるので、再度「入札する」をクリック
  • 完了

お名前.comのアカウントさえ作れば、初めての方でもすぐにオークションに参加できます。人気の中古ドメインを一発で獲得するのは難しいかもしれませんが、徐々にオークションに慣れていけば問題ありません。ご自身に最適な中古ドメインを見つけましょう。

まとめ

本記事では、中古ドメインについて以下のポイントを中心にお伝えしました。

  • 中古ドメインには、「被リンクを活用できる」「インデックスされやすい」などのメリットがある
  • 反対に、「コストがかかるケースがある」「ペナルティを引き継ぐ可能性がある」などのデメリットもある
  • 中古ドメイン選びにおいては、「被リンクの質」「ドメインパワーの強さ」「ペナルティの有無」が重要

中古ドメイン選びで大切なのは、メリットとデメリットの両方を踏まえて、正しく選ぶことです。デメリットはあるものの、正しく選ぶことで大きなリターンを得ることも期待できます。

ぜひ本記事の内容を、中古ドメインを購入するかどうかの判断や選定にお役立てください。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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