インスタグラム広告とは?その仕組みや種類・他の広告との違いを解説

日本でも若者世代に圧倒的に支持されているインスタは、世界的にみると20億人以上が利用する巨大プラットフォームです。そのため、上手に広告運用して自社の利益につなげたいものです。
そこで今回の記事では、インスタグラム広告の仕組みや種類などについてまとめてみました。インスタグラム広告を検討中であれば、ぜひ参考にしてみてください。
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インスタグラム広告とは
インスタグラム広告はFacebookが提供するインターネット広告サービスのうち、インスタグラムのプラットフォーム上で配信できる有料広告のことです。
You TubeやLINEなど、現在ではSNS広告にも様々な種類がありますが、インスタグラム広告の特徴は、他には類を見ないターゲティング機能とコスパの良さにあります。
これは他のSNS広告では真似することができないインスタグラム広告独自の強みで、それを可能にしているのが、フェイスブック社の所有するデータにあると言われています。
ご存知かもしれませんが、インスタグラムはFacebookが運営しているプラットフォームなので、フェイスブック社のデータを利用できます。
そのフェイスブック社のデータには、オンライン上におけるユーザー行動をユーザー分析に優れたツールを駆使して様々な視点で分析した結果が蓄積されています。
インスタグラム広告ではそのデータを使って広告出稿がなされているので、興味関心を持ってくれそうなユーザーに対してピンポイントで広告配信することが可能となっています。
その結果、チラシや雑誌といった、これまでの広告では実現できなかった潜在顧客層にまでしっかりとアプローチでき、費用対効果の高いマーケティングが実現可能となっています。
これが、インスタグラム広告が話題を集めている主な理由で、ここに目をつけた大手企業が近年続々と参入してきているわけです。
さらには、インスタグラム自体がビジュアル重視のプラットフォームでもあるため、広告を嫌味なく表示することも可能としています。
インスタ映えの言葉通り、インスタでは視覚からの共感を常としています。そのため、魅せる広告は邪魔ではなく、むしろ購買意欲を高めるための手段でもあるのです。
そのため「美容」「飲食」といった分野の広告とは特に相性がいいとされています。
また、インスタグラムの利用率における男女差は、男性が50%弱なのに対して女性は60%と10%も高く、年齢では20歳から29歳の6割程度が利用しているという調査結果もあります。
いずれにしても若い層や女性ユーザーの比率が高い傾向にあることから、この年代にマッチした広告も結果につながりやすいと言われています。
肝心な出稿料金ですが、1日あたり最低100円からの課金で開始することができます。
このように、結果につながりやすいターゲットに向けて低料金でピンポイントの広告配信を可能にするのがインスタグラム広告の大きな特徴と言えます。
インスタグラム広告の仕組み
先述のとおり、インスタグラムではFacebookユーザーのデータを情報元としてターゲティング設定を行っています。
ユーザー行動を様々な視点で細かく分析しているため、あらゆるユーザー行動に対してピンポイントの広告配信ができるのですが、それには気が遠くなるほどの分析量が必要です。
それを可能にするのが、フェイスブックの登録ユーザーの数なのです。
フェイスブック社の登録ユーザー数は世界一を誇り、その数は数十億と言われています。裏を返せばそれだけの数のユーザーが登録するプロフィール情報を持っていることになります。
その情報をもとに、ユーザーが取るオンライン上での行動を細かく分析して蓄積し、そのデータをもとにカスタムオーディエンスによる広告配信がなされているわけです。
カスタムオーディエンスというのは、地域・年齢・性別・言語・ユーザー層・趣味・関心・行動・つながりなどを設定して独自のオーディエンスを作成し、ターゲティングする機能のことです。
Facebook利用者の行動から、そのユーザーがどのターゲットに属するかを分類して、指定のターゲットに自動的に広告を配信しているわけです。
結果として、広告と関連性が低いターゲットにかかる広告費用は削減できて、購買などの結果につながりやすいターゲット層に集中して広告配信が可能となります。
これがインスタグラム広告の仕組みなのですが、広告費用を削減できて結果はより大きいのが特徴となっています。
インスタグラム広告の種類
インスタグラム広告の種類には、写真広告・動画広告・ストーリーズ広告・カルーセル広告・コレクション広告・発見タブ広告の6種類の広告があります。
写真広告はインスタグラム広告の基本的なフォーマットですが、配信される広告によって最適化された広告フォーマットが多数提供されています。
そのため、広告主のイメージする広告配信が可能となっています。
写真広告
写真広告はインスタグラム広告の最も基本的な広告フォーマットで、静止画とキャプション(テキスト)を表示することができます。
表示されるのはインスタグラムのフィード(タイムライン)上で、他のユーザーの投稿と投稿の間に表示され、広告の下には様々な種類のCTAボタンを設置できます。
ボタンは「詳しくはこちら」や「お問合せ」など、ユーザーをリンク先へ誘導したい場合に使われることが多く、商品購入に促しやすいメリットがあります。
また、フィード投稿の間に表示されるため広告としての違和感もありません。
デメリットとしては、写真が多いインスタグラムなので、インパクトがなければスルーされてしまい、そもそも広告として見てもらえないことです。
そのため、文字を少なくして焦点を絞るなど、目で見ただけで特徴やインパクトが伝わる写真でなければ購買意欲を促すこと自体が難しくなります。
そんな写真広告ですが、ファッション系や飲食系など、写真映するジャンルでの広告出稿が効果的です。
動画広告
動画広告は動画とテキストで構成されており、映像だけでなく音も活用できるためユーザーの目を引きやすい広告でもあります。
表示されるのは写真広告と同じフィード投稿の間で、動画は自動的に再生されます。
メリットとしては、ブランドや製品の内容がすぐに伝わりやすいことですが、写真広告と同じで最初の見た目でユーザーの興味関心が分かれてしまいます。
そのため、冒頭の短い時間にどれだけユーザーの目を引けるかどうかで、広告としての効果にも差が出てしまいます。
また、動画広告の注意点として「テキスト20%ルール」というものがあります。
これは、動画(画像)に対してテキストの占める割合が20%未満であれば、広告としての効果が高いという調査結果に基づくものです。
20%を超えると、場合によっては配信が制限されることもあるので、テキスト量には注意が必要です。
そんな動画広告ですが、スマホゲーム・アプリ・イベントなど、動画の方が様子が伝わりやすいサービスの出稿が効果的です。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、インスタグラムでも人気コンテンツのストーリーズ内で、ストーリーズの投稿の間に表示されます。
画面全体に広告が表示されるだけでなく、ストーリーズを見ていると流れてくる広告なので、ユーザーへのアピールが高いというメリットがあります。
また、アンケート機能が追加されて、ユーザーの意見を集めやすくなったのもポイントです。
今後の課題や満足度など、ユーザーからの情報が得られやすいため、ブランドイメージの向上にもつなげることができます。
デメリットとしては、写真や動画広告とは違ってコンテンツがないことです。そのため、インパクトのある画像や動画でなければユーザーの気を引くことが難しくなります。
また、テキストがないので製品の詳細説明には不向きですが、写真広告のようにCTAボタンが付けられるので自社への誘導や購入ボタンを登録することができます。
そんなストーリーズ広告ですが、観光地のPR・ファッション・飲食といったサービスの広告出稿に効果的です。
カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告で10の画像・動画が配信できる広告で、特徴的なのはそれぞれの画像や動画に異なるリンクを付けられることです。
そのため、写真広告や動画広告よりもたくさんの内容を訴求できるメリットがあり、ストーリー立てた広告にはおすすめです。
また、スワイプすることで次の写真や動画を表示させることができるため、カタログのようにブランドや製品イメージを魅力的に伝えたい時にも効果を発揮します。
さらには、それぞれの画像には外部リンクを付けることができるので、1箇所ではなく複数のサイトに誘導することも可能です。
デメリットといえば、画像や動画を複数準備する必要がある程度ですが、伝えられる情報量からすればデメリットとも言えないでしょう。
そんなカルーセル広告ですが、たとえば旅行会社なら旅先のイメージをたくさん伝えることができるので、広告出稿の効果を得られやすいサービスの一つと言えます。
コレクション広告
コレクション広告は、1つの広告だけで複数のサービス等を掲載できる広告配信サービスで、ネットショップとInstagram広告を連携している場合には特におすすめです。
カタログ式のフォーマットは自社製品やサービスを紹介するのに最適で、先述のカルーセル広告のように画面をスワイプして広告内容を確認する必要もありません。
このことから、ECサイトやネット通販サイトでは人気の広告配信サービスでもあります。
コレクション広告のメリットは、メイン画像や動画の下に最大3つの商品を掲載できることで、それぞれの画像をタップすると商品が一覧表示されます。
一覧はスライド形式で閲覧することができ、商品画像をタップすることで商品詳細がInstagram上に表示される仕組みとなっています。
なお、コレクション広告はフィード画面で表示されるのですが、フィード画面に限定されることがデメリットともなっています。
商品購入のためにも、もっと色々な場所で表示できる機会があれば、売上に貢献できるチャンスが増えるかもしれません。
そんなコレクション広告は、ECサイトやネット通販などのサービスの広告出稿には特におすすめの広告配信と言えます。
発見タブ広告
発見タブでは、自身の興味関心のあるものが一覧で表示されます。
その発見タブは、インスタグラムの虫眼鏡アイコンをタップして表示させます。
発見タブ広告の特徴は、ユーザーによって発見タブ広告の表示される内容が変わることです。それは、人それぞれで興味関心の対象が違うからです。
とはいえ、発見タブ自体がなにか新しい情報を探している時に使われるものなので、自社の広告に興味関心を持つ新しいユーザーにリーチできるチャンスを得ることができます。
いわゆる、新規顧客開拓に向いた広告配信でもあり、自社ブランドの認知度を拡大したいときにはおすすめの広告配信とも言えます。
新しい情報を探すユーザーが対象なので、真新しいものに反応しやすいことから、ユーザー反応が高いのがメリットです。
けれど、ユーザーが発見タブを見なければ広告表示されないデメリットもあります。
そんな特徴のある発見タブ広告は、どんなサービスでも広告出稿の効果は得られやすいですが、コンビニスイーツや新しいグルメなど、特に新商品のPRにはおすすめの広告配信と言えます。
インスタグラム広告の特徴や他の広告との違い
インスタグラムは写真や動画がメインなので、インスタグラム広告では美容や飲食など、直感的にユーザーに伝わるサービスの宣伝が特におすすめです。
年齢層 | 性別分布 | 相性の良いサービス | |
---|---|---|---|
10代~20代メイン | 男性43%
女性57% |
美容・飲食など | |
30代~40代 | 男性34.1%
女性31.0% |
ECサイト
人材求人 |
|
YouTube | 10代~30代 | 男女の大差なし | 飲食店 |
LINE | 10代~60代 | 男女の大差なし | 化粧品
ゲーム |
インスタグラム広告の最大の武器は、他のSNSにはない高度なターゲティングにあります。これは冒頭でも述べたことですが、フェイスブック社のデータを利用できることで可能となっています。
ターゲティング可能な項目も複数にのぼり、年齢性別はもとより、職種や交際ステータスなどあらゆる項目でユーザーにターゲティングすることができます。
また、インスタグラムの機能には、IGTV・リール・ストーリーズという他にはない独自機能があり、特に最長60分の動画投稿ができるIGTVではインスタグラムならではの投稿が可能です。
ツイッターのような拡散力はありませんが、インスタグラムの投稿には、ユーザーに向けて十分な情報を届けることができるメリットがあります。
そして、昨今はスマホ社会ということもあり、テキストよりも画像や動画によるビジュアルの方が訴求率も高く、購買につなげやすいことも、インスタグラム広告を後押ししています。
やはり、カタログだけでなく色々な着こなしや実際の色合いなどのテイストを確認してから購入した方が、購入後の失敗も少ないため賢い選択と言えるでしょう。
そのため、最近ではインスタグラムの情報を元に商品購入を決める若者ユーザーも多く、特にファッションや飲食系では顕著に表れているようです。
これは広告配信する側からもメリットが大きく、これまでの紙媒体では伝えきれなかったことも、動画や画像を使えば一瞬で魅力を伝えることができます。
さらには、インスタグラムには様々な配信フォーマットがあるので、あらゆるアプローチでユーザーを獲得することもできるわけです。
画像自体にも外部リンクを付けられるため、購入意欲の高いユーザーであれば、そのまま自社サイトに誘導して購入につなげることはそれほど難しくはありません。
このように、画像の多いインスタグラムは時代の世相ともマッチして、購入意思を決定するために最適なプラットフォームとなっており、顧客の獲得に向けた多様な取り組みを展開することが可能なサービスなのです。
まとめ
今回の記事では、インスタグラム広告の仕組みや広告の種類について解説しました。若者世代に圧倒的に支持されているインスタグラムは、様々なアプローチで集客することが可能です。
また、フェイスブックに蓄積されたデータを利用できるインスタグラム広告は、精度の高い広告配信ができるというメリットがあります。
他にも、インスタグラム広告にはたくさんのメリットがあるので、広告の出稿を検討しているのであれば、この記事をぜひ参考にしてみてください。
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