WEBマーケティング

URLパラメータとは?シーン別活用方法と設定方法を解説

URLパラメータとは?シーン別活用方法と設定方法を解説
Webサイトを運営する際は、PVやCVを伸ばすためにアクセス解析や広告の効果解析などが重要になります。

それらの解析のためにWebマーケティングでよく利用されるのが、「URLパラメータ」です。

今回はURLパラメータとは何なのか、どのように活用するものなのかを解説していきます。

「URL パラメータ」とは?

URLパラメータとは、サーバーへ情報を送信するためにURLに付与される変数のことです。

別名を「リクエストパラメータ」「クエリ文字列」などと呼ばれ、WebページURLの後ろに「?」を付与して、その後に必要なパラメータを書き込みます。

例えば「https://www.shiyourei.com」というURLにGoogle経由での訪問者を計測するパラメータを設定する際は、以下のように記述します。

https://www.shiyourei.com/?utm_source=google?以降がパラメータ)

URLパラメータを設定することで、Webマーケティングに必要な情報を取得できます。
主な情報は以下の3つです。

  • アクセス解析ツールで効果測定:訪問者がどの広告を経由してサイトに流入したかを判別する
  • メルマガ・SNSなどから誰がサイトに流入したのかを判別する
  • 訪問者の属性に応じて最適なコンテンツを提供する
パラメータについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
パラメーターとは?意味や言葉の使い方をわかりやすく解説!

2種類あるURLパラメータについて

URLパラメータと一口に言っても、「パッシブパラメータ」「アクティブパラメータ」の2種類があります。

この2種類は利用シーン・役割が異なるので、必要に応じて使い分けることが重要です。

ここでは2種類のURLパラメータについて、それぞれ解説していきます。

「パッシブパラメータ」の使い道

「パッシブパラメータ」は、主にアクセス解析を行うために使われるURLパラメータです。

パッシブ=受動的・受身といった意味の通り、パラメータをURLに付与している場合でも表示するコンテンツは変わりません。

そのためサイト訪問者からはURL以外の違いは見られず、別名「ダミーパラメータ」とも呼ばれます。

主な利用シーンは以下の3つで、より効率的なWebマーケティングを行うための材料を取得するために使われます。

  • サイト訪問者がどのアクセス元から来たのか
    検索からなのか、SNSからなのか、広告からなのか…など流入経路を知りたい
  • 訪問者のサイト滞在時間
    自分のWebサイトがどれくらい読まれているのか、どのページがよく読まれているのかを知りたい
  • Webサイト内の広告クリックの計測
    同じサイト内でも特にクリックされる広告の種類や位置を知りたい
滞在時間については、下記の記事で詳しく紹介しています。
滞在時間とは?言葉の定義とGoogleアナリティクスでの確認方法を解説

「アクティブパラメータ」の使い道

「アクティブパラメータ」は、訪問者のアクセス元によってWebサイトの表示内容を変更するために利用されます。

運営歴が長いサイト・ECサイトなどはコンテンツが膨大となり、訪問者全員を同じページに集客したとしても、なかなか目的のページにたどり着けない可能性が考えられます。

そこでアクティブパラメータを設定すると、

  • 人気商品順に商品ページを表示する
  • 商品ページに関連商品を表示する
  • 目的別にジャンル分けして商品を表示する

など、訪問者のユーザビリティに配慮したコンテンツを提供することが可能になります。

ユーザビリティについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
ユーザビリティとは?アクセシビリティとの違いや参考例を紹介

URLパラメータの設定方法を簡単に解説

追加するパラメータ 値の例 記述の意味
utm_source google、yahooなど 訪問者のアクセス元を分類
utm_medium Cpc:リスティング広告
Organic:自然検索
Affiliate:アフィリエイト広告
Email:メルマガなど
どの媒体からアクセスされたか
utm_campaign 自由に設定できる
(winter_saleなど)
キャンペーンページなど
utm_term 設定したキーワード 設定しているキーワード
utm_utm_content 自由に設定できる
(01、02など)
広告ごとに別のIDを付ける場合など

それでは、URLパラメータを実際にどうやって設定するのか解説します。

設定方法は使うツールなどによって異なる場合がありますが、ここでは下記のようなGoogleアナリティクスの設定ルールに基づいてパッシブパラメータを設定する例で見ていきましょう。

URLパラメータの記述ルールですが、以下の4つを守る必要があります。

  • 元URLの後ろから「?」で記述を開始する
  • パラメータと値は必ず1セットで追加する
  • 「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」3パラメータは追加必須
  • 複数のパラメータを追加する場合は「&」を入れて後ろにつなげる

例えば「https://www.shiyourei.com/」というURLに、「yahoo」から「リスティング広告」経由で「冬キャンペーン2021広告」の流入を解析するパラメータを追加してみると、

https://www.shiyourei.com/

https://www.shiyourei.com/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign= winter2021

上記のように、「?」で始めてパラメータ同士を「&」でつなげばOKです。

手動でURLパラメータを入れるとこのような手順になりますが、実はGoogleアナリティクスでURLパラメータを生成するツールもあります。

Campaign_URL_Builder_image1

Campaign URL Builder」というツールで、上記のようにサイトURLと必要な値を入力するだけでURLパラメータを生成してくれます。

「https://www.shiyourei.com/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign= winter2021」と同じURLパラメータを作る場合、

Campaign_URL_Builder_image2

上のようにサイトURLと必要なパラメータの値だけ入力します。

Campaign_URL_Builder_image3

すると、自動で入力した情報を元にURLパラメータを生成してくれます。

手動で入力する場合と比べて打ち間違いがないので、このツールを利用したほうが正確に作業できます。

まとめ

今回はWebマーケティングで重要な「URLパラメータ」についてご紹介しました。URLパラメータは訪問者の流入経路を分析する・訪問者に合わせて表示するコンテンツを変える、など設定次第でさまざまな活用ができます。

URLパラメータには2種類あり、訪問者の分析に使うのが「パッシブパラメータ」、訪問者によって表示コンテンツを変更するために使うのが「アクティブパラメータ」です。パラメータを手動で設定する方法・ツールで生成する方法、どちらも解説しましたが、ツールを利用したほうがミスは少ないのでおすすめです。

現在、訪問者の流入経路はWebサイト・広告・SNS・メールなど多岐にわたるので、URLパラメータを有効活用して正しい流入データを取得しましょう。

プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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