検索サイトとは|日本・海外でよく使用される14サイトを徹底比較
今回は、日本国内・海外で使われる検索サイトをそれぞれ紹介します。検索サイトは種類によって表示されやすいWebコンテンツが異なるので、各検索サイトの特徴を押さえておきましょう。
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検索サイトとは?
検索サイトとは、インターネット上にあふれるWebサイトの中から、ユーザーが探したい情報を検索して見つけるためのサイトのことです。日本では、GoogleやYahoo! JAPANがよく使われています。
この検索サイトで使われているシステムが、「検索エンジン」です。検索エンジンは、「クローラー」と呼ばれるロボットによって、定期的にインターネット上のWebサイトをクロール(巡回)してデータを収集しています。このようにして収集された情報から、検索キーワードに適したWebサイトのページを検索結果に順位付けして表示しているのです。
検索エンジンが違えば表示されるWebサイトの順位は変わりますが、逆を言えば、検索サイトが違っても同じ検索エンジンを使っていれば、検索結果の順位はほぼ変わることはありません。
例えば、日本でよく使われるGoogleとYahoo! JAPANでは、同じGoogle検索エンジンが採用されています。そのため、GoogleとYahoo! JAPANでは一部の広告ページなどを除いて、基本的には同じ検索結果が表示されるのです。
また、検索サイトはあくまでもWebサイトなので、基本的にどのWebブラウザでも使用できます。例えば、Google ChromeではGoogleだけでなくYahoo! JAPANの検索サイトも使用可能です。
検索サイトと検索エンジンの特徴
検索サイトと検索エンジンの役割を上で説明しました。ここでは、それぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
項目 | 検索サイト | 検索エンジン |
---|---|---|
役割 | 情報を収集して整理し、ユーザーに提供する | ウェブサイトから情報を収集し、インデックス化する |
機能 | ニュース、天気、ショッピング、地図、メールなどの様々なサービスを提供する | キーワード検索、音声検索、画像検索、動画検索などの機能を提供する |
収益モデル | 広告収入、ユーザー課金 | 広告収入 |
ユーザーメリット | 情報をまとめて探せる | 必要な情報を見つけやすい |
ユーザーデメリット | 情報の偏りがある場合がある | 検索結果の質は検索エンジンによって異なる |
検索サイトは、情報収集と情報提供に重点を置いています。一方、検索エンジンは、情報の収集とインデックス化を重視しています。
検索サイトと検索エンジンは、それぞれ異なる役割と機能を持っているため、状況に合わせて使い分けましょう。
なお、近年では、検索サイトと検索エンジンの境界線が曖昧になりつつあります。一部の検索サイトは独自の検索エンジンを持っていますし、一部の検索エンジンはニュースや天気などの情報を提供しています。
各検索サイトにおけるSEO対策の考え方
自サイトのSEO対策をするうえで、どの検索サイトを意識したほうが良いのかは、当然その状況によって変わります。
日本国内で言えば、トップがGoogle、次いでYahoo! JAPANの検索サイトがシェアを占めていますが、GoogleもYahoo! JAPANもGoogleの検索エンジンを採用していることから、とりあえずGoogle向けのSEO対策を行えば問題ないでしょう。それに加えて、GoogleとYahoo! JAPANに次ぐBing向けの対策を行えば、国内はほぼカバーできます。
一方で、海外展開をする場合は、どの国・地域を対象とするかを決めておくことが大切です。世界でのシェアが高いGoogle向けの対策はもちろん、対象とする国・地域ごとに高いシェアを持つ検索サイト向けの対策も、併せて行うようにしましょう。
日本でよく使用される検索サイト7選
日本向けにWebサイトを展開するなら、日本で人気の高い検索サイトの傾向を押さえて対策しましょう。
なお、現在は主要な検索サイトの多くがGoogle検索エンジンを採用しています。そのため、SEO対策を行う場合、基本的にはGoogle検索エンジンでの上位表示を狙っていけば良いでしょう。
出典:Google
最初にご紹介するのは、「Google」が展開する検索サイトです。検索サイトの代名詞のような存在で、世界中でトップの人気を誇るサイトと言っても過言ではありません。
日本国内・世界でのそれぞれのシェア(2024年3月時点)は以下の通りです。
- 日本・・・PC:約74%、スマホ:約83%
- 世界・・・PC:約82%、スマホ:約95%
※参考:Statcounter GlobalStats(日本のPC スマホ 海外のPC スマホ)
このように、PCでもスマホでもシェア率が高く、ほぼ独占状態とも言えます。
検索エンジンはGoogle社製のWebクローラーを採用しており、シンプルな画面から検索ができるので、使い勝手は非常に良好です。また、多言語対応しており、世界中の主要言語を設定することができるので、どの国で使っても使用感が大きく変わることはありません。
Yahoo! JAPAN
出典:Yahoo! JAPAN
Googleと並び、日本人に馴染み深い検索サイトと言えば、ソフトバンクグループのLINEヤフー株式会社(法人としては初代ヤフー株式会社)が展開する「「Yahoo! JAPAN」」です。
日本国内・世界でのそれぞれのシェア(2024年3月時点)は以下のようになっています。
- 日本・・・PC:約8%、スマホ:約15%
- 世界・・・PC:約1.7%、スマホ:約1%
※参考:Statcounter GlobalStats(日本のPCスマホ 海外のPC スマホ)
このように、Googleには劣りますが、日本国内のシェアは比較的高いと言えるでしょう。
検索エンジンはGoogleのものを使用しているため、検索結果は基本的にGoogleで検索した場合とほぼ同じです。そのため、検索エンジンのシェア率で考えれば、日本はほぼ9割以上がGoogle検索エンジンの検索結果を見ているということになります。
また、Yahoo! JAPANはニュースサイトとしても有名で、トップページにアクセスすればその日のニュースをすぐに確認可能です。その他、ショッピング・オークション・トラベルなど幅広いサービスにアクセスできるので、これらのサービスをよく利用する人にとっては特におすすめと言えます。
Bing
出典:Bing
Google・Yahoo! JAPANに次いで日本国内シェアが高いのが、Microsoftが展開する「Bing」です。
日本国内・世界でのそれぞれのシェア(2024年3月時点)は以下のようになっています。
- 日本・・・PC:約17%、スマホ:約1%
- 世界・・・PC:約10%、スマホ:約0.5%
※参考:Statcounter GlobalStats(日本のPCスマホ 海外のPC スマホ)
このように、スマホよりもPCでの利用者が多いのが特徴です。その理由としては、Windowsのデフォルトのブラウザ「Microsoft Edge」に、Bingが採用されているからだと考えられます。
検索エンジンはMicrosoft社製のものを採用しているため、Google検索エンジンとは違った検索結果が表示されます。そのため、Googleでは上位表示されないWebサイトがBingでは上位表示されるというケースもあり、SEO対策を万全にするなら併せて見ておきたい検索サイトです。
また、2023年2月にAIチャット機能「Bing AI」を搭載したと発表され、大きな話題を集めました。
Bing AIにはOpen AIが開発した大規模言語モデルの「GPTモデル」が採用されており、ChatGPT4とBingの検索技術が掛け合わされています。Webサイトの情報を検索し、最新の情報を含めたチャットの回答が可能です。
Excite
出典:Excite
アメリカ発でありながら、日本法人エキサイト株式会社が展開する検索サイトが、「Excite(エキサイト)」です。検索サイトとしての役割だけでなく、ニュースや各種サービスを取り扱う総合サイトで、使用感で言えばYahoo! JAPANに近いと言えるでしょう。
検索エンジンは、かつてはPC版でYahoo! JAPAN、スマホ版でGoogle、と分けて採用していましたが、現在はどちらもGoogleの検索エンジンとなっています。
goo
出典:goo
NTTドコモが展開する検索サイトが、「goo」です。ポータルサイトを兼ねているので、使い勝手はYahoo!に近いでしょう。
検索エンジンは現在Googleの検索エンジンを採用しているため、検索結果もGoogleとほぼ同じです。
BIGLOBE
出典:BIGLOBE
インターネットプロバイダーのBIGLOBEが展開する検索サイトが、「BIGLOBE」です。ポータルサイトのため、使用感はやはりYahoo! JAPANをはじめとした他社ポータルサイトと似ています。
検索エンジンはGoogleのものが採用されています。
@nifty
出典:@nifty
BIGLOBEと同じく、インターネットプロバイダーのニフティが展開する検索サイトが「@nifty」です。こちらもポータルサイトを兼ねているので、使用感はYahoo! JAPANに似ていると言えるでしょう。
検索エンジンはGoogleのものが採用されています。
世界で使用されている検索サイト7選
日本だけでなく、海外においても、圧倒的にシェア率が高いのはGoogleです。そのため、海外に向けてWebサイトを展開したい場合でも、やはりGoogleを押さえておくことが重要と言えます。
ただし、国や地域によっては、Googleと同じか、それ以上のシェアで使用されている検索サイトがあるのも事実です。そのような国や地域に向けてWebサイトを展開するのであれば、Googleだけでなく、特定の検索サイトに合わせた対策を取ることも必要でしょう。
Baidu
出典:Baidu
中国で圧倒的シェアを誇る検索サイトが、中国の法人である百度(バイドゥ)が展開する、「Baidu」です。
中国国内の具体的なシェア(2024年3月時点)は以下のようになっています。
- PC版:約31%
- スマホ:約78%
※参考:Statcounter GlobalStats(PC:スマホ)
このように、中国で人気の検索サイトと言えば、Baiduと言えるでしょう。
検索エンジンはBaidu独自のものが使用されており、Web検索・画像検索・マップ検索など幅広くカバーされています。そのため、中国向けのSEO対策を考えているなら、Baiduに特化した対策を取ることが必須です。
DuckDuckGo
出典:DuckDuckGo
北アメリカでよく利用されているのが、アメリカの会社で展開されている「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」です。
北アメリカでの具体的なシェア(2024年3月時点)は、以下のようになっています。
- PC版:約1.9%
- スマホ:約1.6%
※参考:Statcounter GlobalStats(PC:スマホ)
このように、Googleと比べてその割合は少ないですが、北アメリカに向けたWebサイトのSEO対策を行うなら無視できない数値です。
検索エンジンは自社製のものが採用されており、検索結果は合計400以上のソースをもとに表示されます。Googleなどが行っているような、利用者のデータの収集はせず、プライバシーを重視する運営方針が特徴です。
Yandex
出典:Yandex
ロシア語圏で広く使われているのが、ロシアの運営会社によって展開されている「Yandex(ヤンデックス)」です。
ロシア語圏は複数の国がありますが、その中のロシアでのシェア(2024年3月時点)は以下のようになっています。
- PC版:約71%
- スマホ:約68%
※参考:Statcounter GlobalStats(PC:スマホ)
このように、ロシア内においてはかなり高い割合を誇ります。ロシア語圏での検索サイトのシェアは、YandexとGoogleがほとんどを占めています。
検索エンジンは独自のものを採用していているため、ロシア語圏にWebサイトを展開するならGoogleと併せてYandexで上位表示されるための対策を必ず行うようにしましょう。
Aol.
出典:Aol.
アメリカのインターネット接続会社が運営する検索サイトが、「Aol.」です。
現在の北アメリカでのシェアは低調ですが、Googleなどで検索すると出てくるような「リスティング広告」が表示されないため、検索サイトとしては良好な使い勝手となっています。
検索エンジンは現在、MicrosoftのBingのシステムを採用しています。
NAVER
出典:NAVER
韓国語圏で高いシェアを誇っているのが、ネイバー株式会社が運営する「NAVER(ネイバー)」です。既に終了しているサービス「NAVERまとめ」が有名でしょう。
韓国国内でのシェア(2020年7月~2021年7月)は、以下の通りです。
- PC版:約25%
- スマホ:約47%
※参考:Statcounter GlobalStats(PC:スマホ)
このように、Googleには劣るものの、PC版・スマホ版ともに高いシェアとなっています。ポータルサイトとしても人気で、日本で言えば、Yahoo! JAPANと似たような使い勝手です。
検索エンジンは独自のものを使用しているので、Googleとは検索結果が異なります。韓国に向けてWebサイトを展開するなら、GoogleだけでなくNAVERのための対策を行うようにしましょう。
CocCoc
出典:CocCoc
ベトナム企業によって展開されている検索サイトが、「CocCoc(コックコック)」です。
ベトナム国内のシェア(2024年3月時点)は以下のようになっています。
- PC版:約6%
- スマホ:約1.3%
※参考:Statcounter GlobalStats(PC:スマホ)
ベトナム国内においては、PC版・スマホ版ともに、Googleに次ぐシェア率の高さです。
検索エンジンは独自のシステムで、ベトナム語ユーザーにとって使いやすい調整がなされています。ベトナムに向けてWebサイトの展開を行うのなら、Googleと併せて必ず対策をしておくようにしましょう。
Ecosia
出典:Ecosia
ドイツ企業が展開する検索サイトが、「Ecosia(エコシア)」です。
ドイツ国内のシェア(2024年3月時点)は、以下のようになっています。
- PC版:約1%
- スマホ:約0.7%
※参考:Statcounter GlobalStats(PC:スマホ)
このように、シェア率はそこまで高くありませんが、一定数の利用者がいることは窺えます。こちらのサイトは収益の80%以上を、植林や森林再生を行う非営利団体に寄付するという活動を行っており、利用することで環境問題に貢献できることが特徴です。
検索エンジンは現在Bingのシステムを採用したうえで独自にカスタムしています。ドイツに向けてWebサイトを展開する場合は、Googleと併せてEcosiaのための対策も怠らないようにしましょう。
まとめ
今回は、検索サイトに関して、日本・海外でよく使用されるサイトを紹介しました。
検索サイトは、使用する検索エンジンによって表示される検索結果が異なります。ただ、Yahoo! JAPANのように、自社サイトがあっても検索エンジンはGoogleのシステムを採用しているというような検索サイトもあるので、SEO対策の観点からは検索サイトより検索エンジンを意識することが重要です。
なお、日本国内においては、Google・Yahoo! JAPANともにGoogleの検索エンジンを採用しているため、基本的にはGoogleの検索エンジン向けのSEO対策を行うだけでも問題ありません。
ただし、海外においては、その国・地域によってGoogleと並ぶ検索サイト、検索エンジンがあるため、それぞれの特徴を押さえて対策を行っていきましょう。
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