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検索順位の平均(平均掲載順位)とは?見方・目安・CTRまで解説【2026年版】

検索順位の平均(平均掲載順位)とは?見方・目安・CTRまで解説【2026年版】
個人や自社でWebサイトを運営している方であれば、「アクセス数を集めたい」という思いはありますよね。

特にアフィリエイトや自社商品の宣伝などを目的としたサイトの場合、訪問者が増える=大きな収益に繋がります。

アクセスを集めるには、狙ったキーワードにおいて検索結果の表示で上位を取ることが必要です。現在の検索順位を知るためには、Googleサーチコンソールの「平均掲載順位」を使います。

今回は、サーチコンソールの平均掲載順位とは何か、確認する方法や目安について解説していきます。

「サーチコンソールの平均掲載順位って、結局なにを表している数字なの?」「平均が下がったけど、これはまずい状態なのか判断できない」——SEOの数値管理に取り組むWeb担当者が、最初につまずきやすいのが「検索順位の平均」の読み解きです。

この数字は、ただ眺めるだけでは意味を持ちません。正しく計算ロジックと見方を理解し、検索順位別のクリック率(CTR)やAI概要(AI Overviews)の影響と結びつけて初めて、「次に何を改善すべきか」が見えてきます。

この記事では、Googleサーチコンソール(以下、GSC)の平均掲載順位について、定義・計算方法・確認手順から、検索順位別CTRの最新一覧、グラフの読み方、AI概要時代の注意点、順位を上げる具体策までを一気通貫で解説します。SEOを既に実践しているWeb担当者が、平均掲載順位を「集客の改善アクション」に変換できる状態をゴールに据えています。

検索順位の平均(平均掲載順位)とは?

👉 このパートをまとめると!

  • 平均掲載順位は「自サイトへのリンクが表示された最上位の順位を、全クエリで平均した値」
  • 検索結果はユーザーごとにカスタマイズされるため、客観指標として「平均」が使われる
  • 計算は各キーワードの最上位順位を合算し、キーワード数で割って算出する

検索順位の平均(平均掲載順位/Average Position)とは、GoogleサーチコンソールでサイトのSEOパフォーマンスを示す指標のひとつです。まずは定義から正確に押さえます。

Googleサーチコンソールの「平均掲載順位」の定義

Google公式ヘルプによると、平均掲載順位とは「検索結果においてサイト(またはページ)へのリンクが占めた最上位の掲載順位を、すべてのクエリで平均した値」と定義されています。

ポイントは「最上位(topmost)」という点です。1つの検索で同じサイトの複数ページが表示されても、平均掲載順位に使われるのは最も上位に表示された順位だけです。GSCの管理画面では「検索パフォーマンス」レポートで確認でき、表示回数(インプレッション)・クリック数・CTRと並ぶ基本指標として扱われます。

検索順位を測る対象はGoogleの検索結果のみで、YahooやBingの順位は含まれません。Yahoo! JAPANの検索結果はGoogleの検索技術を採用しているため傾向は近いものの、GSCの数値はあくまでGoogle基準である点を押さえておきます。

なぜ「順位」ではなく「平均」なのか

そもそもGoogleの検索結果は、ユーザーごとに表示内容が変わります。これを「パーソナライズ」と呼びます。具体的には次の要素で結果が変動します。

  • 検索場所(位置情報): 地域名を含まなくても、現在地に近い店舗・情報が優先されることがある
  • 検索履歴・アクティビティ: 過去によく見たサイトが上位に出やすくなる場合がある
  • デバイス: PCとスマートフォンで表示順やレイアウトが異なる

このように「自分が見ている検索結果」と「他の誰かが見ている検索結果」は同じとは限りません。そのため特定の1回の検索順位ではなく、膨大なクエリのデータを統合した「平均的な実力値」として平均掲載順位が用いられます。手元のブラウザで自社サイトを検索した順位と、GSCの平均掲載順位がズレるのはこのためです。

平均掲載順位の計算方法(具体例)

平均掲載順位は、流入を生んでいる各キーワードの最上位順位を合算し、キーワード数で割って算出します。腕時計を販売するサイトを例に考えます。

キーワード 最上位の掲載順位
腕時計 7位
腕時計 おすすめ 12位
腕時計 メンズ 2位
腕時計 プレゼント 11位

この場合、(7 + 12 + 2 + 11)÷ 4 = 8位 が平均掲載順位になります。

ここで重要なのは、「平均が8位」という1つの数字の裏に、2位の優秀なキーワードと12位の伸びしろのあるキーワードが混在しているという事実です。平均値だけを見て一喜一憂するのではなく、内訳のクエリまで分解して見る——この姿勢が後述する改善アクションの起点になります。

カウントの例外(広告・AI概要・複合要素の扱い)

平均掲載順位の計算には、いくつか押さえておくべき例外があります。Google公式の仕様に基づくと、次のように扱われます。

  • 広告(リスティング広告)はカウント対象外: 検索結果上部の「スポンサー」表記の枠は掲載順位に数えません。広告の真下にあるオーガニック検索結果が1位として記録されます。
  • 1つの検索要素は1つの順位: ナレッジパネルやサイトリンク、カルーセルのように複数リンクを含む要素でも、その要素全体で1つの順位として扱われます。
  • AI概要(AI Overviews)も1つの順位: AI概要の枠は検索結果上で1つの順位を占め、枠内の複数リンクはすべて同じ順位として記録されます(詳細は後述のH2で解説)。

これらの仕様を知らないと、「広告が多いキーワードなのに1位扱いになっている」「AI概要に複数サイトが載っているのに全部1位なのはなぜ?」といった疑問が解消できません。順位の数え方そのものを正しく理解しておくことが、データを誤読しない第一歩です。

なお、GSCを使うにはあらかじめ自サイトの登録(プロパティ追加と所有権確認)が必要です。まだ導入していない場合は、別記事「Googleサーチコンソールの使い方・初期設定ガイド」で手順を確認してから本記事に戻ると、スムーズに実践できます。

平均掲載順位をサーチコンソールで確認する方法

👉 このパートをまとめると!

  • 「検索パフォーマンス」レポートで平均掲載順位の指標にチェックを入れて表示する
  • クエリ別・ページ別・日付別にタブを切り替えて多角的に確認できる
  • 特定ページに紐づくクエリの順位を見たいときは、ページを選んでからクエリタブに切り替える

平均掲載順位は、ただ全体の数字を眺めるだけでは改善に活かせません。クエリ別・ページ別・日付別に分解して確認することで、どこに伸びしろがあるかが見えてきます。GSCでの確認手順を4つの切り口で解説します。

基本の確認手順(検索パフォーマンス→平均掲載順位を表示)

まずは全体の平均掲載順位を表示します。手順は次のとおりです。

  1. GSCにログインし、対象のプロパティを選択する
  2. 左メニューの「検索パフォーマンス」→「検索結果」を開く
  3. グラフ上部にある指標タブのうち「平均掲載順位」のチェックをオンにする
  4. グラフに平均掲載順位の推移が折れ線で表示される

デフォルトでは「合計クリック数」と「合計表示回数」だけが有効になっていることが多いため、平均掲載順位とCTRも自分でチェックを入れて表示させます。これでサイト全体の平均掲載順位がひと目で把握できます。

クエリ別に確認する

[画像: GSC検索パフォーマンスの「クエリ」タブで、キーワードごとの平均掲載順位が一覧表示されている画面]

グラフ下部の「クエリ」タブを開くと、流入しているキーワードごとに表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位が一覧表示されます。

ここで注目すべきは、表示回数が多いのに平均掲載順位が低い(11位以下など)クエリです。こうしたキーワードは「検索ニーズは大きいのに、あと一歩でクリックを取りこぼしている」状態であり、リライトの最優先候補になります。列見出しをクリックすれば、平均掲載順位や表示回数の昇順・降順で並べ替えができます。

ページ別に確認する

「ページ」タブに切り替えると、URL単位で平均掲載順位を確認できます。サイト全体ではなく「どのページが上位に表示され、どのページが沈んでいるか」を診断したいときに使います。

特定のページの平均掲載順位が下がっている場合は、そのページ単体の問題(コンテンツの鮮度低下・競合の強化など)を疑い、ページ単位のリライトを検討します。

特定ページに紐づくクエリの平均順位を確認する

「このページは、どんなキーワードで何位に表示されているのか」を知りたいときは、2つのタブを組み合わせます。

  1. 「ページ」タブで対象のURLをクリックする(フィルタが適用される)
  2. そのまま「クエリ」タブに切り替える

すると、選択したページに流入しているキーワードだけに絞り込まれた状態で、クエリ別の平均掲載順位が表示されます。「狙ったキーワードで上位を取れているか」「意図しないキーワードで表示されていないか」をページ単位で精査でき、リライトの方向性を決める材料になります。

日付タブで推移(期間比較)を確認する

平均掲載順位は「今の数字」だけでなく「推移」を見ることが大切です。「日付」タブ、または画面上部の期間フィルタで「期間を比較」を選ぶと、前月比・前年同期比などで平均掲載順位の変化を追えます。

例えば「直近28日間 vs その前の28日間」で比較すれば、リライトや施策の効果が順位に表れているかを検証できます。後述するグラフの読み方とあわせて、期間比較は平均掲載順位を改善PDCAに乗せるための基本動作です。

平均掲載順位グラフの読み方と見落としがちな注意点

👉 このパートをまとめると!

  • グラフが途切れるのは、その期間に検索結果へ表示されなかった(またはクロールされなかった)ことを示す
  • 「-(ハイフン)」表示は、該当クエリ・デバイスで一度も表示されなかったことを意味する
  • 手元の順位とGSCの平均がズレるのはパーソナライズが原因で、異常ではない

平均掲載順位のグラフは、読み方を誤ると「順位が急落した」と慌てたり、逆に改善のサインを見逃したりします。グラフを正しく解釈するための注意点を整理します。

グラフが途切れる・上下する理由

平均掲載順位の折れ線グラフが途中で途切れる場合、その期間にサイトが検索結果に表示されなかった、あるいはGoogleにクロールされなかった可能性があります。新規ページで露出が安定していない時期や、表示回数が極端に少ない期間に起こりやすい現象です。

また、日々グラフが上下するのは自然なことです。Googleの検索結果は常に変動しており、競合の動きやアルゴリズムの調整、季節要因などで順位は揺れ動きます。1日単位の上下に一喜一憂せず、数週間〜数ヶ月の傾向で判断するのが適切です。

順位が「-」で表示される意味

クエリ一覧で平均掲載順位が「-(ハイフン)」と表示されることがあります。これは「該当クエリ(またはデバイス)で一度も検索結果に表示されなかった」ことを示します。

例えば、あるキーワードでPCでは10回表示されたがモバイルでは0回だった場合、デバイスを「モバイル」で絞り込むと、その行の平均掲載順位は「-」になります。エラーや不具合ではなく「データが存在しない」という意味なので、デバイスや期間のフィルタ条件を見直すと解消することがあります。

手元の検索結果とGSCの数値がズレる理由

「自分でGoogle検索したら3位なのに、GSCの平均掲載順位は8位になっている」——これはよくある疑問ですが、異常ではありません。前述のとおり、検索結果はパーソナライズによってユーザーごとに変わるためです。

自分のブラウザでの検索は、検索履歴・位置情報・ログイン状態などの影響を受けた「一例」にすぎません。GSCの平均掲載順位は、世界中のさまざまなユーザーの検索結果を統合した客観値です。SEOの良し悪しを判断するなら、手元の体感順位ではなくGSCの平均掲載順位を基準にするのが正解です。

サイト全体の平均 vs 個別ページの平均(診断の使い分け)

平均掲載順位は「サイト全体」と「個別ページ」のどちらを見るかで、打つべき施策が変わります。

  • サイト全体の平均が下がっている: 構造的な問題(サイト全体の品質低下、低品質ページの増加、E-E-A-Tの弱さなど)を疑う。低品質ページの整理やサイト全体の見直しが有効。
  • 特定ページの平均だけが下がっている: そのページ固有の問題(内容の陳腐化、検索意図とのズレ、競合の強化)を疑う。該当ページのリライトやタイトル改善が有効。

「どのレベルで順位が下がっているのか」を切り分けることで、サイト全体に手を入れるべきか、特定ページだけを直せばよいかを判断できます。これがグラフを「診断ツール」として使うコツです。

検索順位の平均(掲載順位)の目安はどれくらい?

👉 このパートをまとめると!

  • 一般的な目安は「1ページ目(10位以内)」を目標、11〜30位は改善余地、31位以降は抜本的な見直し
  • 競合が強いジャンルでは、20位以内でも十分な成果が出る場合がある
  • 「平均が低い=全キーワードが低順位」ではなく、狙ったキーワードで上位なら問題ない

「平均掲載順位は何位を目指せばいいのか」は多くの担当者が気になる点です。ただし、絶対的な正解はありません。目安と、その目安を鵜呑みにしてはいけない理由をセットで解説します。

一般的な目安(10位以内・11〜30位・31位以降)

ひとつの目安として、次のように考えられます。

  • 10位以内(検索結果1ページ目): クリックを獲得できる現実的なゾーン。まずはここを目標にする
  • 11〜30位: 検索結果2〜3ページ目。あと一歩で1ページ目に届く改善余地が大きい層
  • 31位以降: クリックがほとんど期待できない。コンテンツの抜本的な見直しが必要

特に「11〜30位」のページは、リライトやタイトル改善で1ページ目に押し上げられればクリック数が大きく伸びる可能性があり、投資対効果の高いリライト候補になります。

業界・競合状況による補正

上記の目安は一般論であり、ジャンルによって大きく変わります。例えば、楽天・Amazon・食べログ・SUUMO・リクナビといった巨大ポータルサイトと競合する領域では、上位はこれらのドメインで占有されがちです。

こうしたジャンルでは、平均掲載順位が20位前後でも、ニッチなロングテールキーワードで安定した流入と成果が出ているケースがあります。「平均10位以内」という目安にとらわれず、自社の事業ジャンルにおける競合状況を踏まえて現実的な目標を設定することが重要です。

「平均が低い=全キーワードが低順位」ではない

最も誤解されやすいのが、「平均掲載順位が低い=すべてのキーワードで負けている」という思い込みです。実際には、計算例で見たとおり、平均値は複数キーワードの順位を平らにならした数字にすぎません。

ビジネスの成果に直結する「狙ったキーワード」で1位を取れているなら、関連性の低いキーワードが多数あって平均値が下がっていても、過度に気にする必要はありません。逆に、平均は良くても主力キーワードで負けていれば問題です。平均値そのものより、「事業上重要なキーワードで何位か」を優先して見る——この視点を持つと、数字に振り回されなくなります。

検索順位別クリック率(CTR)の一覧|平均掲載順位が集客に直結する理由

👉 このパートをまとめると!

  • 検索順位とクリック率(CTR)は強く相関し、1位と2位だけで大きな差が開く
  • CTRは調査・年・デバイスで数値が変動するため、単一の値を絶対視しない
  • 自サイトの実CTRと「想定CTR」を比較すると、改善すべきページを特定できる

平均掲載順位を上げることがなぜ重要かというと、検索順位が上がるほどクリック率(CTR/Click Through Rate=表示回数に対するクリックの割合)が高まり、流入が増えるからです。ここでは検索順位別CTRの最新データと、その読み解き方を解説します。

検索順位別の平均CTR(最新調査の数値表)

まず前提として、検索順位別CTRは「調査主体・調査時期・対象デバイス・SERPの構成」によって数値が大きく異なります。単一の数字を「正解」として絶対視せず、傾向をつかむ参考値として扱ってください。

代表的な調査として、First Page Sageが公開する「Google Click-Through Rates by Ranking Position」(最終更新: 2025年5月28日/複数ソースを統合したメタ分析)では、検索順位別CTRは次のとおりです。

検索順位 平均CTR(First Page Sage 2025年5月版)
1位 39.8%
2位 18.7%
3位 10.2%
4位 7.2%
5位 5.1%
6位 4.4%
7位 3.0%
8位 2.1%
9位 1.9%
10位 1.6%

※出典: First Page Sage「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position」(2025年5月28日更新)。デバイスを区別しないメタ分析値です。

この調査では、検索結果1ページ目の上位3位までで全クリックの約7割(68.7%)を占めるとされ、1位のCTRは3〜10位の合計を上回るとも報告されています。順位の差がクリック数の差に直結することが、数字からも読み取れます。

1位と2位で大きく差が開く(上位ほどクリックが集中)

上の表で目を引くのは、1位(39.8%)と2位(18.7%)の差です。順位が1つ違うだけでCTRがおよそ半分になる計算で、上位ほどクリックが集中する傾向が顕著に表れています。

別の調査でも同じ傾向が確認できます。例えばseoClarityが2021年に公開した大規模なCTR研究(7,500億回超の表示と300億回超のクリックを分析)でも、1位のCTRが突出して高く、順位が下がるにつれて急減する構造が報告されています。ただし、この研究の1位CTRはデスクトップで約8%・モバイルで約7%と、First Page Sageの39.8%より大幅に低い水準です。これは集計手法・対象期間・デバイスの違いによるもので、CTRの絶対値は調査によって大きく変わることを示しています。一方で「上位ほど高く、1位と2位の差が最も大きい」という傾向はどの調査でも共通しており、「上位に行くほどクリックを総取りしやすい」という構造は一貫していると理解しておけば十分です。

デバイス・業界・SERP要素でCTRは変わる

CTRは順位以外の要因でも変動します。代表的なものを挙げます。

  • デバイス差: 複数の大規模調査では、1位のCTRはデスクトップで約32%、モバイルで約27%と、モバイルのほうが上位のクリック集中がやや緩やかです(調査・時期により数ポイント変動)。スマホでは画面が狭く、ユーザーが上から順に複数の結果を見る傾向があるためと考えられています。
  • SERP要素: 同じ1位でも、強調スニペット(Featured Snippet)として表示されるとCTRが高まり、First Page Sageの調査では強調スニペット時の1位CTRは42.9%とされています。一方、ローカルパックが上部に表示されるキーワードでは、オーガニック1位のCTRは39.8%から23.7%へと下がるなど、SERPの構成で大きく変動します。
  • 広告の有無: 検索結果上部に広告が多く表示されるキーワードでは、オーガニック結果が下に押し下げられ、上位のCTRが目減りします。

つまり「1位だから必ず39.8%取れる」わけではなく、検索結果のレイアウトやデバイス構成によって実際のCTRは上下します。だからこそ、平均的な目安表だけでなく、自サイトの実データを見る必要があります。

自サイトの「想定CTR」を出して改善箇所を特定する(GSC実データの活用)

ここで実務的に効くのが、「想定CTR(順位なりに本来得られるはずのCTR)」と「実CTR」を比較する手法です。GSCの実データを使って、改善すべきページを定量的に特定できます。

手順の考え方は次のとおりです。

  1. GSCの検索パフォーマンスから、クエリ(またはページ)ごとの「平均掲載順位」と「実CTR」をエクスポートする(「Search Analytics for Sheets」などのアドオンを使うと自動化しやすい)
  2. 散布図を作り、順位とCTRの関係から「順位ごとの想定CTRライン(対数近似のトレンドライン)」を引く
  3. 想定CTRを大きく下回っているクエリ・ページを抽出する

想定CTRより実CTRが低いページは、「順位は取れているのにクリックされていない=タイトルやスニペットに改善の余地がある」状態です。逆に想定CTRを上回っているページは、上位表示できれば伸びる可能性が高い優良ページと判断できます。平均掲載順位を「眺める数字」から「改善対象を選び出すフィルター」へと昇格させる、実践的な使い方です。

GMO TECHが提供するSEO管理ツール「seo-dash! byGMO」では、検索順位やCTRの推移を一元的にモニタリングし、改善優先度の高いページを見つけやすくする仕組みを用意しています。複数キーワード・複数ページの順位とCTRを手作業で追うのが負担になってきたら、ツールでの効率化も選択肢に入れてください。

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AI概要(AI Overviews)が平均掲載順位・CTRに与える影響【2026年】

👉 このパートをまとめると!

  • AI概要の枠は検索結果で1つの順位を占め、枠内の複数リンクはすべて同じ順位として記録される
  • AI概要が表示されるキーワードでは、平均掲載順位が良くてもCTRが伸びにくい傾向がある
  • 2026年6月にはGSCにAI機能向けの専用パフォーマンスレポートが追加されている

2025年以降、検索結果の上部に生成AIによる回答「AI概要(AI Overviews)」が表示される機会が急増しました。これは平均掲載順位とCTRの見方に直接影響します。2026年時点の挙動を整理します(なお、AI概要の仕様はGoogleの方針変更によって変わる可能性があります)。

AI概要の枠は順位カウントでどう扱われるか

Google公式の説明によると、AI概要は検索結果上で「1つの順位」を占め、AI概要の枠内に含まれる複数のリンクはすべて同じ順位として割り当てられます。つまり、AI概要に自社サイトのリンクが引用されると、その順位が平均掲載順位に反映されます。

また、AI概要を含むAI機能での表示は、GSCの検索パフォーマンスレポート上で「Web」検索タイプの全体トラフィックに含めて集計されます。集計の考え方は、強調スニペットやカルーセルといった既存のSERP要素と同じ方法論にもとづいています。

加えて、2026年6月にはGoogleがGSCに「生成AIパフォーマンスレポート(Generative AI performance reports)」を導入したことを公式ブログで発表しています。AI概要やAI Modeといった生成AI機能における自サイトの表示状況を、専用のビューで確認できるようになりつつあります。AI経由の露出を個別に把握したい場合は、このレポートの活用も視野に入れてください。

平均掲載順位が良くてもCTRが出ない落とし穴と対策

注意すべきは、AI概要が表示されるキーワードでは、平均掲載順位が良好でもクリックにつながりにくいという点です。AI概要が検索結果の最上部を大きく占有すると、その下のオーガニック結果はファーストビューから押し下げられ、ユーザーがスクロールせずにAI概要の回答で満足してしまうケースが増えるためです。

業界調査でも、AI概要が表示されるクエリではオーガニックのCTRが大きく低下するという報告が出ています(調査によって低下幅は異なります)。とりわけ「〇〇とは」のような定義系や、手順を尋ねる検索でこの傾向が強いとされます。

対策としては、次の3点が基本になります。

  1. 狙うキーワードのSERP実態を確認する: 実際にそのキーワードでGoogle検索し、AI概要が出るか・広告がどれだけ占有しているかを目視する。順位だけでなく「検索結果の見た目」を把握する
  2. AI概要に引用されやすい構成にする: 結論を簡潔に冒頭で示す、見出しと本文で問いに端的に答える、信頼できる一次情報を盛り込むなど、AIが引用しやすい明快な構成を意識する
  3. コンバージョンに近いキーワードを重視する: 情報収集だけで完結しがちな定義系よりも、比較・選び方・申し込みに近い検索意図のキーワードでは、AI概要があってもクリックが残りやすい。事業成果に直結するキーワードへ注力する

平均掲載順位という「順位の数字」だけを追うのではなく、その順位が実際にクリックと成果に結びついているかをCTRやSERPの実態とあわせて点検する——これがAI概要時代のSEOデータの見方です。

検索順位の平均(平均掲載順位)を上げる方法

👉 このパートをまとめると!

  • 表示回数が多く順位が低いページを優先的にリライトすると効果が出やすい
  • 低品質・低評価のページを整理し、サイト全体の評価を底上げする
  • タイトル・見出し・メタディスクリプションの最適化でクリックと順位の双方を改善する

平均掲載順位を改善するには、闇雲に施策を打つのではなく、データにもとづいて優先順位をつけることが大切です。効果が出やすい4つのアプローチを紹介します。

表示回数が多い低順位ページをリライトする

最も投資対効果が高いのが、「表示回数(インプレッション)は多いのに平均掲載順位が低いページ」のリライトです。表示回数が多いということは検索ニーズが大きい証拠であり、順位を11〜30位から1ページ目に押し上げられれば、CTRの差(前述のとおり順位が上がるほどCTRは跳ね上がる)によってクリック数が大幅に増えます。

リライトでは、検索意図に対する網羅性の強化、情報の最新化、競合上位記事に含まれて自社にない論点の補完を行います。GSCのクエリ別データで「あと一歩」のページを特定し、上から順に手を入れていくのが効率的です。

低品質・低評価ページを整理する(ヘルプフルコンテンツの観点)

サイト全体の平均掲載順位が伸び悩む場合、低品質なページが足を引っ張っている可能性があります。Googleは「ユーザーにとって有益なコンテンツ」を評価する方針(ヘルプフルコンテンツの考え方)を継続しており、価値の低いページが多いとサイト全体の評価に影響しうると説明しています。

検索流入がほとんどなく、内容も薄いページは、リライトで価値を高めるか、改善が難しければ整理(統合・削除・noindex)を検討します。質の低いページを減らすことで、サイト全体の評価と平均掲載順位の底上げが期待できます。

タイトル・見出し・メタディスクリプションを最適化する

タイトルタグ・見出し・メタディスクリプションの最適化は、順位とCTRの双方に効く施策です。

  • タイトル: 主要キーワードを自然に含め、数字やベネフィットでクリックしたくなる訴求にする
  • 見出し(H2/H3): 検索意図に沿った論点を網羅し、ユーザーとGoogleの双方に内容を伝える
  • メタディスクリプション: ページ内容を端的に要約する。重要な訴求は前半に置き、スマホでの見切れ(モバイルは表示が短い)を考慮する

タイトルや見出しの最適化は順位そのものの改善に寄与し、メタディスクリプションの改善は順位が同じでもCTRを引き上げます。詳しい書き方は関連記事「メタディスクリプションの最適化方法」「クリック率(CTR)を上げる方法」もあわせて参照してください。

検索順位の継続的なモニタリング(ツール活用)

平均掲載順位の改善は、一度施策を打って終わりではありません。順位は競合やアルゴリズムの変動で常に動くため、継続的にモニタリングし、変化に応じて手を打ち続けることが成果を左右します。

GSCの検索パフォーマンスは無料で使える強力な計測基盤ですが、複数キーワード・複数ページを日次で追跡し、改善優先度をつけていく作業は手間がかかります。専用の検索順位チェックツールやSEO管理ツールを使えば、順位・CTR・流入の推移を自動で記録し、改善すべきページを素早く見つけられます。

GMO TECHでは、SEOの順位管理・効果検証を効率化する「seo-dash! byGMO」を提供しています。日々のSEO運用支援で蓄積した知見をもとに、「順位を見たあと、次に何を改善すべきか」までを支援する設計です。順位計測の自動化や改善の優先順位づけに課題を感じている担当者は、ツール活用を検討してください。

検索順位の平均に関するよくある質問(FAQ)

👉 このパートをまとめると!

  • 平均掲載順位はGSCの「検索パフォーマンス」レポートで確認できる
  • 「-」表示やグラフの途切れ、手元順位とのズレには、それぞれ明確な理由がある
  • AI概要が表示されても順位は記録されるが、CTRは下がりやすい点に注意する

平均掲載順位についてよく寄せられる質問に回答します。

平均掲載順位はどこで見られますか?

Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」→「検索結果」レポートで確認できます。グラフ上部の指標タブで「平均掲載順位」のチェックをオンにすると表示されます。クエリ別・ページ別・日付別にタブを切り替えることで、多角的に分析できます。

平均掲載順位が「-」と表示されるのはなぜですか?

「-(ハイフン)」は、該当するクエリやデバイスで一度も検索結果に表示されなかったこと(データが存在しないこと)を示します。エラーではありません。例えばモバイルで絞り込んだときにPCでしか表示されていないクエリは「-」になります。フィルタの条件(デバイス・期間)を見直すと表示されることがあります。

平均掲載順位の目安は何位くらいですか?

一般的には、検索結果1ページ目の10位以内を目標にし、11〜30位は改善余地が大きい層、31位以降は抜本的な見直しが必要と考えられます。ただしポータルサイトが強い競合ジャンルでは、20位前後でも十分な成果が出る場合があります。平均値そのものより、事業上重要なキーワードで上位を取れているかを優先して判断してください。

手元で検索した順位とGSCの平均掲載順位が違うのはなぜですか?

検索結果はパーソナライズ(検索履歴・位置情報・デバイス・ログイン状態など)によってユーザーごとに変わるためです。自分のブラウザで見た順位は「一例」にすぎず、GSCの平均掲載順位は多数のユーザーの結果を統合した客観値です。SEOの評価にはGSCの数値を基準にしてください。

AI概要(AI Overviews)が表示されると順位はどうなりますか?

AI概要の枠は検索結果で1つの順位を占め、枠内の複数リンクはすべて同じ順位として記録されます。AI概要に自社が引用されればその順位が平均掲載順位に反映されます。ただし、AI概要が上部を占有するキーワードでは、オーガニック結果が下に押し下げられ、平均掲載順位が良くてもCTR(クリック率)は下がりやすい点に注意が必要です。なお、AI概要の仕様はGoogleの方針変更で変わる可能性があります。

まとめ:平均掲載順位は「数字を見る」より「次の改善に使う」

👉 このパートをまとめると!

  • 平均掲載順位は最上位順位を全クエリで平均した客観指標で、内訳まで分解して見る
  • 検索順位別CTRや AI概要の影響と結びつけて、クリックと成果に変換できているかを点検する
  • 表示回数が多い低順位ページのリライトから着手し、継続的にモニタリングする

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 平均掲載順位の定義: 自サイトへのリンクが表示された最上位の順位を、全クエリで平均した値。検索結果はパーソナライズされるため「平均」で客観評価する
  • 確認は4つの切り口で: クエリ別・ページ別・特定ページに紐づくクエリ・日付別に分解して、伸びしろのある箇所を特定する
  • グラフの読み方: 途切れ・「-」表示・手元順位とのズレには理由がある。サイト全体か個別ページかで打つ手を切り分ける
  • CTRと結びつける: 検索順位別CTRは調査・年・デバイスで変動するが「上位ほど高い」傾向は一貫。想定CTRと実CTRの比較で改善対象を絞る
  • AI概要時代の注意: AI概要は1順位として記録されるが、CTRは下がりやすい。順位だけでなくSERP実態と成果で点検する
  • 上げる方法: 表示回数の多い低順位ページのリライト→低品質ページの整理→タイトル・メタの最適化→継続モニタリング

平均掲載順位は、ただ眺めるだけの「成績表」ではありません。内訳を分解し、CTRやSERPの実態と結びつけ、次のリライト・改善アクションに落とし込んでこそ価値が生まれます。まずはGSCで表示回数の多い低順位ページを1つ見つけ、リライトの一歩を踏み出してみてください。

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大澤 健人(おおさわ けんと)
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2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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