歯科医院・歯医者の集客方法9選 | MEO対策と医療広告の注意点
そこで本記事では、歯科医院の集客に効果的なオンライン・オフラインの方法を9つ紹介。特に注目すべきMEO施策についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読むことで、あなたの歯科医院に合った効果的な集客戦略を立てる手がかりを得ることができるでしょう。
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歯科医院が抱える集客課題
👉 このパートをまとめると!
歯科診療所は約6.6万施設。競合・ネット化・広告規制の3課題を整理します。

歯科医院の集客は年々難しくなっています。その背景には、いくつかの課題が存在します。これらの課題を理解することで、効果的な集客戦略を立てることができます。以下に主な課題を挙げてみました。
- 競合が多く他院との差別化が難しい
- インターネットでの情報収集が主流になっている
- 医療広告ガイドラインによる制限がある
これらの課題について以降で詳しく見ていきましょう。
競合が多く他院との差別化が難しい
厚生労働省の令和6(2024)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況によると、2024年10月1日現在の歯科診療所は全国で66,378施設あります(前年から440施設減少)。これはコンビニエンスストアの数を上回る数字です。このような状況下では、単に「歯科医院がある」というだけでは患者を集めることは困難です。
他院との差別化を図るためには、自院の強みを明確にし、それを効果的にアピールする必要があります。
例えば、最新の設備を導入していること、特定の治療に特化していること、予約システムの充実など、患者にとって魅力的なポイントを見つけ出し、それを前面に押し出すことが重要です。
また、患者の満足度を高めるサービスの提供も差別化の一つとなります。丁寧な説明、快適な待合室、アフターフォローの充実など、患者の立場に立ったサービスを心がけることで、口コミでの評判も高まり、新規患者の獲得にもつながるでしょう。
インターネットでの情報収集が主流になっている
現代の患者は、歯科医院を選ぶ際にインターネットで情報を収集することが一般的です。このような状況下では、ウェブ上での存在感を高めることが非常に重要になります。具体的には、以下のような取り組みが効果的です。
- 自院のホームページを充実させる
- Google検索で上位表示されるようにSEO対策を行う
- Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス、GBP)の登録と最適化(MEO対策)
- SNSを活用した情報発信
ただし、ウェブ上での情報発信には一定のスキルやノウハウが必要です。また、継続的な更新や運用も求められるため、専門家に依頼することも検討しましょう。
医療広告ガイドラインによる制限がある
歯科医院の広告活動には、医療法に基づく「医療広告ガイドライン」による制限があります。このガイドラインは患者を守るためのものですが、歯科医院側からすると集客活動に制限がかかることになります。例えば、以下のような表現は禁止されています。
- 他の医療機関と比較して優れていることを示す表現
- 誇大な表現や事実でない内容
- 患者の体験談の掲載
- 手術前後の写真の掲載(詳細な説明がない場合)
これらの制限を守りながら効果的な広告を行うには、専門的な知識とノウハウが必要です。ガイドラインに違反すると行政指導の対象となる可能性があるため、広告を出す際は十分に注意しましょう。
このような制限がある中で効果的な集客を行うには、ガイドラインを遵守しつつ、患者にとって有益な情報を提供することが重要です。
例えば、歯の健康に関する一般的な情報や、自院の設備・スタッフの紹介など、直接的な広告ではない形での情報発信が効果的です。

【オンライン】歯医者の新規集客方法5選
👉 このパートをまとめると!
HP・MEO・SNS・広告・ポータルの5施策を特徴と向き不向きで解説します。

インターネットの普及に伴い、歯科医院の集客においてもオンラインでの取り組みが非常に重要になっています。ここでは、効果的なオンライン集客の方法を5つ紹介します。
- ホームページを活用する
- MEOを活用する
- SNSを活用する
- リスティング広告を活用する
- 歯科医院に特化したポータルサイトを利用する
これらの方法は、それぞれ特徴や向いている歯科医院のタイプが異なります。自院の状況や目標に合わせて、適切な方法を選択し、組み合わせて実施することが重要です。
ホームページを活用する
ホームページは、歯科医院のオンライン集客における基本となるものです。患者がインターネットで歯科医院を探す際、最初に目にするのはホームページであることが多いため、その重要性は非常に高いと言えます。効果的なホームページ作りのポイントは以下の通りです。
- デザインが見やすく、スマートフォンにも対応していること
- 診療内容、料金、アクセス情報などが明確に記載されていること
- 院長やスタッフの紹介、設備の情報など、安心感を与える情報があること
- 予約システムが導入されていること
- 定期的に更新される院内ブログなどのコンテンツがあること
メリットとしては、24時間365日情報を発信し続けられること、一度作成すれば長期間使用できることが挙げられます。
デメリットとしては、作成や更新に費用がかかること、ホームページだけでは集客効果が限定的な場合があることです。
特に注意すべき点は、医療広告ガイドラインに違反しないようにすることです。誇大広告や比較広告は避け、事実に基づいた情報提供を心がけましょう。
MEOを活用する
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップでの検索結果を最適化する施策のことです。近年、スマートフォンでの地図アプリの利用が増加しており、「近くの歯医者」などと検索する人が増えています。
そのため、MEOは歯科医院の集客において重要な施策となっています。MEOを活用するメリットは以下の通りです。
- 地域に密着した集客が可能
- 費用対効果が高い
- ユーザーの行動(来院)に直結しやすい
一方、デメリットとしては、競合も同様の対策を行っている可能性が高いこと、効果が表れるまでに時間がかかる場合があることが挙げられます。MEOを効果的に行うためのポイントは以下の通りです。

- Googleビジネスプロフィールの登録と最適化
- 基本情報(住所、電話番号、営業時間など)の正確な記載
- 写真の追加(院内の様子、スタッフの写真など)
- 口コミの獲得と適切な返信
- 投稿機能を活用した情報発信
MEOは特に地域密着型の歯科医院や、新規開業の歯科医院に向いています。ただし、すべての歯科医院にとって重要な施策であり、継続的に取り組むことが推奨されます。
SNSを活用する
SNS(Social Networking Service)を活用することで、歯科医院の認知度向上や患者とのコミュニケーション強化を図ることができます。
主なSNSプラットフォームとしては、Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、LINEなどがあります。SNS活用のメリットは以下の通りです。
- 低コストで情報発信が可能
- 若い世代へのアプローチに効果的
- 親しみやすいイメージを作りやすい
- 即時性の高い情報発信が可能
デメリットとしては、継続的な運用が必要なこと、炎上リスクがあることなどが挙げられます。また、SNSを効果的に活用するためのポイントは以下の通りです。
- 各SNSの特性を理解し、適切なプラットフォームを選択する
- 定期的に投稿を行う
- 視覚的に訴求力のある写真や動画を活用する
- 患者の興味を引く情報(歯の健康豆知識など)を発信する
- コメントやメッセージには迅速に対応する
SNS活用は特に、若い患者層をターゲットにしたい歯科医院や、地域密着型の歯科医院に向いています。ただし、医療広告ガイドラインに違反しないよう、投稿内容には十分注意が必要です。
リスティング広告を活用する
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことです。「歯医者」「歯科矯正」などのキーワードで検索したときに、検索結果の上部や下部に表示される広告がこれにあたります。リスティング広告のメリットは以下の通りです。
- 即効性が高い
- ターゲットを絞った広告配信が可能
- 予算管理が容易
- 効果測定が明確
デメリットとしては、継続的なコストがかかること、競合も多いため広告費用が高騰する可能性があることなどが挙げられます。リスティング広告を効果的に活用するためのポイントは以下の通りです。
- 適切なキーワードの選定
- 魅力的な広告文の作成
- ランディングページの最適化
- 定期的な効果測定と改善
リスティング広告は特に、新規開業の歯科医院や、特定の診療科目(インプラント、矯正歯科など)に力を入れたい歯科医院に向いています。ただし、運用にはある程度の専門知識が必要なため、専門家に依頼することも検討しましょう。
歯科医院に特化したポータルサイトを利用する
歯科医院に特化したポータルサイトを利用することも、集客を増やす方法の一つでしょう。エリアごとに歯科医院を検索できるので、近隣の患者さんに自院を認知してもらうきっかけになるだけでなく、自院の詳細な情報を伝える場としても機能します。
歯科医院の予約・検索・口コミの確認等を一括で行えるEPARK歯科 や、歯科に関連するコラム記事も充実しているbest choice 歯科 byGMO など、歯科特化型のポータルサイトは多数あります。
サイトの特徴を確認し、自身に合ったものを見つけて利用してみましょう。
【オフライン集客】歯医者の新規集客方法4選
👉 このパートをまとめると!
チラシ・看板・紹介制度・アフターフォローの4施策で地域認知を高めます。

オンライン集客が主流となっている現在でも、オフラインでの集客活動は依然として重要です。特に、地域に密着した歯科医院や、高齢の患者をターゲットとする場合には、オフライン集客が効果的です。ここでは、効果的なオフライン集客の方法を4つ紹介します。
- 商圏でチラシのポスティングを行う
- 看板や街頭広告で露出を高める
- 紹介制度を導入する
- 来院者にアフターフォローの対応を行う
自院の状況や目標に合わせて、適切な方法を選択し、組み合わせて実施することが重要です。
商圏でチラシのポスティングを行う
チラシのポスティングは、地域に密着した歯科医院にとって効果的な集客方法の一つです。自院の周辺地域に直接情報を届けることができるため、地域住民への認知度向上に役立ちます。
この方法のメリットは、特定のエリアにピンポイントでアプローチできること、比較的低コストで実施できること、そしてインターネットをあまり利用しない高齢者層にもリーチできることです。
一方、デメリットとしては、即効性に欠けること、環境への配慮から受け取りを拒否する世帯が増えていることなどが挙げられます。
また、効果的なチラシ作成のポイントは以下の通りです。
- 医療広告ガイドラインに違反しないよう注意する
- 視覚的にわかりやすいデザインを心がける
- 自院の特徴や強みを明確に伝える
- 自由診療メニューの内容・費用を正確に記載する(保険診療の割引や特典による誘引は避ける)
- 地図や交通アクセスを明記する
この方法は特に、新規開業の歯科医院や地域密着型の歯科医院、高齢者をターゲットとする歯科医院に向いています。ただし、若い世代や都市部の歯科医院では効果が限定的な場合もあるため、ターゲット層に合わせて検討する必要があるでしょう。
看板や街頭広告で露出を高める
看板や街頭広告は、歯科医院の存在を地域住民に広く知らせる効果的な手段です。特に、人通りの多い場所や主要な道路沿いに設置することで、多くの人々の目に触れる機会を作り出すことができます。
この方法には、24時間365日露出し続けられること、地域住民に繰り返し認知してもらえること、そして一度設置すれば長期間使用できることなどのメリットがあります。
ただし、初期投資が高額になる可能性があること、効果測定が難しいこと、そして設置場所によっては規制がある場合があるなどのデメリットもあるので注意しましょう。
効果的な看板や街頭広告のポイントは、以下の通りです。
- 目立つデザインと色使いを心がける
- 医院名と診療科目を大きく表示する
- 位置情報(住所や最寄り駅からの道順など)を明記する
- 定期的なメンテナンスを行い、清潔感を保つ
- 夜間でも視認性が高いよう照明を工夫する
この方法は、新規開業の歯科医院や、立地条件の良い歯科医院に特に向いています。また、地域のランドマークとなるような大きな看板を設置できる歯科医院にも効果的です。ただし、費用対効果を慎重に検討し、地域の景観や規制にも配慮する必要があります。
紹介制度を導入する
紹介制度は、既存の患者を通じて新規患者を獲得する方法です。満足度の高い患者が家族や友人、知人に自院を紹介してくれることで、信頼性の高い新規患者の獲得につながります。
この方法では、低コストで実施できる、紹介された患者は信頼度が高く継続的な通院が期待できる、口コミによる自然な宣伝効果が得られるなどのメリットがあります。一方、デメリットとしては、効果が出るまでに時間がかかる可能性があること、紹介する側とされる側の両方に負担を感じさせてしまう可能性があることが挙げられます。
効果的な紹介制度導入のポイントは、以下の通りです。
- 紹介者・被紹介者への謝礼や割引の提供は避け、対価を伴わない形で紹介を依頼する(保険医療機関及び保険医療養担当規則等が経済上の利益提供による誘引を禁じているため)
- 紹介カードや診察券にお礼のメッセージを添えるなど、金銭的対価を伴わない形で紹介のきっかけを作る
- スタッフ全員で紹介制度を推進する雰囲気を作る
- 紹介してくれた患者への感謝の気持ちを忘れない
- プライバシーに配慮し、強制的にならないよう注意する
この方法は、患者満足度の高い歯科医院や、地域に根差した歯科医院に特に向いています。また、長期的な患者関係の構築を重視する歯科医院にも効果的です。ただし、紹介制度の運用には患者との信頼関係が不可欠であり、日頃からの良質な医療サービスの提供が前提となります。
来院者にアフターフォローの対応を行う
アフターフォローは、治療後も患者との関係を継続し、再来院を促す重要な取り組みです。具体的には、治療後の経過確認の電話やメール、定期検診の案内、お誕生日カードの送付などが挙げられます。
この方法のメリットは、患者との信頼関係を強化できること、再来院率を高められること、口コミによる新規患者獲得につながる可能性があることです。デメリットとしては、スタッフの労力や時間が必要になること、一部の患者にはおせっかいと感じられる可能性があることが挙げられます。
効果的なアフターフォローのポイントは、以下の通りです。
- 患者の状況に応じたきめ細かな対応を心がける
- 定期検診の重要性を丁寧に説明する
- 患者の好みや希望に合わせてコミュニケーション手段を選択する
- プライバシーに配慮し、過度な連絡は避ける
- スタッフ全員で情報を共有し、一貫した対応を行う
この方法は、長期的な患者関係の構築を重視する歯科医院や、予防歯科に力を入れている歯科医院に特に向いています。また、自費診療の割合を高めたい歯科医院にも効果的です。ただし、アフターフォローの実施には患者の同意を得ることが重要であり、個人情報の取り扱いには十分注意する必要があります。
歯医者で患者を増やすためにはMEOが効果的!
👉 このパートをまとめると!
MEOはGoogleマップ経由の来院を増やす施策。基本の流れと評価向上策を解説。

近年は、地図アプリを使って最寄りの歯科医院を探す患者も増えています。そのため、Googleマップでの表示順位を上げるMEO(Map Engine Optimization)対策が、歯科医院の集客において重要です。MEOを効果的に活用することで、地域での認知度向上や新規患者の獲得につながります。ここでは、MEO対策の具体的な方法について解説します。
- 歯医者のMEO対策の流れ
- 検索評価向上のための施策
それでは、各項目について詳しく見ていきましょう。
歯医者のMEO対策の流れ
MEO対策は、段階的に行うことで効果を最大化できます。以下に、歯科医院におけるMEO対策の基本的な流れを示します。
- Googleビジネスプロフィールのアカウント作成:まず、Googleビジネスプロフィールのアカウントを作成し、基本情報を登録します。
- 基本情報の最適化:医院名、住所、電話番号、営業時間などの基本情報を正確かつ詳細に入力します。
- カテゴリの選択:適切なカテゴリ(例:歯科医院、矯正歯科など)を選択し、サービス内容を明確にします。
- 写真の追加:医院の外観、内装、スタッフ、設備などの写真を追加し、視覚的な情報を提供します。
- 投稿機能の活用:定期的に新しい情報や医院からのお知らせを投稿し、アクティブな印象を与えます。
- 口コミの獲得と返信:患者に口コミの投稿を依頼し、投稿された口コミには丁寧に返信します。
- Q&A機能の活用:よくある質問とその回答を事前に用意し、患者の疑問に答えます。
- ウェブサイトとの連携:自院のウェブサイトとGoogleビジネスプロフィールの情報を一致させ、信頼性を高めます。
これらの手順を着実に実行し、継続的に最適化を行うことで、MEO対策の効果を高めることができるでしょう。
検索評価向上のための施策
MEO対策の効果を更に高めるためには、Googleの検索評価を向上させる施策が重要です。以下に、検索評価向上のための主な施策を紹介します。
まず、キーワード戦略を立てることが大切です。地域名と診療内容を組み合わせたキーワード(例:「渋谷区 インプラント」)を、Googleビジネスプロフィールの説明文や投稿に適切に盛り込みます。
次に、定期的な情報更新が重要です。新しい設備の導入や、スタッフの紹介、季節の健康情報など、常に新鮮な情報を発信し続けることで、Googleからの評価が高まります。
また、ウェブサイトとの連携も効果的です。Googleビジネスプロフィールの情報とウェブサイトの情報を一致させ、相互にリンクを張ることで、情報の信頼性が向上します。
さらに、口コミの質と量を向上させることも重要です。患者に積極的に口コミを依頼し、それらに丁寧に返信することで、医院の評判と信頼性が高まります。
最後に、地域とのつながりを示すことも効果的です。地域のイベントへの参加や、近隣の事業者との連携などを通じて、地域に根差した医院であることをアピールします。
これらの施策を総合的に実施することで、Googleの検索評価が向上し、より多くの患者に自院の情報を届けることができるでしょう。
歯科医院ならではのGoogleビジネスプロフィール設定ポイント
👉 このパートをまとめると!
カテゴリ・診療時間・予約リンクなど歯科特有の設定論点を6つ解説します。
歯科医院のMEOで差がつくのは、GBPの設定項目を診療の実態に合わせて登録できているかどうかです。カテゴリや診療時間の登録が実態とずれていると、患者が来院できない時間に来てしまい、低評価の口コミを招きます。MEO対策そのものの考え方や一般的な進め方はMEOとは?MEO対策の基本とGoogleマップで上位表示させる方法と自分でできるMEO対策のやり方で解説しているため、ここでは歯科医院に固有の設定論点だけを扱います。
カテゴリは中心となる診療内容だけを最小限に設定する
Googleのビジネス情報のガイドラインでは、カテゴリについて「中心となる事業内容を示すカテゴリのみを可能な限り数少なく設定する」「できるだけ具体的で、かつ中心となる事業内容を示すカテゴリを選択する」「キーワードそのもの、または事業の属性を示すカテゴリは使用しない」と定められています。
歯科医院では、メインカテゴリに医院の中心となる診療内容を1つ設定し、追加カテゴリには矯正・小児・口腔外科など実際に常時提供している診療のみを登録します。集患したいという理由だけで、実際には行っていない診療のカテゴリを追加してはいけません。実施していない治療を掲載することは、医療広告の観点でも事実と異なる表示にあたります。
診療時間・昼休み・特別営業時間を患者が来院できる時間で登録する
歯科医院は昼休みを挟む二部制の診療が多く、営業時間を「9:00〜19:00」と1本で登録すると、休憩時間に来院した患者の不満につながります。午前と午後で時間帯を分けて登録し、実態と一致させます。
最終受付が診療終了時刻より前に設定されている場合は、ビジネスの説明欄や自院サイトで受付終了時刻を補足します。祝日・年末年始・学会参加や研修による臨時休診は、Googleが用意している特別営業時間の設定で個別に登録します。特別営業時間を設定しないまま祝日を迎えると、マップ上は営業時間が確定していない状態のまま通常営業時間が表示されます。Googleは、通常の営業時間と変わらない祝休日についても特別営業時間を設定し、その情報が正しいことをユーザーに明示することを推奨しています。
予約リンクは自院の予約ページを優先して登録する
GBPでは、「予約」などのトランザクションタイプごとにリンクを設定できます。Googleのビジネスリンクに関するポリシーとガイドラインでは、1つのドメインにつき追加できるリンクは1個、1つのトランザクションタイプにつき最大20個までと定められています。
歯科ポータルサイトを利用していると、予約リンクがサードパーティのプロバイダによって自動的に設定されている場合があります。自院の予約システムを主要導線にしたい場合は、現在どのリンクが設定されているかを確認し、自院の予約ページを登録します。電話予約が中心の医院では、リンクよりも電話番号の正確さを優先します。
医院名は看板どおりの正式名称で登録しキーワードを足さない
ビジネス名は、実世界で一貫して使用している名称のみを登録します。Googleのビジネス情報のガイドラインでは、ビジネス名にサービスや商品の情報、所在地情報、キャッチコピーなどを付け足すことは認められていません。
「〇〇歯科|インプラント・矯正・ホワイトニング」「〇〇歯科(△△駅前)」のように診療メニューや地名を医院名へ加える運用は、ガイドライン違反として修正・停止の対象となります。診療メニューはカテゴリやサービス欄、地名は住所欄で表現するのが正しい登録方法です。
NAP(医院名・住所・電話番号)を自院サイトと歯科ポータルで統一する
NAPとは、医院名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)の頭文字を取った呼び方です。自院サイト、歯科ポータル、予約サイトで表記がばらつくと、患者が別の医院と誤認したり、古い電話番号に発信してしまったりする原因になります。
Googleはローカル検索結果でのビジネスの表示順位を改善する方法で、順位が関連性・距離・知名度の3要素で決まると説明し、正確で充実したビジネス情報の登録を推奨しています。ビル名や階数を書くか、電話番号は代表番号と予約専用番号のどちらを載せるかといった表記ルールを決め、掲載先すべてで統一しましょう。
写真は患者の不安を減らす被写体から優先して掲載する
歯科医院の写真で患者が知りたいのは、内装の美しさよりも「初めてでも迷わず入れるか」「清潔か」です。道路から見た外観と看板、入口、受付、待合室、診療ユニット、滅菌設備、スタッフの順で優先して撮影します。
患者が写り込む写真を掲載する場合は、本人の同意が必要です。また、治療の前後を比較した写真をGBPの写真欄に説明なしで掲載することは、医療広告ガイドライン上の問題につながります。写真の追加・削除の操作手順はGoogleビジネスプロフィールの写真の追加・削除方法、GBPの基本的な初期設定はGoogleビジネスプロフィールの使い方で解説しています。
歯科医院のMEO・口コミ運用でやってはいけないこと
👉 このパートをまとめると!
口コミ謝礼・体験談広告・術前術後写真など6つのNG行為と根拠を示します。
歯科医院のMEOは、Googleのポリシーと医療広告ガイドラインという二重の規制を受けます。ここでは、集患効果がありそうに見えて実施してはいけない運用を、根拠となる規定とあわせて整理します。
金銭や特典と引き換えに口コミを依頼する・代行業者に発注する
Googleの禁止または制限されているコンテンツでは、「クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為」が明確に禁止されています。実体験に基づかない投稿を募る行為、複数アカウントからの投稿も同様に禁止で、対価が支払われた口コミは削除の対象です。
医療広告の観点でも同じ結論になります。第三者が運営する口コミサイトへの体験談は、医療機関が費用負担などの便宜を図って掲載を依頼していない場合に限り広告に該当しません。裏を返せば、対価を払って書いてもらった時点で誘引性が認められ、禁止されている体験談の広告に該当します。会計時の声かけやQRコードの設置など、投稿内容を誘導しない導線に切り替えましょう。
患者の治療体験談を広告として掲載する
医療広告ガイドラインでは、治療等の内容や効果に関する患者本人の体験や家族からの伝聞に基づく主観的な体験談を、医療機関が誘引目的で紹介することが禁止されています。記述内容が広告可能な範囲であっても、体験談という形式である限り認められません。
患者が自発的に自分のSNSや口コミサイトへ書いた内容は、誘引性がなければ広告に該当しません。ただし、それを自院サイトへ転載すると自院の広告となり、禁止対象に変わります。「患者様の声」ページの新設や、口コミの引用掲載を検討する際は、この線引きを必ず確認してください。
術前術後(ビフォーアフター)写真を説明なしで掲載する
治療の内容や効果について患者を誤認させるおそれがある術前術後の写真は、医療広告ガイドラインで禁止されています。一方で、術前術後の写真に通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項、主なリスク・副作用等に関する事項の詳細な説明を付した場合は、禁止対象にあたらないとされています。説明をリンク先ページに逃がすことや、利点と比べて極端に小さな文字で載せることは認められません。
さらに、治療効果に関する事項はそもそも広告可能事項ではないため、広告可能事項の限定解除の要件を満たさない場合は掲載できません。限定解除は、①患者が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイト等であること、②問い合わせ先を明示すること、③自由診療の通常必要とされる治療内容・費用等を提供すること、④自由診療の主なリスク・副作用等を提供すること(③④は自由診療の場合)をすべて満たす必要があります。バナー広告や検索連動型広告は①を満たさないため、広告のリンク先で症例写真を扱う場合は特に注意が必要です。加工・修正した術前術後写真は虚偽広告として扱われます。詳細は厚生労働省の医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針で確認できます。
「必ず治る」「日本一」などの効果保証・最上級表現を使う
医療広告ガイドラインでは、「絶対安全な手術です!」「どんなに難しい症例でも必ず成功します」といった表現は虚偽広告として扱われます。根拠や調査方法を示さない「〇%の満足度」も同様です。
また、「日本一」「No.1」「最高」などの最上級表現は、客観的な事実であっても比較優良広告として禁止されます。調査結果を引用する場合は、出典・調査の実施主体・調査の範囲・実施時期の併記が必要です。GBP側でも、ビジネスの説明欄に「すべて50%引き」「地元で一番人気のベーグルが500円!」のように特別キャンペーン・特別料金・特典を過度に強調する表現を入れることは、コンテンツガイドラインで認められていません。
悪い口コミに反論する・治療内容に触れて返信する
口コミへの返信は誰でも読める公開情報です。「そのような治療はしていません」「〇月〇日に来院された方ですね」といった返信は、来院事実や治療内容を第三者に明かすことになり、守秘義務の観点で問題になります。
事実誤認があっても個別の診療内容には触れず、来院への感謝と、予約枠の見直しや待ち時間の案内といった一般的な運用方針を書くのが安全です。「痛かった」「待たされた」という歯科特有の指摘には、麻酔や処置の説明手順、予約制の運用を改めて案内する返信が適しています。返信の型はGoogle口コミ返信の例文15選、削除できるケースの判断はGoogle口コミを非表示・削除する方法を参照してください。
ビジネスプロフィールを削除して口コミをリセットする
低評価が続いたときに、GBPを削除して作り直すという方法が語られることがありますが、これは推奨できません。オーナー権限を手放しても、Googleマップ上のビジネス情報そのものが消えるとは限らず、口コミを確実に消す手段にはならないためです。
むしろオーナー確認が外れることで、診療時間や電話番号を更新できなくなり、誤った情報が放置されるリスクが生じます。評価を改善したい場合は、正規の方法での口コミ獲得と、全件への丁寧な返信を継続するほうが確実です。
来なくなった患者(リピーター)の対策方法
👉 このパートをまとめると!
リマインド連絡・再来院特典・情報提供・アンケートで再来院を促します。

リピーター患者の維持は、歯科医院の安定した経営につながる重要な要素です。しかし、さまざまな理由で来院しなくなる患者もいます。ここでは、来なくなった患者を呼び戻すための効果的な対策方法を紹介します。
まず、定期的なリマインド連絡が効果的です。最後の来院から一定期間が経過した患者に、はがきやメール、電話などで定期検診の案内を送ります。その際、個々の患者の治療履歴や状況に合わせた内容にすることが大切です。
次に、再来院のきっかけづくりも重要です。ただし、クリーニングの割引や特典を前面に打ち出す訴求は、医療広告ガイドラインが問題視する「費用を強調した広告」「治療の内容と直接関係ない事項による誘引」に該当するおそれがあるため避け、定期検診の重要性を丁寧に説明するリマインド運用など、費用面を強調しない形で再来院を促します。
また、患者の関心に合わせた情報提供も重要です。歯の健康に関する最新情報や、自院で始めた新しいサービスなどを定期的に発信することで、再来院の動機付けになります。
さらに、アンケート調査の実施も効果的です。来院しなくなった理由を把握し、改善につなげることで、再来院率の向上が期待できます。
ただし、これらの対策を行う際は、患者のプライバシーに十分配慮する必要があります。過度に頻繁な連絡は逆効果になる可能性があるため、適切な頻度と内容を心がけましょう。また、患者の意思を尊重し、押し付けにならないよう注意することも大切です。
自費診療患者を獲得する
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体験談に頼らず治療内容・費用・リスクの明示で自費診療の理解を得ます。

自費診療患者の獲得は、歯科医院の収益向上において重要な課題です。保険診療だけでなく、自費診療の患者を増やすことで、医院の経営基盤を強化することができます。
まず、自費診療の魅力を効果的に伝えることが重要です。ただし、治療の内容や効果に関する患者の体験談は、医療広告ガイドラインで広告として認められていません。インプラントやホワイトニングのメリットを伝える際は、体験談に頼らず、通常必要とされる治療内容・標準的な費用・治療期間と回数・主なリスクや副作用を自院サイトに明記する方法を取ります。術前術後の写真を掲載する場合も、これらの詳細な説明を写真の近くに併記し、広告可能事項の限定解除の要件を満たす必要があります。
次に、カウンセリングの充実が効果的です。十分な時間をかけて患者の希望や不安を聞き取り、最適な治療計画を提案することで、自費診療への理解と信頼を得ることができます。
また、分割払いや医療ローンなどの支払い方法の選択肢を増やすことも、自費診療患者の獲得につながります。高額な治療費の負担を軽減することで、より多くの患者が自費診療を選択しやすくなります。
さらに、自費診療の特徴や利点を分かりやすく説明したパンフレットやウェブコンテンツを作成し、患者の理解を深めることも大切です。
最後に、スタッフ全員が自費診療の知識と説明スキルを向上させることが重要です。定期的な研修や勉強会を通じて、チーム全体で自費診療患者の獲得に取り組む体制を整えましょう。
歯科医院の集客・MEOでよくある質問
👉 このパートをまとめると!
勝ち組の定義や1日の患者数、MEOの効果が出る期間などに回答します。
歯科医院の集客やMEOについて、経営者・院長から質問の多い項目をまとめました。
歯科医師の「勝ち組」と「負け組」の違いは何ですか?
公的な定義はありません。一般には収入や患者数の差を指して語られますが、経営改善の指標としては曖昧です。実務では、新患数・キャンセル率・リコール(定期検診)率・自費診療比率の4つに分解して自院の数値を追うほうが有効です。集客施策の評価も、「来院数が増えたか」ではなく「どの経路から新患が増えたか」で判断すると、次に投資すべき施策が明確になります。
歯科医師は1日に何人の患者を診ているのですか?
1人あたりの診療人数を定めた公的な基準はありません。実際の人数は、ユニット(診療台)の数、歯科衛生士の人数、保険診療と自費診療の比率、予防歯科への注力度によって大きく変わります。同じ人数を診ていても、自費診療とリコールの比率が高い医院ほど経営は安定します。人数そのものを目標にせず、1日の枠をどの診療内容に配分するかを設計することが重要です。
クリニックの集客方法にはどのようなものがありますか?
歯科医院では、ホームページ・MEO・SNS・リスティング広告・ポータルサイトのオンライン5施策と、チラシのポスティング・看板・紹介制度・アフターフォローのオフライン4施策が基本です。医科クリニック全般の集患施策については、クリニックの集客(集患)方法おすすめ8選でも解説しています。
歯医者が増えすぎていると言われるのはなぜですか?
歯科診療所は2024年10月1日時点で全国66,378施設あり、コンビニエンスストアの店舗数を上回るため「多すぎる」と言われます。ただし施設数は前年から440施設減少しており、増加が続いているわけではありません。数の問題よりも、患者が地域内でどの医院を選ぶかという比較の段階で選ばれる情報を出せているかが、実際の集患を左右します。
MEO対策の効果が出るまでどのくらいかかりますか?
Googleは表示順位を保証しておらず、効果が出るまでの期間も公表していません。実務上は、診療時間や写真の登録のように反映が早い項目と、口コミの蓄積や指名検索の増加のように時間がかかる項目に分かれます。ベストプラクティスとしては、設定を整えたうえで3か月程度を1つの区切りとし、マップの表示回数・ルート検索数・通話数を月次で記録して判断します。
口コミが少ない開業直後はどうすればよいですか?
金銭や特典と引き換えの依頼はGoogleのポリシー違反になるため使えません。会計時に一言添える、診察券や待合室にQRコードを設置するなど、投稿内容を誘導しない依頼方法を用意します。あわせて、写真の枚数と基本情報の充実、投稿機能での情報発信を先に整えると、口コミが少ない段階でも比較検討の材料を提供できます。
MEOは自院で運用するのと外注するのはどちらがよいですか?
基本情報の登録・写真の追加・口コミ返信は自院で運用できる範囲です。分院を複数展開している場合や、返信・投稿の運用時間を確保できない場合は外注が現実的です。費用相場や業者の選定基準はMEO対策業者おすすめ13選で詳しく解説しています。
まとめ
👉 このパートをまとめると!
9つの集客施策とMEO・医療広告の注意点を自院の状況に合わせて実行します。
本記事では、歯科医院の集客方法について、オンラインとオフラインの両面から効果的な9つの方法を紹介しました。特に、MEO対策の重要性と具体的な実施方法について詳しく解説しました。
また、リピーター対策や自費診療患者の獲得方法についても触れ、総合的な集客戦略の立て方を提案しました。これらの方法を適切に組み合わせ、自院の状況に合わせて実施することで、効果的な集客が可能になります。
ただし、医療広告ガイドラインを遵守し、患者の信頼を損なわないよう注意することが重要です。継続的な努力と改善を重ねることで、安定した歯科医院経営を実現できるでしょう。
公開日: 2024-09-18 / 最終更新日: 2026-09-09
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