構造化データのエラーとは?解析不能な場合の対処法やチェックツールを紹介
自社サイトの問題点を洗い出してくれる便利ツールですが、「解析できない構造化データがある」と表示されてどうしたらよいかわからない、と悩む初心者も少なくありません。
この記事では、構造化データのエラーが出て困っている人のために、構造化データエラーの種類や対処法を解説します。
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解析不能な構造化データとは
近年、Googleの検索結果上位に、画像やレビューつきの思わずクリックしたくなる表示「リッチリザルト」を見かけるようになりました。リッチリザルトとして表示させるためには、サイト内に構造化データを用意する必要があります。
構造化データとは、検索エンジン側がサイトの内容を理解しやすくするためのデータ形式です。例として「ハンバーグ」と検索した際、このデータ形式に従っているレシピや店舗の情報が写真つきで表示され、通常の検索結果とは少し異なったリッチな表示になります。
せっかく構造化データを作っても、解析不能な場合は検索エンジンに正しくサイトの内容を伝えられないため、集客チャンスを逃してしまうのです。
<Googleが認識する構造化データの例>
- パンくずリスト
- カルーセル
- Book
- よくある質問
- レビュー
- Q&A
- レシピ
- ポッドキャスト
- ローカルビジネス
解析不能な構造化データの多くは、HTMLのマークアップのミスにあります。
正しい構造化マークアップされていれば、検索でも良い結果に繋がるため、早めの発見と修正をしたいものです。Googleサーチコンソールは、構造化エラーを発見・修正するために役立ちます。
構造化データのエラーを確認する方法
構造化データに対するエラー表示があった場合は、Googleサーチコンソールからメールでエラー通知が届きます。また、Googleサーチコンソール画面の「拡張」→「解析不能な構造化データ」をクリックしてもエラーチェックが可能です。
コンソール画面で赤く色づけされた箇所が、構造化データのエラーに該当する箇所となります。マークアップの間違いを修正してください。
Googleにおけるエラーのタイプ
Google Search Consoleヘルプによると、エラーの種類には、以下のものがあります。
エラータイプ | 説明 |
---|---|
無効な JSON ドキュメントです | JSON(JavaScript Object Notification=JavaScriptを扱うための構文) にエラーがある。 |
値の型が正しくありません | 値の記述にエラーがある。 本来であれば数値を入れるはずの場所に文字列が入っている。 |
解析エラー: 「:」がありません | フィールドと値の間に「:」記号がない。 (例)color: #ff0000; の「:」がない |
解析エラー: 「,」または「}」がありません | 記述に「‚」または「}」がない。 |
解析エラー: 「}」またはオブジェクト メンバー名がありません | (例)「}」の後ろに不要な「‚」がある (例)「“」と間違えて「’」を使っている |
解析エラー: 配列の宣言に「,」または「]」がありません | 記述に「,」または「]」がない。 |
トークンの長さを解析できません | 何かの理由で、サイト所有者を示すトークンの値が読み取れない。 |
無効な数値です | プロパティの数値を入れる部分に、数値ではないものが入力されている。 |
文字列中に空のエスケープ シーケンスがあります | 文字列として「¥」や「<>」を使った場合に、HTMLと間違えられて起こるエラー。 |
文字列中に無効なエスケープ シーケンスがあります | 文字列として「¥」や「<>」を使った場合に、HTMLと間違えられて起こるエラー。 |
Unicode 文字が切り詰められています | Unicodeの「サロゲートペア」と呼ばれる文字を使用する際の記述が間違っている。 |
無効な Unicode 文字です | Unicodeの「サロゲートペア」と呼ばれる文字を使用する際の記述が間違っており、\uトークンがない状態。 |
無効な Unicode エスケープ シーケンス: 4 桁必要です | Unicodeのエスケープ形式(例:あ=\u3042)が間違っており、4桁がない。 |
無効な Unicode エスケープ シーケンス: 16 進数が必要です | Unicodeのエスケープ形式が間違っており、16 進数が指定されていない。 |
一意のプロパティが重複しています | 構造化データオブジェクトの属性に、同じ項目が指定されている。 |
最上位の要素が無効です | JSON-LD の最上位の項目が無効になっている。 |
存在しない項目を参照しています | itemref 属性が存在しない識別子を参照しているか、識別子が間違っている。 |
参考:Search Console「解析できない構造化データのレポート」
エラータイプの文字列だけ見ると初心者は「何を言っているのかわからない」と不安になりがちですが、エラー文はどの部分が間違っているかを示しています。落ち着いて構文を確認してみましょう。
エラーが発生した時はリッチリザルトテストが有効
Google Search Consoleでエラーが検出されても、初心者にとっては「たくさん出てきてどこから対応したらよいのかわからない」と混乱しがちです。まずは、リッチリザルトテストを実施しましょう。
「そもそもリッチリザルトって何?」と疑問を持つ人も多いと思うので、この章ではリッチリザルトの定義から、テストツールの活用方法までを解説します。
リッチリザルトテストとは
リッチリザルトとは、通常のGoogle検索で表示される青色リンクよりもさらに高機能な検索結果です。レシピや製品を検索すると、検索結果に料理画像や通販サイトの商品カルーセル、商品レビュー等が一緒に上位表示されることがあります。これがリッチリザルトです。
通常の青色リンクよりも目を引く分、クリックされやすくなります。
しかし、自社サイトのページがリッチリザルトとして表示されるには条件があります。Googleの指定するマークアップ方法で、正しく構造化データになっていなければなりません。
リッチリザルトテストは、「指定のページ内で構造化データが正しく記述されているか」「リッチリザルトが表示できるか」「構造化データの記述にエラーがあれば、どのようなエラーなのか」などをチェックできます。
リッチリザルトテストツールの使い方
リッチリザルトテストツールはGoogleが無料提供しており、会員登録も不要です。
使い方は簡単で、チェックしたいページのURLまたは、HTMLコードを貼り付けて「URLをテスト」「コードをテスト」ボタンをクリックするだけです。
テストしたページ内に構造化データがあり、リッチリザルトの生成が可能であれば「このページはリッチリザルトの対象です」と表示されます。
構造化データが検出されれば、Google SearchConsoleのメニューの「拡張」部分にその構造化データのタイプ(例:パンくずリスト、イベント等)が追加され、詳細が確認可能です。
クリックすると、それぞれのエラーの有無がレポートとして表示されます。前述の「Googleにおけるエラーのタイプ」の一覧を見ながら、エラー箇所を修正してください。
まとめ
Google検索で自社サイトが正しく表示されるかチェックするためには、「Google Search Console」の活用が有効です。「構造化データのエラー」が表示された場合は、エラーのタイプごとに該当するマークアップ部分を修正しましょう。
構造化データについてのエラーが検出されると、最初はなかなか原因がわからず戸惑うかもしれません。しかし、修正によってリッチリザルトとして認識されれば、検索結果でよりクリックしやすい場所に表示されるチャンスに繋がります。エラーごとに正しく対処し、検索結果上位・クリック率アップを狙いましょう。
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