Googleアナリティクスで検索キーワードを調べる方法|GA4のnot provided対策とSearch Console連携【2026年版】
本記事では、Googleアナリティクスを使って検索キーワードを調べる方法や、「not provided」が表示された場合の対処法を解説していきます。検索キーワードを分析するメリットについても紹介するのでぜひ参考にしてください。
- Googleアナリティクスの検索キーワードが「not provided」になる理由
- 「(not provided)」とは?意味・読み方とSSL化の背景
- 「(not provided)」と「(not set)」の違いを整理【混同注意】
- 【最優先】Search Consoleの検索パフォーマンスで検索キーワードを確認する方法
- GA4とSearch Consoleを連携して検索クエリを見る手順【実装ガイド】
- Search Console以外の代替手段でキーワードを推測する
- 有料SEOツールで検索キーワードを補完・効率化する【比較表】
- not providedを踏まえた検索キーワード分析の実務フロー【チェックリスト】
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
「Googleアナリティクスで流入キーワードを見ようとしたら、ほとんどが (not provided) になっていて何も分からない」——この状況に直面して、当ページにたどり着いた方が大半だと思います。さらに困るのは、ネット上の手順記事の多くが旧バージョンのユニバーサルアナリティクス(UA)時代の操作を前提にしており、現行のGA4(Googleアナリティクス4)では存在しないメニューを案内している点です。
結論から言うと、GA4の管理画面で検索キーワード(検索クエリ)を直接一覧することはできません。これはツールの不具合でも設定ミスでもなく、検索エンジン側がプライバシー保護のためにキーワードを渡さない「仕様」だからです。したがって、検索キーワードを把握する正攻法は Google Search Console(GSC)の検索パフォーマンスを使うこと、もしくは GA4とSearch Consoleを連携させてGA4内でクエリを見ること の2択になります。
以下では、(not provided) が発生する技術的な理由から、混同しやすい (not set) との違い、Search Consoleでの確認手順(画像挿入位置つき)、GA4×Search Consoleの連携実装、代替手段、有料ツールとの比較、そして実務フローのチェックリストまでを、2026年6月時点のGA4・Search Consoleの画面に合わせて一気通貫で解説します。読み終えるころには、止まっていた検索キーワード分析を今日から再開できる状態になっているはずです。
本記事における用語の定義
(not provided) とは、「検索エンジン経由のアクセスであることは分かるが、ユーザーが入力した検索キーワードが暗号化により非開示になっている状態」を指すアナリティクス上の表示です。
Googleアナリティクスの検索キーワードが「not provided」になる理由

👉 このパートをまとめると!
- 検索エンジンの暗号化(SSL/HTTPS)でキーワードが渡されない仕様
- GA4で直接見る方法はなく、ゼロにもできない
- 正解はSearch Consoleの検索パフォーマンスを使うこと
最初に、忙しい方向けに要点だけ整理します。GoogleアナリティクスがキーワードをすべてつかめないのはGoogle側の「プライバシー保護の仕様」であり、自社の設定で解決できる問題ではありません。
- 原因: GoogleやYahoo!などの検索エンジンがSSL/HTTPS(通信の暗号化)を全面導入したため、ユーザーがどの語句で検索したかがアナリティクスに渡されなくなりました。Googleは2011年から段階的に検索の常時SSL化を進めています。
- GA4で直接は見られない: 旧UAには「オーガニック検索キーワード」というレポートがありましたが、表示の中身はほぼ
(not provided)でした。GA4にはこのレポート自体が存在しません。「GA4の集客→キャンペーン→オーガニック検索キーワード」を案内する記事は、UA時代の情報が更新されないまま残っているだけなので、その手順をたどっても画面は出てきません。 - ゼロにはできない: 後述しますが、Googleオーガニック検索由来の
(not provided)をゼロにする方法はありません。これはGoogleのプライバシーポリシーに基づく挙動で、サイト側が制御できる範囲外です。 - 正解の打ち手: 検索キーワード(正確には「検索クエリ」)を知りたいなら、Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポート を使うのが王道です。ここではGoogle検索からの実際のクエリ・クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を確認できます。
つまり「Googleアナリティクスで検索キーワードを調べる」という課題のゴールは、GA4の中を探し回ることではなく、Search Consoleへ視点を移すことにあります。以降のセクションで、その理由と具体的な手順を順に解説していきます。
「(not provided)」とは?意味・読み方とSSL化の背景
👉 このパートをまとめると!
- (not provided)=「検索流入だがキーワード不明」の意味
- 読み方は「ノット・プロバイデッド」
- 検索エンジンのHTTPS化で参照元からKWが剥がれた
(not provided) とは、「検索エンジン経由のアクセスであることは分かるが、ユーザーが入力した検索キーワードが暗号化により非開示になっている状態」を指すアナリティクス上の表示です。直訳すると「提供されていない」で、読み方は「ノット・プロバイデッド」です。検索流入そのものが消えているわけではなく、流入経路は「オーガニック検索」と判別できているのに、肝心の語句だけが伏せられている、という状態を表します。
混同されがちですが、(not provided) はGA4特有の現象ではありません。旧UAの時代から続く検索エンジン側の仕様であり、GA4に移行しても解消されない点をまず押さえてください。
「キーワード」と「検索クエリ」の違い
検索キーワード分析を正確に理解するために、「キーワード」と「検索クエリ」という2つの言葉の違いを整理しておきます。実務では混同されがちですが、Search Consoleを使ううえで区別できていると理解が早まります。
- 検索クエリ(query): ユーザーが検索窓に実際に入力した語句そのものを指します。「渋谷 ランチ 安い」のように、ユーザーが打ち込んだ生の文字列です。Search Consoleの検索パフォーマンスで「クエリ」と表示されるのは、まさにこのユーザーの入力語です。
- キーワード(keyword): サイト運営者・広告主が「この語句で集客したい」と狙って設定・想定する語を指すことが多い言葉です。SEOのキーワード設計やGoogle広告のキーワード設定で使う「キーワード」がこれにあたります。
つまり、Search Consoleで見られるのは厳密にはユーザー視点の「検索クエリ」であり、運営者が狙った「キーワード」と完全一致するとは限りません。検索クエリを集計・分析した結果、「実は想定外の語句で流入していた」と気づけることが、検索キーワード分析の最大の価値です。本記事では一般的な呼称として「検索キーワード」も使いますが、Search Console上の正式名称は「クエリ」である点を念頭に読み進めてください。
なぜ検索エンジンはキーワードを渡さないのか(技術的背景)
(not provided) がなぜ起こるのか、その仕組みを理解すると「自分の設定では直せない」ことに納得できます。鍵になるのは「参照元(リファラー)情報」と「HTTPS化」です。
かつて検索結果がHTTP(暗号化なし)で配信されていた時代は、ユーザーが検索結果のリンクをクリックすると、遷移先サイトに渡される参照元URLの中に検索語句がパラメータとして含まれていました。アナリティクス側はそのパラメータを読み取って「どの語句で来たか」を復号・集計できていたわけです。
ところが、Googleが検索全体をHTTPS(暗号化通信)へ移行したことで状況が一変します。セキュアなページ(https)から別のページへ遷移する際、検索語句を含む参照元情報が意図的に渡されないようになりました。Googleは「検索エンジン経由の訪問である」という事実(オーガニック検索という流入元)は伝えつつ、「具体的に何と検索したか」というキーワード部分だけを切り離す処理を行っています。この結果がアナリティクス上の (not provided) です。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「アナリティクスの設定をいじれば検索キーワードが見えるようになる」という前提は、まず捨ててください。
私たちがクライアントのGA4を初期構築する現場でも、
(not provided)を根絶する設定は存在しません。ここで時間を使うより、Search Consoleの検索パフォーマンスを正しく読み解く運用に切り替えるほうが、はるかに早く成果につながります。検索キーワード分析の主戦場は、すでにアナリティクスからSearch Consoleへ移っているのです。
not providedの割合は今どれくらいか(最新データ)
「(not provided) はどのくらいの割合なのか」は、過去データの推移を見ると一目瞭然です。SEO分析ツールMIERUCA(ミエルカ)を提供するFaber Companyの公開データによれば、Google検索における (not provided) の割合は、2016年4月時点で約71%、同年12月に約90%、2017年11月には約98.7% にまで上昇したとされています(出典: MIERUCA「Google Analyticsの(not provided)とは?」)。
その後Googleの常時SSL化はさらに徹底され、現在ではGoogleオーガニック検索由来のキーワードはほぼ全件が (not provided) になるのが実態です。一部の統計では2022年時点で99%超とする調査もあります(出典が示されない断定的な数値が多いため、年と出典の併記がないデータは鵜呑みにしないことを推奨します)。
重要なのは「割合が高いか低いか」よりも、もはやアナリティクスで生のキーワードを見ることは前提にできないという結論です。だからこそ、次に解説する (not set) との切り分けと、Search Consoleへの移行が実務上の必須スキルになります。
「(not provided)」と「(not set)」の違いを整理【混同注意】
👉 このパートをまとめると!
- (not provided)=検索エンジンがKWを渡さない(原因は外部)
- (not set)=GA4側でデータ取得・紐付けに失敗(原因は内部)
- 発生する箇所も対処法もまったく別物
GA4を触っていると (not provided) とよく似た (not set) という表示にも遭遇します。名前が似ているため混同されがちですが、原因も対処法もまったく別物です。ここを取り違えると、本来は除外フィルタで改善できる (not set) を「どうせ直せない」と放置したり、逆に直せない (not provided) の解消に時間を浪費したりする原因になります。表で対比して整理します。
| 比較軸 | (not provided) | (not set) |
|---|---|---|
| 意味 | 検索流入だがキーワードが非開示 | 値が取得・設定されていない |
| 原因の所在 | 検索エンジン側(外部要因) | GA4側のデータ取得・紐付け失敗(内部要因) |
| 主な発生原因 | 検索エンジンのSSL/HTTPS暗号化によるプライバシー保護 | 参照元情報の欠落、リダイレクトによる情報喪失、リファラースパム、計測タグの実装漏れ など |
| 発生する箇所 | 主に「検索キーワード/クエリ」関連 | 地域・参照元・チャネル・カスタムディメンションなど複数の項目 |
| 自社で改善できるか | できない(Googleの仕様) | 一部できる(タグ修正・除外フィルタ等) |
| 対処の方向性 | Search Consoleでクエリを確認する | 計測設定の見直し、リファラースパムの除外設定 |
ポイントは、(not provided) の原因は「外」にあり、(not set) の原因は「内」にあるということです。(not provided) はGoogleがキーワードを渡してくれない以上どう頑張っても解消できませんが、(not set) はGA4の計測タグの実装漏れやリファラースパムの混入など、自社側の問題が原因のことが多く、設定を見直せば減らせる余地があります。
たとえば、ECサイトAで「参照元/メディア」に大量の (not set) が出ているケースでは、計測タグが一部ページに入っていないことが原因だったり、海外からのリファラースパムが混入していたりします。一方、コーポレートサイトBで「検索キーワード」が (not provided) になっているのは、単にGoogle検索からの正常な流入であり、これは「異常」ではなく「正常な仕様」です。(not set) の具体的な原因の一つであるリファラースパムの除外手順については、リファラースパムとは?GA4での確認・除外方法と対策もあわせて参照してください。
【最優先】Search Consoleの検索パフォーマンスで検索キーワードを確認する方法
👉 このパートをまとめると!
- 検索KW確認の本命はSearch Consoleの検索パフォーマンス
- クエリ/クリック/表示回数/CTR/掲載順位の5指標が見える
- 表は1,000行・データは約16か月という制約に注意
検索キーワード(クエリ)を知りたいなら、Google Search Console(GSC)の「検索パフォーマンス」レポートが最優先かつ本命の手段です。Search Consoleは、ユーザーがサイトに訪問する「前」の検索行動(どの語句で表示され、どれだけクリックされたか)を分析するGoogle公式の無料ツールで、アナリティクスが訪問「後」の行動を見るのと役割が補完関係にあります。
まだSearch Consoleを導入していない場合は、サイトの所有権確認(プロパティ登録)から始める必要があります。登録手順は 【画像付き】Googleサーチコンソールの設定・登録方法 で画像付きに解説しているため、未登録の方はそちらを先に済ませてください。
検索パフォーマンスレポートの見方(クエリ/クリック/表示回数/CTR/掲載順位)
Search Consoleにログインしたら、以下の手順で検索キーワード(クエリ)を確認します。
- Search Consoleの左メニューから「検索パフォーマンス」→「検索結果」を開きます。[画像: Search Console 左メニューの「検索パフォーマンス」をクリックした画面]
- 上部の指標タブで「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」の4つを必要に応じてオンにします。[画像: 検索パフォーマンスの4指標タブをすべてオンにした状態]
- 画面下部のテーブルで「クエリ」タブを選択すると、実際にユーザーが検索した語句が一覧で表示されます。[画像: テーブルの「クエリ」タブに検索語句が並んだ画面]
- テーブル上部の「日付」や「ページ」でフィルタをかけ、特定ページに流入したクエリだけに絞り込むこともできます。
このレポートで確認できる主要4指標は次の通りです。Google公式ヘルプの定義に沿って整理します(出典: Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート」)。
- クリック数: ユーザーがGoogle検索結果からサイトをクリックした回数。実際に流入したボリュームを表します。
- 表示回数: サイトが検索結果に表示された回数。クリックには至らなくても「見られた」回数で、需要の大きさや表示機会の指標になります。
- CTR(クリック率): クリック数 ÷ 表示回数。タイトルやスニペットの魅力度・検索意図との一致度を測る指標です。
- 平均掲載順位: そのクエリでのサイトの平均的な掲載順位。数値が小さいほど上位を意味します。順位ごとの確認方法や目安は サーチコンソールの「平均掲載順位」とは?確認方法と目安 で詳しく扱っています。
たとえば「表示回数は多いのにクリック数が少ない(=CTRが低い)」クエリは、上位表示はできているのにタイトルで魅力を伝えきれていない可能性が高く、タイトル改善の優先候補になります。逆に「掲載順位は11〜20位だが表示回数が多い」クエリは、コンテンツを強化して1ページ目に押し上げれば大きな流入増が見込める「あと一歩」の語句です。このように、4指標を掛け合わせて読むことで、(not provided) で見えなかった検索意図が立体的に浮かび上がります。
1,000行制限・16か月保持などの制約と回避策
Search Consoleの検索パフォーマンスは非常に強力ですが、運用上知っておくべき制約があります。これを知らないと「全部のキーワードが見られない」「過去データが消えた」と誤解しがちです。
- テーブル表示は最大1,000行: 検索パフォーマンスの画面テーブルは最大1,000行までしか表示されません。これを超えるクエリは省略されます(出典: Google検索セントラル「performance data deep dive」)。さらにSearch Consoleは内部的に上位の重要なデータ行を優先保存する仕様のため、表示回数が極端に少ないロングテールのクエリは一覧に出てこないことがあります。
- データ保持は約16か月: Search Consoleの検索パフォーマンスデータは最大約16か月分が保持されます(出典: Google検索セントラル)。それより前のデータは画面では遡れません。
- コンバージョン(CV)指標がない: Search Consoleはあくまで「検索結果上の指標」を扱うツールで、サイト到達後のCVや売上は分かりません。CVと検索クエリを結びつけたい場合は、後述するGA4連携やランディングページからの逆引きが必要になります。
- 取得対象はGoogle検索のみ: Yahoo!検索やBing、SNS経由のキーワードはSearch Consoleでは把握できません。
これらの制約への回避策は次の通りです。
- 1,000行を超えて見たい: Search Console APIを使うと1,000行を超えるデータを取得できます。また、「ページ」フィルタでURLを絞ってからクエリを見ると、1,000行の枠内でも対象ページのクエリを取りこぼしにくくなります。
- 16か月より前を残したい: 月次でCSVエクスポートする、もしくはLooker StudioやスプレッドシートにSearch Consoleを接続して自動で蓄積する運用にすれば、16か月の壁を超えて長期保管できます。
- CVまで見たい: 次章のGA4×Search Console連携で、検索クエリとサイト内行動を同じツール上で確認できるようにします。
GA4とSearch Consoleを連携して検索クエリを見る手順【実装ガイド】

👉 このパートをまとめると!
- GA4とSearch Consoleを連携するとGA4内でクエリが見られる
- 管理→サービス間のリンク設定→Search Consoleとのリンク
- 連携後はライブラリでレポートを「公開」する必要あり
「Search Consoleとアナリティクスを行き来するのが面倒」という場合は、GA4とSearch Consoleを連携(リンク)させると、GA4の中で検索クエリを確認できるようになります。連携すると「Googleオーガニック検索クエリ」「Googleオーガニック検索トラフィック」という2つのレポートがGA4側に追加され、検索クエリとサイト内の行動データを同じツール上で突き合わせられるのが利点です。ここでは2026年6月時点のGA4画面に沿って実装手順を解説します。
なお、連携には GA4プロパティの「編集者」ロール と、Search Console側で対象プロパティの「確認済みオーナー」であること の両方の権限が必要です(出典: アナリティクス ヘルプ「Search Console を Google アナリティクスに接続する」)。権限が足りないとリンク設定が完了しないため、事前に確認してください。
連携設定の手順(管理→Search Consoleのリンク)
- GA4の画面左下にある「管理」(歯車アイコン)を開きます。[画像: GA4左下の歯車アイコン「管理」の位置]
- 「サービス間のリンク設定」グループの中にある「Search Console とのリンク」をクリックします。[画像: 管理メニュー内「Search Consoleとのリンク」項目]
- 右上の「リンク」ボタンを押し、「アカウントを選択」から自分が管理しているSearch Consoleプロパティを選んで「確認」をクリックします。[画像: Search Consoleプロパティを選択するモーダル]
- 次に、データを紐づけるGA4の「ウェブデータストリーム」を選択します。[画像: ウェブデータストリーム選択画面]
- 設定内容を確認し「送信」をクリックすると連携が完了します。
ここで終わりではない点に注意してください。連携しただけでは、レポートはまだGA4のメニューに出てきません。
「Googleオーガニック検索クエリ」レポートの確認
連携後、レポートを表示するには「ライブラリ」での公開作業が必要です。Search Consoleのレポートコレクションは、デフォルトで非公開(未公開)になっているためです(出典: アナリティクス ヘルプ)。
- GA4左メニューの「レポート」を開き、最下部にある「ライブラリ」をクリックします。[画像: レポート画面下部の「ライブラリ」]
- コレクション一覧から「Search Console」コレクションを探し、カードのメニューから「公開」を選択します。[画像: Search Consoleコレクションの「公開」操作]
- 公開すると、レポートメニューに「Search Console」が追加されます。その中の「Googleオーガニック検索クエリ」を開くと、検索クエリとSearch Consoleの指標(クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位)がGA4上で確認できます。
- もう一方の「Googleオーガニック検索トラフィック」では、ランディングページ単位での検索パフォーマンスを確認できます。
これでGA4を起点に、「どの検索クエリで」「どのページに着地し」「サイト内でどう行動したか」までを一連の流れで追えるようになります。GA4の基本的な使い方やレポートの見方に不安がある場合は、【初心者向け】GA4とは?導入のメリットや基本的な使い方 もあわせて確認してください。
GA4の初期構築・Search Console連携でお困りなら
GA4とSearch Consoleの連携や、(not set)を生まない計測タグの実装は、分析精度を長期にわたり左右します。GMO TECHのSEOコンサルティングなら、計測設計からSEO改善の伴走まで専門コンサルタントがサポートします。
Search Console以外の代替手段でキーワードを推測する
👉 このパートをまとめると!
- LP逆引き・サイト内検索・広告データで補完できる
- いずれも「推測」だがSearch Consoleの死角を埋められる
- 複数手段を組み合わせると検索意図の解像度が上がる
Search ConsoleとGA4連携が王道ですが、それだけでは見えない領域もあります。ここでは検索キーワードを別角度から推測・補完する3つの代替手段を解説します。いずれも「確定した検索語句」ではなく「推測」になりますが、Search Consoleの死角を埋める実務的なテクニックです。
ランディングページからの逆引き分析
最も手軽なのが、GA4のランディングページ(ユーザーが最初に着地したページ)の流入を見て、そのページが狙っているキーワードから逆算する方法です。アクセスの多いランディングページのタイトルや見出しに使われている語句が、流入キーワードのおおよその推測材料になります。
GA4での確認手順は次の通りです。
- GA4左メニューの「レポート」→「エンゲージメント」→「ランディングページ」を開きます。
- 必要に応じて、レポート上部でセッションのチャネルを「Organic Search(オーガニック検索)」に絞り込みます。
- オーガニック検索からの流入が多いランディングページを特定し、そのページが対策しているキーワードを照合します。
たとえば、オウンドメディアCで「初心者向けの確定申告の手順」を解説したページにオーガニック流入が集中していれば、「確定申告 やり方 初心者」のような検索意図で来ている、と推測できます。あくまで推測ですが、Search Consoleの「ページ」フィルタと組み合わせれば、推測を実データで裏取りできます。ランディングページ分析の詳しい考え方は、Googleアナリティクスのランディングページとは?分析ポイント で扱っています。
サイト内検索(GA4イベント)の活用
サイト内に検索窓を設置している場合、ユーザーがサイト内検索で打ち込んだ語句は、検索エンジンの暗号化とは無関係に取得できます。これはユーザーが「サイト内で何を探しているか」を生の言葉で教えてくれる貴重なデータです。
GA4ではサイト内検索が「拡張計測機能」の対象で、view_search_results イベントとして自動的に計測されます。検索語句は search_term パラメータに格納されます。確認するには次のようにします。
- GA4の「管理」→データストリームの設定で「拡張計測機能」がオンになっているか、サイト内検索の計測が有効か確認します。
- 「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」で
view_search_resultsの発生状況を確認します。 - より詳しく見たい場合は「探索」機能で
search_termをディメンションに設定し、検索された語句のランキングを作成します。
サイト内検索のキーワードは「サイトに来たユーザーが、コンテンツでは満たされず追加で探したこと」を示すため、コンテンツの不足や新規記事のネタを発見する手がかりになります。検索エンジン経由のキーワードとは別軸の、極めて実用的なデータソースです。
Google広告(検索広告)キーワードデータの参照
Google広告(検索広告)を運用している場合は、広告経由の「検索語句レポート」から、実際に広告が表示・クリックされた検索クエリを確認できます。広告データはオーガニック検索とは別ですが、ユーザーが使う語句の傾向はオーガニックと共通する部分が多く、SEOのキーワード把握の補完材料になります。
また、GA4に広告のキーワード情報を引き継ぎたい場合は、リンク先URLに utm_term={keyword} のようなパラメータを付与する運用にすると、GA4側で「セッションの手動キーワード」として広告キーワードを確認できます。オーガニックの (not provided) は解消できませんが、有料検索の領域に限ってはキーワードを取得できる、というのがポイントです。
有料SEOツールで検索キーワードを補完・効率化する【比較表】
👉 このパートをまとめると!
- 無料のSearch Consoleでも検索KW分析は十分始められる
- 大量データの長期管理や競合調査は有料ツールが効率的
- サイト規模と分析目的で無料/有料を使い分ける
無料のSearch ConsoleとGA4連携で、検索キーワード分析の土台は十分に作れます。一方で、扱うキーワード数が多い、競合サイトのキーワードまで調べたい、データを長期で蓄積・可視化したい、といったニーズが出てくると、有料SEOツールの導入が効率化につながります。代表的なツールを、無料のSearch Consoleと比較できる形で整理します。
| 比較観点 | Google Search Console(無料) | MIERUCA(ミエルカ) | TACT SEO | Ahrefs(エイチレフス) |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Faber Company | Willgate(ウィルゲート) | Ahrefs Pte. Ltd. | |
| 料金帯 | 無料 | 有料(月額制) | 有料(月額制) | 有料(月額制) |
| 取得できるクエリ | 自サイトのGoogle検索クエリ | 自サイト+関連KW・競合KW | 自サイト+関連KW・競合KW | 自サイト+大規模な競合KW・被リンク |
| データの長期蓄積 | 約16か月(手動エクスポートで延長) | 継続的に蓄積・可視化 | 継続的に蓄積・可視化 | 継続的に蓄積・可視化 |
| 競合キーワード調査 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能(規模が大きい) |
| 主な強み | 公式の一次データ・無料 | コンテンツSEO支援・国産で使いやすい | SEO課題の可視化・国産 | 世界最大級のKW/被リンクDB |
| 向いているケース | まず無料で始めたい全サイト | 国産ツールで記事改善まで回したい | 国産ツールで課題発見を効率化したい | 大規模・競合分析を本格化したい |
※料金・機能は各ツールの公式情報により変動します。導入検討時は必ず各社の最新の公式サイトで確認してください。
無料(GSC) vs 有料ツールの比較
無料のSearch Consoleと有料ツールの最大の違いは、「自サイトの実データ(一次データ)」を見るか、「市場全体の推定データ・競合データ」まで踏み込むかにあります。
- Search Console(無料)の本質: 自サイトに実際に発生したGoogle検索クエリという「一次データ」を、Google公式の精度で無料で確認できます。検索キーワード分析の出発点として、まずここを使い倒すのが基本です。
- 有料ツールの本質: 自サイトに加えて、検索ボリュームの推定値、関連キーワードの広がり、競合サイトが獲得しているキーワードまで把握できます。Search Consoleでは絶対に見えない「自サイトにまだ流入していない、これから狙うべきキーワード」を発掘できる点が決定的な差です。
たとえば、メディア運営チームDがSearch Consoleで「すでに獲得しているクエリ」を確認しつつ、MIERUCAやAhrefsで「競合は獲得しているのに自社は取れていないクエリ」を洗い出せば、次に作るべきコンテンツの優先順位が一気に明確になります。無料ツールが「現状把握」、有料ツールが「機会発見」と役割を分けて考えると整理しやすいです。
どんな場合に有料ツールを検討すべきか
有料ツールは万能ではなく、コストに見合う規模・目的があってこそ効果を発揮します。次のいずれかに当てはまる場合は、有料ツールの導入を検討する価値があります。
- 管理するキーワード・ページが数百以上: Search Consoleの1,000行制限や手動エクスポートの手間が運用のボトルネックになっている。
- 競合サイトのキーワード戦略を分析したい: 自サイトの一次データだけでは「次に狙うべき市場」が見えない。
- 検索順位を定点観測・自動レポート化したい: 手動チェックでは追いきれず、チームで共有する仕組みが必要。
- コンテンツSEOを本格運用している: キーワード選定から記事改善までを一気通貫で回したい。
逆に、サイト規模が小さく管理するキーワードが限られるなら、まずは無料のSearch ConsoleとGA4連携で十分です。無料ツールで分析の型を作り、運用が手狭になってから有料ツールへ移行するのが、コスト面でも合理的な進め方です。ツールの具体的な選び方や無料・有料の選択肢は、キーワード調査ツール10選!有料・無料それぞれおすすめツール でも詳しく解説しています。
not providedを踏まえた検索キーワード分析の実務フロー【チェックリスト】

👉 このパートをまとめると!
- 「設定→確認→改善」の3フェーズで運用を仕組み化
- Search Console中心に、GA4連携で行動データを接続
- 月次でクエリを点検しコンテンツ改善に還元する
ここまでの内容を、明日から実務で回せる手順に落とし込みます。(not provided) を前提にした検索キーワード分析は、「①初期設定 → ②定期確認 → ③改善アクション」の3フェーズで仕組み化するのが効率的です。以下のチェックリストを上から順に進めてください。
フェーズ①: 初期設定(最初に一度だけ)
- Google Search Consoleにサイトを登録し、所有権の確認を完了している
- GA4を導入し、計測タグが全ページに正しく設置されている((not set)の予防)
- GA4とSearch Consoleを連携し、「Search Console」コレクションをライブラリで公開している
- サイト内に検索窓がある場合、GA4の拡張計測機能(サイト内検索)を有効化している
- Looker Studioまたはスプレッドシートに接続し、16か月を超えるデータの蓄積体制を用意している
フェーズ②: 定期確認(月次・週次)
- Search Consoleの検索パフォーマンスで、主要クエリのクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を確認した
- 「表示回数は多いがCTRが低い」クエリを抽出した(タイトル・スニペット改善候補)
- 「掲載順位11〜20位で表示回数が多い」クエリを抽出した(コンテンツ強化候補)
- GA4のランディングページで、オーガニック流入の多いページと想定キーワードを照合した
- サイト内検索の
search_termで、ユーザーが追加で探している語句を確認した
フェーズ③: 改善アクション
- CTRが低いクエリのページについて、タイトル・メタディスクリプションを検索意図に合わせて改善した
- あと一歩で1ページ目のクエリについて、本文の網羅性・専門性を強化した
- サイト内検索やSearch Consoleで見つかった「コンテンツ不足の語句」で、新規記事の企画を立てた
- 競合との差が大きい領域は、有料ツールでの機会発掘を検討した
このフローを月次のルーティンに組み込めば、(not provided) で「キーワードが見えない」状態でも、検索クエリを起点にした継続的なSEO改善が回り始めます。重要なのは、一度設定して終わりにせず、Search Consoleのクエリを定点観測し、コンテンツ改善に還元するサイクルを止めないことです。
クエリは見えた、では次にどう改善するか
Search ConsoleやGA4の実データをもとに、改善すべきクエリの優先順位付けからコンテンツ施策の設計・実行までGMO TECHのSEOコンサルティングが伴走支援します。(not provided)時代のキーワード分析を、確実な順位・流入の改善につなげたい方はご相談ください。
よくある質問(FAQ)
👉 このパートをまとめると!
- 読み方・割合・制約・UAとの違いをまとめて解消
- (not provided)はゼロにできないが分析は十分可能
- 迷ったらSearch Consoleの検索パフォーマンスに戻る
検索キーワードと (not provided) について、実務でよく寄せられる質問をまとめて回答します。
Q1. 「(not provided)」の読み方と意味を教えてください。
A. 読み方は「ノット・プロバイデッド」です。意味は「検索エンジン経由のアクセスだが、ユーザーの検索キーワードが暗号化により提供されていない状態」を指します。検索流入自体が消えているわけではなく、流入元が「オーガニック検索」と分かっているのに、語句だけが非開示になっている表示です。
Q2. Search Consoleの検索パフォーマンスは何件まで見られますか?
A. 画面のテーブル表示は最大1,000行までです。それを超えるクエリは省略されます。1,000行を超えて取得したい場合は、Search Console APIを利用するか、「ページ」フィルタでURLを絞ってから確認すると取りこぼしを減らせます。
Q3. Search Consoleのデータはどのくらいの期間さかのぼれますか?
A. 検索パフォーマンスのデータは最大約16か月分が保持されます。それより前のデータは画面上では確認できないため、長期で残したい場合は月次でCSVエクスポートするか、Looker Studio・スプレッドシートに接続して自動で蓄積する運用にしてください。
Q4. ユニバーサルアナリティクス(UA)時代の「オーガニック検索キーワード」レポートはGA4のどこにありますか?
A. GA4にはUAの「オーガニック検索キーワード」レポートは存在しません。UAは2023年7月1日に標準プロパティの計測が停止しています。GA4で検索クエリを見たい場合は、GA4とSearch Consoleを連携して「Googleオーガニック検索クエリ」レポートを使うか、Search Consoleの検索パフォーマンスを直接確認してください。「GA4の集客→キャンペーン→オーガニック検索キーワード」という手順を案内する情報は、UA時代のもので現在は当てはまりません。
Q5. 「(not provided)」をゼロにする方法はありますか?
A. ありません。Googleオーガニック検索由来の (not provided) は、Googleのプライバシー保護(検索の暗号化)に基づく仕様であり、サイト側の設定で解消することは不可能です。重要なのはゼロにすることではなく、Search Consoleの検索パフォーマンスやGA4連携を使って、実際の検索クエリを別ルートで把握する運用に切り替えることです。
Q6. 「(not provided)」と「(not set)」は同じものですか?
A. 別物です。(not provided) は検索エンジン側がキーワードを渡さないこと(外部要因)が原因で、自社では解消できません。一方 (not set) はGA4側でデータの取得・紐付けに失敗していること(内部要因)が原因で、計測タグの修正やリファラースパムの除外設定などで減らせる場合があります。
まとめ
👉 このパートをまとめると!
- 検索KWはGA4で直接見られず、ゼロにもできない仕様
- 本命はSearch Console、GA4連携でクエリと行動を接続
- 月次の定点観測でコンテンツ改善まで回すのがゴール
Googleアナリティクスで検索キーワードが (not provided) になるのは、検索エンジンがプライバシー保護のためにキーワードを暗号化して渡さない「仕様」であり、自社の設定で解決したりゼロにしたりすることはできません。そして、UA時代の「集客→キャンペーン→オーガニック検索キーワード」という手順はGA4には存在せず、現在は通用しない情報です。本記事の要点を整理します。
- 検索キーワード(クエリ)を知る本命は Google Search Consoleの検索パフォーマンス。クエリ・クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位の5指標を読み解く。
- テーブルは最大1,000行・データ保持は約16か月という制約を理解し、APIやLooker Studioで補う。
- GA4とSearch Consoleを連携すれば、「Googleオーガニック検索クエリ」レポートで検索クエリとサイト内行動を同じツールで追える(連携後はライブラリでの公開が必要)。
(not provided)と(not set)は原因も対処も別物。(not set)は自社で改善できる余地がある。- ランディングページの逆引き、サイト内検索イベント、Google広告データで分析を補完できる。
- 大量データの長期管理や競合分析が必要なら、MIERUCA・TACT SEO・Ahrefsなどの有料ツールを検討する。
- 「設定→確認→改善」の3フェーズを月次で回し、検索クエリをコンテンツ改善に還元する。
(not provided) は「見えない」のではなく、「見る場所がアナリティクスからSearch Consoleへ移った」と捉えるのが正解です。本記事のチェックリストに沿って設定と運用を整えれば、止まっていた検索キーワード分析を今日から再開できます。GA4の初期構築から、検索クエリを起点にしたSEO改善の実行まで支援が必要な場合は、GMO TECHのSEOコンサルティングにお気軽にご相談ください。
- SEO対策でビジネスを加速させる

-

SEO対策でこんな思い込みしていませんか?
- 大きいキーワードボリュームが取れないと売上が上がらない・・
- コンサルに頼んでもなかなか改善しない
- SEOはコンテンツさえ良ければ上がる
大事なのは自社にあったビジネス設計です。
御社の課題解決に直結するSEO施策をご提案します





シェア