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Googleアナリティクスのランディングページとは?分析ポイントを解説

Googleアナリティクスのランディングページとは?分析ポイントを解説

成果を出せるWEBサイトを作るためには、最初に閲覧するページ(ランディングページ)が充実し、ユーザーが内に秘める期待に応える必要があります。そのためには、WEBサイト上のコンテンツの精度を高めることが必要です。

精度を上げるにあたっては、まず指標となるものが必要です。そこで有効なのが、Googleアナリティクスの指標です。

本記事では、ランディングページ分析指標について、その意味や対応策について解説していきます。ここでご紹介する指標を用いて、よりユーザーに対して有効なWEBコンテンツを作成していきましょう。

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Googleアナリティクスのランディングページとは?

Googleアナリティクスのランディングページ(Landing Page)とは、検索結果や広告などを経由してユーザーが最初にアクセスしたページのことを指します。略してLPとも呼ばれ、ユーザーがページに着地する(land)イメージからついた名称です。

ランディングページは「広義のランディングページ」「狭義のランディングページ」があり、Webマーケティングで主に使われるのは狭義のランディングページになります。

広義のランディングページとは

広義のランディングページとは、WEBコンテンツのなかでユーザーが最初にアクセスして「着地」したページのことを指します。

トップページに最初にアクセスされた場合はトップページがランディングページとなりますが、たとえそれがサイト内の中層ページであっても、最初に着地したコンテンツであればランディングページとなります。

狭義のランディングページと区別するため、「入り口ページ」「集客ページ」とも呼ばれることもあります。アクセス解析ツールGoogleアナリティクスでのランディングページは、こちらの意味で使われています。

狭義のランディングページとは

狭義のランディングページとは、ユーザーのアクションを誘導することに特化した縦長レイアウトのページのことです。 一般的にランディングページ(LP)というと、こちらを指すことが多く、広告運用の場でよく使われます。

具体的には、

  • 商品の注文 → 売上げアップ
  • 見学会などの予約 → 見込み客の発掘

などのように、目的に合わせた導線を作ることを意味します。

Googleアナリティクスでランディングページを確認する方法

整理すると、Googleアナリティクスでのランディングページとは、ユーザーがWebサイトを訪問した際に、最初に閲覧したページのことです。言い換えると、セッションが開始されたページということになります。

実際にどのページがランディングページになっているかは、アナリティクス内のメニュー「行動」>「サイトコンテンツ」>「ランディングページ」を選択することで確認することができます。

類似しているレポートに、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」があります。こちらのレポートでは、ランディングページかどうかではなくPVが多い順に並んでおり、PVを分析する際に役立てることができます。

2つのレポートの違いは、「ランディングページ」レポートが入り口となった回数を表示するのに対し、「すべてのページ」レポートは単に閲覧された回数が多いページを表示していることです。

ランディングページの分析で見るべき6つの指標

ランディングページを分析する際には、必要となる6つの指標があります。それぞれの指標により、何を知ることができるのか、何を改善するとよりよいのか、整理して理解しましょう。

ここでご紹介する指標を活用すれば、

  • WEBサイトを改善する優先順位を見つけること
  • WEBコンテンツの改題を見つけること

が実現できます。

セッション数

最初に紹介するのは、「セッション数」です。このセッション数は、Googleアナリティクスの「行動」>「サイトコンテンツ」>「ランディングページ」レポートを開くことで確認できます。

セッション数の多さは、ユーザーの閲覧数が多いことを示す指標です。セッション数の多いページを特定し、充実、強化することで、より多くのユーザーに閲覧してもらうことが可能になります。

この指標を活用すれば、閲覧数を増やすだけでなく、閲覧しているユーザーをコンバージョンへ導く施策などにも有効です。セッション数が低い場合、セッションが途切れる理由が頻繁に発生している可能性もあるため、対策を講じる必要があります。

特に急ぎで施策を講じる必要があるのは、セッションがタイムアウトするまでの時間が短い場合です。これは、離脱するための時間が短い可能性があり、WEBサイト上にとどまる時間が短いことを意味しています。原因としては、ユーザーの求める情報が少ない場合などです。

こうした場合、コンテンツ内により充実した情報を付加するなどの施策が考えられます。その他にも、コンテンツの閲覧がしづらい、情報を検索しにくいといった場合も想定されますので、改善点を明確にすることが大切です。

直帰率

直帰率とは、ランディングページのうち、特定のページだけを閲覧しWebサイトから離脱した割合を示します。直帰率が低いほど、自社サイト内を回遊していることになります。

直帰率を下げることは、滞在時間を長くして自社の商品やサービスをより多く閲覧してもらえる可能性に繋がります。例えば、動画などをコンテンツに加えると効果的です。

反対に、直帰率が高いということは、離脱しやすい環境であることを表しています。

ただし、直帰率はページの種類や目的によって大きく変わる可能性があることを意識しておきましょう。例えば、ランディングページでユーザーの目的を達成させることができれば、ユーザーは離脱します。考えられるのは、商品の閲覧と申込みが1ページで完了する場合などです。

このように、複数のページを閲覧してほしい場合には、直帰率を意識した対策を講じる必要があります。直帰率を下げるためには、どこで離脱しているのか、閲覧の導線設計はできているのかを調査してみましょう。

どこで離脱しているかを確認するには、

  • Google Analytics でスクロールイベントを計測する
  • ヒートマップツールなどで計測する

などの方法を用います。

滞在時間(平均セッション時間)

アナリティクスにおける滞在時間とは、ランディングページを起点とした平均滞在時間のことです。

WEBサイト全体の直帰率は、[ユーザー]>[概要]で確認することができます。ページごとの直帰率を調べたい場合は、[行動]>[サイトコンテンツ]>[ランディングページ]で確認していきます。

平均セッション時間が長いほど、ランディングページを起点としてWEBコンテンツ内にとどまっている時間が長く、ユーザーに閲覧されていることになります。逆に短い場合には、ランディングページから短時間で離脱するユーザーが多いことを示します。注意すべきなのは、ランディングページで直帰したユーザーの滞在時間は含まれない点です。

アナリティクスの仕様では、ランディングページへのアクセスをスタートとして、離脱前の最後のページまでの時間が滞在時間となります。

滞在時間が短く、離脱している可能性がある場合には、滞在時間を延ばすために導線の見直しや内部リンクを張るなどの工夫が有効です。

コンバージョン数・コンバージョン率

コンバージョンとは、ランディングページに訪問したユーザーが、Webサイトの「目標」をどの程度達成したのかという状況を示す指標です。数字が高い場合、そのサイトは目的を達成している可能性が高いことを示します。

ここでいう目的は、例えばランディングページから資料請求への誘導や商品の購入、会員登録、LINEの友達追加などが挙げられます。

数値が低い場合、目標の達成率も低くなります。原因としては、コンバージョンまでの導線やコンテンツ内容に不足がある場合が予想されます。ページごとにユーザーの流入動機によってコンバージョン意欲が異なる点は注意が必要です。

クリック数と検索順位

クリック数と検索順位は、Googleサーチコンソールと連携することで確認できる指標です。

Googleサーチコンソールとは、Google検索でのWebサイトのパフォーマンスを分析するツールになります。Googleが提供していて、Google検索エンジンにおける対象サイトの調査に特化したものです。

無料で使うことができるので、利用者が多いのも特徴です。アナリティクスのメニューの「集客」>「Search Console」のレポートで確認できます。

クリック数は、ユーザーがGoogleの検索結果画面でWebサイトのURLを何回クリックしたかの実測値となり、数値が高いほどアクセスされていることを示します。クリック数を高めるためには、魅力的なタイトルや思わずクリックしたくなるような訴求文にすることがポイントです。

検索順位は、ユーザーが検索したキーワードに対して自社サイトは上位から何番目に表示されるのかを示す指標になります。ユーザーは検索した結果を上位(画面上部に表示されるもの)から閲覧する傾向があるので、検索順位によってクリック率が大きく変わります。

検索順位を上位にするための施策としては、SEO対策などを含めた、検索キーワードの設定や見直しなども有効です。

流入経路(参照元/メディア)

流入経路とは、どこを経由してWEBコンテンツを閲覧しているかの経路を確認するための指標です。「集客」>「すべてのトラフィック」>「参照元/メディア」で確認することができます。

参照元とメディアは「/」で仕切られており、「参照元」「メディア」をそれぞれ確認することが可能です。

  • 参照元
    メディアを細かく識別したものです。流入元の検索エンジン(Google、Yahoo!など)やドメインがわかります。
  • メディア
    Organic(自然検索)やcpc(広告)、none(お気に入り登録、URLの直接入力)など、どこからユーザーが来たのか媒体や手段がわかります。

流入経路を確認できれば、流入経路を増やすための施策が効果的なのか、修正が必要なのか、などの判断が可能です。

ランディングページの分析・改善におすすめのツール3選

ランディングページをさらに深く分析、改善することができるツールについて紹介していきます。

ここで紹介するツールは、ランディングページの充実により役立つものです。ぜひ、Googleアナリティクスと併用して利用していきましょう。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール(Google Search Console)とは、Googleが提供している無料のサイト解析ツールです。サイト流入元の検索キーワードの表示回数やクリック数、サイトの掲載順位、他にもURLをインデックス化、サイトの問題を検出したりなど、サイト改善に必要な情報を収集することができます。

Googleサーチコンソールを使えば、サイト訪問までのユーザー行動や自社サイトに違反要素など問題がないかなどを分析可能です。

一方でGoogleアナリティクスは、ユーザーが自社サイトにアクセスしてからコンバージョンするまでの、サイト訪問後のユーザー行動を分析するツールです。

Googleサーチコンソールで集客やSEOの改善を行い、Googleアナリティクスでコンバージョン数・コンバージョン率を追うことで、サイトの改善後の効果を見ていくことができます。Googleサーチコンソールはアナリティクスと連動させることが可能なので、ぜひ併せて活用してみてください。

Googleサーチコンソールついては、下記の記事で詳しく紹介しています。
2022年版|Googleサーチコンソールの使い方(登録・設定方法も解説)

ヒートマップツール

ヒートマップツールとは、Webページ上のユーザーの動きを色で表示するツールです。視覚的に動きを確認できるので、初心者でも理解しやすい解析手法となります。

人間の目とマウスの動きには、高い相関があることが知られています。これを利用し、マウスの動きをもとに、ユーザーがどこをよく読んでいるのか、あるいはどこで離脱しているのかなど、色を用いてデータを示しているのです。

ヒートマップツールは、ウェブマーケティング上のLPO(ランディングページ最適化)には必須のツールです。顧客の動きを把握することで、顧客の導線を確認でき、獲得やコンバージョンアップに役立ちます。

ヒートマップツールを利用すれば

  • 熟読エリアはどこか(よく読まれている箇所)
  • 終了エリアはどこか(離脱されている箇所)
  • クリックエリアはどこか(よくクリックされている箇所)

を知ることができます。

特に利用者の多いヒートマップのツールを紹介します。

Ptengine

Ptengineは、株式会社Ptmindが運営するユーザー体験分析ツールです。

2013年にサービスが開始され、現在では世界中で15万人を超えるユーザーが利用しています。グッドデザイン賞を受賞した、見やすくわかりやすい画面が特徴です。

Ptengineを使えばユーザーの動きが把握しやすくなり、より分析しやすくなります。

User Heat

基本的な機能を備えた、オーソドックスなヒートマップツールがUser Heatです。

ユーザーがクリックした位置や熟読したエリア、離脱したエリアなどを視覚的に把握することが可能です。30万PVまで解析することが可能なため、無料ながら中小企業における調査では十分に使える機能だといえます。

Googleオプティマイズ

よりよいランディングページの構築や運用型広告の成果を最大化させるためには、A/Bテストを行いその効果を測定することが重要です。ただし、A/Bテストを行うにはコストがかかります。

Googleオプティマイズは、無料ツールのため、コストをかけることなくA/Bテストを行うことが可能です。

Googleアナリティクスと連携することで、計測から分析まで簡単に行うことができます。テキスト差し替えなど、簡単なテストであればビジュアルエディタで作成できるため、制作会社に依頼することなくスピーディーにテストを実行できます。

Googleアナリティクスにも、「ウェブテスト」の機能があります。しかし、Googleアナリティクスのウェブテストでは、オリジナルとは異なる別パターンで各ページを作成する必要があり、URLもオリジナルとは分けることが必要でした。

Googleオプティマイズであれば、ビジュアルエディタを利用することでブラウザ上でパターンを作成でき、URLも変えることなくテストができるので、利便性がとても高いのです。

ABテストついては、下記の記事で詳しく紹介しています。
ABテストとは?実施するメリットやツールの選び方・おすすめのツールも紹介

まとめ

今回は、「Googleアナリティクスのランディングページとは?」と題して、その分析の手法までを解説しました。

Googleアナリティクスを利用することで、よりユーザーに選ばれるコンテンツを作成することが可能になります。

本記事で紹介している分析ツールと併せて活用し、ユーザーの満足度をより高めるWEBサイトを構築しましょう。大切なのは、目的に合わせた効果を発揮できるコンテンツ作成を行うことです。

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