GA4の直帰率の確認方法は?直帰率の意味や計算方法、離脱率との違いを解説
この記事では、GA4における直帰率の確認方法から定義、計算方法、離脱率との違いまでを詳しく解説します。効果的なウェブサイト改善に向けて、正しい指標の理解と活用方法を学んでいきましょう。
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GA4の直帰率の確認方法
GA4では標準レポートに直帰率が表示されないため、確認するには専用の設定が必要です。データ探索で指標を追加する方法と、標準レポートをカスタマイズする方法の2つの確認方法があります。
ウェブサイトの分析をより詳細に行うため、それぞれの手順を理解しましょう。
データ探索で指標を追加する方法
「探索」機能から新規の自由形式レポートを作成し、変数タブから直帰率の指標を追加します。
ディメンションには「ページタイトル」を選び、指標には「直帰率」を追加して「インポート」をクリックします。
変数タブに表示された「直帰率」を「値」の欄にドラッグ&ドロップすることで、各ページの直帰率データを確認できるようになります。
「行」にはディメンションを設定して、日付や参照元など、様々な切り口でページごとの直帰率を分析することも可能です。
標準レポートをカスタマイズする方法
「レポート」から「エンゲージメント」、「ページとスクリーン」の順に選択し、右上の鉛筆マークをクリックします。
「レポートをカスタマイズ」の「指標」から、「指標を追加」で「直帰率」を選択。「適用」をクリックすれば、標準レポートに直帰率が表示されるようになります。
表示された直帰率は、上書き保存または新規レポートとして保存できます。日常的な分析に活用したい場合は、保存しておくと便利です。
GA4における直帰率の定義
GA4の直帰率は、エンゲージメントのないセッションの割合として定義されています。10秒以上の継続、コンバージョンイベントの発生、2回以上のページビューなどのエンゲージメント条件を満たさないセッションが直帰としてカウントされます。
サイト分析の精度を高めるためには、直帰率の新しい定義を正しく理解する必要があります。
UAにおける定義の違い
UAでは訪問者が最初のページで離脱した割合を直帰率としていました。GA4では10秒以上の滞在やコンバージョンイベントの発生があった場合、1ページのみの閲覧でも直帰とはみなされません。
ユーザーの実質的な行動を重視する考え方に変更されたため、同じページでもGA4とUAでは直帰率の数値が異なり、一般的にGA4の方が直帰率は低く計測される傾向があります。
離脱率との違い
直帰率はセッション開始ページのみで離脱したユーザーの割合を示すのに対し、離脱率は訪問順序に関係なく、そのページが最後の訪問ページとなった割合を示します。
他のページから遷移してきてそのページで終了した場合、離脱率にはカウントされますが、直帰率にはカウントされません。両指標の特徴を理解し、目的に応じて使い分けることでサイト分析の精度が高まります。
GA4の直帰率の計算方法
GA4における直帰率は、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合として計算されます。
具体的には「直帰率 = 100% – エンゲージメント率」という計算式で算出します。エンゲージメント率は、10秒以上の滞在やコンバージョンが発生したセッション数を全セッション数で割った値となります。
GA4ではUAと異なり、直帰率の計算においてユーザーの実質的な行動を重視する傾向があります。例えばあるページを訪れたユーザーが、他のページへ移動せずとも10秒以上滞在した場合、エンゲージメントが発生したとみなされ直帰にはカウントされません。
またコンバージョンイベントの発生や2回以上のページビューが確認された場合も、エンゲージメントが発生したとされます。つまり、ユーザーがサイト内で何らかの有意義な行動を取った場合は、直帰としてカウントされにくい仕組みとなっています。
直帰率を正確に把握するためには、まずエンゲージメント率の計算が重要になります。エンゲージメント率は「エンゲージメントが発生したセッション数÷全セッション数×100」で求められます。
例えば全セッション数が1000で、そのうち700セッションでエンゲージメントが発生した場合、エンゲージメント率は70%となります。この場合の直帰率は100% – 70% = 30%と計算されます。
サイトの改善においては、エンゲージメント率を上げることで直帰率を下げることができます。ユーザーの行動をより詳細に分析し、コンテンツの質や導線の最適化を図ることで、エンゲージメント率の向上を目指すことが効果的です。
データに基づいた継続的な改善により、ユーザーにとって価値のあるサイト作りを進めることができます。
GA4で直帰率が高い場合の改善策
直帰率の数値が高いページは、ユーザー満足度や使いやすさに改善の余地がある可能性を示しています。
タイトル・導入文の改善から効果的なCTAの設置まで、様々な観点からの改善策を検討することで、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。
タイトル・導入文の改善
ユーザーが求める情報をページのタイトルや導入文に明確に示すことが重要です。キーワードと内容の整合性を確保し、ユーザーが期待する情報がページ内にあることを具体的に伝えます。
簡潔で魅力的な文章で興味を引き、コンテンツの続きを読みたくなるような工夫も効果的です。
ユーザーニーズの再確認
サイトに訪れるユーザーのニーズや課題を正確に把握し、それに応えるコンテンツを提供することが求められます。
検索キーワードの分析やユーザー行動データを活用して、求められている情報を的確に提供できているか確認します。必要に応じてコンテンツの追加や更新を行い、ユーザー満足度の向上を図ります。
自然な導線設計
ユーザーが次に必要とする情報へスムーズに移動できるよう、適切な導線を設計します。関連記事へのリンクや、段階的な情報提供により、ユーザーの自然な行動フローを作り出します。
サイト内の階層構造を整理し、目的のページに迷わずたどり着けるような構造にすることで、直帰率の改善につながります。
ページ表示速度の向上
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーはストレスを感じて離脱する可能性が高まります。画像の最適化やキャッシュの活用、不要なスクリプトの削除などにより、表示速度の改善を図ります。
特にモバイル環境での表示速度に注意を払い、デバイスを問わない快適なユーザー体験を提供することが大切です。
効果的なCTAの設置
ユーザーの次のアクションを促すCTAを適切に配置します。ボタンのデザインや文言を工夫し、クリックしたくなる要素を取り入れることで、ページ内での滞在時間を延ばします。
ページ内の適切な位置にCTAを設置することで、自然な流れでユーザーを次のステップへと導くことができます。
まとめ
GA4における直帰率は、ユーザーエンゲージメントを測る重要な指標として位置づけられています。UAとは異なる定義や計算方法を理解し、適切な分析と改善策の実施により、サイトの目的や特性に応じた直帰率の改善が可能となります。
ユーザー満足度の向上とビジネス成果の最大化を目指し、データに基づく継続的な改善活動により、効果的なウェブサイト運営を実現できます。
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