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店舗集客の方法|オフライン・オンラインの選び方や成功事例も紹介

店舗集客の方法|オフライン・オンラインの選び方や成功事例も紹介

ECやネットショッピングが盛り上がりを見せるなか、リアル店舗での集客に困っている人も多いのではないでしょうか。

特に小売店などでは、新型コロナウイルスの影響もあり、苦戦を強いられている店舗も多いでしょう。

そこで今回は、店舗集客に使えるアイデアを紹介。

オフライン・オンライン両面のアイデアを掲載しているので、自店の特徴や目的に合った施策を考えながら読み進めてみてください。


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店舗集客とは

店舗集客とは、実店舗への来店数を増やすための施策のことを言います。

店舗集客は1回で完結するものではなく、継続して行う必要があります。

新規顧客を獲得したのち、リピーターになってもらい、自社ブランディングを行うことがワンセットであるため、短期的には行えるものではありません。

新規顧客を獲得しながら、獲得した新規顧客をリピーターに育て、良い口コミや評判で自社ブランドの価値を高める、この3つを満たすことで店舗集客は成功したと言えるのです。

昨今では、スマートフォンの所有率が7割に及ぶという調査結果がでていることもあり、実店舗への集客とはいえ、オンライン集客も主流になりつつあります。

オフラインでの店舗集客方法

オフラインでの店舗集客方法には下記のようなものがあります。

  • 折り込みチラシ
  • ポスティング
  • DM
  • 街頭配布
  • 看板
  • イベント

通常の生活でもよく見かける手法ですが、これらにどういった特徴があるのか、見て行きましょう。

折り込みチラシ

折り込みチラシとは、新聞に折り込まれるチラシのこと。

折り込みチラシには下記のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • 店舗近隣の住民にアプローチしやすい
  • ネットの利用率が低いシニア層に効果が期待できる
  • 新聞社からのチェックが入るので、信用度が高い
  • 新聞を購読していない世帯にはアプローチできない

店舗近隣の住民にアプローチしたい場合は、折り込みチラシは有効な手段です。

若年層よりもネットの利用率が低いシニア層が多い地域では高い効果が期待できるでしょう。

また、折り込みチラシは新聞に折り込まれるため、不適切な表現がないか、などを新聞社からチェックされます。

チェックを通過したチラシのみが折り込まれるので、信用度が高いという特徴を持ちます。

効果的な活用をするのであれば、毎週決まった日にチラシを出す、もしくはセールを行う当日の朝刊に折り込むようにしましょう。

チラシを通して店舗のお得な日を覚えてもらうことができれば、「あのお店は○曜日にセールを行っているから」という理由で来店を促すことができます。

ポスティング

ポスティングとは、ポストに直接チラシやハガキを配布して認知向上や集客を狙う方法です。

ポスティングも折り込みチラシ同様、店舗近隣の住民へのアプローチに有効な手法と言えます。

ポスティングには下記のような特徴があります。

メリット デメリット
  • 配布エリアや建物を選べる
  • 低コストで集客できる
  • ポストから取り出す必要があるため、視認性が高い
  • 店舗近隣の住民にアプローチできる
  • ポスティング禁止の物件や地域が増えている
  • 配布する枚数が増えるほど完了するまでに時間がかかる
  • ターゲティングに失敗すると思ったような効果を得られない

ポストに投函されたチラシやハガキを取り出す必要があり、その際に見てもらえる可能性が高いのがポスティングのメリットです。

ターゲットの興味を引くような内容になっていれば、読み込んでもらえ、来店につながる可能性も高いでしょう。

そのため、ターゲットの目を引くためにもデザインや文言を工夫する必要があります。

デメリットとしては、「過剰なポスティングで重要な書類を見落とした」など、住民からクレームが来ることが考えられます。

また、エリアに住むターゲットの調査をしないまま、やみくもに配っても効果は得られません。

DM(ダイレクトメッセージ)

DM(ダイレクトメッセージ)は一度でも来店したことがある人で、かつメンバーズカードなどを作成してくれた、住所が把握できている顧客に、セールのお知らせやサンプルを郵送もしくは配達で届ける手法です。

住所が分かっていないとDMはできないので、リピーター獲得向きの手法と言えます。

高価な商品や定期的に購入が必要な商品を取り扱う店舗と相性が良いでしょう。

下記にDMのメリット・デメリットをまとめました。

メリット デメリット
  • 閲覧率と反応率ともに高い
  • QRコードを利用すれば、効果測定も可能
  • ネットを活用しないシニア層にも効果的
  • 時間とコストがかかる
  • 住所の情報が古いと届かない

DMはポスティングと違い、宛名が書いています。

「あなたに宛てたもの」であることから、閲覧率もポスティングより高い傾向にあります。

また、住所情報を渡しているということは、ブランドに対する信頼度や愛着度がある程度高い状態であると予想可能。

DMでセールや新サービスのお知らせ、誕生日プレゼントとしてクーポンを送付すれば、高確率で来店を促せるでしょう。

街頭配布

ティッシュやうちわ、試供品などを街中で配布して認知拡大、新規顧客の獲得を目指すのが街頭配布です。

特にサンプルは受け取ってもらえる可能性が高いので、サンプルが用意できる商品を扱う店舗の場合は積極的に活用していきましょう。

街頭配布は下記のような特徴を持ちます。

メリット デメリット
  • 配布するターゲットを選べる
  • 興味の有無でニーズのある客層を把握できる
  • 認知拡大を図れる
  • コストがかかる

街頭配布の場合、チラシはあまり受け取って貰えません。

受け取って貰える確率が高いのは、先に紹介したようなものになるので、必然的にコストが高くなります。

また、配布する人が自社の人間であれば良いのですが、外注した場合には「配布するターゲットを選べる」「興味の有無でセグメントができる」といったメリットの享受は難しいでしょう。

看板

街中でも目に付く看板は、店舗への誘導や新規オープンの宣伝にもなります。

興味を持った人がすぐに来店できるという特徴があるので、予約なしでも来店可能な店舗に向いています。

看板のメリット・デメリットには下記のようなものがあります。

メリット デメリット
  • 興味がある人はすぐ来店してくれる
  • お店の存在を知らせることができる
  • 一度作ればずっと使える
  • デジタルサイネージの場合は、ターゲット層によって表示時間や内容を変更できる
  • 繁華街などでは他の看板に埋もれてしまう
  • 情報量が限定的

看板はデザイン性が大切です。

特に繁華街などでは、多くの看板が目に付くため、他の店舗の看板よりも自店舗の看板を目立たせる必要があります。

反対に興味を持ってくれた人がすぐに来店してくれる点や維持コストがやすい点は他にないメリットと言えます。

イベント

体験会などのイベントを開くことで、集客効果はもちろん、顧客とのコミュニケーションを図る機会の創出ができます。

そのため、コミュニケーションを取りづらいドラッグストアやスーパーなどで活用すべき手法だと言えます。

メリット デメリット
  • 顧客とコミュニケーションが取れる
  • イベント内容によってはリスト取りも可能
  • マンネリ化しやすい
  • 準備に時間がかかる

イベントは店舗内で行う場合と、店舗外で行う場合が想定されます。

店舗内で行う場合は、通行人が気付きにくい側面があります。

そのため、開催前には入念な告知が必要です。対して店舗外の場合は、通行人に気付かれやすく、新規顧客獲得も狙えるでしょう。

イベントは定期的に行いたいところですが、毎回同じ内容だと魅力に感じてもらえなくなるため、他店とのコラボやスタンプラリーを行うなどの工夫が必要です。

オンラインでの店舗集客方法

オンラインでの店舗集客方法には以下のような手法が考えられます。

オンラインの場合、選択する手法によっては完全無料で集客を行えます。

HP、ブログ

自社HPやスタッフブログを開設しておくと、24時間Web上で営業を行ってくれます。

SEO(検索エンジン最適化)対策を行い、検索結果で上位表示されれば長期的な集客が望めるでしょう。

以下にHPやブログで集客を行うメリット・デメリットを記載します。

メリット デメリット
  • 上位表示されれば安定的な集客が望める
  • 自店舗でのSEO対策は無料でできる
  • 拡散を狙える
  • SEO対策の知識が必要
  • コンテンツを作成し続ける必要がある
  • 上位表示は難しい傾向にある

たとえば「新宿 美容室」の検索結果で自店舗が1番目に表示された場合、多くの人の目に留まることになります。

自店舗の存在を認識していなかった人にも、その存在を周知できるでしょう。

ただし、競合が多い場合の上位表示は至難の業です。

また、一度上位表示されたからといって更新をサボるとどんどん順が下がることが予想されます。

HPやブログから集客を行う場合は、常に最新情報をアップし続ける面倒さがあることを覚えておきましょう。

自社アプリ

アプリにはさまざまな機能があり、上手に活用できれば比較的容易にリピーターを獲得できます。

代表例としてプッシュ通知があります。

プッシュ通知はセールやクーポン配布のお知らせはもちろん、最終ログイン日から○日経過したら通知を行う、顧客の誕生日にクーポンを配布するといった活用も可能です。

自社アプリのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 顧客ロイヤリティの向上を狙える
  • 来店を促しやすい
  • 顧客に合わせた対策が可能
  • 確度の高い顧客を獲得できる
  • 開発コスト・維持費がかかる
  • 操作性が悪い、分かりにくいなどはブランドイメージの低下につながる

アプリは一度でも来店したことがあり、店舗のことが気にいっている、もしくは興味があるという人がダウンロードします。

そのため、確度の高い顧客の獲得を可能にします。

豊富にある機能を利用すればリピーターの創出も難しくありませんが、開発や維持にコストがかかります。

また、操作しづらい、見たい情報に行き着きづらいなどの良くないユーザー体験をさせてしまうとブランドイメージの低下にもつながるので注意が必要です。

デジタルチラシ

新聞に折り込まれているチラシをWeb上で見られるのがデジタルチラシです。

デジタルチラシ配信サービスを利用すれば、知名度のない店舗でも見つけてもらいやすくなります。デジタルチラシは下記のような特徴を持ちます。

メリット デメリット
  • 印刷代がかからない
  • 配布エリアが限定されない
  • データを取得できるため、PDCAを回しやすい
  • チラシの在庫を抱えなくて済む
  • 自社サイトへの誘導も可能
  • 掲載できる情報量に限りがある
  • 掲載料がかかる

デジタルチラシであれば、新聞を購読していない世帯にもアプローチ可能です。

特に忙しい主婦の場合、チラシを1枚1枚めくるより、一括で確認した方が効率的であるため、デジタルチラシの方が好まれる傾向にあります。

特売日やタイムセールの通知もできるので、スーパーやドラッグストア系の店舗におすすめの手法です。

Web広告

GoogleやYahoo!などの検索エンジンの仕組みを利用して広告を出稿。

Web上のターゲットにアプローチすることができるのがWeb広告です。

また国内に3,300万人のユーザーを抱えるInstagramや、4,500万人のユーザーがいるTwitterなどのSNSに広告を出稿するSNS広告もWeb広告に分類されます。

メリット・デメリットは下記のとおりです。

メリット デメリット
  • 確度の高い顧客を獲得できる
  • 即効性に期待が持てる
  • コストがかかる
  • キーワードの選定を間違うとターゲットに届かない
  • Webマーケティングの知識が必要

Web広告では確度の高い顧客の獲得を可能にします。

なぜなら顧客は顕在・潜在問わず何かしらの悩みを抱えており、解決したいと思っているからです。

その悩みに自店舗のサービスが合致すれば、すぐにでも来店してくれるでしょう。

ただし、Web広告は費用がかかります。

特に検索エンジンの仕組みを利用して広告を出稿する、リスティング広告の場合はコストがかかります。

そのため、ある程度の資金を確保できる店舗にしか向かない手法です。

Web広告についてはこちらもチェック

内部リンクSNS広告とは?運用するメリットや主な種類も紹介

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索結果上に表示される店舗情報を管理できるシステムです。

無料で利用できるので、業種問わず登録しておくのがおすすめです。

メリット・デメリットは下記のとおりです。

メリット デメリット
  • 無料で利用できる
  • HPやブログよりも目に付きやすい
  • お店の雰囲気や情報がわかるので来店を促しやすい
  • MEO(マップエンジン最適化)の知識が必要
  • ネガティブな口コミを書かれる可能性がある

先にも触れていますが、今やスマホユーザーは国民の7割にも及びます。

来店先に悩んでいるユーザーはスマホで「Google検索」を行う場合が多く、その検索結果に表示されれば集客に繋がります。

HPやブログよりも、上の位置に店舗名や電話番号、住所などの「基本情報」が表示されるので、視認性が高いのも特徴です。

ただし、MEOで上位表示させる必要があり、多少なりともMEOについての知識が求められます。

Googleビジネスプロフィールについてはこちらもチェック

内部リンク:Googleビジネスプロフィールとは?登録方法や利用するメリット・デメリットも徹底解説

SNS

FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどのSNSで集客することも可能です。

SNSも無料で利用できるので、業種問わず活用しましょう。

各SNSで特徴やユーザー層が異なるので、事前に把握しておきましょう。

SNS名 メインユーザー メリット デメリット
Facebook 30~40代
  • 最大6万文字書ける
  • 実名登録で炎上しにくい
  • ある程度フォロワーがいないと見られない
  • 継続的な投稿が必要
  • 若年層には届きにくい
Twitter 10~20代
  • 情報の鮮度を保てる
  • 拡散性が高い
  • フォローされやすく、外されにくい
  • 140文字内に収める必要がある
  • 投稿が流れやすい
  • 同じ内容の宣伝を続けてしまうと嫌煙される
Instagram 10~20代

※40~50代も増えている

  • 写真映えする業種と相性が良い(ファッション、カフェなど)
  • 潜在顧客へのリーチが期待できる
  • 拡散性が低い
  • ユーザーが多い分、競合も多いので投稿が見つかりにくい
  • 投稿を作りこむ必要がある
YouTube 10~40代
  • 幅広い年齢層をカバーできる
  • 検索エンジンに強い
  • 効果が出るまでに時間がかかる
  • 動画編集やサムネイル作成のスキルが必要
  • アンチコメントが付きやすい

ターゲットの年齢層によって、SNSの使い分けを行うと良いでしょう。

最適な店舗集客方法を選ぶポイント

最適な方法を選ぶには、下記のようなポイントを抑えておきましょう。

  • 商圏範囲を決める
  • ターゲットを明確にする
  • 分析・改善を行う

販売している商品・サービスやターゲットの年齢層によって、最適な集客方法は異なります。

また、一度でも集客を行った場合は、上手くいった・いかなかった関係なく、振り返りを行い、次回につなげるようにしましょう。

商圏範囲を把握する

商圏とは「見込み客の生活範囲」を意味します。

商圏は店舗が取り扱う商品やサービスによって異なります。

たとえば食品や生活雑貨などであれば、自宅から遠く離れたスーパーに出向くことはあまりないでしょう。

一方で家具や雑貨などの場合は、一駅二駅離れていようとも足を運ぶ人は多くいます。

そのためまずは、店舗の商品に対しての商圏範囲を把握する必要があります。

商圏が狭い場合はオフラインでは折り込みチラシやポスティング、イベントなどが集客方法として考えられます。

オンラインでの場合は、商圏が関係してくることはないので、集客方法を絞る必要はありません。

ターゲットを明確にする

次にターゲットを明確にしていきましょう。

ターゲットを絞ることで、たとえばSNSの種類が限られてきます。

若年層がターゲットの場合はチラシやポスティングも候補から外れ、オンラインでの集客方法に力を入れるべきであることが分かります。

ただし、購買の決定権を持っている人を無視してはいけません。

特に10代であれば、決定権は親にあるでしょう。

その場合、親世代にアピールする必要があるため、集客手段も変わってきます。

分析・改善を行う

商圏の把握、ターゲット層の明確化をして選んだ手法にもかかわらず、集客がうまくいかないこともあります。

その場合は上手くいかなかった原因を分析して、改善策を練りましょう。

紹介したとおり、集客方法は数多くあり、「これであれば成功する」という近道はありません。

まずは試す。それから分析・改善を行い、精度を上げていきましょう。

【業種別】店舗集客の成功事例

  • 飲食店

カリフォルニア州のカップケーキ屋さんはFacebook広告を上手く活用し、地元の人たちの来店数を25%増加させた。

  • 美容院

東京町田にある美容室ではブログに髪についての疑問解決やビフォーアフターを載せた施術例を掲載。独立3ヵ月で月商100万円を達成。

  • 小売店

自社アプリを制作した大型釣具店では、実店舗とECサイトを繋ぎ、売り上げを2.5倍に増加。

  • レジャー施設

池袋にある水族館では、インスタ映えを意識して動物の展示方法を工夫。メディアにも多数取り上げられ、来場者数アップに成功。

  • 宿泊・観光施設

岡山県にある宿泊施設では閉館の危機を乗り越えるため、Twitterで「コスプレイベント」を告知。5万7千ものリツイートを獲得し、閉館を免れた。

まとめ

店舗集客は数多くあり、はじめから最適な方法に行き着くとは限りません。

コストがかかる方法も多いですが、まずは分析を行ったうえで、見込みのある集客方法を試してみましょう。

集客方法は1つに絞る必要はありません。

たとえばチラシとSNSを運用するなど併用することでその効果を加速させることも可能。

自店舗の特徴と集客方法の特徴を照らし合わせて最適な集客方法を見極めましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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