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シーケンス分析とは?活用例とGoogleアナリティクスでの使い方を解説

シーケンス分析とは?活用例とGoogleアナリティクスでの使い方を解説

シーケンス分析は、自社メディアを運営する上で、重要な分析作業になります。

しかし、明確な定義がないことや分析方法が多様なことから、初心者には理解しにくいかもしれません。

そこで今回は「シーケンス分析とは」「シーケンス分析の活用例」「Googleアナリティクスでのシーケンス分析の仕方」について、解説していきます。

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シーケンス分析とは?

そもそもシーケンス分析という言葉に、明確な定義はありません。

シーケンス分析とは、一般的に個人やグループなどのユーザーがコンバージョンに至るまで、どのような順番で行動をとっているか、また行動にはどのような状況が想定されるかを考え、ユーザー視点での改善をしていくことをいいます。

シーケンスという言葉は「連続・順序」という意味があることからも、コンバージョンまでの順序を辿っていくことだということがわかるでしょう。

では、シーケンス分析では具体的にどのようなことを調査するのでしょうか。調査内容の一部を紹介します。

  • 記事を読むのにかかった時間
  • サイト利用時に困っていること
  • コンバージョンまでのクリック回数
  • サイト利用者が訪れている目的

シーケンス分析で数字や行動を読み取り、改善することで、ユーザーが直感的に操作しやすいサイトを構築できるのです。

シーケンス分析の活用シーン

シーケンス分析は、webサイトを持つあらゆる業界で行われています。シーケンス分析の結果、コンバージョンが増加した事例を紹介します。

株式会社cotree

引用:株式会社cotree

株式会社cotreeでは、オンラインカウンセリングのマッチングサービスを提供しています。これまでは「オンライン診断」→「会員登録」という流れでLP(ランディングページ)からの誘導を狙っていました。

しかしシーケンス分析のなかで「人間関係」「恋愛」に関するカウンセリングは、診断をせずに会員登録するケースが見受けられました。そこで、LPの構成を見直し、特定のキーワードのみより会員登録しやすいLPに変えたところ、会員登録率が2倍になったそうです。

株式会社エイチーム引越し侍

引用:株式会社エイチーム引越し侍

また株式会社エイチーム引越し侍では、シーケンス分析を行ったところ、コンバージョンしたユーザーの20%が入力後の最終確認ページから離脱していることがわかりました。

そこで、サイトの中でユーザーを不安にする表現を排除し、サイトを改善したところ、最終ページから離脱する割合が1%未満まで抑えられたそうです。

これらの事例から、シーケンス分析を行うことで、これまで見えていなかった課題を可視化し、改善することでコンバージョン率を向上できることがわかります。

Googleアナリティクスのセグメントを使ったシーケンス設定方法

セグメント機能

シーケンス分析は、Googleアナリティクス(GA)で行えます。分析のステップを解説していきます。

設定は「セグメント機能」で行います。セグメント機能はユーザー単位、セッション単位などでデータを絞り込んで抽出できる機能です。データを細分化することで、これまで見えてこなかった内訳が確認できるようになるため、コンテンツ改善のヒントを得られます。

まずは、画面右のメニューから「ユーザー」→「概要」→「+セグメント追加」→「すべてのユーザー」を選択します。

Flashのバージョンを選択

次に「シーケンス」→「フィルタ」を選択し、Flashのバージョンを選択していきます。

また、フィルタ内で「セッション」「ユーザー」を選択できるようになっています。「セッション」では、一度のセッションでのサイトを利用する順番を把握でき、「ユーザー」では、複数のセッションをまたいで利用した時の行動を確認できます。

セッションの隣にある「シーケンスの開始」では、「すべての接点」「最初の通過地点」を選択できます。

「すべての接点」とは、ステップに登録している該当ページを通過するセッションがあった時にカウントされるということになります。また「最初の通過地点」とは、セッション時に最初に見るページを指定するということです。セッションでフィルタをかけている場合は基本的にLP(ランディングページ)を指していると考えていいでしょう。

ここでステップを作成することで、一定のセグメントを作れるようになります。セグメントは同時に4つまで作成できるようになっているため、複数のセグメントで比較検証するのもひとつの手でしょう。

Googleアナリティクスについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
Googleアナリティクスの使い方|GA4の登録方法やレポートの見方も解説

セグメント機能を使ったシーケンス分析の設定例

「設定の仕方はわかったけど、具体的な設定例がわからない」という方もいると思います。

以下では、シーケンス分析の設定例を紹介し、より具体的なイメージを持っていただきます。

例1.ユーザー属性の複数指定

ユーザー属性の複数指定

例えば、男性の若者向けの商品紹介サイトを運営しているとしましょう。その場合、ターゲットとしている層に見られているか、シーケンス分析で調査していきます。

上記条件の場合、「男性」→「25〜34歳」のセグメントを抽出していきます。このように、条件は複数設定でき、自身のサイトが狙っているターゲットに届いているか、導線は正しく引けているのかなど、あらゆることを検証できるのです。

ユーザー属性で登録できる項目は以下の通りです。

  • 年齢
    18~24、25~34、35~44、45~54、55~64、65+
  • 性別
    Female、Male、Unknown
  • 言語
    ja、ja-jp、en-usなどサイトにアクセスした人の言語を指します。
  • アニフィニティカテゴリー(リーチ)
    指定したカテゴリーに関心の高い層
  • 購買意欲の高いセグメント
    紹介している商品を購入する可能性が高い層
  • その他カテゴリー
    紹介している商品を購入する可能性が高い層
  • 地域
    大陸、亜大陸、国、地域、市区町村などで抽出できる

これらで具体的に絞り込めます。自身が抽出したいセグメントに合わせて、ユーザー属性を絞っていきましょう。

例2.参照元の指定

参照元の指定

例えば、コンバージョンは狙えるが、上位表示されていない記事(exampleURL02)に一定数のアクセスがあるとします。exampleURL02アクセスした時の行動を知りたいため、内部リンクを貼ってあるexampleURL01からの流入があるか検証してみます。

上記条件の場合、フィルタは「exampleURL01」→「exampleURL02」の順番で参照したユーザーを抽出してみましょう。このステップで抽出することで、内部リンクを貼っている「exampleURL01」からコンバージョンにつながる「exampleURL02」にどれだけ流入しているか把握できます。

また、条件が「すべての接点」のため、直接「exampleURL02」に流入してきたユーザーの割合も調査できます。このように、シーケンス分析でコンバージョンまでの導線を確認することで、最もコンバージョンを挙げている経路の導線を強められるのです。

他にもさまざまな属性を複数指定することが可能

Googleアナリティクスのシーケンス分析は、上記説明以外にも設定できる項目があります。以下で説明していきます。

「テクノロジー」の項目では、ウェブ環境やモバイル環境で絞り込むことが可能です。OSの種類やバージョン、ブラウザ、デバイス、解像度などを設定できます。

「行動」の項目では、訪問やトランザクションの頻度によって、ユーザーをセグメント化する事が可能です。セッションの間隔やトランザクション数、セッション時間などが設定できます。

「トラフィック」の項目では、サイトの到達経路によってユーザーをセグメント化する事が可能です。

Google広告などのキャンペーンからの流入や、メールマガジンや他サイトからの流入、検索流入などの条件で設定できます。

まとめ

今回は「シーケンス分析とは」「シーケンス分析の活用例」「Googleアナリティクスでのシーケンス分析の仕方」について解説していきました。

コンバージョンを増加させる上でシーケンス分析は欠かせない作業になります。

何度も見返しながら、実践に落とし込んでいきましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。
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