CPMとは?CPCやCPAとの違いや効果を高めるポイントを解説
「Web広告を出そうと思っているけど、CPMってどんなもの?」
「CPMの概要やメリット・デメリットについて知りたい」
「CPMを導入して広告のコストパフォーマンスを最大化させたい」
本記事はこのような方に向けて執筆しました。WebマーケティングやWeb広告の話になると必ず出てくる「CPM」。用語自体は知っているものの、その意味までは知らない方もいらっしゃるはずです。
そこで本記事では、CPMの意味や算出方法、メリット・デメリット、効果を高めるポイントについて詳しく解説します。
- 【無料のおすすめ資料】2024年版・絶対押さえるべきWEBマーケティング用語169選
-
「生成AI」「LLM」など、AI時代のWEBマーケティングを制する!
基礎から最新トレンドまで、169の必須用語を完全網羅。
今すぐ無料ダウンロードして、知識をアップデートしよう!
CPMとは?
CPMとはCost Per Mile(コストパーマイル)の頭文字をとった言葉で、インターネット上で広告が1,000回表示されるごとにかかるコストを指します。英語のMile(マイル)は、ラテン語の「mille(ミル)」が由来と言われており、数字の1,000を意味します。CPMが広告表示1,000回あたりのコストとされるのは、このためです。
CPMの算出方法は?
CPMは次の計算方法で算出できます。
※広告表示回数はインプレッションともいう
たとえば広告にかかったコストが50万円、表示回数が100万回だったとします。
その場合、計算式は以下のようになります。
インプレッション1,000回ごとに500円かかる計算です。インプレッション数が少なければCPMは上がり、多くなればCPMは下がります。少ないコストで多くのインプレッションを獲得できるという意味では、CPMの数値は低いのが理想です。
CPMとよく似た用語の違い
CPMの概要と計算方法をお伝えしましたが、「CPC」や「CPA」、「eCPM」など、CPMと似たような用語があるので要注意です。それぞれの違いについて解説します。
CPC・CPAとの違いは?
CPMとCPC、CPAは、以下のように定義されます。
- CPM 広告1,000回表示ごとにかかるコスト
- CPC 広告クリック1件あたりにかかるコスト
- CPA 広告からの成約1件あたりにかかるコスト
それぞれ詳しくお伝えします。
CPCとは、広告が「クリック」されるごとに発生するコスト単価のことです。「CPC=広告コスト÷クリック回数」で計算します。たとえば広告に20万円を使って1万回のクリックを獲得した場合、CPCは20円ということになります。
一方、CPAとは広告からの「成約(コンバージョン)」が確定するごとにかかるコストを指します。成約が1件入るごとに料金がかかります。計算方法は、「CPA=広告コスト÷コンバージョン数」です。たとえば広告に20万円を使って5件の成約を得た場合、CPAは4万円となります。つまり、1件の成約に4万円がかかったということです。
eCPMとの違いは?
eCPMは、以下のように定義されています。
eCPMは「effective Cost Per Mile(エフェクティブコストパーマイル」の頭文字をとったもので、文字どおりCPMに「effective(事実上の、実際の)」という意味が付け加えられています。計算方法はCPMと同様です。
CPMとほぼ同義ですが、eCPMは「事実上の単価」となるため、ニュアンスが若干異なります。
具体的に説明すると、CPMは広告が1,000回表示されるごとに10万円かかる「確定金額」であるのに対して、eCPMは広告が1,000回表示されるごとに10万円かかりそうという「予想金額」になります。
つまり、金額が「確定」しているのか、「予想」しているものなのかという違いです。CPMとeCPMを比較することで、どちらが費用対効果に優れているかを確認できます。
CPMのメリット
CPMには、広告費が一定というメリットがあります。
たとえば広告に50万円使った場合、何度クリックされても広告費は同じままです。CPCではクリックされるごとに広告費がかかってしまいます。その点CPMは、広告費をあらかじめ固定できるため、コントロールがしやすいです。
またCPMでは広告費が固定されるため、クリック数が多くなるほど単価が割安になります。場合によっては、CPCよりも安く広告表示が可能です。たとえば最初にCPCでクリック率を調査し、確率が高かった広告をCPMで出稿すれば、費用対効果を最大化できるでしょう。
CPMのデメリット
CPMには広告費が固定化されるメリットがありますが、反対に言えば「広告の中身を見られていなくても料金がかかる」ということでもあります。
たとえば、ユーザーが広告をクリックしてファーストビューだけを見たとします。この場合でも「広告が1回表示された」とカウントされるため、事実上1回の広告が無駄になってしまうのです。
上記のような、ファーストビューを見ただけで離脱されるケースが増えると、CPMの費用対効果は期待できません。したがって、自社の顧客になる可能性の高い人をターゲットに広告を表示させる必要があります。
CPMの費用対効果を高めるコツ
CPMの費用対効果を高めるには、広告運用の目的を明確にしましょう。CPMとCPCの違いがわからないまま、「何となくCPMが良さそうだから」という理由でいきなり運用を始めるのはナンセンスです。
目的の例として次のようなものがあげられます。
- 認知度アップを図りたい
- 販売促進やコンバージョンにつなげたい
- 企業のイメージアップにつなげたい etc
認知度アップが目的であれば、CPMがおすすめです。なぜなら、広告の中身をしっかりと見てくれるかどうかに関わらず、ユーザーの目に入る機会が増えるからです。
販売促進やコンバージョン向上が目的であれば、CPCが有効と言えます。CPCは、ユーザーが広告をクリックするごとに広告費が発生するものです。「クリック=サイトへのアクセス」なので、商品やサービスの購入につながる可能性が高くなります。
まとめ
本記事では、CPMについて以下のポイントを中心にお伝えしました。
- CPMとはインターネット上で広告が1,000回表示されるごとにかかるコストのこと
- 「CPM=コスト÷表示回数×1,000インプレッション」で計算できる
- CPMは広告費が一定で変わらないというメリットがある一方で、広告を見ただけでクリックされないデメリットもある
- CPMを高めるには目的を明確化することが大切
CPMを含め、広告運用で最も大切なのは目的の明確化です。商品サービスの購買促進や商品のブランディング向上など、自社に合った目的を設定し、それに最適な広告を出しましょう。
ぜひ本記事の内容を、ご自身のWEBマーケティングやWEB広告にお役立てください。
- 【無料のおすすめ資料】2024年版・絶対押さえるべきWEBマーケティング用語169選
-
AI時代のWEBマーケティングを制する!
基礎から最新トレンドまで、169の必須用語を完全網羅。
「生成AI」「LLM」など注目キーワードも満載!
今すぐ無料ダウンロードして、知識とスキルをアップデートしよう!