json-ldの仕組みとは?SEO効果と構造化マークアップの方法を解説
Webサイトを上位表示させるためには、検索エンジンに評価してもらう必要があります。
SEO対策には構造化データというものがよく使われますが、その構造化データのフォーマットとして「json-ld」があります。
一見難しそうに感じる言葉かもしれませんが、仕組み自体はあまり難解なものではありません。
今回は構造化データを用いる際に必要な知識「json-ld」がどんなものなのか、どのように使っていくのかをご紹介します。
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json-ldとは?
json-ldとは、簡単に言うと「構造化データを記述する際のフォーマット(仕様)」のことです。
構造化データのフォーマットはいくつか種類がありますが、json-ldはその中でもGoogleが推奨しているので、現在最も一般的に使われているフォーマットと言えます。
そもそも「構造化データ」とは?
json-ldを知るには、そもそも構造化データとは何かを把握したほうが理解しやすいです。
構造化データとは、「検索エンジンがHTMLで記述されたコンテンツを理解しやすいようにタグで整理したもの」です。
検索エンジンは人間ではないので、コンテンツにただテキストとして書かれているだけの文章の意味や意図などを正確に理解できません。
例えば、「山田太郎、1990年8月10日生まれ、会社員」というテキストがあるとします。
- 山田太郎・・・人名
- 1990年8月10日・・・生年月日
- 会社員・・・職業
人間が目にすれば、上記のように人名や生年月日など、それぞれが何を意味するテキストなのか理解できますよね。
しかし、検索エンジンはテキストをあくまで文字列として読み込むので、言葉や文脈の意味を正確に把握することは困難です。
そこで、HTMLを使って文字・文章に意味付けをしてあげることで、検索エンジンが内容を読み取りやすくして、Webサイト内をスムーズにクロールしてもらうようにします。
このようにHTMLで意味付けをしていくことを「構造化マークアップ」と言います。
※参考:Google検索セントラル
「json-ld」はhtmlのmeta情報を記述するフォーマット
構造化データについて解説したところで、改めてjson-ldとは何なのかについて解説します。
上でも触れましたが、json-ldは構造化データを記述する際にHTMLのmeta情報を記述するためのフォーマットです。
この構造化データ用のフォーマットのことを、まとめて「シンタックス」と呼びます。json-ldだけではなく、以下のようなフォーマットもシンタックスです。
- RDFa
- Microdata
json-ldはGoogleが推奨しているだけではなく、HTML内でどこでも簡単に記述ができるという利点があります。
そのため、構造化マークアップを行うならば、json-ldのフォーマットで記述するのが一般的なのです。
「schema.org」は構造化データの記述方法の1つ
json-ldはフォーマットですが、これだけでは構造化マークアップを行うことはできません。
もう1つ必要な要素として、言葉や文章を意味付けする規格として「ボキャブラリー」があります。
ボキャブラリーには複数の種類がありますが、代表的なものは以下のようなものです。
- schema.org
- data-vocabulary.org
中でも「schema.org」はGoogleが推奨しているので、こちらを使うのが一般的です。基本的には、schema.orgとjson-ldで構造化マークアップを行えば問題ありません。
例えば、schema.org・json-ldを使って「パスタ」に構造化マークアップを行う場合を考えてみます。
“@context”: “https://schema.org/”,
“@type”: “Recipe”,
“name”: “パスタ”,
上記のように記述することで、「@type」によって「料理の話題」であること、「name」によって「料理名はパスタ」であることを検索エンジンに伝えています。
このように、コンテンツ中に出てくる様々な言葉に「人名」「場所」「会社名」「住所」「料理」…といった意味を持たせて、検索エンジンに内容をより正確かつ詳細に把握してもらうのが構造化マークアップの目的です。
「json-ld」を使った「schema.org」の記述例
{
“@context”: “https://schema.org/”,
“@type”: “Recipe”,
“name”: “Party Coffee Cake”,
“author”: {
“@type”: “Person”,
“name”: “Mary Stone”
},
“datePublished”: “2018-03-10”,
“description”: “This coffee cake is awesome and perfect for parties.”,
“prepTime”: “PT20M”
}
</script>
※引用:Google検索セントラル
それでは、json-ldを使ってschema.orgで構造化データを記述した場合の例をご紹介します。
まず、「<script type=”application/ld+json”>」の部分で、この構造化データはjson-ldのフォーマットで記述することを指定します。
次に「”@context”: “https://schema.org/”,」の部分で、意味付けをする規格がschema.org/であることを提示します。
それ以降の@type~の部分から、何について書かれているコンテンツなのかを意味付けしています。
上の例では、下記のような内容で意味を付与しています。
- 「”@type”: “Recipe”,」・・・料理について書かれている
- 「”name”: “Party Coffee Cake”,」・・・料理名
- 「”author”:」・・・この記事を書いた人
- 「”@type”: “Person”,」「”name”: “Mary Stone”」・・・人名
ちなみに、コードを手打ちすることもできますが、Google公式で「構造化データ マークアップ支援ツール」を使用する方がより簡単です。
自分のWebサイトのHTMLやURLを貼り付ければ、構造化マークアップをした上で貼り付け用のHTMLを自動生成してくれます。
json-ldを活用した際のSEO効果とは?
json-ldを使って構造化マークアップをすることによって、一定のSEO効果が期待できます。
構造化マークアップは、文字や文章に意味を付与することでコンテンツの内容を検索エンジンに正確かつ詳細に伝えることができるので、SEO上で正当な評価を得やすいです。
また、パンくずリスト・FAQ・料理の材料や調理時間などを構造化マークアップすることで、検索結果にリッチリザルトが表示されたりすることもあります。
Webサイトが上位表示された状態でリッチリザルトが表示されると、検索結果ページで通常より大きなスペースで表示されて目立つので、クリック率が向上する可能性があります。
総じて、ユーザーの行動に好影響を与えてくれるというSEO上の大きなメリットがあるので、json-ldで構造化データをしっかり入れていくことがおすすめなのです。
まとめ
今回は、構造化データを構成する要素の「json-ld」についてご紹介しました。
json-ldとは構造化データを用いる際のフォーマットのことで、他のフォーマットと合わせて「シンタックス」と呼ばれています。
構造化マークアップをする際は、json-ldだけではなく、言葉・文章などに意味を付与する「ボキャブラリー」という規格もセットで必要です。
シンタックスは「json-ld」、ボキャブラリーは「schema.org」がそれぞれGoogleに推奨されているので、基本的にはこの2つで構造化データを行うのがおすすめです。
構造化データで意味付けをしていくことで、検索エンジンに評価されやすくなり、検索結果にリッチリザルトが表示されるなど、SEO対策で大きな利点があります。
json-ldで構造化データを付与することはあまり難しくないので、ぜひチャレンジしてみてください。
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