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【200都市の大規模調査】「近くの○○」検索で上位表示される店舗の条件とは?調査結果から見える5つの要素

【200都市の大規模調査】「近くの○○」検索で上位表示される店舗の条件とは?調査結果から見える5つの要素
こんにちは、Googleプロダクトエキスパートの水上です。

「近くのカフェ」「水道修理 近く」スマートフォンでこうした検索を行うユーザーが、年々増えています。自分のいる場所から、すぐに頼れるお店を探したい。そんなニーズに応えるのが「近くの○○」検索、いわゆる「near me検索」です。

店舗を運営する立場からすると、気になるのは「自店は、近隣のユーザーにきちんと見つけてもらえているのか」という点ではないでしょうか。せっかく良いサービスを提供していても、検索結果に表示されなければ、来店のきっかけそのものが生まれません。

この記事では、200都市・8,186件のビジネスを対象とした大規模な調査結果を起点に、「近くの○○」検索で上位に表示されやすい店舗が備えている5つの要素を整理します。テクニックの寄せ集めではなく、「なぜその要素が効くのか」という背景まで含めて解説しますので、自店の運用を見直すヒントとしてご活用ください。

ぜひ最後まで読んでみてください。
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1. 「近くの○○」検索とは何か ― 利用拡大の背景とローカル検索の変化

「近くの○○」検索とは、「近くのラーメン屋」「美容室 近く」のように、ユーザーの現在地周辺にある店舗やサービスを探す検索行動を指します。英語圏では「near me検索」と呼ばれ、ローカル検索のなかでも特に来店・利用への意欲が高い検索として位置づけられています。

この検索が拡大している背景には、いくつかの環境変化があります。

第一に、スマートフォンの普及です。常に位置情報を持ち歩く端末が一般化したことで、「今いる場所から、すぐ行ける店」を探す行動が日常に溶け込みました。第二に、音声検索の浸透です。歩きながら、あるいは運転中に「近くのガソリンスタンド」と話しかける場面が増え、自然と「近く」という言葉を含む検索が広がっていると考えられています。

そして第三に、検索結果そのものの変化です。近年は検索結果の上部に地図つきの店舗一覧(ローカルパック)や、生成AIによる回答が表示される機会が増えています。ユーザーは複数のサイトを見比べることなく、検索画面上で候補をある程度絞り込めるようになりました。つまり、最初に表示される数件に入れるかどうかが、これまで以上に来店機会を左右しやすくなっている状況です。

「近くの○○」検索の根底にあるのは、「現在地から近く、かつ安心して利用できる店舗に出会いたい」というユーザーの素朴な期待です。Googleはこの期待に応えるため、単なる距離だけでなく、店舗の信頼性や情報の充実度を総合的に踏まえて表示順を決めていると考えられています。
1. 「近くの○○」検索とは何か ― 利用拡大の背景とローカル検索の変化

2. 調査結果から見える、上位表示の「5つの要素」

SEOのコンサルティングで知られるSterling Sky社は、2025年に200都市・8,186件のビジネスを対象に「plumber near me(近くの水道業者)」「locksmith near me(近くの鍵屋)」といった「近くの○○」検索で何が上位表示に寄与しているかを分析しました。(出典:We Analyzed 8,186 Businesses in 200 Cities. Here’s What Actually Gets You Ranking for “Near Me” in 2025

この調査から浮かび上がってきたポイントを、本記事では次の5つの要素として整理します。まずは全体像を一覧で確認します。

要素 内容 根拠の位置づけ
1 実住所(物理的所在地)の表示 公式ガイドラインで根拠を確認できる
2 クチコミの質と投稿頻度 件数・評価は公式ガイドラインで根拠を確認できる/投稿の頻度(鮮度)はSterling Sky社の調査による傾向
3 ウェブサイトのコンテンツの充実度 Sterling Sky社の調査で示された傾向
4 写真の活用 Sterling Sky社の調査で示された傾向
5 位置情報(近接性)への適合 公式ガイドラインで根拠を確認できる

2. 調査結果から見える、上位表示の「5つの要素」

2-1. 要素 1|実住所(物理的所在地)の表示

最初の要素は、店舗の実住所が正確に登録・表示されていることです。

「近くの○○」検索は、ユーザーの現在地を起点に「どこにある店舗か」を判定します。そのため、実在する所在地が明確に示されていることは、検索対象として認識されるための要素になると考えられています。住所が曖昧であったり実態と異なっていたりすると、ユーザーへの表示機会そのものを逃しかねません。

ここで注意したいのが、物理的な店舗を持たない事業者の登録方法です。実店舗がないにもかかわらず「来店も可能なハイブリッド店舗」として登録すると、ビジネスプロフィールが停止・無効化されるリスクが高いとされています。出張型・訪問型のサービスである場合は、実態に即した登録形態(サービス提供地域の設定など)を選ぶことが重要です。

2-2. 要素 2|クチコミの質と投稿頻度

2つ目の要素は、クチコミです。今回の調査で特に注目されたのは、クチコミの平均評価の高さだけでなく、投稿の頻度つまり「鮮度」の影響が強まっている傾向が報告されている点です。

これは、Googleが「活発に利用されている店舗かどうか」を重視していると考えられます。過去に高評価を多く集めて最近のクチコミがない店舗よりも、件数は少ないが継続的に新しい声が寄せられている店舗のほうが、評価面で優位に立つ可能性が指摘されています。

2-3. 要素 3|ウェブサイトのコンテンツの充実度

3つ目の要素は、ビジネスプロフィールに紐づくウェブサイトの内容です。

Sterling Sky社の調査では、短い紹介文や店舗の簡単な説明だけが書かれたページよりも、提供するサービスの内容や特徴をしっかり掲載したページを登録しているほうが望ましい、という傾向が示されています。

Googleの公式ガイドライン上でも、詳細なビジネス情報の提供が関連する検索へのマッチを高めるとされており、このことが一因と考えられます。
サービス内容、対応エリア、料金の考え方、よくある質問などが具体的に記載されていれば、検索エンジンも、そして実際に読むユーザーも、店舗への理解を深めやすくなります。結果として、多様な検索ニーズへの対応力が高まると見られています。

「とりあえずページを用意した」という状態の場合は、サービス紹介ページの中身を見直すことが、改善の有効な一歩になります。

2-4. 要素 4|写真の活用

4つ目の要素は、写真の活用です。

外観・内観・商品・スタッフなどの写真は、順位そのものというより、クリックや来店といったユーザー行動に効く要素で、ユーザーが来店前に店舗の雰囲気を把握するための重要な手がかりになります。写真なら、文字情報だけでは伝わりにくい清潔感や規模感、提供メニューの実物などを直感的に伝えられます。

写真が充実している店舗は、ユーザーが安心して選びやすく、結果的にクリックや来店といった行動につながりやすいと考えられています。定期的に新しい写真を追加し、実態を反映した最新の状態を保つことが望ましいでしょう。

2-5. 要素 5|位置情報(近接性)への適合

5つ目の要素は、ユーザーの現在地との距離、すなわち近接性です。

「近くの○○」検索という性質上、ユーザーの現在地からより近い店舗が優先されやすいことは、調査でも背景として挙げられています。距離が近いことは、それ自体が有利に働く要素だと考えられます。

ただし、近接性は重要であっても、それだけで順位が決まるわけではない点に注意が必要です。距離が多少遠くても、ここまで挙げた評価・コンテンツ・写真といった他の要素が充実している店舗が、より近い店舗を上回って表示されることもあると見られています。距離は自店で動かせない条件である一方、他の要素は運用次第で改善できます。だからこそ、近接性に頼りきるのではなく、コントロール可能な部分を着実に積み上げる姿勢が大切になります。

3. 5つの要素の「影響度」をどう捉えるか

ここまで5つの要素を確認しました。次に、これらをどう優先して取り組むべきかを整理します。各要素の特徴を、影響度の傾向と「自店で着手しやすいか」という観点で並べたものが以下の表です。(参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント:Google ビジネス プロフィール ヘルプ

要素 根拠の位置づけ 自店でのコントロール性 取り組みの優先度
1 実住所(物理的所在地)の表示 公式根拠あり(表示の前提) まず最初に確認
2 クチコミの質と投稿頻度 件数・評価は公式根拠あり/鮮度は調査結果の傾向 中(依頼の工夫が必要) 継続的に取り組む
3 ウェブサイトのコンテンツの充実度 調査結果の傾向(公式は情報整備の重要性を示唆) 計画的に拡充
4 写真の活用 調査結果の傾向(順位要因としての公式明示なし) 比較的着手しやすい
5 位置情報(近接性)への適合 公式根拠あり(ただし単独で決定するわけではない) 低(距離は動かせない) 他要素で補う

この表から、近接性という自店では動かしにくい条件に左右されすぎず、コントロール可能な要素を着実に整えることが現実的な戦略になることがわかります。

かつての「近くの○○」検索は、近接性で大きく左右される場面が多いと考えられてきました。しかし調査の傾向を踏まえると、いまは距離の優位性だけに頼る運用は通用しにくくなりつつあると見られています。むしろ、実在性・評価・情報の充実度といった「総合的な信頼性」を積み上げた店舗が、近隣ユーザーに選ばれやすくなっていると捉えるのが妥当でしょう。

4. 5つの要素を踏まえた実践ステップ

最後に、5つの要素を自店の運用に落とし込むための具体的なステップを、3つの観点で整理します。

4-1. プロフィールの正確性を担保する(要素 1・要素 5に対応)

まず取り組むべきは、ビジネスプロフィールの基本情報が正確かどうかの確認です。

・住所・営業時間・電話番号・カテゴリが実態と一致しているかを点検する

・出張・訪問型サービスの場合は、サービス提供地域を適切に設定する

・実店舗がないのに来店可能と装う登録は行わない(停止リスクの回避)

地味な作業ですが、ここがずれていると、他の施策の効果も十分に発揮されません。土台として最優先で整えます。

4-2. クチコミを「途切れさせない」運用設計(要素 2に対応)

クチコミは、一度にまとめて集めることよりも、継続的に積み重ねることが重要だと考えられています。

  • 来店後のお見送り時に、自然な形で投稿を依頼する
  • レジ周りや席にQRコード付きの案内を設置する
  • 予約システムや会員向けメールの文面に、依頼の一言を組み込む
  • 「月に何件」といった目安を設定し、定期的に状況を確認する

なお、インセンティブと引き換えにクチコミを依頼する行為は、Googleのポリシーで明確に禁止されており、対価を明示しない依頼はステマ規制上も問題となり得ます。自然に声が集まる仕組みづくりを行いましょう。

4-3. サイトコンテンツと写真を拡充する(要素 3・要素 4に対応)

ウェブサイトと写真は、自店の判断で改善しやすい領域です。

  • サービス内容・特徴・料金の考え方・よくある質問を具体的に記載する
  • 店舗の魅力や利用シーンが伝わる文章を加える
  • 外観・内観・商品・スタッフなどの写真を定期的に追加・更新する

業種別に、特に力を入れたいポイントを整理すると以下のようになります。

業種 重点を置きたい要素 具体的な施策例
飲食店 要素 4(写真)・要素 2(クチコミ) メニュー・店内・席の写真を充実、来店後の投稿依頼
美容・サロン 要素 3(コンテンツ)・要素 4(写真) 施術メニューの詳細ページ、施術事例の写真掲載
修理・出張サービス 要素 1(実住所/エリア)・要素 3 サービス提供地域の正確な設定、対応内容の詳細記載
クリニック・医療 要素 3(コンテンツ)・要素 2(クチコミ) 診療内容・診療体制の説明、丁寧な返信運用

自店の業種に合わせて、まず取り組みやすい要素から着手して、徐々に5つの要素全体をバランスよく整えていくことをおすすめします。

5. まとめ ― 5つの要素を積み上げ、近隣ユーザーと信頼でつながる

本記事では、200都市・8,186件を対象とした調査結果を起点に、「近くの○○」検索で上位表示されやすい店舗が備えている5つの要素を解説しました。要点を改めて整理します。

  • 要素 1:実住所(物理的所在地)の表示 ― 正確な情報が表示の前提(公式根拠あり)
  • 要素 2:クチコミの質と投稿頻度 ― 件数・評価は公式根拠あり、鮮度は調査結果の傾向
  • 要素 3:ウェブサイトのコンテンツの充実度 ― 中身のあるページが理解を深める(調査結果の傾向)
  • 要素 4:写真の活用 ― 視覚情報が信頼と来店を後押し(調査結果の傾向)
  • 要素 5:位置情報(近接性)への適合 ― 公式の主要要因だが、それだけで決まるわけではない

これら5つの要素に共通しているのは、いずれも「ユーザーが正確な情報をもとに、安心して店舗を選べる環境」を支えているという点です。距離の近さという動かせない条件に頼るのではなく、実在性・評価・情報の充実度といった、自店で積み上げられる信頼性を着実に整えること。それが、近隣ユーザーに見つけてもらい、選ばれるための確実な道筋になります。

Googleが目指しているのは、ユーザーが役立つ情報に出会える検索体験の実現にほかなりません。その方向に沿って、誠実な運営と丁寧な情報発信を重ねていくことが、結果として「近くのユーザーに選ばれる店舗」につながります。

ぜひ今回の5つの要素を、自店の運用を見直す手がかりとして役立てていただければ幸いです。

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プロフィール
水上 学
Googleビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパート 水上 学
2012年に工場の期間工からWeb会社に転職。 SEOのローカル検索について学び、現在はお客様に対してSEOやローカル検索を中心としたWebマーケティングを支援。Googleマイビジネスのプロダクトエキスパートとして、Googleマイビジネスのヘルプコミュニティが立ちあがった2015年より「まみず」という名前で活動中。
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