アンカーテキストとは?設置するメリットやポイント・注意点を解説
アンカーリンクは正しい使い方ができれば高いSEO効果が期待できますが、誤った方法で使ってしまうとサイトの評価を下げてしまう恐れがあります。
この記事では、そもそもアンカーテキストとは何かということや、使用するメリット、SEO効果を高める使い方を解説します。
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アンカーテキストとは?
アンカーテキストとは、サイト内に設置するリンク付きの文章のことです。ユーザーはアンカーテキストをクリックすることで、リンク先の内部ページや外部ページへ遷移できるようになります。
また、ユーザーだけでなく、検索エンジンのクローラーもアンカーテキストを確認してリンク先の情報がどのようなものかを判断しています。アンカーテキストを設置することにより、ユーザーの利便性が上がったり、検索エンジンがサイトの階層構造を理解しやすくなったりするため、SEO対策の一つとして重要です。
アンカーテキストの2つのメリット
アンカーテキストを設置することには、以下のメリットがあります。
- ユーザビリティが高まる
- クローラビリティが高まる
どちらもSEO対策を行ううえで重要な要素と言えるでしょう。
ユーザビリティが高まる
アンカーテキストによりリンク先の内容を明らかにすることで、ユーザーは積極的にサイトを巡回できるようになります。
サイトで情報を集める際、ユーザーはできる限り一つのページで済ませたいと考えるものですが、それでもそのページを読んでいるうちに新たな疑問が生じてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、次に知りたいと思う情報が掲載されているページへのアンカーテキストが設置されていれば、ユーザーは躊躇なくそのページに移動することができます。
ユーザーに迷う時間を与えず、安心してサイト内を巡回してもらうことができるアンカーテキストは、サイトのユーザビリティを高めるために有用です。
クローラビリティが高まる
アンカーテキストには、検索エンジンにリンク先の内容を伝える役割もあります。
検索エンジンはクローラーと呼ばれるプログラムでサイトを巡回し、検索データベースを構築しています。この検索データベースをもとにして、要求されたキーワードが含まれるページを検索結果に表示しているため、クローラーに認識されないページが検索結果に表示されることはありません。
アンカーテキストにもキーワードを含めることはできますので、クローラーに認識してもらうことができ、クローラビリティ(クローラーが巡回しやすい状態)を高めることにつながります。
アンカーテキストの書き方5つのポイント
アンカーテキストを書く際のポイントは、以下の5つです。
- リンク先に合わせた内容にする
- 簡潔にわかりやすいものにする
- キーワードを入れる
- 画像にはalt属性を入れる
- ユーザーがクリックしたくなるような文言にする
上記のポイントを押さえて、アンカーテキストの最適化を図りましょう。
リンク先に合わせた内容にする
アンカーテキストは、リンク先の内容に合わせた文章を書くようにしましょう。
仮にアンカーテキストの内容とリンク先のページの内容が異なる場合、そのページに移動したユーザーは混乱してしまいます。また、クローラーがサイトの構造を読み込むのを妨げてしまうことにもなりかねません。
アンカーテキストとリンク先の内容を一致させることは、ユーザビリティとクローラビリティのどちらの観点からも重要なのです。
簡潔でわかりやすい文章にする
アンカーテキストは、リンク先の内容を簡潔にまとめた文章にしましょう。
ユーザーが一目で大体の内容を理解できるように、文字数は20字から30字以内が最適です。多い場合でも40字以内に収めるのがおすすめです。
もちろん、リンク先の記事タイトルをアンカーテキストにそのまま利用するのでも問題ありません。
キーワードを入れる
アンカーテキストには、リンク先の内容に関するキーワードを入れるようにしましょう。
リンク先のページでSEO対策のために設定しているキーワードをアンカーテキストに入れ込むと、効果が高くなります。
クローラビリティの面でも、キーワードを入れ込むことでインデックスされやすくなる効果が期待できます。
注意点としては、過剰な数のキーワードを入れ込まないことです。限られた文字数の中でいくつものキーワードを入れ込もうとすると、どうしても文章が不自然になってしまい、リンク先の内容を伝える役目を果たせなくなります。
その結果、SEO的にも悪影響を与える可能性があるので、キーワードはあくまで自然に入れるようにしましょう。
画像にはalt属性を記述する
アンカーテキストに画像を使っている場合は、alt属性を忘れずに記述するようにしましょう。
alt属性とは、何らかの原因で画像が表示されないとき、代わりに表示されるテキストです。これによりユーザーは画像が表示されない場合でも、その画像の内容を知ることができます。
また、alt属性を記述することでクローラーにも画像の内容を伝えられるようになるため、クローラビリティの面でも重要です。
ユーザーがクリックしたくなるような文言にする
アンカーテキストは、ユーザーが思わずクリックしたくなるような印象的な文言にすると、サイトの回遊率や滞在時間の改善につながります。
反対に、淡泊でユーザーの興味を引かないような文言だと、アンカーテキストの目的である「ユーザーにクリックしてもらうこと」を達成できず、設置する意味がありません。
アンカーテキストはユーザーが次に読みたい内容、気になる情報がそのリンク先にあることをはっきり伝えることが重要です。上述したような「簡潔でわかりやすく」という点に加えて、具体的かつ誘導するような文言を心がけましょう。
アンカーテキストに関する7つの注意点
アンカーテキストを設置する際は、以下の点に注意しましょう。
- 過剰にリンクを貼らない
- キーワードを詰め込みすぎない
- テキストを長くしすぎない
- URLをそのまま記述しない
- 指示語にリンクを張らない
- リンク先の内容と無関係の文言にしない
- 低品質なサイトへのリンクはnofollow属性を使う
上記の点を心がけることは、ユーザビリティの面でもクローラビリティの面でも重要です。
過剰にリンクを貼らない
一つのページの中に過剰な量のリンクを張ってしまうと、検索エンジンからのペナルティの対象となる可能性があります。
通常、記事内にリンクを設置する場合、リンク先はその記事との関連性が高くなければいけません。過剰な数のリンクを張っていると、なかにはその記事との関連性が低い内容の記事へのリンクが含まれ、ユーザビリティの低下につながります。
また、一つのページの中に同一のリンクを大量に設置するのも、過剰なリンクと判断されてしまうため注意が必要です。
キーワードを詰め込みすぎない
アンカーテキストに入れ込むキーワードの数は、関連語を入れても一つから三つほどが最適です。
アンカーテキストにキーワードを盛り込みすぎると文章が読みにくくなり、ユーザーにとっての利便性が下がってしまいます。加えてSEOの面でも評価が下がる可能性があり、最悪の場合はペナルティの対象にもなりかねません。
キーワードの数は絞り込み、読みやすい洗練された文章を心がけましょう。
テキストを長くしすぎない
上述したように、アンカーテキストの最適な文字数は20字から40字です。
それ以上に長くしてしまうと、ユーザーにとって読みにくいだけでなく、クローラーがその記事とリンク先の関連性を判断することの妨げになってしまう場合があります。
極端な例ですが、ページ内の文章を全てアンカーテキストにすると、SEOスパムとして認識される可能性が高いです。
ユーザビリティ、クローラビリティを下げないためにも、アンカーテキストは20字~30字の適切な文字数を心がけましょう。
URLをそのまま記述しない
アンカーテキストには、リンク先のURLをそのまま記述しないようにしましょう。
上述したように、アンカーテキストはリンク先の内容を簡潔に伝え、ユーザーが安心してクリックできるようにすることが大切です。アンカーテキストが文章ではなくURLのみの場合、ユーザーはリンク先の内容を判断することができず、行動を起こさせることができません。
検索エンジンのクローラーも、アンカーテキストがURLのみの場合、その記事とリンク先の記事の内容を照合することができず、SEOの効果が下がってしまいます。
指示語にリンクを張らない
アンカーテキストの前に、「ここ」「こちら」などの指示語や矢印を記述しないようにしましょう。このような指示語はリンク先の内容を伝える役割を果たしておらず、また、ユーザーはクリックすべき場所がわからなくなってしまいます。
アンカーテキストの前に「〇〇はここ」「〇〇はこちら」というような誘導する文章は不要です。アンカーテキスト自体にリンク先の内容を簡潔に記述するようにしましょう。
そうすることで見た目もシンプルになり、ユーザーもクリックしやすくなります。
リンク先の内容と無関係の文言にしない
アンカーテキストには、リンク先の内容と無関係の文言を記述してはいけません。
極端な例ですが、「アンカーテキストの効果的な使い方」というアンカーテキストのリンク先が、「東京のデートスポット〇選」という記事だった場合、ユーザーは混乱してしまいます。その結果として、ユーザーがサイトから離脱することは明らかです。
クローラーからも、リンク先の内容がアンカーテキストとあまりに無関係だった場合、品質が低いリンクと判断されてしまいSEOの面でマイナスとなります。
アンカーテキストの文言はリンク先の内容と一致させることを心がけてください。
低品質なサイトへのリンクはnofollow属性を使う
低品質な外部サイトのリンクを設置する場合、「nofollow」属性を使用しましょう。「nofollow」属性を使用することで、クローラーにリンク先をたどらないように指示することができます。
クローラーは、サイト内にリンクがあった場合、リンク先をたどって情報を取得し、リンク先のサイトに対してリンク元の評価の一部を分け与えるという作業を行います。
「nofollow」属性を使用することで、クローラーの一連の作業を止め、サイト内にリンクがなかったと認識させることができます。
低品質なサイトについての内容を書かなければならない場合、わざわざ低品質なサイトに自分のサイトの評価を分け与える必要はありません。その場合は「nofollow」属性を忘れずに使用するようにしましょう。
まとめ
アンカーテキストを正しく利用することで、ユーザビリティ、クローラビリティの両方の向上が期待できます。
しかし、アンカーテキストはただ設置するだけでは効果が薄く、不適切な設置の仕方をするとペナルティの対象にもなりかねません。
難しく考える必要はありませんが、アンカーテキストの設置はユーザーの利便性を第一に考え、簡潔でわかりやすく、かつ具体的な文言を心がけることが一番のコツです。
今回紹介したポイントを押さえて、今後のサイト運営にぜひ活用してみてくださいね。
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