Googleビジネスプロフィールのオーナー変更手順|権限譲渡の3日・7日ルールとオーナー不明時の対処法
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の運用を行う際に、高い確率で問題となるのが「オーナー変更」や「オーナー権限の譲渡」です。既にGoogleマップ上に管理する地点情報が表示されている場合などは、管理者としての権限が必要となりますが、前任の責任者がオーナー権限を持ったままであることも多く、スピーディーに地点情報の管理・更新が行えない問題が発生します。
店舗運営を行っているビジネスオーナーの場合は、来店見込みのあるユーザーを取りこぼしてしまう恐れのある事態といえるため、オーナー権限の取得が急務となります。
今回の記事では、「オーナー権限を持っている人が不明であるケース」と、「店舗ごとにメインオーナーを設定したいケース」の2つの場面を想定して手順を紹介しています。自店舗のオーナー変更の参考にしてみてください。
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店舗の代表者が交代した、担当していた社員が退職して管理画面に入れない、依頼した制作会社がメインのオーナーのまま連絡が途絶えた——Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス、GBP)の運用でとくに問い合わせが多いのが、この「オーナー権限が宙に浮いた」状態です。
権限の付け替え自体は管理画面の数クリックで終わります。つまずくのは、権限の種類を取り違えたまま操作するケースと、Googleが設けている2つの待機ルール(申請への返信期限である「3日」と、新しく権限を得た直後の操作制限である「7日」)を混同するケースです。この2つは意味も対象者も別物であり、混同したままスケジュールを組むと引き継ぎが止まります。
整理するのは次の6点です。
- オーナー変更とオーナー確認、Googleアカウントの引き継ぎとの違い
- メインのオーナー・オーナー・管理者でできることの境界線
- 現行の管理画面に沿った標準の権限譲渡手順
- オーナーが不明・連絡不能な場合のアクセス権限リクエストと3日ルール
- 複数店舗をまとめて扱うビジネス拠点グループでの権限管理
- 招待が届かない、エラーが出る、誤って譲渡したときの対処法
手順・画面名はすべて2026年7月時点のGoogle公式ヘルプで照合しています。
Googleビジネスプロフィールのオーナー変更とは
👉 このパートをまとめると!
オーナー変更はプロフィールの役割を付け替える操作で、アカウントは移りません。
Googleビジネスプロフィールのオーナー変更とは、1つのビジネスプロフィールに紐づくユーザーの役割(メインのオーナー・オーナー・管理者)を付け替える操作を指します。管理画面の[ユーザーとアクセス権]で完結し、Googleアカウントそのものを誰かに渡す操作ではありません。
Google公式ヘルプは、事業そのものを引き継ぐ場面について「ビジネスのオーナー権限を譲渡する場合は、必ずビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を、新しいオーナーに譲渡してください。これにより、クチコミなどのビジネス情報はすべて維持されます」と明記しています(出典: ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)。新しくプロフィールを作り直すのではなく、既存のプロフィールを引き継ぐことが公式に推奨される方法です。
GBPそのものの位置づけや機能を先に押さえたい場合は、Googleビジネスプロフィールとは?使い方やメリット・デメリットを解説で全体像を確認できます。
オーナー変更(権限の譲渡)とオーナー確認(所有権の認証)の違い
検索窓に「オーナー変更」と入れる人の一定数は、実際にはオーナー確認(所有権の認証)を探しています。この2つは目的も前提も異なります。
| 比較項目 | オーナー変更(権限の譲渡) | オーナー確認(所有権の認証) |
|---|---|---|
| 目的 | 誰がプロフィールを管理するかを付け替える | そのビジネスの運営者であることをGoogleに示す |
| 前提 | オーナー確認が済んだプロフィールが存在する | プロフィールが未確認、または新たに申請する |
| 主な操作場所 | 管理画面の[ユーザーとアクセス権] | ハガキ・電話・メール・動画などの確認手続き |
| 完了後の状態 | 新しいユーザーがプロフィールを管理できる | プロフィールの編集・管理が解禁される |
オーナー確認が終わっていないプロフィールでは、そもそも譲渡する権限が存在しません。確認手続きの具体的な進め方はGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認方法|困った時のヘルプ機能の使い方も解説で解説しています。
Googleアカウント・Gmailのオーナー変更との違い
「Googleアカウントのオーナー変更」「Gmailのオーナー変更」という言い方で探されるのは、多くの場合アカウントそのものを別の人に引き継ぐ操作です。GBPのオーナー変更はこれとは別物で、プロフィール単位の役割を付け替えるだけです。旧オーナーのGmailやGoogleドライブのデータは一切移動しません。
公式ヘルプも、アカウントを渡す方法ではなくユーザーを追加する方法を案内しています。「各ユーザーが自分の Google アカウントを持っていれば、パスワードを共有することなく、ビジネス プロフィールにアクセスして管理できます」というのが公式の説明です(出典: ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)。
さらに複数人での運用については、「現在、アカウントのユーザー名とパスワードを他のユーザーと共有している場合は、より安全に共同作業を行うため、ビジネス拠点グループへの移行をおすすめします」とも記載されています(出典: ビジネス拠点グループを作成、管理する)。ログイン情報を丸ごと渡す運用については、公式が明確に代替手段を案内しています。
オーナー変更で引き継がれるもの・引き継がれないもの
メインのオーナー権限を正しく譲渡した場合、クチコミ・写真・投稿といったプロフィール上の情報はそのまま維持されます。プロフィールを作り直した場合は、それまで蓄積したクチコミが新しいプロフィールに移ることはありません。
一方で、プロフィールから外れたユーザーの痕跡はすべて消えるわけではありません。公式ヘルプは「ユーザーを削除すると、そのユーザーにメールが届きます。そのユーザーは、ビジネス情報の変更などの管理タスクを行えなくなりますが、クチコミに対する返信、投稿、コメントなど、そのユーザーによる過去の操作はビジネス プロフィールに残ります」と説明しています。過去の投稿やクチコミ返信を消したい場合は、権限操作とは別に個別の削除・編集が必要です。
オーナー変更が必要になる3つのケース
👉 このパートをまとめると!
経営者交代・前任者不明・代理店保有の3ケースが典型です。
権限を付け替える理由の大半は次の3つに集約されます。オーナー変更を済ませておくと、営業時間の修正やクチコミ返信を止めずに済み、掲載情報の鮮度を保てます。
なお、店舗のプロフィールがまだ登録されていない段階であれば、必要なのはオーナー変更ではなく新規登録です。登録からオーナー確認までの流れはGoogleビジネスプロフィールのアカウント作成~登録の手順|初心者でもすぐに実践できる簡単操作マニュアルにまとめています。
ケース1: 経営者交代・事業譲渡でビジネスの主体が変わる
事業承継やM&A、フランチャイズ加盟店のオーナー交代では、プロフィールを管理する主体そのものが変わります。ここで新しいプロフィールを作り直すと、旧プロフィールと重複した状態になり、Googleのポリシー違反として検索やマップに表示されなくなるリスクがあります(出典: 重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する)。既存プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡するのが正しい進め方です。
ケース2: 前任の担当者が退職しアカウントが分からない
Web担当者が個人のGmailアカウントでプロフィールを登録したまま退職すると、社内の誰も管理画面に入れなくなります。この場合はアクセス権限のリクエストで権限を取り戻す流れになります。
放置された情報のコストは小さくありません。GMO TECHが20代〜60代の男女1,000人を対象に実施し2021年8月に公開した「インターネット上の店舗情報の利用実態を調査」(GMO TECH調べ)では、インターネット上の店舗情報と営業時間やサービス内容が異なっていた経験があると40.3%のユーザーが回答しています。同調査では、店舗情報で最も大切な要素として67.9%が「情報の正確さ」を挙げ、78.5%がインターネット上の店舗情報を見て来店や商品購入を決めたと答えました。管理できない期間が長引くほど、集客の機会損失に直結します。
ケース3: 代理店・制作会社がメインのオーナーになっている
MEO(マップエンジン最適化)や広告運用を外部に委託した際、代理店側のアカウントがメインのオーナーになっているケースは珍しくありません。Googleはこの状態について、明確なポリシーを設けています。
ビジネス プロフィールでビジネス情報のオーナー確認と管理を行えるのは、そのビジネスのオーナーまたは承認を受けた代理人に限られます。(中略)管理アクセスのリクエストには必ず迅速に対応し、リクエストがあった場合は、ビジネス プロフィールのオーナー権限を直ちにビジネス オーナーに譲渡してください。承認を受けた代理人は、可能な限りビジネス オーナー自身でアカウントを作成してビジネス プロフィールを所有し、承認を受けた代理人を管理者として追加するよう依頼してください。
(出典: ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン)
つまり、店舗側から権限譲渡を求められた代理店は速やかに応じる義務があり、本来は店舗がオーナー、代理店が管理者という配置が公式の推奨です。契約終了時に権限が返らないという事態を避けるため、委託開始の時点でこの配置にしておくのが安全です。
メインのオーナー・オーナー・管理者の権限の違い

👉 このパートをまとめると!
ユーザー管理とプロフィール削除ができるのはオーナーだけです。
役割を取り違えたまま操作すると、必要なボタンが表示されず手が止まります。着手前に自分と相手の役割を確認しておきます。
役割ごとにできること・できないこと(公式の権限一覧)
| 操作 | メインのオーナー | オーナー | 管理者 |
|---|---|---|---|
| ユーザーの追加と削除 | 〇 | 〇 | × |
| ビジネスプロフィールの削除 | 〇 | 〇 | × |
| メインのオーナー権限の譲渡 | 〇 | × | × |
| ビジネス情報(名前・カテゴリ・ウェブサイト)の編集 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 投稿の作成、管理、公開 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 写真やロゴの追加、削除、編集 | 〇 | 〇 | 〇 |
| クチコミへの返信 | 〇 | 〇 | 〇 |
| Q&A への返信 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 分析情報のダウンロード | 〇 | 〇 | 〇 |
公式ヘルプの権限一覧は「オーナー」「管理者」の2区分で示されており、メインのオーナーはオーナーの一種です(出典: ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する)。メインのオーナーだけができる操作は「メインのオーナー権限の譲渡」で、これは「メインのオーナー権限を譲渡できるのは、メインのオーナーだけです」と明記されています。ただし同じ公式ヘルプには「他のオーナーと管理者のアクセス権を変更できるのはオーナーのみです。これには、ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限も含まれます」という記載もあり、画面上でどこまで操作できるかはアカウントの状態によって変わります。確実なのは現在のメインのオーナー自身が操作することで、それ以外のオーナーで進める場合は先に画面上のボタン表示を確認してください。
「サイト管理者」は旧称で、現在は「管理者」に統合されている
かつて存在した「サイト管理者」という役割名は現在使われていません。公式ヘルプは「管理者(旧称「サイト管理者」)は、プロフィールに対してオーナーとほぼ同じ権限があります。ただし、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません」と記載しています。ユーザーを招待するときに選べる役割は「オーナー」と「管理者」の2つで、古い解説記事にある「サイト管理者」という選択肢は現行のメニューに存在しません。
もう1点、Gmailアカウントを持っていれば誰でも管理者になれるわけではありません。管理者は既存のオーナーから招待され、その招待を承諾して初めて権限を得ます。
メインのオーナーは1プロフィールに1人だけ
メインのオーナーの扱いには、譲渡前に押さえるべき制約があります。
- ビジネスプロフィールには複数のオーナーを設定できるが、メインのオーナーとして設定できるのは1人のみ
- メインのオーナー権限を譲渡するには、プロフィールに他に少なくとも1人のオーナーまたは管理者が必要
- メインのオーナーは、他のユーザーにメインのオーナー権限を譲渡するまで、自分自身を削除できない
- Googleグループ(メーリングリスト)をプロフィールの管理者またはオーナーとして追加することはできない
いずれも上記の公式ヘルプに記載された仕様です。担当者個人のアドレスではなく共有のメーリングリストを登録しておく、という運用は選べません。
【標準手順】メインのオーナー権限を新オーナーへ譲渡する手順

👉 このパートをまとめると!
招待→承諾→「メインのオーナー」へ変更の3段階で完了します。
現オーナーが操作できる状態にある場合の標準手順です。以下は2026年7月時点のGoogle公式ヘルプに記載された画面名・ボタン名に沿っています。
ステップ1: 新しいオーナーをユーザーとして招待する
現在のオーナーが次の順に操作します。
- ビジネスプロフィールに移動する
- その他アイコン(︙)→[ビジネス プロフィールの設定]→[ユーザーとアクセス権]を選択する
- 左上の追加アイコンを選択する
- 招待する相手のメールアドレスを入力する
- [アクセス]で[オーナー]または[管理者]を選択する
- [招待]を選択する
この時点ではまだ権限は渡っていません。招待の状態は[ユーザーとアクセス権]ページの[保留中]で確認でき、送り先を間違えた場合は該当ユーザーを選んで[招待をキャンセル]を選択します。
ステップ2: 新しいオーナーが招待を承諾する
招待されたユーザーは、届いたメールから招待を承諾します。公式ヘルプは「招待されたユーザーは、招待を承諾後すぐにビジネス プロフィールにアクセスできるようになります。招待が承諾されると、招待元のオーナーにメールが届きます」と説明しています。承諾の通知が届いてから次のステップに進みます。
ステップ3: 役割を[メインのオーナー]に変更して保存する
承諾が済んだら、現在のメインのオーナーが次の順に操作します。
- ビジネスプロフィールに移動する
- その他アイコン(︙)→[ビジネス プロフィールの設定]→[ユーザーとアクセス権]を選択する
- アクセス権を変更するユーザーを選択する
- [アクセス]の横にある編集アイコン(ペン)を選択する
- [メインのオーナー]→[保存]を選択する
公式ヘルプは冒頭で「他のオーナーと管理者のアクセス権を変更できるのはオーナーのみです。これには、ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限も含まれます」と注意を添えています(出典: ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する)。管理者権限しか持たないアカウントでは、この画面でユーザーを選択できません。
ステップ4: 旧オーナーをプロフィールから外す
譲渡が完了したら、不要になったユーザーを整理します。他のユーザーを外す場合は[ユーザーとアクセス権]で対象ユーザーを選び[ユーザーを削除]を、自分自身を外す場合はユーザーリストの自分を選び[管理をやめる]→[確認]を選択します。
ここで急がないことが重要です。新しくオーナーや管理者になったユーザーには7日間の操作制限があり、その期間中に他のオーナー・管理者を削除しようとするとエラーが表示されます。旧オーナーの削除は、権限譲渡から日を空けて行うと安全です。
【オーナー不明・連絡不能】アクセス権限をリクエストして権限を取得する手順
👉 このパートをまとめると!
オーナー不明時は公式フォームから申請し、3日間の返信を待ちます。
前任者と連絡が取れない、誰がオーナーか分からないという場合は、Googleを介して現在のオーナーに権限をリクエストします。古い解説では business.google.com/create から始めると書かれていることがありますが、公式が案内する現行の起点は /add です。
リクエストを送信する手順
- business.google.com/add にアクセスする
- ビジネスの名前と住所を入力する
- リストからビジネスを選択する
- 「このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」というメッセージが表示される
- [アクセス権限をリクエスト]を選択する
- フォームに必要事項を入力する
- [送信]を選択する
古い記事にある「アクセスに関するリクエスト」というボタン名は現行の表記ではありません。現在は[アクセス権限をリクエスト]と表示されます(出典: ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする)。
送信後の「3日ルール」と3つの結末
リクエストを送ると申請者に確認メールが届き、現在のプロフィールのオーナーにも通知が届きます。公式ヘルプは、そのオーナーは「3 日以内に返信する必要があります」と定めています。
| 現オーナーの対応 | 申請者に届く通知 | 申請者にできること |
|---|---|---|
| 承認された場合 | リクエスト承認メール | ビジネスプロフィールを管理できるようになる |
| 拒否された場合 | リクエスト拒否のメール | 再審査の請求、またはプロフィールの編集の提案 |
| 3日が経過しても返信がない場合 | 通知に関する公式の記載なし | 対象プロフィールのオーナー申請ができる場合がある |
3日経過後にオーナー申請へ進む手順は、確認メールを開いて[リクエストを表示]→[確認]を選択し、画面の指示に沿ってビジネスの確認を行い、ビジネスプロフィールにログインして[申請]または[確認]ボタンを選択する流れです。ただし公式は「プロフィールの申請は、常にできるわけではありません」とも記載しており、3日経てば必ず権限が得られるわけではありません。
拒否された場合は再審査請求と編集の提案が残っている
拒否のメールが届いても打ち手は残ります。公式ヘルプは、決定に対して再審査を請求できること、あわせてGoogleマップからプロフィールの編集を提案できることを案内しています。営業時間や電話番号など明らかに誤った情報が掲載されている場合は、権限の取得と並行して編集の提案で実害を止められます。
同じ店舗のプロフィールが2つ以上ある場合は、権限のリクエストではなく重複の解消が先です。重複と判断されたプロフィールはGoogle検索やマップに表示されなくなるため、統合や削除の手順を確認します(出典: 重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する)。
店舗を持たない非店舗型ビジネスは問い合わせから申請する
客先へ出向いてサービスを提供し、実店舗やオフィスを持たない非店舗型ビジネスの場合、/add からのリクエストではなくGoogleへの問い合わせが案内されています。公式ヘルプによると、問い合わせ内容の欄に「リスティングのオーナー権限の譲渡」と入力し、問題の説明として[リスティングのオーナー権限を譲渡する]を選択します。
ビジネス拠点グループ(複数店舗)単位でオーナー権限を変更する方法
👉 このパートをまとめると!
グループの役割と各プロフィールの役割は別々に管理されます。
複数店舗を運営している場合、店舗ごとに招待を繰り返すのは現実的ではありません。Googleはそのための仕組みとしてビジネス拠点グループを用意しています。
ビジネス拠点グループとは(旧称「ビジネス アカウント」)
ビジネス拠点グループは、複数のビジネスプロフィールをまとめて扱うための単位です。公式ヘルプは「ビジネス拠点グループはプロフィールの共有フォルダのようなものだとお考えください」と説明しています。グループに別のユーザーを管理者またはオーナーとして追加すると、そのユーザーは「グループ内の既存のプロフィールと今後追加されるプロフィールすべてにアクセスできる」状態になります(出典: ビジネス拠点グループを作成、管理する)。
グループのオーナーと管理者でできることの違い
| 操作 | グループのオーナー | グループの管理者 |
|---|---|---|
| ビジネス拠点グループにユーザーや管理者を追加、削除する | 〇 | × |
| ビジネス拠点グループを削除する | 〇 | × |
| ビジネス拠点グループのオーナー権限を譲渡する | 〇 | × |
| グループ内のプロフィールを追加、編集、削除する | 〇 | 〇 |
| 別のビジネス拠点グループにプロフィールのオーナー権限を譲渡する | 〇 | 〇 |
グループにも「メインのオーナー」の概念があり、設定できるのは1人のみです。メインのオーナーが自分自身をグループから外すには、先に他のユーザーへオーナー権限を譲渡する必要があります(出典: ビジネス拠点グループのオーナーと管理者を管理する)。
グループのユーザーの役割を更新する手順
- ビジネス プロフィール マネージャーにログインする
- 左上で、管理するビジネス拠点グループを選択する
- [グループ設定]→[ユーザーを管理]を選択する
- オーナーまたは管理者の横にあるプルダウンメニューで、新しい役割を選択する
まだグループに入っていないプロフィールを移す場合は、ビジネス プロフィール マネージャーで対象のプロフィールを1つ以上選択し、[操作]→[ビジネスの移管]→移管先のグループを選択→[移管]の順に操作します。移管先に指定できるのは、自分がオーナーまたは管理者になっているグループのみです。
「グループで一括変更すれば各店舗のメインのオーナーも変わる」は誤り
グループ単位の権限変更で、配下の各プロフィールのメインのオーナーまで同時に切り替わるという説明を見かけますが、公式の仕様は異なります。公式ヘルプは「ビジネス拠点グループと同様に、個々のビジネス プロフィールにもオーナーと管理者が設定されます。ビジネス拠点グループのオーナーや管理者でないユーザーでも、特定のプロフィールのオーナーまたは管理者として招待できます」と説明しており、グループの役割とプロフィール個別の役割は別々に管理されます。
したがって、グループへの追加でアクセスは一括で渡せる一方、各プロフィールのメインのオーナーを変えたい場合は、プロフィールごとに[ユーザーとアクセス権]から譲渡する必要があります。多店舗の引き継ぎではこの2階層を分けて計画すると、作業漏れが起きません。
オーナー変更で起こりやすい5つのトラブルと対処法
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招待未着・7日制限・誤譲渡・重複が主なつまずきどころです。
トラブル1: 招待メールが届かない・いつまでも承諾されない
まずメールアドレスの入力内容を確認します。全角文字の混入や別ドメインの取り違えが起きやすく、[ユーザーとアクセス権]ページの[保留中]に相手が表示されているかで送信の成否を判別できます。表示がなければ送信自体が失敗しています。表示があるのに届いていない場合は、相手側の迷惑メールフォルダを確認したうえで、[招待をキャンセル]してから再送します。
トラブル2: [メインのオーナー]に変更しようとするとエラーが出る
エラーの典型的な原因は2つです。1つは操作しているアカウントの権限不足で、管理者権限では他ユーザーのアクセス権を変更できません。もう1つが7日間の制限です。公式ヘルプは「既存のオーナーまたは管理者が、オーナーまたは管理者になって 7 日以内に担当プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡しようとすると、エラーが表示されます」と明記しています。自分がオーナーになったばかりの状態では、譲渡操作そのものが通りません。
トラブル3: 誤って第三者にメインのオーナー権限を渡してしまった
メインのオーナー権限は、渡した側の操作だけで取り戻すことはできません。公式ヘルプが「メインのオーナー権限を譲渡できるのは、メインのオーナーだけです」と定めているため、譲渡した時点でその操作権は相手側へ移るからです。相手と連絡が取れる場合は、相手側から再度譲渡してもらいます。連絡が取れない場合はアクセス権限のリクエストに切り替えます。誤操作を防ぐには、譲渡前に相手のメールアドレスを声に出して読み合わせる程度の確認で十分効果があります。
トラブル4: 同じ店舗のプロフィールが重複している
権限を取得しようとして新しいプロフィールを作ってしまうと、重複と判定されます。公式ヘルプは「ビジネスごとに作成できるビジネス プロフィールは 1 つだけです。同じビジネスの複数のプロフィールは、ユーザーを誤解させるおそれがあり、Google のポリシーに違反します」と説明しています。誤って作成した重複プロフィールは、確認済みのプロフィールに影響を与えずに削除できますが、削除するとそのプロフィールのコンテンツとリンクされた管理者もすべて消えるため、削除対象を取り違えないよう注意が必要です。
トラブル5: オーナー確認に使ったGoogleアカウントが分からない
登録に使ったアカウントのユーザー名やパスワードが不明な場合、Googleはアカウントのトラブルシューティングでの復元を案内しています。復元できない場合はアクセス権限のリクエストに進みます。あわせて、Googleは「最近アカウントにログインされていない」場合にオーナー権限が取り消されることがあるとも明記しています(出典: ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン)。管理アカウントを長期間使っていない状態は、それ自体がリスクです。
複数店舗の権限整理や、退職・契約終了のたびに発生する引き継ぎ作業を自社だけで回すのは負荷が大きくなります。ITR『ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2026』の店舗集客・MEO対策支援システム市場で3年連続国内売上金額シェアNo.1(2023・2024年度実績および2025年度予測、ITR調べ)のMEO Dash! byGMOでは、権限設計を含むGBP運用の進め方を資料にまとめています。MEO Dash! byGMOの資料をダウンロード(無料)から確認できます。
オーナー変更の前に必ず確認したい注意点
👉 このパートをまとめると!
アカウント共有は避け、代理店には管理者権限で渡すのが安全です。
Googleアカウントごと渡さない・パスワードを共有しない
引き継ぎの現場で最も多い誤りが、登録に使ったGoogleアカウントのIDとパスワードをそのまま後任者に伝える方法です。Gmailやドライブなど無関係なデータまで渡ることになり、退職者が再ログインできる状態も残ります。公式が案内するのは、各自が自分のGoogleアカウントを持ち、ユーザーとして追加する方法です。
メインのオーナー権限は渡すと自力では取り戻せない
譲渡は片道の操作です。相手が権限を返してくれない状況では、Googleへのアクセス権限リクエストという時間のかかる経路しか残りません。委託先へ渡す権限はオーナーではなく管理者に留め、メインのオーナーは自社が保持する設計が基本です。
新しくオーナー・管理者になってから7日間は操作が制限される
検索で見かける「7日ルール」と「3日ルール」は、まったく別の期間です。混同したまま予定を立てると引き継ぎが止まります。
| 比較項目 | 3日ルール | 7日ルール |
|---|---|---|
| 何の期間か | アクセス権限リクエストに現オーナーが返信すべき期限 | 新たにオーナー・管理者になったユーザーの操作制限期間 |
| 対象になる人 | リクエストを受け取った現在のプロフィールのオーナー | 新しく追加されたオーナー・管理者 |
| 期間内にできないこと | (該当なし。返信するかどうかの猶予期間) | プロフィールの削除・削除の取り消し/他のオーナーや管理者の削除/自分自身や他のユーザーをメインのオーナーにする |
| 期間が過ぎると | リクエスト送信者がオーナー申請できる場合がある | 制限が解け、すべての機能を管理できるようになる |
7日間の制限はメインのオーナー権限を譲渡するに、3日の返信期限はオーナー権限をリクエストするに、それぞれ記載された公式の仕様です。あわせて、新たにオーナーまたは管理者になってから7日以内にビジネスを離れると、プロフィールから削除され、もう一度追加してもらう必要があります。
長年メインのオーナーを務めている人が新しい担当者を招待して譲渡する標準的なケースでは、譲渡する側が7日ルールの対象にならないため、承諾後すぐに操作できます。一方、自分自身が最近オーナーになったばかりであれば、7日の経過を待つ必要があります。
代理店・外部パートナーには管理者権限で渡す
公式ガイドラインは、承認を受けた代理人について「可能な限りビジネス オーナー自身でアカウントを作成してビジネス プロフィールを所有し、承認を受けた代理人を管理者として追加するよう依頼してください」と定めています。この配置にしておけば、契約終了時は管理者を削除するだけで済み、権限の返還交渉が発生しません。ポリシー違反があった場合、ビジネスプロフィールやGoogleアカウントが停止される場合があるとも明記されています。
社内側の設計としては、担当者個人のGmailではなく、組織として管理できるアカウントをメインのオーナーに据えるのが安全です。ただしGoogleグループをオーナーや管理者に設定することはできないため、退職時に引き継げる管理体制をルールとして決めておく必要があります。
よくある質問(FAQ)
👉 このパートをまとめると!
引き継ぎ範囲・待機日数・権限設計の疑問をまとめて解消します。
Q1. オーナー変更をするとクチコミや写真は消えますか
消えません。公式ヘルプは、メインのオーナー権限を新しいオーナーに譲渡することで「クチコミなどのビジネス情報はすべて維持されます」と説明しています。反対に、プロフィールを新規に作り直した場合は既存のクチコミが引き継がれません。
Q2. 7日間の待機は短縮できますか
Google公式ヘルプに短縮する方法は記載されていません。新しいオーナーまたは管理者がすべての機能を管理できるようになるには7日間待つ必要がある、というのが公式の説明です。引き継ぎのスケジュールには、この期間をあらかじめ組み込んでおきます。
Q3. 3日経ってもオーナーから返信がない場合はどうなりますか
リクエストから3日が経過しても返信がない場合、対象プロフィールのオーナー申請ができる場合があります。ただし公式は「プロフィールの申請は、常にできるわけではありません」とも記載しており、3日の経過が権限取得を保証するものではありません。
Q4. 管理者のままでも投稿やクチコミ返信はできますか
できます。管理者はオーナーとほぼ同じ権限を持ち、できないのはユーザーの追加と削除、プロフィールの削除です。日常の情報更新・投稿・クチコミ返信は管理者権限で完結します。
Q5. Googleグループ(メーリングリスト)をオーナーに設定できますか
できません。公式ヘルプは、Googleグループをプロフィールの管理者またはオーナーとして追加することはできないと明記しています。ビジネス拠点グループについても同様の記載があります。
Q6. 前任者が退職しアカウントも使えない場合はどう進めますか
まずアカウントの復元を試み、復元できない場合はアクセス権限のリクエストに進みます。同じ店舗のプロフィールが複数存在している場合は、リクエストの前に重複の解消を確認します。いずれの経路でも、Googleの審査を挟むため即日での権限取得はできません。
まとめ
👉 このパートをまとめると!
手順・3日と7日のルール・権限設計の3点で迷いは消えます。
- オーナー変更はプロフィールの役割の付け替えであり、Googleアカウントやそのデータは移動しない
- 標準手順は「[ユーザーとアクセス権]から招待→相手が承諾→[メインのオーナー]に変更して保存」の3段階
- オーナーが不明・連絡不能な場合は business.google.com/add からアクセス権限をリクエストし、現オーナーの返信期限は3日
- 新たにオーナー・管理者になったユーザーは7日間、削除や譲渡といった操作が制限される
- 代理店には管理者権限で渡し、メインのオーナーは自社が保持する配置がトラブルを防ぐ
権限が整理できたら、次は日々の運用です。投稿・写真・クチコミ返信の進め方はGoogleビジネスプロフィールの使い方|初心者が行う3つの作業に、地図検索での上位表示に向けた考え方はMEOとは?基本の対策とGoogleマップで上位表示させる方法をわかりやすく解説にまとめています。GMO TECHが20代〜60代の男女1,000人を対象に2021年8月に公開した「Googleマップ及びGoogleマイビジネス利用状況の実態調査」(調査当時の名称、GMO TECH調べ)では、Googleマップの利用率は83.1%でした。管理権限を正しく握り直すことは、その利用者に向けた情報発信を取り戻す第一歩になります。
権限まわりで詰まったらご相談ください
権限の整理や複数店舗の運用で判断に迷う場合は、MEO順位計測管理ツールのMEO Dashboard byGMOの無料相談を利用できます。店舗ごとの管理状況の可視化から、引き継ぎ後の運用設計までご相談いただけます。
公開日: 2022年2月3日 / 最終更新日: 2026年9月10日 / 執筆・監修: WEB集客ラボ 編集部(GMO TECH株式会社 MEO事業部)
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