SEOとは?
SEOとは、前述したようにSearch Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」という意味になります。
インターネット上で「検索」したユーザーに対し、ニーズに対応した最適なコンテンツを返せるよう最適化することを指します。
ここでは、SEOの意味や目的、SEO施策に取り組む上でのメリットや注意点を含めて、初心者の方にも分かりやすく紹介していきます。
「SEO(検索エンジン最適化)」の意味・目的
SEOの目的は、自社のWEBサイトへの流入(訪問者)を増やし、さらにそこから何らかのCV(コンバージョン)を増やすことです。
ユーザーは基本的に、特定のキーワードを検索した際、検索結果の上位に表示されているサイトから情報を取得する傾向にあります。
そのため、WEBサイトへの流入を増やすためには検索結果の上位に表示することが重要です。
また、検索結果上で広告枠を除く、検索結果部分のことを自然検索(オーガニック検索)と呼びます。
関連記事:オーガニック検索とは?上位表示でトラフィックを増やす方法
自然検索においては、費用を投資する広告とは異なり、「検索エンジン独自のアルゴリズム」によって表示順位が決められ、検索結果に反映されます。
自然検索結果で上位表示されればされるほど、ユーザーに見られる確率も上がり、流入増加が見込めます。
なので、どんなサイトでも、検索上位に表示させるというのは共通の目標と言えるでしょう。
SEOはサイト運営者にとって、是非身につけたい知識なのです。
SEO対策をおこなうメリット
SEOをおこなうメリットは以下の4点です。
- サイトへ継続的にアクセスを集めることができる
- サイトからの収益が生まれやすい
- 質の高いユーザーをサイトに呼び込むことができる
- 中長期的にサイトのファンが生まれる
もちろん、サイトを運営する目的によってSEOで得られるメリットは異なります。
ただし、インターネットを活用してビジネスをするのであれば、サイトのアクセスを集めることは必須です。
サイトのアクセスを増やすための手段として、SEOは検討すべき施策と言えます。
SEO対策をおこなう上で考慮すべき点
ビジネスをおこなう上で、SEO対策の実施には大きなメリットがある一方、考慮しておきたい点もあります。
SEO対策をおこなう上で考慮しておきたいのは以下の3点です。
- 成果が出るまでに時間がかかる
- 運営体制を整えるために、人的リソースが必要になる
- 業種や業態などによって上位表示させる難易度が異なる
SEO対策にあたっては、社内のリソースやビジネスモデル等の自社の状況を鑑み、慎重に進める必要があります。
ですが、長期的視点で安定した事業を作りたいのであればSEO対策は必須と言っていいでしょう。
3つのSEO指標
SEOについて、もう少し深掘りして考えてみましょう。
SEOには大きく3つの指標が存在します。
テクニカルSEO、コンテンツSEO、外部対策SEOの3つを合わせたものがSEOだと考えてください。
それぞれ見ていきましょう。
テクニカルSEO
テクニカルSEOはWebサイトの「土台」である内部構造を正しく整える施策です。
サイト全体の内部構造をチェックし、修復・最適化していきます。
テクニカルSEOは明確に効果が出やすく、Googleのアルゴリズム変動による影響を受けづらいSEO対策です。
いくら素晴らしいコンテンツを作ったとしても、土台となるサイト内部が整備されていなければ、コンテンツが本来の力を発揮できません。
つまり、テクニカルSEOは、後述するコンテンツSEOと外部対策SEOのパフォーマンスを引き出すための施策とも言えるでしょう。
関連記事:「テクニカルSEO」基本のチェックポイント|対策ツールも紹介
尚、テクニカルSEOは「内部対策SEO」とも呼ばれています。
合わせて、SEOの内部対策についてもご確認ください。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとはユーザーの検索意図に沿ったコンテンツをサイト内に構築し、継続的にアクセスを集めながら、何らかのコンバージョンに繋げていく施策です。
SEOの大前提は、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作ることです。その上で、Googleのアルゴリズムに適応したコンテンツを作る必要が出てきます。
なぜなら、Googleのアルゴリズムに適応したコンテンツを作らなければ、検索上位に表示されることはないからです。
良質なコンテンツを作ればSEOの成果が出るわけではなく、ユーザーが検索したキーワードの意図を読み取りながら、コンテンツを設計していく必要があります。
そのため、各企業のSEO担当者は、日々大小様々なコンテンツ施策に取り組んでいます。
関連記事:コンテンツSEOとは?上位表示に必要な対策方法を解説
外部対策SEO
外部対策SEOとは、良質な被リンクを獲得するためにおこなう施策のことです。
基本的な考え方として、質の高いコンテンツを作成・発信し、他サイトから発リンクしてもらうことで、SEOの外部対策は成立します(被リンクの獲得)。
外部対策SEOはテクニカルSEOやコンテンツSEOと違い、自社でコントロールすることが難しい施策です。
そのため、サイト内部を整備し、ユーザーにとって価値があり、Googleにとって理解されやすいコンテンツを作り続けることで、被リンクの獲得を目指しましょう。
関連記事:SEOの外部対策とは?実践方法や注意点を解説
Googleが理想とする検索エンジンを理解する
繰り返しになりますが、SEO対策の基本は「ユーザーが求める、価値ある良質なコンテンツを作る」ことです。
ただし、良質なコンテンツさえ作れば、必ず検索上位に表示されるのか?というと、そういうわけではありません。
ユーザーを理解することに加えて、検索順位をコントロールするGoogle検索の仕組みに対する理解が必要となります。
Googleの検索順位が決まる仕組み
まず、Googleがどのようにして検索順位を決めているのか?を理解するところから始めましょう。
- Googleの「クローラー」と呼ばれるロボットが、リンクや以前クロールしたURLなどを元にサイト情報を収集
- このクロールによって、検索エンジンに登録(=インデックス)
- インデックスが完了したら、200以上もの要素を元に検索順位が決められる
クロール、インデックスというステップが必要になるため、例えば公開して間もないサイトのページは、すぐには検索結果には表示されません。検索エンジンのクローラーにサイト内を回遊してもらう必要があるのです。
このように、SEOにおいては「ユーザーの検索クエリに対応する適切なコンテンツを返す」ことに加え、「クローラー対策」も必要です。
関連記事:検索エンジンとは?種類、検索順位の仕組み、SEO対策のポイントについて解説
Googleが最重要視する評価基準 E-A-T
Googleは、「どのようなページを高く評価したいか?」を175ページにわたり記載した「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」を定めています。
SEOに携わる担当者には、とても重要な資料です。
Googleは、検索品質評価ガイドラインの中でも、特にE-A-Tを重視しています。
E-A-Tとは、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の頭文字を取ったものです。
コンテンツを作る際は、これらの3つの要素をしっかり取り入れることで「良質なコンテンツ」として評価されやすくなります。
中でもYMYL(Your Money or Your Lifeの略)と呼ばれる、お金やその人の生活や人生に関わるコンテンツは、その他のコンテンツ以上にE-A-Tを満たすことが必須です。
関連記事:【1分動画解説付き】SEOに重要なE-A-Tとは?Googleの評価基準と対策方法を紹介
関連記事:YMYLとは?これからのSEO・サイト運営で気をつけるべきポイントを解説
Googleがおこなうアルゴリズムアップデート
そのほとんどが些細な変更ですが、年に2~4回程度、「コアアップデート」と呼ばれる大規模な改良がおこなわれます。
アルゴリズムデートは広範囲に大きな影響を及ぼすことが多く、Googleは実施前に周知をおこないます。
WEBサイト運営者は、これらをタイムリーにキャッチし、正しく内容を理解することが重要となります。
Googleアルゴリズムアップデートの一例
- アルゴリズムそのものを修正するアップデート
- コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)
- パンダアップデート
- ペンギンアップデート
- デジタルの進化や時代の流れに合わせて、指標を追加・修正するアップデート
- モバイルフレンドリーアップデート
- ページエクスペリエンスアップデート
- WEB上で発生する様々な問題を解決するためのアップデート
- ペイデイローンアップデート
- 医療健康アップデート
関連記事:【2022年最新】Googleコアアップデートの歴史まとめ
Googleが掲げる10の事実
Googleは、今後も幾度となく、検索結果に対するアップデートや、アルゴリズムの変更を実施していくでしょう。
アップデートにより検索結果に変動が起きた場合(特に順位が下がった場合)は、何らかの対策を講じなければならない可能性もあります。
ですが、Google が掲げる 10 の事実をもとに、「ユーザーが求める、価値ある良質なコンテンツを作る」ことが最も大切なことに変わりはありません。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
SEO 8つの基本対策
これまで紹介してきた内容を踏まえて、SEOでまず取り組むべき8つの基本対策を一覧にしました。
- ユーザーニーズを予測した検索キーワードの選定
- 内部リンクの設計
- <title>(タイトル)タグ・<hx>(見出し)タグのルール
- コンテンツの質と量
- 被リンク対策(外部対策)
- スマホでのユーザビリティ
- ページスピードの改善
- キーワードの見直し、コンテンツのリライト
では、順に説明していきます。
ユーザーニーズを予測した検索キーワードの選定
このコンテンツがユーザーの目に留まらないことには意味が無いので、「どんなコンテンツを作成するか」の軸となる、キーワード選定が重要となってくるのです。
ただし、検索ボリュームの多すぎるキーワードは競合が多く、上位表示の難易度も高いので、はじめからそうしたビッグキーワードばかりを狙うのはおすすめしません。
最初のうちは、検索ボリュームがそれほど高くないロングテール(スモール)キーワードで、上位表示させることを意識するとよいでしょう。
ユーザーニーズを予測した検索キーワードを選定し、コンテンツを用意することができれば、WEBサイト全体が検索結果からの玄関口となるだけでなく、ユーザーの検索意図を満たすことになるため、結果として「WEBサイトの目的=ビジネス上のゴール」に貢献することになります。
関連記事:キーワード選定の方法|SEOで上位表示するためのコツを解説
関連記事:ビッグキーワードとは?スモールキーワード・ミドルキーワードとの違い、上位表示の施策について
内部リンクの設計
内部リンクとは、サイト内の記事と記事を繋ぐリンクのことです。内部リンクの設計も、SEOの基本的な手法の1つです。
内部リンクは、「その記事との関連性が高く、かつ重要度の高い記事へ発リンクする」のが鉄則です。
例えば、「旅行 おすすめ」の記事を検索上位に表示させたいとします。
この場合、「旅行 国内 おすすめ」「旅行 関東 おすすめ」「旅行 グルメ おすすめ」など、より具体的なキーワードの記事から「旅行 おすすめ」の記事へ発リンクすることで、ユーザーが重要度の高い記事へ遷移できるだけでなく、SEOの観点でも検索エンジンから価値の高い記事と判断されるようになります。
サイトにアクセスしたユーザーが、他の記事をどれくらい見てまわったか?というデータを「回遊率」といいますが、内部リンクを適切に設計することで、これを改善させることができます。
回遊動線を最適化することで、サイト全体のSEO評価が向上します。
関連記事:内部リンクとは?SEO対策で効果を上げるポイントを解説
<title>(タイトル)タグや<hx>(見出し)タグのルール
コンテンツ作成における<title>(タイトル)タグや<hx>(見出し)タグの使用にあたっては、注意点やルールがあります。
まず、対策したいキーワードは必ず<title>タグ内に含めましょう。
検索結果に表示されるタイトルは、ユーザーのクリックに影響する「サイトの顔」のようなものです。
あるキーワードに関する情報を求めて検索したのに、そのキーワードが含まれていないタイトルをクリックしようとは思いませんよね。
同様に、各記事の見出し(特に<h2>タグ)でも、不自然だと思われない程度にキーワードを入れましょう。各見出しだけでユーザーが内容を理解できるくらい簡潔に設定することが重要です。
その他にも、
- タイトルの文字数はなるべく32文字以内
- 検索上位を狙いたいキーワードはなるべくタイトルの前半に記載
- 「【2022年最新版!】」など、目を引くタイトルになるよう工夫する
- <h2>、<h3>、<h4>を階層に応じて正しく設置する
などの細かいテクニックが多くありますので、タイトルや見出しのルールはしっかり押さえておきましょう。
関連記事:SEOに強いタイトルの付け方とは?最適化のポイントを合わせて紹介
コンテンツの質と量
SEOというと表面的な技術が重視されがちですが、記事において最も重要なのは「コンテンツが充実していること」です。
この際、「質と量」両方の側面で上位表示されるにふさわしい記事を作成する必要があるのです。
コンテンツの質を高めるためには、「Needs Met」と「E-A-T」という2つの考え方を押さえておきましょう。Needs Metとは「ユーザーニーズの関連性」、E-A-Tとは前述したように「専門性・権威性・信頼性」を指します。
すなわち、ユーザーニーズにしっかりと沿った内容、かつ専門的で信頼できる情報が「質の高いコンテンツ」の条件です。
合わせて、必要な情報を丁寧にわかりやすく、掘り下げて伝えるということを地道に続けることも重要といえるでしょう。
一方の「量」という側面では、「ニーズの網羅性」、つまりいかにユーザーが求めている情報を網羅できているかが重要です。
ただ文字数を多く書けば良いというわけではなく、必要な情報を適切な量で伝えなければなりません。
結局のところ、質・量ともに「ユーザー目線で有益な情報である」ということがSEO攻略への近道となるのです。
関連記事:SEOと文字数の関係性とは?検索順位を上げるコンテンツのポイントや注意点を解説
被リンク対策(外部対策)
被リンク対策(外部対策)とは、「外部サイトから自サイトへ貼られるリンクをいかに獲得していくか?」を考え、実行していくことです。
外部サイトから自サイトに向けたリンクが貼られることで、ユーザーや検索エンジンから「紹介するに値する権威あるサイト」と認識されやすくなります。
被リンクの獲得は、内部リンク同様、SEO上重要な施策なのです。
ただし、被リンク対策(外部対策)については、ただ単に他サイトから被リンクを受ければ良いというわけではなく、良質なサイトからの被リンクのみ、SEO効果が見込めます。
いくら被リンク対策(外部対策)をおこなっても、外部サイトの質が低ければSEO上の効果は薄いのです。
関連記事:被リンクのSEO効果 良質な被リンクの増やし方を徹底解説
むしろ、一度にたくさんの被リンクを受けたり、同じサイトからの被リンクばかりが増えた場合、SEO上逆効果となる可能性があります。
あくまで自然に被リンクを獲得できるような、良質なコンテンツ作りを目指しましょう。
スマホでのユーザビリティ
近年のSEOでは、モバイル端末、特にスマートフォンでのユーザビリティが重視される傾向にあります。
スマホの普及率が急増していることを背景に、SEO観点でもモバイルユーザビリティが重視されるようになっているのです。
サイトは、PC画面だけでなくスマホでの見え方も必ずチェックするようにしてください。
併せて、Googleの提供するモバイルフレンドリーテストで、自サイトのモバイルユーザビリティを確認してみましょう。
またGoogleアナリティクスでは、どのデバイスからのアクセスが多いのかをチェックすることができます。
こちらも是非確認してみてください。
関連記事:MFIとは?移行の確認方法やモバイルフレンドリー対策について解説
ページスピードの改善
ページスピードの改善もSEOの基本です。
ページの表示スピードが遅いと、ユーザーの滞在時間は下がってしまい、直帰率が上がります。UX(ユーザー体験)も悪くなりますし、結果的にSEO観点で悪影響を及ぼしかねません。
まずはGoogleのサービスであるPageSpeed Insightsを使用し、サイトのスピードを測定しておきましょう。
また、テクニカルSEOツール「DeepCrawl」でも、これらの指標を一括でチェックできます。
これからのSEOにおいては、ページスピードを含めたUX面が非常に重要な指標となってきます。テクニカルSEO要件を自動解析できるツールを是非活用してみてください。
速度の改善が必要な場合、下記のような対策を講じましょう。
- 次世代フォーマット(WebPなど)で画像を提供する
- 画像ファイルを圧縮する
- Lazy Load(画面上に見えている画像やコンテンツだけを読み込む機能)を導入する
尚、Googleは、2021年6月から、コアウェブバイタル(Core Web Vitals)という指標を、段階的に検索結果のランキング決定要因として導入しています。
ページスピードの改善と合わせて、しっかりとコアウェブバイタル(Core Web Vitals)対策をしていきましょう。
関連記事:Google Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?LCP・FID・CLSの意味&ランキング改善方法
キーワードの見直し、コンテンツのリライト
ここまでの対策をおこなってもなかなか検索上位に表示されないという場合、目標にしているキーワード自体に問題がある可能性があります。
需要のない(つまり検索されない)キーワードを選んでいないか、逆に最初から難易度の高いキーワードばかりを狙っていないか、サイト内のキーワードのジャンルがバラバラではないか、見出しは最適化されているかなど、これまでに作成した記事やコンテンツを見直してみましょう。
仮にキーワード選定に問題がないと考えられる場合は、リライト(記事の修正)をおこなってみましょう。
例えば、単純に【2019年版】などタイトルが更新されていないだけでも順位は下がっていきます。
情報の鮮度を保つことはSEO上重要ですので、情報のアップデートを含めて、こまめに記事を更新していくことがポイントです。
テクニカルSEOが最適化されているか、上位競合サイトの記事と比較して情報は不足していないかなど、コンテンツの質と量を高める努力をおこないましょう。
関連記事:SEOライティングの基礎知識|最低限知っておきたい基本項目や注意点を解説
SEO対策のための必須ツール
上記の8つの基本対策の中でもSEO対策で活用すべきツールをいくつか紹介しましたが、Googleが提供する、無料で使える2つのSEO対策ツールについて紹介します。
Google サーチコンソール(Search Console)

Google サーチコンソール(Search Console)はSEO担当者、サイト運営者に必須のツールです。
Googleサーチコンソールは、Googleがサイトやコンテンツをどのように評価しているのかを確認できるツールです。
ユーザー分析においては、主にサイトに辿り着くまでの行動を分析することができ、Googleアカウントがあれば、誰でも無料で使用できます。
- 作成したコンテンツが検索結果に何回表示されたか
- そのうち何回クリックされたか
- どんなキーワードで流入を獲得できているか
などの検索パフォーマンスを確認できるほか、各コンテンツのインデックス状況を確認したり、サイトにおけるユーザー体験を視覚的に確認することができます。
関連記事:Googleサーチコンソールの使い方|登録・設定方法も合わせて解説
Google アナリティクス(Analytics)

サーチコンソールと同様にGoogle アナリティクス(Analytics)もSEO担当者、サイト運営者に必須のツールです。
Googleアナリティクスは、文字通り、サイトやコンテンツを分析できるツールです。
サーチコンソールがサイトに辿り着くまでのユーザーの動きを分析するツールであるのに対し、アナリティクスはサイト内に入ってきたユーザーの動きを分析するツールになります。
こちらも、Googleアカウントがあれば、誰でも無料で使用することができます。
サイト全体または各ページのセッション数、ユーザー数、ページビュー数、平均滞在時間などの情報や流入経路、コンバージョンの計測など、SEOに限らず、インターネット上でビジネスをおこなう上での課題から改善策までを策定できるツールとなっています。
関連記事:GA4とは?Google Analytics 4の基本と設定方法を解説
Google サーチコンソール(Search Console)、Google アナリティクス(Analytics)以外にも、SEO対策に使える便利なツールがあります。詳細はこちらのページをご確認ください。
【まとめ】SEO対策の基本手法をマスターしよう
今回は、SEOでまずやるべき8つの基本対策をご紹介しました。改めておさらいすると、次の通りです。
- 適切なキーワード選定
- 内部リンクの設計
- <title>(タイトル)タグ・<hx>のルール
- コンテンツの質と量
- 被リンク対策(外部対策)
- スマホでのユーザビリティ
- ページスピードの改善
- キーワードの見直し、コンテンツのリライト
SEOの対策としては、どれも基本中の基本となりますので、SEO初心者はまずこの8項目から1つずつ取り組むようにしてみましょう。
2022年取り組むべきSEO
2021年、Googleは合計3回のコアアップデートを実施しました。
- June 2021 Core Update
- July 2021 Core Update
- November 2021 Core Update
どのアップデートにおいても、特にYMYL領域のサイトで大きな影響が見受けられ、E-A-Tの評価が見直された可能性があります。
また、2022年2月、Googleはページエクスペリエンスシグナルを、PC検索でもランキング要因として適用することを発表しました。
引き続き「ユーザーに対して優れたコンテンツを提供し続けること」が求められるとともに、「ユーザー体験を充実させること」が重要となってきます。
関連記事:Google コアアルゴリズムアップデートを2021年6月と7月の2回に分けて実施へ
関連記事:今年2度目のGoogleコアアルゴリズムアップデート”July 2021 Core Update”展開開始
関連記事:【2021年11月】GoogleコアアップデートNovember 2021 Core Updateを展開開始へ
GMO TECHのSEO方針
GMO TECHが提供しているSEOは、主に「内部対策」が中心となっています。
「事前の調査・分析」に重きを置き、お客様のWebサイトに関連したキーワードを選定する所から始めます。
その調査・分析結果を基に、お客様にとって最も効果のあるキーワードで内部対策を提供していきます。
ユーザーの検索ストーリーに沿った対策キーワードを設計し、それに合わせたランディングページの最適化を実施することで検索結果における優位なポジションの確立を目指します。
検索エンジン(特にGoogle)は、「ユーザーの検索の背景にある意図を理解し、検索結果を通して答えを提供することで、ユーザー体験を最大化したい」と考えています。
そのため、サイトの構造ならびにコンテンツは、検索順位と密接に結びついており、サイト側にもユーザー体験を最大化するためのおもてなしが求められます。
検索キーワード市場における、順位状況を鑑みた場合、コンテンツとユーザーとの接点に改善余地がある状況となりますので、検索キーワードの順位状況を鑑みたSEOを導入することで順位と流入の最大化を図ります。
GMO TECHが提供するSEOコンサルティング
GMO TECHが提供するSEOコンサルティングは、ユーザー行動調査・アクセス解析・競合分析等、多岐に渡っており、お客様のWebサイトの状況に応じて最適なメニューをご提案いたします。
- ユーザー行動調査は、実際にお客様のWebサイトに訪れたユーザーが、どのような動きをしているのか・どこをクリックしているのか・どこで離脱しているのかを可視化して、サイト内の改善に役立てます。
- アクセス解析は、解析ツールを用いて、現状のWebサイトがどうなっているのか、どの経路からのユーザーが効果的なのかを可視化していきます。
- 競合分析は、「ビジネス上の競合」と「SEO上の競合」の2つが存在しており、それぞれの競合がどういったキーワードで流入しているかを可視化して、ミートしていきます。
SEOコンサルティングの施策事例
事例①難易度の高いキーワードで上位表示を達成!(例:ベビー用品サイト)

- 【課題】
- 通販サイト内のコンテンツ追加は定期的に実施しているが、ベビー関連キーワードにおける検索順位が低迷しており、サイト全体への検索流入が少ない状態でした。サイト全体の検索流入を改善し、売上高の改善を図りたいという要望をいただきました。
- 【解決施策】
- サイト全体の流入キーワードの推移を分析しました。流入が下降したキーワードや流入が伸び悩んでいるキーワードをピックアップし、施策内容の見直しをはかりました。既存コンテンツの内部施策を実施するとともに、テキストコンテンツの追加対応をおこないました。
- 【施策結果】
- サイトの内部施策を実施しました。「ベビーローション」「赤ちゃん スキンケア」「ベビー スキンケア」など難易度の高いキーワードで10位以内の表示を達成できました。
事例②サイト全体で検索エンジン評価を改善!(例:美容外科サイト)

- 【課題】
- サイト全体への流入が伸び悩んでおり、売上にも直結しておりました。
指名キーワード以外での自然流入が少ない状態で、サイト全体への流入を上げることで改善していきたいとお考えでした。
- 【解決施策】
- サイト全体でロングテールワードの取りこぼしの精査を実施しました。
HTMLマークアップを最適化して、新たに企画ページを追加していき、今まで追えてなかったロングテールワードの囲い込みをおこないました。
- 【施策結果】
- SEO内部施策とコンテンツの改善で美容外科サイト全体の評価が向上し、対策開始から1年後に流入数が昨年比で279%まで上昇いたしました。
事例③主要商品のビックキーワードで上位表示を達成!(例:証券会社サイト)

- 【課題】
- 主要商品名キーワードでの順位が低迷し、自然流入が少ない状態でした。
それに伴い、会員数が伸び悩んでおりました。
- 【解決施策】
- まずはサイト全体の構造の見直しから入り、内部施策を実施。順位の経過を見つつ、基礎的な内部施策で拾い切れなかったキーワードを拾えるようなコンテンツ提案を随時おこないました。
- 【施策結果】
- 株式取引サイトで難易度の高いキーワード『CFD』『くりっく365』『株取引』が10位圏外の状況でしたが、コンテンツ改善により、大幅に順位をあげました。
SEOのよくあるご質問
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- SEO対策にあたって意識すべきことはなんでしょうか?
- ユーザーと検索エンジンそれぞれの目線に立ったサイト作りが大切です。
ユーザーがどのような情報を求めているのか意図を読み取り、ユーザーの立場に立ったコンテンツを用意しましょう。
ユーザーにとって価値があり使いやすいサイトは、検索エンジンからも評価されます。
また、検索エンジンが正しくサイトを評価できるよう、検索エンジンにとって読みやすいサイト構造にすることも重要です。
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- 実装難易度が低く、かつSEO優先度が高い施策の例を教えてください。
- 検索結果上のクリック率に大きく関わる<title>タグ・<meta>タグdescriptionや、検索エンジンがページのテーマを正しく理解できるようにするための見出しタグの設定から取り組んでいただくことを推奨いたします。
Google サーチコンソールを用いて、自サイトの掲載順位や問題点を一度確認しておくことも大切です。
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- SEO対策の効果が表れるまでにどの位かかりますか?
- 検索エンジン最適化のチューニング作業完了後、おおよそ1ヶ月~で効果が表れる傾向にあります。
検索エンジンのアルゴリズム・施策内容・競合状況によって、効果時期が多少変動しますので、予めご了承ください。
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- GMO TECHにSEOコンサルティングをお願いした場合、料金はいくら位になりますか?
- 現状のサイトの課題やサイト規模、競合などにもよりコンサルティング工数が大きく変動するため、一度内容をお伺いして都度お見積りをとらせていただいております。
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- SEOコンサルティングの契約期間はどのくらいになりますか?
- 基本的にお客様のご都合にあわせて、柔軟に対応可能です。
一般的にPDCAを実装して結果を出すために6か月位をおすすめしておりますが、3カ月単位の短期間契約をされるお客様もございますし1年単位でご契約いただく場合もございます。
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- サイト制作をするにあたり、SEOの設計監修だけお願いすることは可能でしょうか?
- SEOの設計監修のみのご契約も可能でございます。
必要となるサイト設計資料、ディレクトリマップのチェック、アドバイスなどすることもできます。作業ボリュームや難易度にあわせ個別見積もりさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
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- SEO対策とリスティング広告のどちらが効果ありますか?
- リスティング広告は即効性がありますが、長期の配信となるとかなりコスト高となります。
ユーザーが特定のキーワードで検索した場合、リスティング広告より自然検索の方がクリック率が高いというデータもあります。まずは、お客様の現状をヒアリングさせていただき、最適なプランをご提案させていただきます。