【初心者向け】GA4とは?導入のメリットや基本的な使い方・見方を徹底解説

この記事では、GA4初心者の方がつまずかないように、基本的な概念や画面の見方、よく使うレポートの活用法などをわかりやすく解説します。
サイトの改善や効果検証に役立つデータを自分で確認・使いこなせるようになる第一歩として、ぜひご活用ください。
◯この記事を読んでわかること
・GA4とは何か、どんなことができるのか
・GA4を導入するメリットとデメリット
・管理画面の基本構成と見方
・ウェブサイトの状況を把握するために見るべきポイント
・レポートで使われる基本用語の意味
・標準レポートで確認できる主な内容と活用法
GA4の基本をしっかり押さえておけば、日々の運用はもちろん、今後のマーケティング施策にも大いに活かすことができます。
Googleアナリティクス4(GA4)とは?何ができる?
Googleアナリティクス4(GA4)とは、ウェブサイトやアプリの利用状況を可視化し、ユーザーの行動を分析できる無料のアクセス解析ツールです。旧バージョンのGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)と異なり、ユーザーの行動ごとにデータを記録する仕組みを採用しており、より柔軟で詳細な計測が可能になりました。
GA4を利用すれば、ユーザーの動向や流入経路、ページごとの閲覧状況などを確認でき、日々の変化やサイトの課題を把握しやすくなります。
なお、GA4を活用するには、基本的な用語の理解が欠かせません。用語を正しく把握すればレポートの内容をスムーズに読み解くことができ、的確な分析が可能になります。後ほど詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
GA4導入のメリット・デメリット
以下に、GA4の導入によって得られる主なメリットとデメリットを整理しました。
メリット | デメリット |
---|---|
Webサイトとアプリのデータを 統合して分析できる | ユニバーサルアナリティクスからの移行・学習にコスト(時間・労力) がかかる |
イベントベース計測でユーザーの具体的な行動を詳細に分析できる | UAと画面や指標が異なり、 レポートの見方に慣れが必要 |
機械学習を活用した予測機能や異常検知 が利用できる | 「直帰率」など 一部の馴染み深い指標がなくなり 、新しい指標(エンゲージメント等)への理解が必要 |
プライバシー規制に対応しやすい(Cookieレス対応、IP匿名化など) | イベントやコンバージョンなど、 詳細な設定が求められる場合がある |
BigQueryへの無料連携により、高度な分析やデータ統合が可能になる | UAの過去データは引き継げず、 過去比較が複雑になる場合がある |
「探索」レポートで自由度の高いデータ分析が可能になる | 標準レポートの種類がユニバーサルアナリティクスより減り、 「探索」機能の習熟が必要な場面がある |
SEOコンサルティングの支援経験からいっても、GA4の導入は全体としてメリットのほうが大きいです。特に中長期的なサイト運営やマーケティング施策の強化において非常に有効なツールといえるでしょう。
GA4でウェブサイトの基本的な状況を把握する
GA4の基本的なポイントを押さえれば、初めての方でもサイトの調子の善し悪しを判断できるようになります。まずは、以下の項目をチェックすることから始めましょう。
項目 | 内容 | わかること |
---|---|---|
アクセス数 | サイト全体の訪問者数を確認する | サイトの集客状況(増減の傾向) |
流入経路 | ユーザーがどこから来たかを確認する | 検索・SNS・広告などの効果 |
人気ページ | よく見られているページを確認する | ユーザーの興味・関心の傾向 |
行動の流れ | ページ移動や離脱の様子を確認する | サイト内の使いやすさ・問題点 |
成果(コンバージョン) | 問い合わせや購入などの完了状況を確認する | サイトが目的を達成できているか |
GA4で最低限知っておくべき基本用語
GA4のデータを正しく読み解くためにも、よく使われる基本用語の意味を理解しましょう。最低限知っておいていただきたい用語は以下の通りです。
用語 | 意味 |
---|---|
ユーザー | サイトを訪れた人の数 |
セッション | サイト訪問から離脱までの一続きの行動 |
表示回数 | ページが表示された延べ回数 |
エンゲージメント | スクロールや一定時間の滞在など、ユーザーが何らかの興味を示した操作 |
コンバージョン | 問い合わせや購入など、サイト上で達成したい目標が実行された状態 |
イベント | ページの閲覧、ボタンのクリック、動画再生など、ユーザーの具体的な操作を1件ずつ記録したデータ単位 |
データストリーム | ウェブサイトやアプリなど、データが収集される対象環境のこと |
これらの用語を理解しておくことで、GA4のレポートを読み解く力が高まり、日々の運用や改善に役立てることができます。基本を押さえたうえで、少しずつ分析に慣れていきましょう。
【GA4の基本】管理画面の見方
GA4を活用するためには、まず管理画面の基本的な構造と情報の見方を押さえることが大切です。
ここでは、初めてGA4に触れる方でも迷わず操作できるように、ホーム画面や主要メニューの見方、レポート期間の選択方法について解説します。
1.ホーム画面の概要と主要な情報の見方
GA4にログインすると最初に表示されるのがホーム画面です。ここでは、現在のユーザー数やイベント数、人気のページ、リアルタイムのアクセス状況など、サイトの全体的な動きを一目で把握できます。
特に、過去7日間や30日間のユーザー数の推移や、どこからアクセスが来ているかといった情報は、日々のチェックに最適です。数字の変化を見ることで、コンテンツや施策の成果を簡単に確認できます。
2.画面左側:主要メニューの見方
画面左側には、GA4の機能へアクセスするためのメニューが表示されています。初心者の方は、まず「レポート」メニューから見ていくのがおすすめです。以下の内容を確認できます。
・ユーザー:年齢層や地域など、訪問者の属性
・集客:検索、SNS、広告などの訪問経路
・エンゲージメント:ユーザーの行動の傾向
なお、「探索」や「広告」などのメニューに入ると、より詳しい分析や設定を行うことができますが、これらは必要に応じて活用する形で問題ありません。最初の段階では、基本的なレポートを中心に日々チェックするように心がけましょう。
3.レポート期間の選択方法
GA4では、画面右上にある日付選択メニューからレポート期間を自由に変更できます。初期表示は直近7日間や28日間などが設定されており、30日間や任意のカスタム期間にも切り替え可能です。
期間を変更することで、日別・週別・月別といった視点でデータを比較しやすくなり、施策の効果検証にも役立ちます。データを見る際は、まずレポート期間を意識することを習慣づけましょう。
GA4に慣れるまでの間は、90日間や半年という少し長めの単位で見ることをおすすめします。「木を見て森を見ず」ではありませんが、広い範囲に設定することでサイトの変化が大局的に理解できるからです。
標準レポートの基本的な見方:サイトの概要を把握する
GA4には、アクセス状況を効率的に把握できる「標準レポート」が用意されています。ここでは、ユーザーの特徴や流入経路、サイト内での行動など、サイトの全体像をつかむために役立つ標準レポートの基本的な見方をご紹介します。
1.ユーザーレポート:どんな人が来ている?
GA4の「ユーザー」メニュー内にある「ユーザー属性」レポートでは、訪問者の地域、言語、性別、年齢などを確認できます。たとえば、どの地域からのアクセスが多いのかを把握すれば、地域に応じたコンテンツ展開にもつながります。
また「テクノロジー」レポートでは、ユーザーが使用しているデバイスやOS、ブラウザの情報が表示されます。スマートフォン利用が多い場合は、モバイル対応の改善が必要になるでしょう。
なお、ホームページ制作など一部の業種を除き、基本的にモバイル8割、パソコン2割の割合と考えてください。
2.集客レポート:どこからサイトに来た?
「集客」メニューの「トラフィック獲得」レポートでは、ユーザーがどの経路からサイトに訪れたかを確認できます。検索エンジン(自然検索)、SNS、広告、ダイレクト(直接訪問)などに分けられており、これを「デフォルトチャネルグループ」と呼びます。
それぞれのチャネルからの流入数や、サイト内でどれだけ行動してくれたかがわかるため、どの集客施策が効果的かを判断できます。また、「エンゲージのあったセッション数」といった指標も表示され、実際にユーザーが関心を持って行動した回数を把握するのに役立ちます。
なかでも自然検索について分析を掘り下げたい場合は、サーチコンソールと連携するとよいでしょう。
3.エンゲージメントレポート:どんな行動を取った?
ユーザーがサイト内でどんな行動を取ったかを確認するには、「エンゲージメント」メニューが便利です。「ページとスクリーン」レポートでは、よく見られているページが一覧で表示され、コンテンツの人気傾向を知る手がかりになります。
また、「ランディングページ」レポートでは、ユーザーが最初に訪れたページ(入口ページ)を確認できます。アクセスの多いランディングページは、離脱率の改善や導線設計の見直しにもつながるでしょう。
4.目標設定の第一歩:コンバージョンとは何か?
GA4では、ユーザーが特定の行動を完了したとき、それを「コンバージョン」として記録します。たとえば、お問い合わせフォームの送信、資料請求、商品購入、メルマガ登録など、ビジネスにおける成果に直結するアクションが対象となります。
これらのコンバージョンは、「エンゲージメント」レポート内の「コンバージョン」項目で確認できます。資料請求DL数や問い合わせ数などを計測する場合は、イベント設定が必要です。
どのページや流入元が成果につながっているかを把握し、効果的な施策につなげることができます。
5.困ったときは?:GA4のヘルプとサポートを活用する
操作に迷ったり、わからない用語に出会ったりしたときは、Googleのサポートを活用しましょう。
・Google アナリティクス ヘルプセンター:基本的な使い方や設定方法が丁寧に解説されている
・ヘルプ コミュニティ:他のユーザーの質問や回答を確認でき、自分の疑問も投稿できる
いずれも無料で利用できるため、困ったときはまずここをチェックしてみましょう。
6.次のステップ:さらにGA4を使いこなすために
標準レポートに慣れてきたら、より詳細な分析に踏み込んでみましょう。「探索」レポートでは、自分でカスタマイズした条件でデータを分析することができます。最初のうちは難しく感じるかもしれませんが、操作に慣れてきたら少しずつ使ってみてください。
とはいえ、GA4は従来のアナリティクスとは仕組みが大きく異なっており、操作や概念もやや難しく感じられるかもしれません。そうした場合は、この分野のエキスパートによる体系的なコンテンツで学ぶことをおすすめします。
中でも、ウェブアナリストの小川卓さんによる解説はわかりやすく実践的です。
著書:「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本
Youtube:【完全版】GA4分析のプロが語るGoogleアナリティクス4の教科書(初心者向け)
さらに、以下のような学習リソースも上手に活用しましょう。
・Google スキルショップ:GA4に関する無料のオンライン学習コンテンツが提供されています。
まとめ
GA4(Googleアナリティクス4)はウェブ解析に欠かせないツールです。ユーザー行動を詳細に把握できる構造や、ウェブとアプリを一元管理できる仕組みにより、サイト改善やマーケティング施策の効果検証に大きな力を発揮します。
本記事では、GA4の基本的な特徴から管理画面の見方、よく使われる標準レポートの活用法まで、初心者の方でも実践しやすい内容に整理してご紹介しました。
はじめは戸惑うこともあるかもしれませんが、基本用語や主要なレポートに慣れることで、必要なデータを自分で確認・分析し、改善に活かせるようになります。
なお、GMO TECHのSEOコンサルティングサービスでは、GA4の導入から初期設定、日常の使い方まで丁寧にサポートしています。自社の状況に合ったデータ活用を進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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