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デザインの構成要素とは?6つの基本要素と4つの原則をわかりやすく解説

デザインの構成要素とは?6つの基本要素と4つの原則をわかりやすく解説
優れたデザインには、見た人の心を動かす力があります。

デザインといわれると感覚的な印象を受け、よいデザインを生み出すためには才能が必要だと思われてしまいがちです。

しかし、デザインには複数の要素があり、理解を深めることで誰でも狙った効果を出せるようになります。この記事では、デザインの要素や原則などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

デザインを構成する6つの基本要素

デザインを構成する要素には、主に以下の6つが挙げられます。

  • Line(線)
  • Color(色)
  • Shape(形状)
  • Texture(質感)
  • Space(空間)
  • Typography(タイポグラフィ)

1. Line(線)

Line(線)は、デザインにおける基本的な要素です。線とは、「任意にある2つの点をつないだもの」と定義できます。線には、「長さ」「太さ」「方向」だけでなく、「直線」「曲線」「波線」など形状はさまざまです。「太さ」も無数にあるため、線だけでも組み合わせによってさまざまなデザインができます。

また線は、デザインの分割や協調、デザインとデザインをつなげるなど使用範囲が幅広い要素です。さらに、斜めの線で動き・横の線で落ち着きを印象付ける、など効果をプラスする力もあります。

2. Color(色)

Color(色)は、見る人の印象を変える重要な要素です。以下の三属性を理解して使用することで、イメージをコントロールできます。

【色の三属性】

  • 色相:「赤」「青」などの色の性質。
  • 彩度:色の純度や明瞭さ。色の鮮やかさに影響します。
  • 明度:色の明暗。色の重厚さに影響します。

上記の三属性の組み合わせによって、幅広いバリエーションを生み出すことが可能です。例えば、「誠実さ・信頼性」を強調したいのであれば彩度の低い青「安らぎや癒し、平和」を印象付けたいなら明度の高い緑というようにです。そのため色は、企業のブランドイメージを伝えるコーポレートカラーとして活用されることもあります。

3. Shape(形状)

Shape(形状)とは、線や色によって形成される領域のことです。形状には、大まかに以下の2種類があります。

【形状の種類】

  • 幾何学図形:三角形、四角形、円など
  • 有機的図形:花や動物など、形が整っていない自然な形状

4. Texture(質感)

Texture(質感)は、面から印象を受ける視覚的・触覚的な要素です。質感は、主に以下の2種類に分類できます。

【質感の種類】

  • 視覚的テクスチャー:視覚的に二次元で感じる
  • 触覚的テクスチャー:触れられる

また、上記に加えて、動きによって生まれる質感もあります。質感によってデザインに深みを与え、見る人に特定の感情を呼び起こさせることが可能です。

5. Space(空間)

Space(空間)は、オブジェクト(物体)の上下左右、そして後ろの領域のことです。空間には、以下のような分け方があります。

【空間の種類】

  • 二次元空間と三次元空間
  • ポジティブとネガティブ

ポジティブスペースとは興味の対象となるもので、ネガティブスペースとはその周囲のスペースのことです。例えば絵を描く際に中心となる人やものがポジティブ、その背景がネガティブだといえます。

デザインを考える際にはついついポジティブスペースに注目してしまいがちですが、効果的なデザインのためにはネガティブペースの活用が重要です。

6. Typography(タイポグラフィ)

Typography(タイポグラフィ)とは、テキスト(文字)の見た目・体裁を整える技術のことです。テキストの見た目を変えることで、デザイン性を向上させるだけでなく、読みやすさも向上させられます。

また、タイポグラフィは、Webサイトのイメージを伝えることにも役立てることが可能です。女性向けのサイトであれば柔らかい印象の文字をアカデミックなサイトであれば硬めの印象の文字を選ぶなど、Webサイト全体の雰囲気を伝えられます。

デザインを構成する4つの原則

ここでは、デザインを構成する以下の4原則について紹介します。

  • 近接
  • 整列
  • 反復
  • 対比

原則1:近接

近接とは、関係がある情報同士を近づけることです。近接では、距離感を示すために余白を活用します。上手に利用することで関連性のある情報をグループ化し、距離関係だけで視覚的に内容を理解しやすいデザインにできます。

また、距離の強弱をつけることで、情報の関連度に強弱をつけることも可能です。幅広い場面で利用できる要素ですが、関係性の低い情報同士を近づけてしまうとわかりにくいデザインになってしまうため注意しなければなりません。

原則2:整列

整列とは、要素同士をキレイに整列させ統一感を持たせることを指します。文字の整列で最もわかりやすいのは、「左揃え」「中央揃え」「右揃え」などのそろえ方です。

文字の位置をそろえることで、視線の流れがスムーズになり伝わりやすいデザインになります。例えば以下の2つを見比べると、整列させた方に見えないラインを感じ、読みやすい印象を受けるはずです。

【整列前】

      文字はそろえた方がよい

なぜならば統一感が出るからだ
   ただし、場合によっては読みにくくなることも

  テキスト メインの場合は左そろえが基本

【整列後】

文字はそろえた方がわかりやすい
なぜならば統一感が出るからだ
ただし、場合によっては読みにくくなることも
テキストメインの場合は左そろえが基本

原則3:反復

反復とは、同じ要素を繰り返すことを指します。特徴的な要素を繰り返すことで、デザインに一貫性を持たせることが可能です。

例えばWebページ制作においては、強調時は「赤い下線」、注意すべきポイントは「赤文字」などとルールを決め、同じ要素を繰り返すことで一貫性を持たせます。こうすることで見た人の混乱を避けられるほか、読みやすくなったり、コンテンツのイメージを定着させたりすることも可能です。

以下をご覧ください。反復がある方が統一性を感じるうえ、読みやすいのではないでしょうか。

【反復なし】

・近接
✧整列
▪反復
・対比

【反復あり】

  • 近接
  • 整列
  • 反復
  • 対比

原則4:対比

対比とは、要素の大きさや色などに強弱をつけることです。対比を活用することで、情報の重要性に強弱をつけられます。

【対比なし】

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デザインで重要なことを解説する勉強会を開催します
皆様ぜひともふるってご参加ください

日時は11/1です。
場所は○○○です。

【対比あり】

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皆様ぜひともふるってご参加ください

日時:11/1
場所:○○○

上記のように情報にメリハリをつけることで、読み手に伝えたいことを伝えやすくなります。

サイトデザインの方向性はどう決める?

サイトデザインの方向性を考える際には、コンセプトの確認とターゲット像のイメージが大切です。

コンセプトを確認する

デザインを考える際は、まずコンセプトを確認にすることが重要です。コンセプトとは、Webサイト全体に共通させる考え方や概念のことを指します。

コンセプトには、自社や自店舗の強み、競合との差別化などを反映させることが一般的です。例えば飲食店のWebサイトを作るにしても、アットホームな雰囲気を売りにするか、おしゃれな雰囲気を売りにするかなど、お店によってコンセプトは異なります。

ターゲット像をイメージする

サイトの軸がブレないよう、ターゲットをイメージすることもサイトデザインには欠かせません。ターゲット像はできる限り詳細に設定し、特定の人物が本当に存在するかのように作り上げることがポイントです。

【ターゲット設定の要素】

年齢
性別
家族構成
住んでいる場所(住所やマンション・戸建てなど)
職業
年収
趣味
ライフスタイル など

できる限り具体的にターゲット像をイメージすることで、特定の層に刺さりやすい魅力的なデザイン作りにつながります。

まとめ

デザインにはさまざまな要素があり、一朝一夕に身につくものではありません。最初から上手く要素を組み合わせてデザインできる人はほとんどいませんが、基本要素や原則について理解を深めることで、効果的なデザイン作りができるようになるでしょう。

また、サイトデザインを考える際は、コンセプトとターゲット層を意識し、見てもらいたい層に刺さりやすいデザインを意識することが大切です。この記事を参考にデザインの要素・原則に関する知識を深め、デザイン作りに役立てましょう。

プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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