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CPとは?広告やマーケティングで使われる意味と類義語を解説!

CPとは?広告やマーケティングで使われる意味と類義語を解説!

CPはさまざまな業界で用いられている略語です。馴染みのある方も、何のことかさっぱりわからない方もいらっしゃるでしょう。

広告・マーケティング業界において「CP」は、非常に重要な言葉です。類義語と合わせて網羅的に理解していく必要があります。

そこで今回は、「CPとは」「広告・マーケティング業界で使われる類義語」について解説していきます。

CPとは?広告やマーケティング業界で使われる用語まとめ

「CP」はさまざまな業界で使用されているため、業界ごとに使い方が異なります。今回は、主に広告・マーケティング業界が使用している「CP」について、解説していきます。

コストパフォーマンス(Cost Performance)

コストパフォーマンスとは、自社が投下した費用に対して、どれくらいの働きをしてくれたかを表す言葉です。日本語にすると、「費用対効果」と呼ばれるもので、省略して「コスパ」と呼ぶこともあります。

WEB業界に置き換えれば、自社が投下した広告宣伝費用などに対し、どれくらいの見込み客が確保できたか、または収益を上げたかを計るために使われます。

コストパフォーマンスが高い(良い)とは、自社が投下した広告宣伝費に対して、期待以上の効果を得られた状態を指します。例えば、少ない広告宣伝費で、多くの見込み客・収益を上げたときや、かかった費用は大きいものの、それ以上の収益を上げた場合などに使用されます。

一方で、コストパフォーマンスが低い(悪い)とは、自社が投下した費用に対して、結果が見合っていないときに使用されます。例えば、バナー広告などを外注した際の費用に対して、サービスや完成度が低い場合を指し、投下した広告宣伝費に対して見込み客や収益の伸びが甘かった場合に使用されます。

キャンペーン(Campaign)

キャンペーンとは、広告宣伝や販売促進を目的として、切り口や期間を設定した上で行う広告宣伝活動・販売促進活動のことです。また、広告を管理するための単位として「キャンペーン」を使用する場合もあります。

広告・マーケティング業界がキャンペーンを打ち出す時は、これまで以上に多くのデータや収益が見込まれるため、実施状況を適切に把握する必要があります。

例えば、年間を通して行うキャンペーンと年末商戦に向けた期間限定のキャンペーンで分けたり、店頭の販売促進キャンペーンには地域のターゲティングを設定し、通販の販売促進キャンペーンには地域のターゲティングを設定しないといったかたちで使い分けたりして使います。

チーフプロデューサー(Chief Producer)

チーフプロデューサーとは、各部門の人材や業務を統括する役職です。

広告・マーケティング業界に限らず、テレビや映画などの番組制作会社や音楽業界、出版業界でも使われています。

予算調達から管理、企画・提案、人材配置等、さまざまな業務に携わり、制作全体を統括します。チーフプロデューサーの下には、ディレクターやプランナー、ライター、カメラマンなどのクリエイターが配置されています。

クリエイティブプロデューサー(Creative producer)

クリエイティブプロデューサーとは、主にクリエイティブ (広告などの制作物) 面からプロジェクトの事業戦略や組織戦力などを策定する役職です。

広告・マーケティング業界におけるクリエイティブプロデューサーは、制作スキルに限らずマーケティングや経営スキルが必要です。なぜなら、クライアントのヒアリングをもとに企画を提案し、予算調達や人材配置をするなど、マーケティングから経営的分野まで、あらゆる業務スキルが求められるからです。

コンテンツプロバイダー(Contents Provider)

コンテンツプロバイダーは、一般的にはインターネットの接続を行う業者を指します。現在はサービスが多様化しており、インターネット接続サービスや検索サービス、ECサイトの構築などのデジタルコンテンツも提供しています。

また、映像などのコンテンツを制作し、プロバイダーに提供している業者もコンテンツプロバイダーと呼んでいます。

従来は、インターネット接続サービスをメイン事業として取り扱っていましたが、競争の激化やインターネット技術の高度化によって、業態は多様化しています。

広告やマーケティングで使われる「CP」の類義語とは?

ここからは、広告・マーケティング業界で使われる「CP」の類義語について解説していきます。広告・マーケティング業界のなかでは、避けては通れない言葉ばかりです。

「CPC」や「CPA」などの「CP」から始まる用語の多くは、「Cost Per〜」の略語になります。これは、「かけた費用でどれくらいの成果を得たか」を表します。

また、「CP」から始まる用語を考えるにあたって、必ず関わってくるのが「COST(コスト)」です。コストは費用、時間、肉体、頭脳、精神などさまざまな要素に分解できます。

しかし、今回説明するCOSTは、主に「費用のCOST」にフォーカスして説明していきます。

費用のCOSTとは、費用のほか生産費、原価などを意味します。ランニングコスト(維持にかかる費用)やアイドルコスト(止まっているときにかかる費用)、イニシャルコスト(初期費用)などさまざまな使い方があります。

以下では、費用的な観点で各項目について説明していきます。

CPC(Cost Per Click)

CPC=COST/CT

そもそも「CT(Click Through)」とはクリック数を指します。自社の広告やコンテンツがクリックされた回数のことです。CPCとは「クリック単価」と呼ばれています。

つまり、CPCは、クリック1回でどれくらいの費用が発生するかを表す指標です。

CPCが高い時は、コストパフォーマンスが悪くなっている状態です。その原因は、検索ボリュームが大きい分野を狙っている、競合性が高いといった理由が挙げられます。キーワードプランナーやキーワードマップなどのツールを利用して平均クリック単価を調査するなどして、CPCを見直していきましょう。

CPCを低く抑え、効果を最大化させるには、以下のような対策を行うことができます。

  • 競合が出稿しているかチェックする
  • 出稿している競合の分析をする
  • ユーザーニーズを把握する
  • キーワード選定などの対策を行う

キーワードの選定は、キーワードプランナーでチェックすることで、再設定できます。

CPA(Cost Per Action/Cost Per Acquisition)

CPA=COST/CV

CPAは、「コンバージョン(CV)単価」や「顧客獲得単価」と呼ばれ、成果一件あたりの広告費用を表します。

コンバージョン(CV)とは、広告主が求めているアクション(購買や会員登録、資料請求など)を、ユーザーが行った時の状態を指します。

例えば、広告主の目標が、「商品の購入」だとします。その場合、コンバージョンに当たるのは、サイトを訪れたユーザーが、商品を購入することです。

とはいえ、CPAを低くして顧客を獲得すると、顧客の幅が狭まります。なぜなら、広告宣伝にかけるコストを下げると、主にその商品に対して興味を持っているユーザーにのみという限られたユーザーにしか広告が届かないからです。言い換えれば、多くのユーザーに広告を打ち出したいのであれば、それだけ多くの広告宣伝費をかけなければならないのです。

CPAを改善するには、「どの層に広告を打ち出すのか」をじっくり検討する必要があります。広告を打ち出したい層に対して、的確に費用を投下することで、CPAを改善することができるのです。

CPM(Cost Per Mile)

CPM=COST/表示回数×1000

WEB広告を1000回表示させるのにかかる広告宣伝費を、CPM(インプレッション単価)と言います。

CPMの広告宣伝費は、表示回数によって決まります。ユーザーが商品を購入するなどの具体的なアクションがあっても、追加費用がかからないことから、課金額をコントロールしやすいメリットがあります。

CPMが低いということは、魅力的な広告を打ち出せていない可能性があります。CPMが発生する基準は、企業によってさまざまですが、よりユーザーの目に留まりやすい広告を作ることで、CPMは改善されていきます。

CPF(Cost Per Follow)

CPF=COST/新規フォロワー数

CPFは、「ファン(フォロワー)獲得単価」と呼ばれ、投下した費用でどれくらいのフォロワーを獲得できたかを意味します。「F」の部分は媒体によって呼び名が変化し、Twitterであれば「follow」、LINEであれば「friend」、Facebookであれば「Fun」となります。

CPFが低い場合は、コンテンツを改善することが重要です。プロフィールや発信内容などを届けたい層に向けて最適化することで、改善されます。

CPR(Cost Per Response)

CPR=COST/RESPONSE

CPRは、ユーザーからのレスポンス(返答・返事)を一件もらうのに、どれくらいの費用がかかったかを表します。レスポンスの定義はメディアによって異なり、「お問い合わせ」や「購入」など多岐に渡ります。

CPRを改善するには、LP(ランディングページ)の改善や、商品・サービスの改善が求められます。また、CPRを改善するには、CVR(コンバージョン率)やCTR(クリック率)を改善することで、良くなることも多いです。

CPO(Cost Per Order)

CPO=COST/ORDER

CPOとは、一件の成約を獲得するのに、広告や営業などの販売活動にどれくらいお金を払っているかを表します。

似た言葉でCPAがありますが、これはコンバージョンするのにどれくらいの費用がかかっているかを表しています。コンバージョンには、成約のほか、資料請求や申し込みも含まれています。一方、CPOは、成約のみカウントされるため、より純度の高い指標ということになります。

CPOが低い場合は、既存顧客を増やしていく施策を打ち出したり、一人あたりの単価を大きくしたりすることで、改善されていきます。

CPE(Cost Per Engagement)

CPE=COST/ENGAGEMENT

CPEは、一度のエンゲージメント(反応)あたりに、どれくらいの費用を投下したか把握できます。エンゲージメントは、媒体によって定義が異なります。例えばTwitterであれば、「いいね」や「リツイート」などです。

その他の広告より成果地点が深く、取り扱う広告会社が少ないのが特徴です。前例も少ないため、Twitter等のCPE広告を活用しながら改善していくことが求められます。

CPD(Cost Per Day)

CPD=COST/掲載期間

CPDは、1日あたりの広告費用を把握できます。「経過日数課金型広告」とも呼ばれています。

主にYouTubeの純広告などで、用いられています。

CPDを改善するには、より視聴される広告や、スキップされない広告を作らなければなりません。

CPD(Cost Per Duration)

CPD=COST/掲載期間

広告を一定期間掲載するために、必要な広告費用を知ることができます。「期間保証型広告」とも呼ばれています。

CPAやCPCは、一件あたりの単価で価格設定されますが、CPDは期間で料金を決定しています。テキストやバナー広告、アフィリエイト広告などが代表例です。

CPDを改善するには、魅力的な広告を作成し、見られる・読まれる形にしなければなりません。

CPI(Cost Per Install)

CPI=COST/INSTALL

CPIは、インストール一件あたりにかかったコストを表す指標です。インストールは「お問い合わせ」を意味するケースもあります。

CPIを改善するには、テキストやバナー広告の内容を魅力的にするほか、スマホアプリならApp StoreやGoogle Playなどのダウンロードサイトにおける商品・サービスページの最適化などが求められます。

CPV(Cost Per View)

CPV=COST/VIEW

CPVは、広告視聴一回あたりにかかるコストを表しています。VIEWとは「視聴」されることを意味するため、動画広告でこの指標が活用されています。

代表的な例として、youtubeの動画広告が挙げられます。媒体によって、「最後まで視聴されたとき」「決められた秒数が経過したとき」などのように、コストが発生するタイミングが異なります。

CPVを改善するには、紹介したい商品にあった広告媒体を選択することや、訴求力のあるコンテンツを作成することなどが挙げられます。

まとめ

今回は「CPとは」「広告・マーケティング業界で使われるCPの類義語」について、解説していきました。

広告・マーケティング業界で活躍するためには、どれも欠かせない用語です。実際に現場で活用しながら、知識の定着を図りましょう。

プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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