パーマリンクとは?SEOへの影響やおすすめの決め方・設定方法を解説
パーマリンクというのは、ウェブサイト上でページごとに設定しているURLのことです。WordPressを使っている場合、パーマリンクはデフォルトで投稿日や記事タイトルなどが設定されています。しかし、SEO効果を考慮するのであれば、最適なパーマリンクに設定し直すことをおすすめします。
そこで今回の記事では、パーマリンクのSEOへの影響や最適なパーマリンクの決め方、設定方法などについて解説していきます。ぜひ参考にしてください。
- パーマリンクとは?
- パーマリンクの意味
- パーマリンクのSEOへの影響
- パーマリンクのおすすめの決め方を4つ紹介
- 英単語を使う
- ユーザーが理解できる構造にする
- 短くてシンプルなURL構造にする
- 単語と単語の間はハイフンを活用する
- パーマリンクの設定方法
- 1.WordPressのパーマリンク設定から変更する
- 2.投稿画面からパーマリンクの設定・変更をする
- 3.カテゴリーページのスラッグを変更する
- パーマリンク設定をする際の3つの注意点
- 1.WordPressをインストール後すぐに初期設定をする
- 2.投稿のパーマリンクは新規投稿時に設定する
- 3.日本語は使用しない
- パーマリンクの設定後は変更しない方がいい3つの理由
- 1.被リンクの無効やSNSシェア回数がリセットされる
- 2.ドメインの評価がリセットされるのでSEOに影響が出る
- 3.リダイレクト設定をする必要があるので手間がかかる
- まとめ
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パーマリンクとは?
パーマリンクとは、Webサイトのページごとに設定しているURLのことです。WordPressで新規ページや固定ページを投稿した際に表示されます。
URLはネット上での住所のようなものですが、投稿後にパーマリンクを変更すると、他のサイトからもらっていた被リンクが無効になってしまうなどのデメリットが出てきます。
そのため、ブログ開始の初期段階に決定し、ページが増えても恒久的に変更しないのが鉄則です。のちに変更しなくてもいいように、初めから最適なパーマリンクを決定してブログ運営をしていくことが大切です。
パーマリンクの意味
WordPressの投稿ページごとのURLをパーマリンク(Permalink)といいますが、これ自体は造語で、恒久・不変を意味する「パーマネント」(permanent)と「リンク」(link)が掛け合わされたものです。
例えば、【https://www.1234.com/seo/permalink/】というURLがあった場合、パーマリンクはURL後半部分の【/seo/permalink/】が該当します。
よく見ていただくとわかるように、パーマリンクはカテゴリー構造に沿って決定されることになります。
パーマリンクのSEOへの影響
パーマリンクがSEOへ直接的に与える影響はない、というのが一般的な見解です。そのため、パーマリンクの違いが検索順位に影響するということはまずありません。
ただし、リンクのシェアなどができない複雑なパーマリンクでは、外部リンク(被リンク)を獲得する機会の損失に繋がりかねません。SEO対策を考えるうえで、外部からの被リンクの獲得は意識するべきです。
加えて、このウェブページがどんなコンテンツを扱っているのか一目でわかることは、ユーザビリティの向上にも繋がります。これは、Googleでも推奨されていることなので無視することはできません。
パーマリンク自体はSEOに大きく影響しないものの、ユーザビリティ向上や被リンク獲得をすることはSEOにおいては有効です。そのため、シンプルでユーザーにわかりやすいパーマリンク構造となるように設定した方が良いのです。
パーマリンクのおすすめの決め方を4つ紹介
パーマリンクの決め方はさまざまですが、以下の4つがおすすめです。
- 英単語を使う
- ユーザーが理解できる構造にする
- 短くてシンプルなURL構造にする
- 単語と単語の間はハイフンを活用する
ここでは、それぞれのポイントごとに、パーマリンクの決め方を解説していきます。
英単語を使う
パーマリンクを決めるときは、日本語よりも英単語の方がおすすめです。なぜなら、日本語のパーマリンクだと、コピペする際に英数字と記号に変換されてしまうからです。
たとえば、
というURLをコピペしようとすると、日本語の「パーマリンク」の部分は以下のように変換されます。
このようなURLでは、SNSでシェアするにもリンクが貼りにくいため、せっかく良い記事を書いても拡散されにくいのです。その結果、SEOに重要な外部リンク獲得の機会損失にもなってしまいます。
このような理由で、パーマリンクは日本語よりも英単語で設定するのがおすすめなのです。
ユーザーが理解できる構造にする
パーマリンクを決めるときは、ユーザーが記事の内容を理解できるようなわかりやすい英単語で構成されたURLにするのがおすすめです。
なぜなら、Googleが推奨しているURL構造が「できる限りシンプルで、論理的かつ人間が理解できる」ものだからです。
たとえば、パーマリンクについて書かれた記事で、以下の2種類のURLがあるとします。
1.https://www.seo.com/seo/1234abcde
2.https://www.seo.com/seo/permalink
1よりも2の方が、パーマリンクについて書かれた記事であることが一目でわかりますよね。パーマリンクは、シンプルかつユーザーが記事内容をすぐに理解できる構造にするのがおすすめです。
短くてシンプルなURL構造にする
パーマリンクは、短くシンプルなURL構造がおすすめです。なぜなら、長くて複雑なURLではページ内容が理解しづらく、そのようなパーマリンク構造はgoogleも推奨していないですし、ユーザーにも不親切だからです。
- https://www.seo.com/seo/permalinknitsuitekaitakijidesu
- https://www.seo.com/seo/permalink
例えば、上記のような2種類のURLがあったとします。2のような短くてシンプルなURLの方が、ユーザーにとって意味がわかりやすいですよね。
このようなことから、パーマリンクは短くてシンプルなURL構造にするのがおすすめです。
単語と単語の間はハイフンを活用する
パーマリンクの英単語を繋げる場合、単語と単語の間はハイフンを活用するのがおすすめです。なぜなら、Googleが以下のように公言しているからです。
URL では区切り記号を使うと効果的です。区切り記号により、ユーザーや検索エンジンが URL に含まれるコンセプトを簡単に識別できるようになります。
引用元:Googleセントラル
パーマリンクはシンプルでわかりやすい英単語にした方が良いと説明しましたが、場合によっては単語をつなげる必要性も出てきます。
たとえば、下記の2種類のURLで考えてみます。
- https://www.seo.com/seo/permalinkstructure
- https://www.seo.com/seo/permalink-structure
2のようにハイフンで単語を繋げた方が、ユーザーにとって読みやすく、ページのコンセプトをわかりやすく伝えることができます。
パーマリンクの設定方法
WordPressでパーマリンクを設定する場合、3つの方法があります。ここでは、どうやってWordPressでパーマリンクを設定するのか、それぞれの設定方法について解説していきます。
1.WordPressのパーマリンク設定から変更する
WordPressの管理画面から、設定→パーマリンクをクリックします。
パーマリンクはここで設定します。「基本」を選択すると、パーマリンクは記事番号で表示されます。「日付と投稿名」や「月と投稿名」では、日付または投稿月と記事タイトルがパーマリンクになります。
そのため、パーマリンクがシンプルな構造にはなりにくいので、あまりおすすめはできません。
そこで今回は、カスタム構造を選択して、https://www.example.com/カテゴリー名/記事タイトル/のようにパーマリンクを設定する方法をご紹介します。
上の画像のように、カスタム構造にチェックを入れ、空欄に/%category%/%postname%入力します。これで、自動的にパーマリンクが「/カテゴリー/記事タイトル/」と表示されるようになります。
また、緑で囲ったところを「%category%」「%postname%」の順でクリックすることで、空欄に自動で入力することができ、打ち間違いを減らすことができるでしょう。
SEO的にもカスタム構造で設定するのがおすすめですが、カスタム構造で設定しただけではカテゴリーと記事タイトルが日本語のままなので、英単語に変換する手間がかかります。
なお、カテゴリー名と記事タイトルを英単語で設定する方法については、以下で説明いたします。
2.投稿画面からパーマリンクの設定・変更をする
記事タイトルが日本語の場合、URLには日本語で表示されます。そのため、WordPressの投稿画面で英単語に変更する必要があります。
緑の下線が、このページのパーマリンク(URL)です。見てわかる通り、タイトル部分が日本語で「パーマリンクについて」となっているので、ここを英単語に変更します。
変更するには、編集をクリックします。
赤枠の部分を「permalink」に書き換えました。書き換えが終わったら隣にある「OK」ボタンをクリックしてください。これで、投稿画面でのパーマリンクの設定・変更が完了です。
3.カテゴリーページのスラッグを変更する
カテゴリーページのスラッグも、英単語に変更しておきましょう。なお、カテゴリーのスラッグを変更するとURLも変更されます。カテゴリー名を決めるときも、後々変更することがないように慎重に決定してください。
WordPressの管理画面から、投稿→カテゴリーをクリックします。作成されたカテゴリーがあれば、ここに一覧で表示されます。また、カテゴリーの新規追加もここで行います。
今回は、カテゴリー名を「ランキング」、スラッグを「ranking」でカテゴリーを作成しました。作成ができたら、一番下の「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリックすれば作業完了です。
パーマリンク設定をする際の3つの注意点
パーマリンクを設定するときは、下記の3つに注意しましょう。
- 初期段階で設定する
- 新規投稿時に設定する
- 日本語は使用しない
この3つはブログ運営をしていく上でもとても大切なことで、ここを誤ると下記のようなデメリットが生じてしまいます。そのため、パーマリンクを設定するときはくれぐれも注意してください。
1.WordPressをインストール後すぐに初期設定をする
パーマリンクは、WordPressをインストールしたらすぐに初期設定しておきましょう。なぜなら、ブログ投稿後に設定を変更すると、URLが変わってしまうからです。
途中でURLが変わると、他のサイトからせっかくリンクをもらっていても無効になってしまいます。これは、SEO効果を考えたときにとても大きな損失となります。
せっかくSEOで高めた評価がリセットされてしまってはもったいないので、WordPressをインストールしたらパーマリンクの設定は初期の段階で行っておくのがおすすめです。
2.投稿のパーマリンクは新規投稿時に設定する
投稿のパーマリンクは、新規投稿時に設定しましょう。また、ページ内容と関連するキーワードの英単語を使うと、ユーザーが理解しやすいのでおすすめです。
なぜなら、投稿後にパーマリンクを変更してしまうと、ここでもURLが変更されてしまいますし、ページ内容と関連するキーワードの方がユーザーにも親切だからです。
加えて、できるだけシンプルで短い文字列にした方が、ユーザーがページ内容を理解しやすいですし、文字数に制限のあるSNSでもシェアされやすくなります。
そのため、簡潔なパーマリンクの方がユーザーにも親切ですし、運営者にもメリットが多いものです。
このような理由から、パーマリンクは新規投稿時に設定し、可能であれば、ページ内容と関連するキーワードの英単語を使ってシンプルに設定するのがおすすめです。
3.日本語は使用しない
パーマリンクは日本語も使うことができますが、おすすめは英単語です。なぜなら、日本語のURLをコピーすると、自動的にエンコード(変換)されてしまうからです。
たとえば、ブラウザ上で「パーマリンク」とURL表示されていても、エンコードされると、下記のような意味不明な長いURLになってしまうからです。
・パーマリンクのエンコード
「%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF」
パーマリンクが長いからといってSEO的にマイナス要因となりませんが、SNSでのシェアや多国籍のユーザーの訪問を視野に入れたときに、英単語でパーマリンクを設定した方がメリットも大きいものです。
このような理由から、パーマリンクには日本語を使用しない方が良いと言えるのです。
パーマリンクの設定後は変更しない方がいい3つの理由
パーマリンクを設定後に変更すると、下記のようなデメリットがあります。
- 被リンクの無効化
- ドメイン評価のリセット
- リダイレクトの手間がかかる
パーマリンクは、一度設定したら変更しないのが鉄則なので、それだけに設定する際は先を見据えて慎重に決定するようにしましょう。
1.被リンクの無効やSNSシェア回数がリセットされる
パーマリンクを変更すると、被リンクの無効やSNSシェア回数がリセットされます。なぜなら、パーマリンクを変更したらURLが変更されるからです。
そのため、せっかくページに貼られたリンクが無効になってしまうし、シェアされたURLではなくなるので、当然のことSNSのシェア回数もリセットされてしまいます。
自身のブログ内に設定した内部リンクであれば、URLを変更しても問題はありませんが、外部からリンクをもらっている場合は、相手にリンク修正をしてもらうことはまずできません。
これは、SEO評価に必須の被リンク数を全て無効化してしまうことになり、その損失は非常に大きいものです。
これはSNSでのシェアも同様です。SNSでシェアされたページはその回数がカウントされており、このカウント数をソーシャルカウントと言います。
当然ながら、カウント数が多いほどSEO効果がありますが、パーマリンクが変更されるとURLが変更されるので、ソーシャルカウントもリセットされてしまいます。
SNSでせっかくバズった記事が、パーマリンクを変更したことでカウントがリセットされるのはとてももったいないことです。
2.ドメインの評価がリセットされるのでSEOに影響が出る
一度設定したパーマリンクを後から変更すると、ドメインの評価がリセットされます。なぜなら、パーマリンクの変更はドメインの変更だとみなされるからです。
パーマリンクが変更されると、被リンク数が減るのは当然ですが、アクセス数にも直接関係してきます。
アクセス数が多いと、ドメイン評価が底上げされドメインパワーが強くなりますが、パーマリンクを変更したことでゼロになってしまうのです。これは、サイトにとってはマイナスでしかありません。
そのため、これまでせっかく築き上げてきたSEO評価を上げるための施策が無駄になってしまうので、投稿時や初期設定の段階で設定しておく必要があるのです。
3.リダイレクト設定をする必要があるので手間がかかる
パーマリンクを変更してしまうと、リンクをたどったアクセスではページの表示ができなくなります。また、検索エンジンにキャッシュが残っている場合、検索結果からアクセスしても同様にページは表示されません。
そのため、変更前のURLから変更後のURLに自動的に移動する「リダイレクト」設定をする必要があり、この作業にはとても手間がかかってしまいます。
とは言え、リダイレクト設定をしないままでいると変更前URLのアクセスは404エラーになるので、ユーザーの利便性を著しく下げてしまうことになります。
このリダイレクト設定ですが、WordPressなら「Redirection」というプラグインを使って簡単に行うことができます。
WordPressの管理画面で、プラグイン→新規追加の順にクリックします。
プラグインの検索画面に切り替え、検索窓に「Redirection」と記入します。
検索結果の画面先頭に「Redirection」が見つかりましたので、画面はそのままで「今すぐインストール」をクリックし、インストール完了後に「有効化」をクリックします。
WordPressの管理画面で、ツール→Redirectionの順にクリックすると、Redirectionの初期設定画面になります。
初期設定が終わっていないので、まずは「セットアップを開始」をクリックして初期設定を行います。
赤枠にチェックを入れて「セットアップを続行」をクリックします。これで初期設定が完了したので、これ以降はこの設定は必要ありません。
再度WordPressの管理画面でRedirectionをクリックして、転送ルールの設定を行います。
- ソースURL:パーマリンク変更前の古いURLを記入
- ターゲットURL:パーマリンク変更後の新しいURLを記入
以上で転送ルールの設定は完了したので、正しくリダイレクトできているか実際に変更前のURLにアクセスしてみましょう。無事にページが表示されたらリダイレクトできています。
まとめ
今回の記事では、パーマリンクの設定方法に加え、パーマリンクの概要やSEOへの影響などについて解説してきました。
また、万が一変更する必要があった場合のために、プラグインを使ったWordPressでのリダイレクト設定の手順も解説してきました。
パーマリンク(URL)は恒久的なものなので、後で変更するのはデメリットが多くSEOにも大きく影響してきます。そのため、ブログ開設の初期段階から、しっかりとパーマリンクの設定を行っておきましょう。
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