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App Tracking Transparency(ATT)とは

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App Tracking Transparency(ATT)とは

attイメージ画像
ATT(App Tracking Transparency)とは、ユーザーのプライバシーに配慮したアップルのフレームワークです。具体的には、IDFAを取得する際にはユーザーの許可を求めることが必要になります。

これまでIDFAはユーザーが設定で取得拒否をしていなければ、許可を取らずに取得が可能でしたが、今後は許可が必要になったため、取得がかなり困難になると予想されています。

アプリ運営者にとってどのような影響があるのか

IDFAは様々な部分で活用されており、影響は多岐にわたりますが、主なものは以下になります。

リエンゲージメント配信ができなくなる

休眠復帰目的などで活用されているリエンゲージメント配信もIDFAが取得出来ない場合、ターゲティングができず、アプリに戻ってきてもらうことができません。

リリースして間もないタイトルであればそこまで影響は大きくないかもしれませんが、リリースして数年経過しているタイトルの場合、既存・過去ユーザーへのプロモーション割合が重要になるため、影響は大きくなります。

新規ユーザーの獲得効率低下

新規ユーザーを獲得するためのプロモーションを実施する際、DSPやアドネットワークに出稿するかと思います。

IDFAを活用し、アプリに興味がありそうなユーザーへのターゲティングや配信する頻度などをコントロールしていますが、IDFAが取得できない場合は広告配信の最適化が難しくなり、場合によっては獲得コストが上昇します。

トラッキングやアナリティクス精度が落ちる

インストール、アプリ内イベントの計測はadjustやAppsFlyerなどの広告計測SDKを利用しているかと思いますが、この計測にも影響が出てきます。

詳細は割愛しますが精度が若干落ちたり、これまでの傾向と変わる可能性も十分に考えられます。

※IDFAを取得できなくてもトラッキングできる仕組み「SKアドネットワーク」をアップルが提供していますが、あまりにも制限が多くマーケター目線で見た場合、代替手段になるとは到底言えないレベルです。

SKアドネットワークについては、こちらの記事にまとめていますので興味がある方は御覧ください。
関連記事:SKAdNetworkとは?基本理解と必要な対応を解説(広告主向け)

ATTの注意

前述したようにIDFAを取得するにはユーザーの許可が必要となります。

ダイアログを表示しユーザーの許可を取りますが、許諾率をあげるための施策を行うにも注意が必要です。アップルのガイドラインに違犯しているとみなされた場合リジェクトされるケースもあります。

許可しないと機能を制限する

IDFA取得を許可しなかったユーザーは利用できないようにするなど制限を掛けることはNGです

インセンティブを付与する

インセンティブで許可を促すのはNGです。

上記はNGパターンですが、トラッキングの許可を求める画面を表示する前に、トラッキングを許可してほしい理由をユーザーに説明することはOKとされています。

   

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