SKAdNetworkとは?基本理解と必要な対応を解説(広告主向け)
これまでの広告計測(adjustやAppsFlyer)とどう違うのでしょうか。
「SKAdNetwork」でできることや制限などを解説していきます。
- 【無料のおすすめ資料】2024年版・絶対押さえるべきWEBマーケティング用語169選
-
「生成AI」「LLM」など、AI時代のWEBマーケティングを制する!
基礎から最新トレンドまで、169の必須用語を完全網羅。
今すぐ無料ダウンロードして、知識をアップデートしよう!
SKAdNetworkとは
一言で分かりやすく表現すると、「アップルが提供するプライバシーに配慮したトラッキングツール」です。IDFA(広告識別ID)を使わず、どの媒体(アプリ)からどれだけインストールが発生したのかを計測可能にしたツールになります。
広告を掲載する媒体やアドネットワークは、アップルの連携パートナーになることによって、インストールが発生した際にインストールの通知を受け取ることが可能となります。
iOS14の発表前から提供はされていましたが、活用するメリットはほとんどなく、あまり注目されていませんでした。
なぜSKAdNetworkが必要になったのか
2021年以降に搭載されることが決まっているATT(App Tracking Transparency)の影響です。ATT(App Tracking Transparency)とは、ユーザーのプライバシーに配慮したフレームワークです。
具体的には、IDFAを取得する際にはユーザーの許可を求めることが必要になりました。
これまでIDFAはユーザーが設定で取得拒否をしていなければ、許可を取らずに取得が可能でしたが、今後は許可が必要になったため、取得がかなり困難になると予想されています。
取得が困難になると、IDFAを活用しインストールのトラッキングを行っていたものができなくなり、どの媒体から誰がインストールしたのか追うことができなくなります。
(フィンガープリントが補完するため、まったくできなくなるわけではなく、精度がかわる)
そういった背景から「SKAdNetwork」では、IDFAが取得できなくてもトラッキングできるツールのため、広告配信事業者やデベロッパーが対応に取り組み始めているのです。
SKAdNetworkの基本ポイント
最低限知っておいた方がいいポイントを絞って解説します。
計測範囲は限定的
SKアドネットワークで計測できる範囲はプライバシーに配慮した思想のため、極めて限定的です。
「どの媒体からインストールが発生したか」は把握することができますが、誰がインストールしたかは把握できません。また、インストール後の継続率や課金額などの指標は実質追えません。
SKAdNetworkが利用できるのは一部
SKAdNetwork、広告を掲載する媒体が「アプリ」に限定されます。WEBサイトの場合はSKAdNetworkを活用してトラッキングすることはできません。
また、アドネットワークによっては、対応していないところも多く存在します。
広告主は簡単に利用できる
広告計測SDKを導入していれば、広告主は簡単に利用が可能です。
基本的にはSDKの管理画面から必要な設定をすれば完了です。SDKではSKアドネットワーク経由のインストールもレポートで確認することができます。
長期的には普及するが、いまは対応不要?
広告主目線で考えると、SKAdNetworkは現状マーケティングツールとしては使えるものではなく、積極的に使う必要はないのではないかと思われます。
配信する媒体やアドネットワークがSKAdNetworkしか対応しない、または推奨するケースも出てくると思われます。そういう場合は柔軟に対応するといった方針で良いかもしれません。
ただ、アップルが提供するSKAdNetworkの仕様変更やフィンガープリントの制限などが今後予想されますので、プライバシーに配慮したSKAdNetworkの活用は徐々に高まってくると思われます。
さいごに
SKAdNetworkの基本ポイントを解説しましたが、もし詳細な情報を得たい場合は広告計測SDKが発信している記事やセミナーに参加することがおすすめです。
比較的最新の情報を発信しており、かつ広告主にはどういった影響や対策が必要なのかを詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
GMO TECHが運営するGMO SmaADでもSKAdNetworkを活用した広告配信のお手伝いが可能です。
ご相談やご質問がございましたら、下記よりご連絡くださいませ。