内部リンクとは|張り方のコツやおすすめの設置場所・SEOへの影響を解説
この記事は、内部リンクの概要や張り方のコツ、適切な設置場所について説明します。さらに、内部リンクがSEOに与える影響や、内部リンク作成時に注意すべきポイントについても紹介します。
- 内部リンクとは?
- 内部リンクの張り方5つのコツ
- 正規化されたURLにリンクを張る
- 重要度の高いページにリンクを集める
- 関連度の高いページにリンクを張る
- 画像にはalt属性を設定する
- アンカーテキストに適切なキーワードを含める
- 内部リンクの設置におすすめの5つの場所
- パンくずリスト
- グローバルナビ
- サイド・フッターリンク
- アンカーテキスト
- サイトマップ
- 内部リンクがSEOへ与える3つの影響
- クローラーが巡回しやすくなる
- ユーザーの利便性が上がる
- ページ同士の関連性が高まり評価が上がる
- 内部リンクにおける3つの注意点
- 内部リンクを多く詰め込みすぎないようにする
- 評価したくないページへのリンクにはnofollowを使う
- 関連性の無いページへの内部リンクではSEO効果は見込めない
- まとめ
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内部リンクとは?
内部リンクとは、同一サイト内のページ間でのリンクのことです。一方、他のサイトから自サイトへのリンク(被リンク)や自サイトから他のサイトへのリンク(発リンク)を、外部リンクと呼びます。
ユーザーはサイトを利用する際、内部リンクをたどってサイト内を回遊するので、ユーザーにとって満足度の高い、使いやすいサイトを作るには、内部リンクを適切に張ることが重要です。内部リンクが最適化されていて、ユーザーにとって利便性の高いサイトであれば、ユーザーの流入数は安定的に増加していきます。
また、検索エンジンがサイト内を評価する際に利用するのも、内部リンクです。検索エンジンのクローラーは、ページ間に張られた内部リンクをたどってサイト内を巡回し、個々のページを評価していきます。内部リンクが最適化されていればサイトの評価が上がるため、内部リンクはSEO上でも重要です。
内部リンクの張り方5つのコツ
内部リンクはやたらに張って量を稼げば良いものではありません。適切にリンクを作成しないと、サイトの評価を落とすことになります。
内部リンクを張るうえで気をつけるべきポイントは、以下の5つです。
- 正規化されたURLにリンクを張る
- 重要度の高いページにリンクを集める
- 関連度の高いページにリンクを張る
- 画像にはalt属性を設定する
- アンカーテキストに適切なキーワードを含める
これらの点に留意して内部リンクを作成すれば、サイトの評価が高まります。
正規化されたURLにリンクを張る
サイト中には、異なるURLでも同一のページが表示される場合が多くあります。しかし、内部リンクを作成する際は、同一のページに対して異なるURLを使うことは避けて、正規化されたURLを使用しましょう。
検索エンジンは、サイトのクローリング時にURLが異なると、実際には同一ページであっても別ページと認識します。その結果発生するのが、同一のページに対する評価が複数のURLに分散するという、もったいない状況です。
内部リンクを作成する場合、同じページに対して異なるURLを使わず、正規化された同一のURLを指定しましょう。
例えば以下のような方法によりURLを正規化します。
- パラメータのついていないURLを指定する
- index.htmlを指定するかどうかを統一する
- http://とhttps://のどちらを指定するかを統一する
- ドメイン名にwwwを指定するかどうかを統一する
事前にこれらの正規化の方針を決めておき、内部リンクを作成するときには統一されたURLを指定するよう心がけましょう。
重要度の高いページにリンクを集める
内部リンクを作成するときは、サイト内で重要なページ、ユーザーに読んでほしいページに向けた内部リンクを優先的に設置するのがコツです。
ユーザーは内部リンクをたどってサイト内を回遊します。内部リンクが集まっているページには、ユーザーが到達する可能性が高まるのが必然です。そこで、ユーザーに閲覧してほしいページに多くの内部リンクを集めれば、ユーザーの自然な流入を増やせます。
検索エンジンのクローラーに対しても同様です。クローラーは内部リンクをたどってクローリングするため、内部リンクが集まっているページは巡回される機会が増えます。重要なページ、検索エンジンに高く評価してほしいページが優先的にクロールされるよう、内部リンクを集めましょう。
関連度の高いページにリンクを張る
内部リンクは、ページ間の関連性を考慮して作成するのが基本です。
ユーザーは、現在読んでいるコンテンツに関連する情報があることを期待してリンクをたどります。関係のないページ間に内部リンクを張ると、ユーザーの自然な期待に反するページしか表示されません。その結果、ユーザーから利便性の低いサイトと認識され、訪問者数が減っていきます。
関連性が低い内部リンクは、検索エンジンによる評価にも悪影響です。検索エンジンは関連性が見られないリンクを、質が低いと判断し、ページの評価を落とすこともあります。
このような理由から、数を稼ぐために必然性の低い内部リンクを多用するのは避けるべきです。相互に関連性の高い品質の良いコンテンツをいくつも作り込み、それらを自然な内部リンクでつなぐのが、正しいやり方です。
画像にはalt属性を設定する
ページ内に画像を表示するときには<img>タグを使用します。このときSEO対策として、<img>タグにalt属性を必ず設定しておきましょう。
alt属性は画像の内容を説明する文字列を記入するためのもので、代替テキストとも呼ばれます。alt属性に適切な情報を設定しておくことは、ユーザーに優しいサイトを作るうえでとても有効です。
例えば、何らかの原因で画像が表示されない場合には、alt属性に設定した情報が画面に表示されます。画像が提供できない場合でも、どういう画像かを表示できるため、ユーザーにとって有益です。
また、音声読み上げシステムを利用する方にとっても、画像の内容を音読可能な文字列で説明するalt属性は有効です。視覚障害者の方にも親切なサイトになります。
alt属性に設定された文字列は、検索エンジンがクローリングするときに利用します。画像ファイルの解析は検索エンジンが得意な処理ではないため、画像内容を適切に把握できるalt属性は重要です。どういう内容をもったページであるかを検索エンジンに正確に伝えることで、検索エンジンによるサイト評価が上がることが期待できます。
アンカーテキストに適切なキーワードを含める
リンク元のページ中でリンクが張られたテキストが、アンカーテキストです。ユーザーは、アンカーテキストをクリックすることでリンクをたどります。アンカーテキストにどういう文字列を選ぶかは、サイトの品質に大きく影響します。
ユーザーがリンクをたどるときに参考にするのは、アンカーテキストの内容です。アンカーテキストに含まれるキーワードを見て、それに関連する情報が表示されることを期待してリンクをクリックします。アンカーテキストは、サイト内を回遊するユーザーにとって重要なヒントになっているのです。
そのため、有効なキーワードがアンカーテキストに含まれていなかったり、リンク先のページの内容とアンカーテキストに含まれるキーワードが無関係だったりすると、ユーザーを混乱させ、サイトの使いにくさにつながります。
また、アンカーテキストとリンク先のページとの関係性は、検索エンジンがサイトをクロールする際に確認する部分です。アンカーテキストの内容は検索エンジンがページの内容を理解する重要なヒントになっています。
アンカーテキストに適切なキーワードが含まれていないと、検索エンジンに正しく情報が伝わりません。また、必要以上に多くのキーワードをアンカーテキストに詰め込むと、不自然なリンクと判断されて評価を下げられてしまいます。適切な内容と量のキーワードをアンカーテキストに含めることを、心がけましょう。
内部リンクの設置におすすめの5つの場所
使いやすい内部リンクには、好適な設置場所がいくつかあります。「パンくずリスト」「グローバルナビ」「サイド・フッターリンク」「アンカーテキスト」「サイトマップ」の5つが主なもので、多くのサイトがこれらの場所に内部リンクを設置しています。
同じ内部リンクでも設置場所によってユーザーに与える効果が少しずつ異なるため、うまく使い分けることが必要です。
パンくずリスト
パンくずリストは、多くのサイトで採用されている内部リンクです。現在閲覧中のページがサイト内でどの位置にあるかを示すもので、とても便利な内部リンクと言えます。
パンくずリストは、サイトの上位のページから現在のページに至る経路を、各ページへの内部リンクの列で示します。「ヘンゼルとグレーテル」の童話で、森の中で迷子にならないように通った道にパンくずを置いて行ったというところから、この特徴的な名前が付けられました。
上記の童話と同じように、パンくずリストはユーザーがサイト中での自分の位置を見失うことを防ぎ、円滑な情報の収集を助けます。また、表示中のページに関連するページのリンクが並ぶため、コンテンツの関連性を反映した自然な内部リンクを作ることが可能です。
有効性の高い内部リンクなので、サイトの基本的な構成要素として必ず設置しましょう。
グローバルナビ
グローバルナビは、サイトを訪れたユーザーが所望のページになるべく早く到達できるよう、目次のような役割をする内部リンクです。多くの場合、サイトのコンテンツをカテゴリごとに分けたメニューの形状をしており、各項目を選択すると設定された内部リンクをたどってページを開けます。
グローバルナビは、サイトを構成する各ページの上部の同じ位置に常に表示されています。ユーザーがサイト中のどのページを開いていても、同じ位置にあるグローバルナビを使って所望のページへ移動できるため、ユーザーがサイト内で迷子になることがありません。
さらにグローバルナビには、サイトがどういう内容を含んでいるかを一覧形式でユーザーに提示する効果もあります。多くのサイトが採用しているスタンダードな内部リンクなので、こちらも必ず用意しておきましょう。
サイド・フッターリンク
ページの左右の領域やページ下部のフッター部分も、内部リンクの設置場所として最適です。
PCを使ってページを閲覧しているときには、メインのコンテンツのサイドが必ず目に入ります。この場所に、関連度の高いページへの内部リンクを張るのは効果的です。優先的に見せたいページへの内部リンクを、ランキング形式でメインコンテンツのサイドに設置するサイトも多くみられます。
一方、フッター部分はメインのコンテンツを読み終わるときに、ユーザーの目に入りやすい場所です。この場所に関連ページや、次に見てほしいページへの内部リンクを設置するのも良いアイデアでしょう。フッター領域に内部リンクを置くことで、メインコンテンツを読み終わったユーザーがサイトから離脱することを防ぎ、サイト内の回遊を継続させる効果があります。
アンカーテキスト
コンテンツの途中で文脈に沿った情報の補足をする場合には、補足したい場所にアンカーテキストを置き、そこに内部リンクを張ります。
文章中の文字列をアンカーテキストにして、そこに内部リンクを設置するのはよく使われる方法です。また、H2,H3の見出し項目の終わりに、その見出し項目に関連する内部リンクをアンカーテキストとともに置くこともあります。コンテンツの途中に置く内部リンクなので、アンカーテキスト周辺のコンテンツの文脈に強く関係した内部リンクを張れるのが特徴です。
アンカーテキストには、リンクの先にあるページの内容が予想できるキーワードを必ず含めましょう。適切なキーワードを設定することで、内部リンクの先にあるページがどういう内容のものであるかを、ユーザーと検索エンジンの双方に正しく伝達できます。
サイトマップ
サイト全体の構成を一覧にしたページが、サイトマップです。サイトマップ中に個々のページへの内部リンクを設置します。
サイトマップの目的は、サイト内にどういう情報が含まれているかをユーザーに知らせることです。そして、サイトマップのリンクをたどって、ユーザーが所望のページへ早く到達することを助けます。
また、検索エンジンにとっても、サイトマップは有効な情報です。サイトマップを手掛かりにして、クローラーはサイト内を効率的に巡回できます。
このように、サイトマップはユーザーと検索エンジン双方にとって便利な存在なので、多くのサイトで用意されています。サイトマップとして別ページを作らず、各ページのフッター部分にサイトマップを置くサイトも多くあります。すべてのページのフッター部分にサイトマップを表示することで、ユーザーがサイト内を回遊しやすくする良いアイデアです。
内部リンクがSEOへ与える3つの影響
内部リンクは、SEO上で大きな影響力を持ちます。
適切に内部リンクを張ることで、「クローラーが巡回しやすくなる」「ユーザーの利便性が上がる」「ページ同士の関連性が高まり評価が上がる」といったメリットが期待できます。
クローラーが巡回しやすくなる
検索エンジンのクローラーは、内部リンクをたどってサイト内を巡回します。適切に内部リンクを張っておくことはSEO上で重要な施策です。
検索エンジンに評価されて検索結果の上位に表示されるには、クローラーがそのページを巡回することが前提です。クローリングされなければ、検索結果に表示されません。適切に内部リンクを作成して、クローラーが巡回しやすいサイトに変えていきましょう。
サイト内の重要なページ、検索結果の上位に表示したいページへの巡回が増えるように、クローラーを自然にナビゲートするよう内部リンクを作成します。パンくずリストやグローバルナビ、サイトマップなど、検索エンジンにとってクローリングのヒントとなる内部リンクを設置することも有効です。
上記の改善を継続していけば、検索エンジンに評価されやすいサイトになります。
ユーザーの利便性が上がる
内部リンクは、ユーザーがサイト内を回遊して情報を収集するための重要な手がかりです。内部リンクを適切に配置することで、ユーザーが情報を探しやすい、利便性の高いサイトになります。
使いやすいサイトであれば、情報収集の途中でユーザーがサイトから離脱することを防止できるでしょう。ユーザーがサイト内を長く回遊して内部リンクをたどってくれることで、より多くのコンテンツを閲覧してもらえます。
使いやすいサイトとなってユーザーの満足度が上がれば、繰り返し訪問してくれる率も上がるかもしれません。お気に入りのサイトとして継続的に利用されるようになれば、安定的な流入につながります。
ユーザーにとって使いやすいサイトを作ることはSEO対策の基本です。内部リンクを適切に設置して、SEOでの効果を定期的に確認していきましょう。
ページ同士の関連性が高まり評価が上がる
内部リンクは、サイト内のページ間を関連付ける手段です。関連性の高いページ同士を内部リンクでつなぐことで、検索エンジンによる評価が高まります。
検索エンジンはページの評価の基準として被リンクを使っていて、より関連性の高いページから多くの被リンクを得ていることが、高く評価されるための条件です。逆に、関連性の低いページ間でのリンクは、検索エンジンによって否定的に評価される場合があります。
この点は、内部リンク・外部リンクを問わずに同じです。ページ間の関連性に基づいた適切な内部リンクを重要なページに集めることは、SEO上で有効な施策になります。
また、関連性のあるページが内部リンクで相互に連結していると、ユーザーにとっては所望の情報を収集しやすくなるでしょう。その結果、ユーザーの滞留時間を延ばす効果や、訪問者数の増加につながります。
内部リンクにおける3つの注意点
問題のある内部リンクは、SEOに悪い影響を与えます。注意すべきポイントとしては、「内部リンクを詰め込みすぎない」「評価したくないページへのリンクにはnofollowを設定する」「関連性の無いページへの内部リンクは効果がない」の3点があげられます。
これらの点に留意して、質の悪い内部リンクを作らないことが重要です。
内部リンクを多く詰め込みすぎないようにする
内部リンクはSEO上で重要な存在ですが、ページ中に内部リンクを必要以上に多く詰め込むことは避けましょう。
Googleは、ウェブマスター向けガイドラインの「Googleがページを検出できるよう手助けする」の項目の中で、リンクの数について以下のように記載しています。
1ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。
この記述から、あまりに多すぎる内部リンクはクローラーによるページの巡回に悪影響を与えることがわかります。内部リンクは関連性に基づいた適切なものに絞って作成しましょう。
評価したくないページへのリンクにはnofollowを使う
サイト中には検索エンジンによって評価されないほうがいいページがあります。該当するのは、作成中のページや、エラー表示のページ、アクセスできるユーザーを限定しているページなどです。
これらのページへの内部リンクを作成する場合は、リンクにnofollowを設定しましょう。nofollowは、検索エンジンのクローラーに対してリンク先をたどらないよう指示するものです。nofollowが設定されたリンクがクローリングされることは、まずありません。適切にnofollowを設定することで、クローラーがサイト内を効率的に巡回できるようにします。
ただし、内部リンクに対するnofollowの多用は控えましょう。たどれる内部リンクが少ないサイトだと、検索エンジンに利便性の低いサイトだと理解されて、評価が下がる可能性があります。
関連性の無いページへの内部リンクではSEO効果は見込めない
内部リンクを作成するうえで重要なのが、ページ間の関連性です。
ユーザーが内部リンクをたどるとき、リンク元のコンテンツに関連する情報が得られることを期待します。リンクをたどった先で関係のないページが表示されると、その期待を裏切ることになり、ユーザーの満足度が低下してしまうかもしれません。使い勝手の悪いサイトと判断されて、訪問者数の減少にもつながるでしょう。
また、関連性の低いページをつなぐ内部リンクは、検索エンジンによるページの評価にも悪影響を与えます。検索エンジンはユーザーにとって利便性の良いサイトを高く評価するため、関係性が低い内部リンクは評価を下げる原因になるのです。
内部リンクを使ってサイトの評価を上げたいなら、関連性が高くて質の良いコンテンツを多く作成しましょう。そうして作成したコンテンツ間で内部リンクを張ることで、各ページの評価が上がり、サイト全体の評価を引き上げることにもつながります。
まとめ
内部リンクは、サイト内のページ間をつなげることで、ユーザーの円滑な情報収集を助ける働きをします。適切な内部リンクが張られたサイトは、必要な情報を簡単に探すことが可能で、ユーザーにとって利便性が高いものです。
また、最適化された内部リンクは、検索エンジンによるサイトの評価にも良い影響をもたらします。検索結果での上位表示を狙うなら、自サイト内で良質なコンテンツ同士をつなげた内部リンクによる施策は必須です。
ぜひ当記事を参考にして、ユーザーの利便性を上げて検索エンジンからも評価される内部リンクを設置しましょう。
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