Googleアナリティクスのレポートを自動でスプレッドシートに作成・共有する方法
この記事では、アナリティクスを使った自動レポートの作成方法や共有方法、レポートを自動でエクスポートする方法などについて解説します。
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Google Analyticsの自動レポートを作成する方法
Googleアナリティクスを使って作成できる自動レポートには、「マイレポート」と「カスタムレポート」の2種類があります。基本的な操作方法は変わりませんが、それぞれでレポートできる内容が異なるので、具体的な作成方法をご紹介します。
マイレポート
マイレポートの作成方法は下記の通りです。
- 画面左のウィンドウに「カスタム(「ホーム」タブのすぐ下)」タブがありますので、これをクリックします。すると、すぐ下に「マイレポート一覧」のタブが表れますので、引き続きクリックします。
- 画面中央付近の「Dashboards」欄の「作成(赤色表示)」タブをクリックします。すると「マイレポートの作成」欄が表れ、その欄の右側に「デフォルトのマイレポート」タブが表示されるのでクリックします。
- 「デフォルトのマイレポート」タブをクリックすると、ウィジェットが8項目表示されます。この8項目のウィジェットを自分の好みに編集します。因みにこのウィジェットについては、新たに追加したり削除したりすることが可能です。
- 「名前」が空白になっているので、そこに名前を入力します。「名前」のすぐ隣に「マイレポート作成」タブがありますので、それをクリックすれば作成完了です。
カスタムレポート
カスタムレポートの作成方法は下記の通りです。
- 画面左のウィンドウに「カスタム(「ホーム」タブのすぐ下)」タブがありますので、これをクリックします。すると、下方に「カスタムレポート」のタブが表れますので、引き続きクリックします。
- 画面中央付近の「カスタムレポート」欄の「新しいカスタムレポート」タブをクリックします。すると「カスタムポートの作成」欄が表れます。
- 「カスタムレポートの作成」欄では、「全般情報」、「レポート内容」、「フィルタ」の3項目について設定する必要があります。
- 全般情報:「タイトル名」が空白になっているのでタイトル名を入力します。
- 名 前:「名前」が空白になっているので、そこに名前を入力します。
- 種 類:「エクスプローラー」「フラットテーブル」「地図表示」の3種類の中から1つだけ選択してクリックします。一般的には「エクスプローラー」を選択することが多いです。
- 指標グループ:「セッション」、「直帰率」など様々な指標が表示されるので、その中から選択します。(複数選択も可能)
- ディメンジョンの詳細:「ページ」→「ユーザータイプ」→「市区町村」とディメンジョンの階層が降りてくるような設計になっています。それぞれのディメンションごとに必要な設定を行っていきます。
- フィルタ:こちらについてはオプションですので、設定しなくても問題ありません。不必要な項目があった場合、この「フィルタ」機能により、不要な項目を排除できます。
- 「カスタムポートの作成」欄の下に「ビュー」」の欄があります。この欄では、「このアカウントに設定されているすべてのビュー」か「1個のビューを選択」のどちらかを選択し、選んだ方のボタンにチェックを入れます。
- その後、一番下の「保存」をクリックすることでマイレポートの作成が完了します。
Google Analyticsで作成した自動レポートを共有する方法5つ
アナリティクスで作成したレポートを共有するには、下記の5つの方法があります。
- ユーザーの追加
- ビューの共有
- テンプレートの共有
- ソリューションギャラリーの共有
- メール送信
それぞれの方法によって共有できる内容や操作方法が異なるので、詳しく解説していきます。
ユーザー追加
- メニューバーの下に表示される「管理」タブをクリックします。
- 「ユーザー追加」を実行したいアカウント、プロパティ、ビューをそれぞれ選択していきます。
- 「アカウント」欄に、「アカウントのアクセス管理」タブが表示されますのでクリックします。
- 「権限を付与するユーザー」タブが表示されますので、そこで追加したいユーザーのアドレス等を記入します。また、候補としてそれらのアドレスが選択できるようになっている場合もあります。
- 「追加」、「保存」の順にクリックすることで、「ユーザーの追加」が完了します。
ユーザーを追加する場所(アカウント、プロパティ、ビュー)によって、与えられる権限が異なります。後から変更することも可能なので、必要に応じてユーザーを追加しましょう。
ビューの共有
非公開のマイレポート作成後に他のユーザーと共有が可能です。
- 画面左のウィンドウに「カスタム(「ホーム」タブのすぐ下)」タブをクリック
- 「マイレポート」のをクリック
- Dashbords内にある共有したいレポート名を選択
- 「共有」タブが中央上部付近に表示されるのでクリック
- 「オブジェクトを共有」をクリック
ここで共有したレポートについては読み取り専用にはできません。ウィジェットの追加などの編集はできますが、自分のレポートに影響がでる訳ではありません。共有を解除するには削除が必要になります。
テンプレートの共有
テンプレートの共有方法は「マイレポート」と「カスタムレポート」で少し異なります。
- 画面左のウィンドウある「カスタム(「ホーム」タブのすぐ下)」をクリック
- 「カスタムレポート」と「マイレポート」のタブが表れますので、共有したいレポートをクリック
- マイレポートはDashbords内にある共有したいレポート名を選択
- マイレポートは「共有」タブが中央上部付近に表示されるので、これをクリック
カスタムレポートは画面右側の「操作」から「共有」を選択
- マイレポートは「テンプレートのリンクの共有」タブが表示されるのでクリック
カスタムレポートは「テンプレートのリンクを共有」にチェックが入っている状態で「共有」をクリック
- 表示されたURLを共有
ここで共有したレポートについては、データ自体は共有されず、あくまでも「レポートの設定」のみが共有されることに留意してください。
共有リンクを受け取ったGoogleアナリティクスユーザーは、共有したマイレポートの設定をインポートできます。
ソリューションギャラリーの共有
ソリューションギャラリーの共有方法も「マイレポート」と「カスタムレポート」で少し異なります。
- 画面左のウィンドウにある「カスタム(「ホーム」タブのすぐ下)」をクリック
- 「カスタムレポート」と「マイレポート」のタブが表れますので、共有したいレポートをクリック
- マイレポートはDashbords内にある共有したいレポート名を選択
- マイレポートは「共有」タブが中央上部付近に表示されるので、これをクリック
カスタムレポートは画面右側の「操作」から「共有」を選択
- マイレポートは「ソリューションギャラリーで共有」タブが表示されるのでクリック
カスタムレポートは「ソリューションギャラリーで共有」にチェックを入れて「共有」をクリック
ソリューションギャラリーで「共有可能なのはGoogle アナリティクスのアカウント間に限定される」ことに留意して下さい。
メール送信
メールでの共有も「マイレポート」と「カスタムレポート」で少し異なります。
- 画面左のウィンドウにある「カスタム(「ホーム」タブのすぐ下)」をクリック
- 「カスタムレポート」と「マイレポート」のタブが表れますので、共有したいレポートをクリック
- マイレポートはDashbords内にあるメール送信したいレポート名を選択
表示されたカスタムレポートの中からメール送信したいレポート名を選択
- マイレポートは「メール」タブが中央上部付近に表示されるので、これをクリック
カスタムレポートは画面右上の「共有」をクリック
- 送信先を指定して「私はロボットではありません」にチェックを入れて「送信」
頻度のプルダウンから1回・日別・週別・月別・四半期を選択できます。配信期間は「詳細オプション」から1~12ヵ月の間で変更可能です。初期は6ヵ月間自動でメール送信されます。
設定したメールの送信スケジュールは「管理」>「ビュー」>「パーソナル ツールおよびアセット」>「メール配信スケジュール」から編集が可能です。
Google Analyticsのレポートを自動でスプレッドシートへエクスポートする方法
Googleアナリティクスのレポートを自動でエクスポートするには、まずは「アドオンのインストール」を行い、その後で「自動化の設定」を実施する必要があります。
この「アドオンのインストール」及び「自動化の設定」について、それぞれの操作方法を画像付きで解説していきます。
アドオンのインストール
アドオンのインストール方法は下記の通りです。
- 新規のGoogleスプレッドシートを開きます。
- 新規のGoogleスプレッドシート上部にある「拡張機能」>「アドオン」をクリック
- 「アドオンを取得」をクリック
- 「アドオン」一覧が表示されますので、その中から「Googleアナリティクス」を選択。
- 「Googleアナリティクス」選択及びクリック後に認証を求められますので、「許可」するとインストールが始まります。
「インストール終了」の画面が表示されたら、実際にインストールされているかどうかを確認します。確認方法としては、「拡張機能」タブをクリックし、そこに「Googleアナリティクス」が表示されるようであれば、インストール完了です。
レポートの作成
レポートの作成手順は以下になります。
- Googleスプレッドシートを開きます。
- Googleスプレッドシート上部にある「拡張機能」>「Googleアナリティクス」をクリック
- 「Googleアナリティクス」タブのすぐ横「Create new report」をクリック
- 「Create new report」欄が表示されます。この欄では「1)Name your report」「2)Select a View」「3)Choose a configuration options」の3つを設定する必要があります。
- 「1)Name your report」
空欄になっている「Name 」欄に、レポート名を記入します。(日本語でも可能です。)
- 「2)Select a View」
「アカウント」、「プロパティ」、「ビュー」がプルダウン形式で選択できるようになっているので、それぞれ選択していきます。「ビュー」が1つだけの場合は、アカウントの入力で自動的に挿入されます。
- 「3)Choose a configuration options」
- Metrics(指標):セッション、新規ユーザーの割合などの選択肢があるので、取得したいデータに応じて最適なものを選択します。
- Dimensions(ディメンション):日、月、ページなど、データの区切りの単位を選択します。
- Segments(セグメント):セグメントの型を選択します。初期設定で保存したセグメントを選択することも可能です。
- 「Create new report」欄の一番下にある「Create report(青色表示)」タブをクリックすれば、所要のレポートが作成されます。
自動化の設定
自動化の設定は以下の通りです。
- Googleスプレッドシートを開きます。
- Googleスプレッドシート上部にある「拡張機能」>「Googleアナリティクス」クリック
- 「Googleアナリティクス」のすぐ横「Schedule Reports」をクリック
- 「Schedule Reports」欄が表示されるので「Enable reports to run automatically」にチェック
- 「毎日~毎月」と「データの取得時間」を選択
- 「Save(青色表示)」
以上で、データをGoogleスプレッドシート で自動取得できるようになります。
Looker StudioとGoogle Analyticsを連携して自動レポートを作成する方法
Googleが無料で提供しているLooker Studio(旧:Googleデータポータル)と連携することで、Googleアナリティクス単体の時よりも「データの可視化具合」や「共同作業」といったことも可能になります。
アナリティクス以外のGoogleサーチコンソールやGoogle広告などのデータも連携が可能なので、まだLooker Studioを使ったことがない方は参考にしてみて下さい。
GoogleアナリティクスとLooker Studioの連携
GoogleアナリティクスをLooker Studioに連携する手順は、以下になります。
- Looker Studioにログイン(Googleアナリティクスと同じアカウントでログイン可)
- 「空のレポート」アイコン(4色の十字アイコン)をクリック
- 「使ってみる(青表示)」をクリック
- 「規約の確認」等の同意後、Looker Studioの初期化設定が完了
- 再び、Looker Studioのホーム画面上に戻り「空のレポート」アイコン(4色の十字アイコン)をクリック
- 「データを追加」をクリック>「Google Connectors」の中から「Googleアナリティクス」を選択>「承認」
- Googleアナリティクスのアカウント・プロパティ・ビューを選択し「接続」
- 「レポートに追加」>ポップアップが出てくるので「レポートに追加」
以上で、GoogleアナリティクスとLooker Studioとの連携は完了です。
レポートの作成
メニュー上にある「グラフを追加」から表示したいグラフを選択すると、画面上の好きな位置にグラフを設置することができます。
この際、わざわざゼロからテンプレートを作らなくても、Looker Studioのホーム画面にある「テンプレートギャラリー」テンプレートを使って直ぐにレポートの作成が可能です。
まとめ
アナリティクスのレポートの作成方法についておおよそ理解し、仕事効率化のイメージができたのではないでしょうか。新しい取り組みを始める際は何にでも抵抗を感じますが、PDCAサイクルを回すためにもレポートは必須です。ぜひこのページを参考にレポートの自動取得に挑戦してみて下さい。
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