WEBマーケティング

アシストコンバージョンとは?具体例やGoogleアナリティクスでの確認方法

アシストコンバージョンとは?具体例やGoogleアナリティクスでの確認方法

Webサイトで収益を上げるなら、Web広告やSEO対策などの施策を行ってコンバージョン(成約)を取る必要があります。

そのためには訪問者がどのようなルートでWebサイトに流入してコンバージョンしたのかを詳しく知ることが大切です。

訪問者の流入ルートは「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールで確認できますが、コンバージョンにつながるのは必ずしもWebサイトを直接訪問した場合だけではありません。

直接コンバージョンしたアクセスだけではなく、コンバージョンをサポートしたWebサイトへの訪問のことを「アシストコンバージョン」と呼びます。

今回はアシストコンバージョンとは何なのか、どのようにチェックするのかについてご紹介していきます。

アシストコンバージョンとは?

アシストコンバージョンとは、「コンバージョンしなかったものの、後のコンバージョンに貢献した訪問」のことを言います。

そもそもWebマーケティングにおけるコンバージョンとは、サイト上で目標にしているアクションを訪問者が起こしてくれた状態を指します。例えば、サイト運営の目標が美容化粧品の販売の場合、コンバージョンは訪問者がサイト経由で商品を購入することです。

コンバージョンだけを見れば、売上につながった最終アクセスが重要になりますが、訪問者がコンバージョンまでに複数回にわたってアクセスした場合はどうでしょうか。

多くのネットユーザーは、一つの商品を購入するまでに複数のサイトを行き来しながら商品を比較します。そのため、実際に商品が購入されるまでに一人の訪問者が同じWebサイトにアクセスする回数は、必ずしも1回だけではありません。

特に数万円以上するような高額商品の場合は、1回のアクセスで購入を即決することは少ないでしょう。

例えば、美容化粧品の購入を検討している人は、以下の流れのように複数回のアクセスを経て購入に至るケースが多いです。

  • SNS広告で良さそうな美容化粧品を見つけたので、SNS経由でWebサイトにアクセスをした
  • 他社商品と比較したくて、一旦別のサイトにも訪問してみた
  • 比較した結果、最初に見つけた美容化粧品が良いと思ったので、検索経由で最初に見たWebサイトに2回目のアクセスをしたが、価格が高いと感じてまたサイトから離脱した
  • 後日、やはり美容化粧品が気になったので、検索経由で3回目のアクセスをして購入に至った

上の例で言うと、直接コンバージョンしたのはあくまでも3回目のアクセスのみです。しかし、1回目、2回目のアクセスはコンバージョンに全く関係ないというわけではなく、最終的にコンバージョンするまでにアシストをしたと考えることができます。

つまり、アシストコンバージョンはその言葉どおり、商品名を知ってもらったり興味関心を引いたり、コンバージョンにつながるアシストをする要素のことです。アシストコンバージョンを把握することは、より効果的にコンバージョンしてもらうための精度を高めるために重要と言えます。

上で挙げた例では、実際にコンバージョンしたのは検索経由でしたが、訪問者が最初にその美容化粧品の存在を知ったのはSNS広告がきっかけです。

コンバージョンだけを見てしまうとSNS広告の重要性を見逃してしまいがちですが、視野をアシストコンバージョンまで広げることで、それを回避することができます。

アシストコンバージョンの具体例

主なアシストコンバージョンとしては、以下のものが挙げられます。

  • 検索(Webサイト)
  • リスティング広告
  • SNS(Twitter、インスタグラムなど)
  • メルマガ
  • SNS広告
  • LINE
  • 他サイトからのリンク
  • 動画広告

現在ではWebサイト+SNS運用など、複数の媒体で宣伝・広告を出している場合が多いので、コンバージョンにつながる訪問者の流入元も様々です。

例えば、パソコンの購入を検討している人が、以下の流れで購入に至ったとします。

  • 「パソコン+おすすめ」などの検索キーワードでWebサイトに1回目の訪問をした
  • 紹介されていたパソコンは気に入ったが、他のパソコンもチェックしようと思い、別サイトも訪問した
  • 別サイトもチェックしたうえで最初に見たサイトのパソコンを購入したいと思ったが、高価な買い物なのでその時点では即決せず、2回目の訪問をしたうえでサイトをブックマークしておいた
  • 一ヶ月後、パソコンのリスティング広告を見て購入意欲が再び湧いてきたので、広告経由で3回目の訪問をしたがこの時点でも購入しなかった
  • さらに一ヶ月後、SNS広告で以前チェックしたパソコンを見て、再び購入意欲が湧き、ブックマーク経由で4回目のサイト訪問をして、購入に至った

上記の例の場合、コンバージョンはブックマークしていたWebサイトへの直接訪問です。

しかし、実際のコンバージョンに至るまでに、まず検索をしておすすめのパソコンの存在を知り、リスティング広告やSNS広告を見ることで購入意思を持っています。また、ブックマークやURL入力からの直接訪問の場合、どの媒体を経由してコンバージョンしたのかは分かりにくいでしょう。

そこで、アシストコンバージョンを調べ、実際にコンバージョンに至るまでの経緯をアクセス状況で知ることが重要になります。

ちなみに、実際のコンバージョンにつながりやすいチャネルとアシストコンバージョンになりやすいチャネルには特徴があります。

例えば、検索経由・リスティング広告経由などの場合、すでに商品・サービスに興味を持っている購買意欲が高い人が多い傾向があるので、直接コンバージョンにつながりやすい反面、アシストコンバージョンにはなりにくいでしょう。

一方、SNS広告・動画広告などは幅広い層に届くよう不特定多数に対して配信されるので、必ずしも購買意欲が高い人ばかりではなく、直接コンバージョンにはなりにくくアシストコンバージョンになりやすい傾向があります。

アシストコンバージョンの確認方法

アシストコンバージョンの確認方法

アシストコンバージョンを確認するには、Googleが提供する「Googleアナリティクス」を活用しましょう。

Googleアナリティクスを開いたら、左側のメニューから「コンバージョン>マルチチャネル>アシストコンバージョン」の順番で選択します。

まずは全体レポートの指標について、それぞれの意味について解説していきます。

  • アシストされたコンバージョン
    アシストコンバージョンを示す指標。コンバージョンに効果があったときにカウント。
  • アシストされたコンバージョン価値
    アシストされたコンバージョンの金銭的な価値を示す指標(事前に目標値を設定する必要あり)。
  • ラストクリックまたは直接のコンバージョン
    ラストクリックはコンバージョンにつながったアクセス。直接のコミュニケーションは最初の訪問でコミュニケーションにつながったことを示す。
  • ラストクリックまたは直接のコンバージョンの価値
    このチャネルを通して成立したコンバージョンの価値を示す。
  • アシストされたコンバージョン/ラストクリックまたは直接のコンバージョン
    「アシストされたコンバージョン」÷「ラストクリックまたは直接のコンバージョン」の数値。結果が0に近いほど終点(直接のコンバージョン)への貢献度が高く、1に近いほどアシストとしての貢献度が高い。

これらのデータを見ることで、アシストコンバージョンの中でもどのチャネルのアシスト効果が高いのかを見極めることが可能です。

また、レポート内の「起点の分析」を選択すると、アシストコンバージョンの中でも最初にコンバージョンにつながる接点を持ったチャネルを示す数値を確認できます。

コンバージョンの起点

仮に「SNS広告>検索>ブックマーク」の順でコンバージョンに至った場合、コンバージョンの起点となったのは「SNS広告」です。

起点を調べることで、「商品の存在を知らせる」・「購入したいと思わせる」など実際にコンバージョンに至るきっかけとなったチャネルが何なのかを判断する材料になります。

例えば、リスティング広告が起点となる割合が高く、メルマガが起点となる割合が低い場合、リスティング広告の割合を増やしてメルマガの割合を減らすことで、より効率的にコンバージョンするような施策を立てることが可能です。

まとめ

今回はWebマーケティングの重要な要素として「アシストコンバージョン」をご紹介しました。

現在は検索・SNS・リスティング広告など複数の経路から商品・サービスなどのコンバージョンを狙うことができますが、直接コンバージョンになった経路だけが効果的なマーケティングというわけではありません。例えば、実際にコンバージョンしたのは検索経由でも商品の存在を知ったのはSNS経由だった、というように、同じWebサイトに同じ人が複数回にわたって訪問することはよくあります。

そのため、本当に効果的なマーケティング手法を見極めるためにはアシストコンバージョンを調べることが重要です。アシストコンバージョンはGoogleアナリティクスで簡単に調べることができるので、ぜひWebマーケティングに活用してみてください。

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