Googleの検索順位変動の要因やコアアップデート対策について解説

Googleは、定期的に「コアアップデート」というものを実施します。
これは「コアアルゴリズムアップデート」の略で、Googleが検索のアルゴリズムを見直し、検索結果を大幅に改善させるアップデートのことです。
本記事ではGoogleコアアップデートにより順位変動が起きる理由や、コアアップデートにより検索順位が落ちてしまった場合の対策について解説していきます。

Googleのコアアップデートによる順位変動とは?
Google のコアアップデートとは、簡単に言うと「検索アルゴリズムの見直し」のことです。
事前に告知されて年に2回から4回ほど実施される大型アップデートと、特に告知なく実施される小規模なアップデートの2種類があります。
大型のコアアップデートはおおよそ3、4日程度で完了しますが、長いときは2週間ほどかかる場合もあります。
一瞬ですべてのアルゴリズムに対して影響があるというわけではなく、ゆるやかに変更が行われます。
しかし、コアアップデート前とコアアップデート後ではGoogle検索アルゴリズムに大きな調整が入ることになり、検索結果には大規模な変動が及びます。
コアアップデートは主にSEOに大きな影響を与え、検索順位が大幅に変更される場合もあります。
大型のコアアップデートは下記画像のように、主にTwitterで告知されます。
コアアップデートに関する詳細な情報は、毎回告知に添付されているリンクなどから確認できますので、その都度確認するようにしましょう。
Googleの順位変動が起きる要因
Googleの順位変動が起きる要因としては、「コンテンツ評価の見直し」と「ドメインパワーの見直し」、「キーワードの検索意図の変化」などが挙げられます。
これらをしっかり把握し対策を施すことで、コアアップデートの際にも大幅に順位を下げることなく、もし下がってしまっても再び上位にもっていくことができるでしょう。
コンテンツ評価の見直し
コアアップデート後に検索順位が下がってしまったとしても、そのページの内容が悪いとは限りません。
Googleが大切にしている基準として、「コンテンツの品質」というものがあります。
そのWebサイトが発信しているコンテンツに独自性や有益性があり、誰もが思いつくような簡単な内容ではなく、知識を踏まえた深い考察がされているか、といった点を重視しています。
具体的に見られている主なポイントは、以下の通りです。
- 他のWebサイトなどを参考にする場合は、その情報をもとに考察を行い、付加価値を与えられているか
- 適切な見出しやページタイトルを設定できているか
- 読者の興味を引くために誇張した見出しや、不快になるようなページタイトルを利用していないか
- ユーザーにとって友人や仕事仲間と共有したくなるようなコンテンツか
- 知的興味・関心が深いユーザーに愛読される雑誌や書籍などのコンテンツに引用されるような価値があるか
- 確かなエビデンスを用いている、著名人が執筆・監修しているなど、専門性・権威性が高いコンテンツか
- 見やすく適切なレイアウトやデザインに設定されているか
- ユーザーにストレスを与えるほど大量のコンテンツが設置されていないか
- パソコンやスマートフォン、iPadなど、どんなデバイスでも適切に表示されるか
上記のポイントはどれも基本的なものばかりですので、コンテンツの品質を向上させるためにも見直しておきましょう。
サイト評価(ドメインパワー)の見直し
Googleはサイトを評価する基準として、一つひとつの記事のクオリティだけでなく、サイト全体の評価の見直しを行ったりもしています。
これは「ドメインパワー」と呼ばれ、検索エンジンからWebサイトがどれほど信頼を得ているかを表すものです。
ドメインパワーを高めるには、被リンク数や有益なコンテンツの数、サイトの権威性などが重視されています。
まず、被リンク数については、「有益な被リンク」であることが大切です。
被リンク数を増やすには、外部の有益なサイトにリンクを張ってもらう必要があります。
自分で別のサイトを作り、 適切な設定を行うことなく大量にリンクを張る、という方法は意味がありません。
むしろ、スパムと勘違いされることもありますので、他の有益なサイトと相互リンクし、お互いに高め合うという関係性を作ることをおすすめします。
また、有益なコンテンツを数多く発信するのも、ドメインパワーを上げるために大切なことです。
サイトのテーマに沿った良質なコンテンツは、数が多ければ多いほどGoogleから評価されます。
ユーザーが知りたい情報を数多く揃えていると、ドメインパワーは自然と上がっていくことでしょう。
ただし、コンテンツの数を増やすために統一性のない記事を量産したり、クオリティが高くない記事で数を稼ごうとしてしまうと、むしろサイトのテーマとの関連性の低い記事が多い「有益でないサイト」と見なされてしまい、ドメインパワーが下がる原因にもなりかねません。
クオリティが下がらない範囲で、無理なく記事を増やしていくことをおすすめします。
キーワードの検索意図の変化
キーワードの検索意図が日々変化していることも、Googleの順位変動が起きる要因の一つです。
例えば「桜」や「海」というキーワードなどは、季節によって検索数が大きく変動します。
また、現在のように新型コロナウイルスが流行し、自宅で過ごす時間が長くなっている状況だと、自宅で過ごす時間をより快適に質の良いものにしようと「テレワークグッズ」や「調理器具」などをはじめ、自宅で映画を楽しむための「プロジェクター」などが多く検索されるようになっています。
上記の例のように、季節やトレンドに影響されるテーマを取り扱っているサイトは、その時々の検索順位の変動に過敏になりすぎず、可能な限り最新のトレンドを把握しつつも良質なコンテンツの発信に注力しましょう。
Googleの順位変動で掲載順位が落ちた場合の対策方法
Googleの順位変動で検索順位が落ちてしまった場合の対策方法としては、E-A-Tを意識してコンテンツを強化することと、ユーザー目線で有益なコンテンツを作成することが挙げられます。
また、順位が回復するタイミングは次のアップデート時なので、すぐに順位が元に戻らなくても過敏になりすぎないようにしましょう。
E-A-Tを意識してコンテンツを強化する
E-A-Tとは、専門性、権威性、信頼性を表すGoogleの造語です。
専門性は、ユーザーが価値を感じられるほど深掘りされた内容かどうかという観点から見られます。
雑記ブログ的な内容よりも、一つのトピックに特化しているWebサイトのほうが高く評価される傾向にあります。
権威性は、正しい情報であると第三者から評価されているかどうかという観点から見られます。
権威性を高めるには、まずはそのサイトが広く知られることが重要です。
そのためには長きに渡るサイト運営の実績が必要となり、即座にできるものではありません。
コンテンツの発信を続けることで、地道に高めていきましょう。
また、信頼性は、「誰がこの記事を書いているか」、「誰がこのサイトを運営しているか」という観点から見られます。
筆者の専門分野や経歴を明記することで、信頼性を高めることができるでしょう。
ユーザー目線で有益なコンテンツを作成する
コンテンツを作成するうえで、ユーザー目線を持つことは最も優先すべきことと言えます。
ユーザーがどのような意図でそのキーワードを検索しているのか、どのような情報が知りたいのか、その記事を読んだ後、さらにどんなことを知りたくなるのかなどを常に考えることが大切です。
ユーザーにとって本当に価値のある情報が得られる記事を作成し、次に知りたくなる情報に関する記事のリンクを最後に張るなど、隅々まで親切なコンテンツ作成を心がけるようにしましょう。
次のアップデート時まで順位が回復するのを待つ
上述の対策を施しても、検索順位はすぐに回復するわけではありません。
次に順位の見直しが行われるのは、事前告知のあるコアアップデート、または告知がない小規模のアップデートの際です。
Googleのクローラーにコンテンツを更新したことを確認してもらえるように、コンテンツの修正などを行った後はXMLサイトマップを再送信したり、再クロールのリクエストを送ったりしておくと、検索順位が早めに元に戻りやすくなります。
まとめ
今回はGoogleの検索順位変動の要因やコアアップデートの対策について解説してきました。
その対策方法はさまざまですが、順位変動に左右されないために最も大切なのは、「ユーザーにとって有益なコンテンツを作ること」です。
サイトのデザインやレイアウトを見やすくしたり、専門性・権威性を高めたりすることは、どれもユーザーが安心して、快適に閲覧できるコンテンツを目指すための手段と言えます。
Googleの検索順位変動の影響を受けないための、特別な裏技などはありません。
ユーザーファーストを心がけたコンテンツを発信し続けることが、どんな対策よりも大切なのです。
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