パラメーターとは?言葉の意味や使い方をわかりやすく解説!
パラメーターは「変数」のことで、数学やプログラミング、Web業界で利用されています。
この記事では、「パラメーターの意味」、「パラメーターの種類」、「URLパラメーターの使い方」を解説します。
こちらをお読みいただければ、「パラメーター」の概要がおわかりいただけます。
なお、Googleの分析ツールで利用されている「パラメータ」も「URLパラメーター」です。分析ツールにおける「パラメータ」の意味を知りたい方も是非お読みください。
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パラメーター(parameters)とは?
パラメーター(parameters)は後述するように、数学、プログラミング業界、Web業界によって意味が異なります。日本語で言う「変数」と似ていますが、微妙な違いもあります。
パラメーターと変数の共通点は、数学やプログラミング業界において「値が変化する数を指すことがある」「関数やアルゴリズムの動作を決定する要素となることがある」と言う点です。
その前提を踏まえて言えば、変数とはコンピュータープログラム内で値を変化できる数の事を言い(※)、つまりパラメーターとは簡単に言うと「変化できる数」の事です。
身近な例で言うと、数学で方程式を解く時に使うy=2xやy=5xのxがパラメーターです。
xはyを求めるために必要な数でどんな数を入れても良いからです。
普通に生活している上では、パラメータという言葉に馴染みが無い人の方が多いかと思います。
ですが、実は、パラーメータは私たちの身近にとても多く存在しています。
例えば、スマートフォンについているタイマー機能にもパラメーターが使われています。
スマートフォンのタイマー機能では、A時BC分に音を鳴らすというプログラムが組まれています。
そして、私たちがスマートフォンを操作して9:30にタイマーを設定するとAが9・Bが3に・Cが0になるようにプログラムが組まれています。
このときのAやB・Cが「変化できる数」なのでパラメーターです。
しつこいようですが、このようにプログラミングや数学で使う変化できる数の事をパラメーターと言います。
※参考:コトバンク
パラメーター?パラメータ?正しいのはどっち?
「パラメーター」を「パラメータ」というように、最後の伸ばし棒「ー」を記載しない書き方もありますが、これはどちらも正しい書き方です。
外来語のカタカナ表記に関しては、文化庁の「内閣告示・内閣訓令」の「外来語の表記」によれば、「長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。」となっていますが、
その注釈によれば「英語の語末の‐er,‐or,‐arなどに当たるものは,原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。
ただし,慣用に応じて「ー」を省くことができる。」とされています。
この内閣告示が出る前に、JIS規格では、「ー」を省く規格があり、工業系表記は「ー」を省いていました。
しかし、その後に「ー」を書き表す「内閣告示」が出たため、現在の規格では「ー」の有り無し両方が認められています。
そのため、JIS規格を使っていた工業系・コンピュータ業界では、慣用として「ー」を省略する傾向がありますが、実際には混在している状況です。
パラメーターの3つの種類とそれぞれの意味
パラメーターは「数学」「プログラミング業界」「Web業界」で使われていて、それぞれに少しずつ意味が異なります。
数学のパラメーターは、方程式は変わらないのに結果を変えるための「変数」。
「プログラミング業界」では、関数宣言時に、引数を受け取るために定義した「変数」です。
そして、「Web業界」のパラメーターは一般的には「URLパラメーター」となり、分析サイトでのメディアの識別や、ECサイトでの商品の色の識別などを行うための「変数」となります。
数学でのパラメーター
数学では、値が変化する「変数」をパラメーターといいます。
簡単に言うと、y=2xのxがパラメーターです。
xはyを求めるために必要な数でx=1ならy=2、x=2ならy=4・・・・・・・とxに任意の数を入れる事でyを求めることができます。
数学では、このように、値が変化する「変数」をパラメーターと言います。
プログラミング業界でのパラメーター
プログラミング業界では、引数を受け取るために宣言された変数の事をパラメーターと呼びます。
プログラミングが全くわからない場合は、数学でのパラメーターと同じ物と考えて貰って問題ありません。
プログラミングの知識がある人向けにC言語を例に説明していきます。
下記にC言語で簡単な関数を記述しました。
float multi2digits(float a, float b){Float multiplication = a * b;return multiplication;}
上記は、引数aとbをかけ算して出力する関数ですが、このときのaとbがパラメーターに当たります。
基本的には、関数宣言時に、引数を受け取るために定義した変数がパラメーターと考えれば問題ありません。
Web業界でのパラメーター
Web業界でのパラメーターは、WebブラウザからWebサーバ上に置かれているプログラムに対して引き渡すパラメーターで、「URLパラメーター」を指します。
後述しますが、Web検索をしている時に見られる「https://example.com/par?○×△□・・・・・・」のようなURLの?以降に表記される「○×△□・・・・・・」の部分がURLパラメーターです。
URLパラメーターは、「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」などでサイトを分析する際に、パラメーターを設定して参照元やメディアを正しく計測するなどに利用されています。
この場合、パラメーターを使ってメディアごとに異なる変数を設定することで、ユーザーがどんな経路からサイトにアクセスしてきたのかなど細かな分析が可能になります。
このようにメディアの識別を行うだけでなく、ECサイトなどで色にオンマウスするだけで表示されている洋服の色が瞬時に変わる、といった場合などもパラメーターを使って表示しています。
パラメーターの使い方をURLパラメーターの例で解説
Web業界で使われる「URLパラメーター」には画面表示に影響を与える「アクティブパラメーター」とサイト分析などに利用する「パッシブパラメーター」があります。
どちらのパラメーターもURLの末尾に変数として表示され、それぞれの目的による結果に結びつきます。
URLパラメーターは、読めない文字が長く続き、見た目にはとっつきづらいものですが、外部ツールに情報を渡すことができるので、業務の効率化にも利用できます。
Web業界でのパラメーター=URLパラメーター
Web業界でのパラメーターというのは通常「URLパラメーターを指します。
URLパラメーターには2つの種類があります。
- アクティブパラメーター
URLパラメーターを付けることで表示するページ(コンテンツ)の内容に影響を及ぼし、URLパラメーターが付いてない場合と違う内容が表示されます。 - パッシブパラメーター
サーバ上のプログラムが内部的に使用するためのパラメーターで、アクティブパラメーターのように、パラメーターの値によってWebコンテンツの内容が変わることはありません。
URLパラメーターとはURL末尾の「?」以降の文字列のこと
URLパラメーターは、データを収集するために URL の末尾に付け加える変数のことです。
例えば、Google検索の時にも利用されていて、検索した言葉をパラメーターに置き換えて表示しています。
Googleで「パラメーター」と検索した時のURLは以下のように長くなっていますが、最初の「https://www.google.com/」部分はGoogleのサイトであること、その後[search?(検索結果を表示する合図)]+「パラメーター」という構成になっています。
https://www.google.com/search?q=%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC&rlz=1C5CHFA_enJP854JP854&sxsrf=AOaemvJMixFO6fR76rgEA5mL-NCmIOAgDw%3A1637672526888&ei=TuacYZicNYGO2roP9oG6wAk&ved=0ahUKEwiY–PJxa70AhUBh1YBHfaADpgQ4dUDCA4&uact=5&oq=%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC&gs_lcp=Cgdnd3Mtd2l6EAMyBAgjECcyBAgjECcyBAgjECcyCggAELEDELEDEEMyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEOgsIABCABBCxAxCxAzoHCAAQgAQQBEoECEEYAFAAWJEQYNMWaABwAHgAgAG2AYgBgASSAQMxLjOYAQCgAQHAAQE&sclient=gws-wiz
こうしたURLパラメーターを埋め込む「URLパラメーター」には「アクティブパラメーター」と「パッシブパラメーター」があります。
アクティブパラメーターはECサイトでよく利用されるパラメーターで、ページの表示内容を変えるURLパラメーターです。
例えば画面上には白いTシャツが映っているのに、そばにある「赤」「青」のような色の上にマウスを移動するだけで、Tシャツの色が瞬時に「赤」や「青」に変わって洋服の色が選びやすくなる、と言うような表示で使われています。
パッシブパラメーターはサイトのアクセス分析などに使われるパラメーターで、流入元のメディアなどをパラメーターで認識することで、サイトへのアクセス経路が計測できるようになります。
URLパラメーターを使うと外部ツールに情報を渡せる!
URLパラメーターを使うと外部のツールに情報を渡すことができます。
特によく使われている外部ツールが「Googleアナリティクスや」「Googleサーチコンソール」です。
「URLパラメーター」を使うと、これまでサイトにアクセスが○件というカウントしかできなかったものが、「どんな経路で何件のアクセスがあったか」「なんというキーワードで検索してアクセスしてきたか」「広告からの流入」なども分析できます。
例えば、キャンペーンのウェブサイトに集客する際に、媒体ごとにパラメータを付与することで、どの媒体からどの程度の集客ができどのようなアクションにつながったかなどの、より細かい「広告の効果測定」などができるようになっています。
このように、URLパラメーターを利用することで、ただ単にアクセスが多かったから成功、少なかったら失敗というのではなく、どの時点で問題があったかなども分析できるので課題解決がしやすくなります。
まとめ
こちらでは、「パラメーターの種類とそぜぞれの意味」、「パラメータとは何なのか?」や「URLパラメーターの使い方」を解説しました。
パラメーターには、「数学」「プログラミング業界」「Web業界」の3つの種類がありますが、いずれの場合にも方程式やプログラミングなどの枠組みを変えずに答えを変える「変数」のことを言います。
Web業界でのパラメーターは「URLパラメーター」を指し、「アクティブパラメーター」と「パッシブパラメーター」の2種類があります。
「アクティブパラメーター」はPC画面にその場で変化を与えるパラメーターで、ECサイトなどで洋服の色を選ぶときなどに使われます。
色にパラメーターを与えることで色サンプルにオンマウスするだけで洋服の色を即座に変更するので、洋服の色が選びやすくなっています。
また、「パッシブパラメーター」は、アクセス分析などの際に使います。識別したい媒体などにパラメーターを割り振ることで、どこからどういう経路で何件アクセスしたかなどがわかります。
なお、URLパラメーターを外部連携させることで、広告の効果測定としてアクセスやアクセス後の行動までも分析できるようになるなど、さまざまな業務で利用し業務効率を上げることができます。
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