「売れる」営業資料・提案資料の作り方|必須構成とPowerPoint手順・テンプレ付き
パワポ資料は、営業資料・提案資料・経営報告資料など、ビジネスの意思決定を左右する重要な成果物です。
ですが、「見た目のデザインにこだわって、メッセージが伝わらない資料」になってしまうこともしばしば。
こちらの記事では、説得力を最優先にした「売れる資料」の作り方を、実例を交えてご紹介していきます。
WEBマーケティングや営業企画の担当者が、自社サービスの営業資料・提案資料を自分で作り直す。そんな場面で「ページ数は増えたのに、なぜか商談が前に進まない」「決裁者の稟議で止まってしまう」という壁にぶつかった経験はないでしょうか。
営業資料・提案資料とは、商談の場で口頭の説明を補い、さらに商談後に顧客社内(とくに決裁者)へ独り歩きして購買判断を後押しする「もう一人の営業担当」です。デザインの綺麗さよりも、「相手が自分ゴト化できる課題提起」と「社内稟議を通すための根拠」が揃っているかどうかで、受注率は大きく変わります。
本記事は、PowerPointの基本操作を覚えたい初心者向けではなく、受注率・成約率に責任を持つBtoBのWEBマーケ/営業企画担当者に向けて、「売れる資料」の設計図を提示するものです。競合比較・事例・費用対効果・FAQという勝敗を分ける4ページの作り込み方から、競合記事がほとんど触れていないPowerPointの具体的な時短操作手順、Gamma・Copilot in PowerPointなどのAIツール活用、そしてGMO TECHが実際にSEO提案資料で成果を出した一次情報まで、実務でそのまま使える形でまとめました。記事末には、すぐに自己診断できる無料の営業資料チェックリストも用意しています。
営業資料・提案資料はなぜ「売れる/売れない」を分けるのか
👉 このパートをまとめると!
- 営業資料は「もう一人の営業担当」として商談後も顧客社内で独り歩きする
- 受注率が低い資料には「自分ゴト化できない」「社内稟議の情報が足りない」など3つの共通点がある
- 属人化したトークを資料に落とし込むと、組織全体の受注率の底上げにつながる
営業資料・提案資料とは、商談で口頭説明を補い、商談後は顧客社内で独り歩きして購買判断を後押しする「もう一人の営業担当」です。同じサービスを売っていても、資料の出来が受注率を左右する理由は、商談の主導権が買い手側に移った現代のBtoB購買プロセスにあります。資料がそのまま意思決定の材料として使われるからこそ、設計の良し悪しがそのまま成果に直結します。
オンライン商談で「資料」に視線が集中する
オンライン商談が当たり前になった結果、顧客の視線は営業担当者の表情やジェスチャーではなく、画面共有された資料そのものに集中するようになりました。対面であれば営業担当者の熱量や場の空気で補えていた説明不足が、オンラインでは資料の構成・図解・数値で補わなければならないということです。
たとえば、SaaS商材を扱う企業Aでは、対面前提で作られた文字びっしりのスライドをオンライン商談でそのまま画面共有したところ、相手が資料を目で追いきれず要点が伝わりませんでした。一方、1スライド1メッセージに作り替えた企業Bでは、画面共有のまま要点が頭に入り、商談中の質問の質が上がったといいます。資料は「画面の中で完結する説明ツール」として設計し直す必要があります。
提案の属人化を防ぎ、組織として標準化できる
トップ営業の頭の中にしかない勝ちパターンを、誰が説明しても再現できる形で資料に落とし込むこと。これが営業資料を整備する2つ目の価値です。属人化したトークスクリプトは、その担当者が異動・退職した瞬間に失われますが、資料という形式知に変換しておけば組織の資産として残ります。
新人営業が配属初月から一定水準のプレゼンを再現できるのは、優れた営業資料がトークの順番・伝えるべき数値・想定問答までガイドしてくれるからです。営業資料の整備は、個人のスキルアップ施策であると同時に、チーム全体の受注率を底上げするマネジメント施策でもあります。
資料は顧客社内(決裁者)で独り歩きする
商談に同席した担当者が、後日その資料を上長や決裁者に転送して社内稟議にかける。BtoBの購買では、この「資料が独り歩きするフェーズ」こそが受注を左右します。営業担当者が同席していない場でも、資料だけで稟議を通せる情報量が求められるということです。
ここで重要なのが、商談相手(担当者)と決裁者では「見たい情報」が違うという点です。担当者は業務がどう楽になるかという現場目線の課題解決を、決裁者は投資対効果(ROI)や他社比較といった経営目線の判断材料を求めます。優れた営業資料は、1つの資料の中で両者の関心に同時に答える構成になっています。
✍️ GMO TECHコンサルタントの現場視点
【結論】: 資料を作る前に「この1枚は、商談相手のさらに上の決裁者が単独で読んでも意味が通じるか?」を毎スライド自問してください。
私たちがSEO提案資料を支援する際も、最初に確認するのはデザインではなく「決裁者が同席しない稟議の場で、この資料だけで予算承認まで持っていけるか」という独り歩き耐性です。ここが弱い資料は、商談自体は盛り上がっても受注の最終局面で必ず止まります。
受注率が低い資料に共通する3つの特徴
逆に、受注につながらない営業資料・提案資料には共通点があります。自社の資料に当てはまっていないか、まずチェックしてみてください。
- 見込み顧客が「自分ゴト化」できない ── 自社の機能説明ばかりで、相手の部署・担当者が抱える具体的な課題に触れていない。「すごい機能だが、うちの何が解決するのか分からない」状態を生みます。
- 社内稟議に必要な情報が不足している ── 料金・導入実績・費用対効果・他社比較といった、決裁者が稟議を通すための判断材料が欠けている。担当者は乗り気でも、上長を説得できず失注します。
- 1スライドに情報を詰め込みすぎている ── 1枚で複数のメッセージを伝えようとして、結局どれも印象に残らない。読み手の認知負荷が高く、要点が拾えません。
cone(コーン)が運営する資料作成メディアの解説によれば、受注率が低い営業資料の典型は「見込み顧客が自分ゴト化できない内容」と「社内稟議に必要な情報が不足している」資料の2点だとされています。この2点に「情報の詰め込みすぎ」を加えた3つが、改善すべき最優先ポイントです。
まず押さえる:営業資料・提案資料・報告レポートの3タイプ別の作り分け
👉 このパートをまとめると!
- BtoBの資料は「営業資料」「提案資料」「報告レポート」の3タイプで目的・分量が異なる
- 営業資料は15〜20ページで初回商談向け、提案資料は30〜50ページでRFP/RFQ対応
- 1つのテンプレを使い回さず、商談フェーズに合わせて作り分けることが受注率を高める
BtoBで「資料」と一括りにされがちですが、実務では営業資料・提案資料・経営報告レポートの3タイプに分かれ、目的もページ数も作り方も異なります。1つのテンプレートをすべての場面で使い回すと、どの場面でも中途半端な資料になってしまうため、まずは作り分けの基準を押さえておきましょう。
営業資料(15〜20ページ/初回商談5〜10分)
営業資料は、初回商談や問い合わせ対応で自社サービスの全体像を5〜10分で伝えるための標準資料です。複数の見込み顧客に汎用的に使える「型」として整備し、相手の業種や課題に応じて一部を差し替えて使います。
構成の中心は「現状の課題提起 → 自社ソリューション(得られる3つのベネフィット)→ 導入事例2〜3社 → 料金プラン → 導入ステップ」です。ここで重要なのは、初回商談の段階では情報を盛り込みすぎないこと。詳細な技術仕様や個別見積もりは次の提案資料に回し、営業資料は「次のアポイントにつなげる」役割に集中させます。
提案資料(30〜50ページ/RFP・RFQ対応)
提案資料は、商談が進み、顧客から具体的な要望(RFP:提案依頼書、RFQ:見積依頼書)を受けた段階で作る、クライアント個別対応の資料です。汎用の営業資料とは異なり、その顧客のためだけにカスタマイズします。
含めるべき要素は、クライアント固有の現状分析、課題に対する詳細な施策、予算の試算、推進体制図、導入スケジュールなどです。30〜50ページと分量が増えるため、冒頭に1〜2ページの「サマリー(提案の要約)」を置き、忙しい決裁者が要点だけでも把握できるようにします。提案資料は受注の最終局面で稟議にかけられるため、3タイプの中で最も「決裁者目線の根拠」が求められます。
経営報告レポート(20〜30ページ/月次・四半期)
経営報告レポートは、既存顧客に対して施策の成果を定期的に報告し、契約の継続・拡大につなげるための資料です。新規受注ではなく「解約防止とアップセル」が目的になります。
KPIの実績推移、詳細な分析レポート、グラフによる可視化、次月以降の施策案で構成します。ここでの肝は、数値を羅列するのではなく「だから次はこうする」という示唆(インサイト)まで踏み込むことです。報告のための報告に終わると、顧客に「このパートナーは数字を並べるだけ」という印象を与え、契約更新時の値下げ交渉や乗り換え検討の引き金になります。
| 資料タイプ | ページ数の目安 | 主な利用シーン | ゴール |
|---|---|---|---|
| 営業資料 | 15〜20ページ | 初回商談・問い合わせ対応(5〜10分) | 次アポイントの獲得 |
| 提案資料 | 30〜50ページ | RFP・RFQ対応/個別提案 | 稟議通過・受注 |
| 経営報告レポート | 20〜30ページ | 月次・四半期の成果報告 | 契約継続・アップセル |
作成前の準備:誰に・何の目的で・どの商談フェーズで使うか
👉 このパートをまとめると!
- 資料作成は「いきなりPowerPointを開かない」ことから始める
- 読み手(担当者/決裁者)・購買フェーズ(AIDMA)・利用シーン(投影/印刷/メール送付)を先に決める
- 5W設計で前提を固めると、後工程のスライド作成が一気に速くなる
「売れる資料」は、PowerPointを開く前の設計でほぼ決まります。準備をせずにスライドから作り始めると、途中で「誰に向けた資料だったか」がぶれ、情報の出し入れに何度も手戻りが発生するためです。Grand Centralの解説でも、営業資料は「Who(誰に)・Why(何のために)・When/Where(いつ・どこで使うか)」の5W思考で設計すべきとされています。作成前に固めるべき3つの前提を整理します。
読み手(担当者/決裁者)を具体化する
最初に決めるのは「この資料を誰が読むか」です。BtoBでは担当者と決裁者で求める情報が異なります。読み手をペルソナとして具体化しておくと、各スライドに入れる情報の取捨選択が明確になります。
たとえば、ターゲットが「従業員50名の製造業で、Webからの問い合わせを増やしたい経営企画担当」であれば、現場の工数削減よりも「問い合わせ数と売上への貢献」を前面に出します。読み手像の精度を高めるには、自社の理想顧客像を言語化する作業が欠かせません。ペルソナ設計の進め方はペルソナとは?ビジネスにおける意味や作り方、マーケティングへの活用方法で詳しく解説しています。
購買フェーズ(AIDMA)で資料の役割を変える
同じ見込み顧客でも、購買のどの段階にいるかで響く情報は変わります。消費者の心理プロセスを示すAIDMA(Attention:注意 → Interest:関心 → Desire:欲求 → Memory:記憶 → Action:行動)のフレームで、資料が担うべき役割を整理しておきましょう。
- 関心(Interest)段階の初回商談: 課題提起と全体像の提示が中心。詳細スペックは不要で、「自社の課題に関係がありそうだ」と思わせることがゴール。
- 欲求・行動(Desire/Action)段階の提案: 競合比較・費用対効果・導入事例といった、社内稟議を通すための根拠を厚くする。
このフェーズ設計を怠ると、まだ関心段階の相手に詳細な見積もりを出して引かれたり、逆に検討が進んだ相手に概要しか出せず失注したりします。AIDMAの各段階での打ち手はAIDMAとは?期待される効果や活用方法、成功事例、AISASとの違いも紹介で解説しています。
投影・印刷・メール送付で見せ方を変える
最後に、資料がどう使われるか(利用シーン)を想定します。同じ内容でも、プロジェクター投影・紙の印刷・メールでの送付では最適な作り方が変わるためです。
投影なら遠くからでも読める大きめのフォントと余白を、印刷ならモノクロでも判別できる図解を、メール送付なら営業担当が同席しなくても誤解なく伝わる説明文の補強を意識します。とくにメール送付用は、商談相手が決裁者に転送する「独り歩き」を前提に、口頭補足がなくても完結する情報量に仕上げることが重要です。商談相手の購買プロセス全体を見渡す視点は、カスタマージャーニーマップとは?作成手順7ステップや作成ツールを紹介も参考になります。
受注につながる必須スライド構成【テンプレの全体像】

👉 このパートをまとめると!
- 受注につながる営業資料は10〜15のスライドを論理的な順序で並べる
- 「表紙→課題提起→解決策→強み→事例→競合比較→料金→FAQ→会社概要→CTA」が黄金パターン
- 各スライドは「目的・入れる要素・よくあるNG」をセットで押さえると外さない
受注につながる営業資料には、業種を問わず共通する「必須スライドの型」があります。cone・Sansan・Grand Centralなど複数の資料作成メディアが提示する構成を突き合わせると、10〜15のスライドを論理的な順序で並べるパターンが目安です。読み手が「課題の自覚 → 解決策の理解 → 導入の納得」へと自然に進むストーリーラインを作ることが目的です。各スライドの目的・入れる要素・よくあるNG例を一覧にまとめました。
| スライド名 | 目的 | 入れる要素 | よくあるNG例 |
|---|---|---|---|
| 1. 表紙 | 第一印象と信頼感の醸成 | サービス名・ロゴ・キャッチコピー・日付 | LPやサイトとトーンがバラバラで別会社に見える |
| 2. サマリー | 忙しい決裁者向けの要約 | 提案の要点を3行で/期待効果の数値 | 提案資料なのにサマリーがなく要点が拾えない |
| 3. 課題提起 | 相手の「自分ゴト化」を促す | 部署の課題・担当者の課題を具体的に | 一般論の課題で「うちの話」に聞こえない |
| 4. 解決策 | 課題と解決策を1対1で結ぶ | 自社サービスがどう課題を解くか | 機能の羅列で課題との対応が不明 |
| 5. 強み・ベネフィット | 「機能」でなく「得られる価値」を伝える | 3つのベネフィットに絞る | 機能スペックだけで価値が伝わらない |
| 6. 導入事例 | 自分ゴト化と安心感の付与 | ターゲットに近い業種・規模の事例 | 有名企業の事例だが業種がかけ離れている |
| 7. 競合比較 | 自社優位性の可視化 | 比較表・ポジショニングマップ | 他社を露骨に貶めて印象を悪くする |
| 8. 料金プラン | 投資判断の材料提示 | プラン表・推奨プランの明示 | 料金が曖昧で稟議に上げられない |
| 9. 費用対効果 | 決裁者の稟議突破 | ROI試算・コストシミュレーション | 効果が定性的で投資根拠にならない |
| 10. 導入の流れ | 導入後のイメージ醸成 | ステップ図・期間の目安 | 契約後の進行が見えず不安を残す |
| 11. FAQ | 不安・疑問の先回り解消 | 商談で頻出する質問と回答 | 質問が想定されておらず疑問が残る |
| 12. 会社概要・CTA | 信頼担保と次アクション誘導 | 実績・メディア掲載歴・問い合わせ先 | 連絡先が分かりにくく次の行動が起きない |
この型に沿って情報を配置するだけで、「何を、どの順番で見せるか」という構成の悩みは大きく減ります。とくに3.課題提起と5.強み・ベネフィットは、機能説明に逃げず「相手の課題」と「相手が得る価値」を主語にすることが、自分ゴト化を生む分岐点です。
自社の営業資料、抜けているスライドを5分で診断
本記事で解説した必須スライド構成を、そのまま自己診断できる「営業資料チェックリスト」を用意しました。弱いスライドを洗い出し、受注につながる資料へ改善する第一歩にご活用ください。
比較検討の勝敗を分ける「4ページ」の作り込み方

👉 このパートをまとめると!
- 受注の勝敗は「競合比較・事例・費用対効果・FAQ」の4ページで決まる
- この4ページは決裁者の稟議を通すための「根拠」として機能する
- 商談で出た質問や比較軸を反映し、商談”後”にカスタマイズして送り直すと受注率が上がる
必須スライドの中でも、受注の勝敗を直接左右するのが「競合比較」「事例」「費用対効果」「FAQ」の4ページです。cone(コーン)の解説では、この4ページを「比較検討の勝敗を左右する4ページ」と位置づけています。担当者が乗り気でも失注するのは、たいていこの4ページが弱く、決裁者の稟議を突破できないからです。汎用の営業資料に入れたうえで、商談後にその顧客向けへカスタマイズして送り直すことで、受注確度が一段上がります。
競合比較表・ポジショニングマップ
決裁者は必ず「他社と比べてどうなのか」を気にします。競合比較ページは、自社の優位性を客観的に可視化し、その問いに先回りで答えるスライドです。
作り方のポイントは2つあります。1つ目は、他社を露骨に貶めないこと。「A社は劣っている」と書くと印象が悪くなるため、自社が強い評価軸を選んで比較表を組み、事実ベースで優位性が浮かび上がる設計にします。2つ目は、商談後のカスタマイズです。商談で相手が口にした比較対象や重視する軸(価格なのか、サポート体制なのか)を聞き出し、その軸を反映した比較表に差し替えて送り直すと、「自社の判断基準で考えてくれている」という信頼につながります。ポジショニングマップ(縦軸・横軸で各社を配置した図)を併用すると、優位性が一目で伝わります。
事例紹介(ターゲットに近い3〜5件)
導入事例は、見込み顧客の「自分ゴト化」と「失敗したくない不安の解消」を同時に担うスライドです。ここで効くのは有名企業の事例ではなく、商談相手と業種・規模・課題が近い事例です。
たとえば、従業員50名の地方の小売業に提案するなら、誰もが知る大企業の事例より「同じく従業員数十名規模の小売業で成果が出た事例」のほうが圧倒的に刺さります。「自社と同じ立場の会社が成功している」という証拠が、購買の背中を押すからです。事例は3〜5件を、商談相手の属性に応じて差し替えられるフォーマットにしておくと、提案ごとのカスタマイズが速くなります。各事例には「課題 → 施策 → 数値で表した成果」のストーリーを必ず添えてください。
費用対効果・コストシミュレーション
決裁者が稟議を通す最大の根拠になるのが、費用対効果のページです。「いくら投資して、いくらのリターンが見込めるか」を具体的な数値で示すことで、投資判断のテーブルに乗せられます。
定性的な「業務が効率化します」ではなく、「月◯円の削減」「年間◯時間の工数削減」「投資回収まで◯か月」といった定量的なシミュレーションに落とし込むことが重要です。社内稟議では複数の関係者が関わるため、誰が見ても同じ結論に至る客観的な試算が求められます。前提条件(CV率や単価など)を明示し、保守的な数値とした旨を添えると、試算の信頼性が高まります。
FAQ(商談で出た質問を反映)
FAQは、決裁者や現場が抱きがちな不安・疑問に先回りして答え、検討の最後のハードルを下げるスライドです。商談に同席していない決裁者が単独で資料を読んでも疑問が残らないようにする役割を担います。
作り込みのコツは、実際の商談で出た質問を蓄積し、継続的にアップデートすることです。よく聞かれる質問をスプレッドシートで管理し、頻度の高いものから資料のFAQに反映していくと、回を重ねるごとに「痒いところに手が届く」資料へ育ちます。セキュリティ・サポート体制・契約期間・他システム連携など、稟議で論点になりやすいテーマを優先的に押さえておきましょう。
説得力を高める11のデザインコツ|実例ビフォーアフター
👉 このパートをまとめると!
- デザインの目的は「美しさ」ではなく「読み手の認知負荷を下げて伝わること」
- 1スライド1メッセージ・結論ファースト・色5色まで・フォント3種までが基本原則
- グラフは目的別に使い分け(折れ線=時系列/横棒=カテゴリ別/円=構成比)る
スライドデザインの目的は、見栄えを良くすることではなく、読み手の認知負荷を下げて要点を確実に伝えることです。okunoteやkinko’sなどデザイン特化メディアが共通して説くのも「読み手に負担をかけない」という大原則です。装飾を増やすほど伝わるわけではなく、むしろ情報を削り、揃え、絞ることが説得力を生みます。BtoB資料で押さえるべき11のコツを、実例のビフォーアフターとともに解説します。
- 1スライド1メッセージ ── 1枚で伝えることを1つに絞る。複数の主張を1枚に詰めると、どれも印象に残りません。情報が多いときはスライドを分割します。
- 結論ファースト ── スライドの上部に結論・数値を先に置き、根拠は下に続ける。読み手は上から読むため、最初の数秒で要点が伝わります。
- 色は5色まで ── 背景・文字・メインカラー(企業カラー)・アクセント・グレースケールの範囲に抑える。虹色のように多色を使うと、どこが重要か分からなくなります。
- フォントは3種まで ── 見出し・本文・強調で役割を決め、書体を増やしすぎない。メイリオや游ゴシックなど可読性の高いゴシック体が無難です。
- グラフは目的で使い分ける ── 時系列の推移は折れ線、カテゴリ別の比較は横棒、構成比は円グラフ。データの種類に合わないグラフは誤読を招きます。
- 余白を確保する ── 文字や図を端まで詰めず、適度な余白を取る。余白は「読みやすさ」を生む設計要素であり、空白の無駄ではありません。
- 箇条書きは3段階以内 ── 階層を深くしすぎない。インデントが4段階以上になると構造が把握しづらくなります。
- 数値で語る ── 「大幅に改善」ではなく「順位が2.3位から1.8位へ改善」のように、主張は必ず数値で裏づけます。
- 図解で関係性を見せる ── 文章で書くと長くなる因果関係やフローは、矢印やボックスの図解にすると一目で伝わります。
- 出典を明記する ── 統計や調査データを引用する際は、スライド下部に小さく出典(調査主体・年)を記載し、信頼性を担保します。
- トーン&マナーを統一する ── 全スライドで色・フォント・余白のルールを揃える。スライドごとに見た目が変わると、雑な印象を与えます。
これらは個別のテクニックですが、根底にあるのは「読み手の負担を減らす」という一貫した思想です。デザインを判断に迷ったら、「この装飾は伝達を助けるか、邪魔をするか」を基準にしてください。配色に悩む場合は、色が与える心理的効果を整理した色彩心理学とは?色の持つ意味や与える影響、関連資格について解説も参考になります。また、読み手を動かす文章の組み立て方はマーケティング心理学とは?11のテクニックと活用方法を紹介で解説しています。
よくあるNG例と改善方法|ビフォーアフター3パターン
抽象的なコツだけでは実務に落としにくいため、現場で頻発する3つのNGパターンと、その改善方法を具体的に示します。
パターン1:テキスト過多 → スライド分割
- Before: 1枚のスライドに本文が10行以上びっしり。プロジェクターで投影すると後方の席から読めず、要点も埋もれる。
- After: 1スライド1メッセージの原則で2〜3枚に分割。各スライドは結論を上部に置き、詳細は次スライドへ送る。
- 画像キャプション想定: 「左:文章が詰まった改善前スライド/右:要点ごとに分割し図解を加えた改善後スライド」
パターン2:根拠数値なし → 数値の組み込み
- Before: 「導入実績多数」「満足度が高い」など定性的な表現のみ。決裁者には判断材料にならない。
- After: 「平均順位2.3位→1.8位(6か月以内)」「月間PV 3,000→8,000(166%増)」のように、出典・期間を添えた具体的な数値に置き換える。
- 画像キャプション想定: 「左:『実績多数』とだけ書かれた改善前/右:折れ線グラフと具体数値を加えた改善後」
パターン3:専門用語の多用 → かみ砕いた表現
- Before: 「オーガニック流入をリフトしてLTVを最大化」など、社内用語・横文字が多く、決裁者に伝わらない。
- After: 「検索からの問い合わせを増やし、1顧客あたりの取引額を伸ばす」と平易に言い換える。専門用語には注釈を添える。
- 画像キャプション想定: 「左:横文字が並ぶ改善前/右:平易な日本語と補足注釈を加えた改善後」
【本記事の独自パート】PowerPointの具体的操作手順で時短する
👉 このパートをまとめると!
- 構成とデザインが決まったら、PowerPointの機能を使って「速く・綺麗に」作る
- スライドマスター・整列機能・表とグラフ・配色テーマ・フォント一括変更で大幅に時短できる
- ショートカットキーを覚えるだけで作業時間が体感で半分近くに減る
ここからは、多くの競合記事が触れていない「PowerPointの具体的な操作手順」を解説します。構成やデザインの方針が固まっても、手作業で1枚ずつ整えていては時間がかかりすぎます。スライドマスター・整列機能・配色テーマといったPowerPointの標準機能を使えば、全体のトーンを一括で統一でき、作業時間を大幅に短縮できます。ここではWindows版PowerPoint(Microsoft 365)を前提に、初心者でも再現できる手順を番号付きで示します。お使いのバージョンによってメニュー名や配置が一部異なる場合があります。
手順1:スライドマスターで全体のトーンを統一する
スライドマスターは、全スライドに共通するフォント・配色・ロゴ配置などを一括管理する「設計図」です。1枚ずつ手で設定する代わりに、マスターを編集すれば全スライドへ自動反映されます。
- リボンの「表示」タブをクリックする
- 「スライドマスター」を選択する
- 左側の一番上にある大きなスライド(マスタースライド)を選ぶ
- フォント・文字色・タイトルの位置・ロゴ画像などを設定する
- 「マスター表示を閉じる」をクリックして通常表示に戻る
これで以降に追加するスライドは、設定したトーンが自動で適用されます。資料の途中でフォントや色を変えたくなった場合も、マスターを1か所直すだけで全スライドへ反映されるため、手戻りが激減します。
手順2:配置ガイド・整列機能でズレをなくす
スライドのプロらしさは、要素がきっちり揃っているかどうかで決まります。目分量で配置するとわずかなズレが積み重なり、雑な印象を与えるため、整列機能で機械的に揃えます。
- 揃えたい複数のオブジェクト(図形・テキストボックスなど)を、Shiftキーを押しながら順にクリックして選択する
- リボンの「図形の書式」タブ(オブジェクト選択時に表示)を開く
- 「配置」をクリックする
- 「左揃え」「上下中央揃え」「左右に整列」など目的に応じた整列を選ぶ
- 等間隔に並べたいときは「左右(上下)に整列」で間隔を均等化する
あわせて、リボンの「表示」タブで「ガイド」にチェックを入れると、スライド上に基準線が表示され、手動配置の精度も上がります。
手順3:表とグラフを挿入・編集する
数値で語るBtoB資料では、表とグラフが主役になります。Excelを別途開かなくても、PowerPoint上で挿入・編集が完結します。
- リボンの「挿入」タブをクリックする
- 表は「表」、グラフは「グラフ」を選択する
- グラフの場合、グラフの種類(折れ線・横棒・円など)を目的に合わせて選ぶ
- 表示される簡易データシートに数値を入力・貼り付けする
- グラフ要素(凡例・データラベル・軸ラベル)を追加し、不要な目盛り線は削除して見やすくする
グラフは「時系列の推移は折れ線、カテゴリ別の比較は横棒、構成比は円」という使い分けの原則を守ると、読み手の誤読を防げます。色数を絞り、強調したいデータ系列だけアクセントカラーにすると、伝えたいポイントが際立ちます。
手順4:配色テーマとフォントを一括設定する
資料全体の配色とフォントは、テーマ機能でまとめて管理できます。1色ずつ・1書体ずつ変える必要はありません。
- リボンの「デザイン」タブをクリックする
- 右側の「バリエーション」グループの展開ボタン(下向き矢印)を押す
- 「配色」から、企業カラーに合うテーマ配色を選ぶ(自作する場合は「色のカスタマイズ」)
- 「フォント」から、見出しと本文の組み合わせを選ぶ
- 設定したテーマは保存しておくと、次回以降の資料でも再利用できる
配色を「色のカスタマイズ」で自社のブランドカラーに登録しておけば、誰が作っても同じトーンの資料になり、組織としての統一感が出ます。
手順5:よく使うショートカットキーで作業を速くする
最後に、知っているだけで作業時間が体感で大きく変わるショートカットキーを紹介します。マウス操作をキー操作に置き換えるだけで、繰り返し作業のスピードが上がります。
- Ctrl + M:新しいスライドを追加する
- Ctrl + D:選択したオブジェクト(やスライド)を複製する
- Ctrl + G / Ctrl + Shift + G:複数オブジェクトをグループ化/解除する
- Ctrl + A:スライド内の全オブジェクトを選択する
- F5 / Shift + F5:スライドショーを先頭から/現在のスライドから開始する
- Ctrl + Shift + C / Ctrl + Shift + V:書式だけをコピー/貼り付けする(書式の刷毛のキー版)
とくにCtrl + D(複製)と書式のコピー&貼り付けは、同じレイアウトのスライドを量産する際に威力を発揮します。これらの手順とショートカットを使いこなせば、構成とデザインが固まった資料を「速く・綺麗に」仕上げられます。
AIツールと無料素材で資料作成を効率化する
👉 このパートをまとめると!
- 生成AIで構成のたたき台を作り、人手で磨く流れが2026年の標準
- Gamma・Beautiful.ai・Copilot in PowerPointなどのAIツールで初稿作成が高速化する
- 無料テンプレート・画像素材を活用しつつ、商用利用と著作権の条件は必ず確認する
2026年現在、資料作成の初稿づくりは生成AIに任せ、人が戦略的に磨き上げるワークフローが標準になりつつあります。Grand Centralの解説でも、営業資料作成の効率化手段としてAIツールの活用が挙げられています。ただし、AIが出す初稿はあくまで「たたき台」であり、自社の強みや顧客固有の文脈を盛り込む最終調整は人の役割です。代表的なツールと無料素材を、使い分けの観点とともに紹介します。
生成AIで構成のたたき台を作る
スライドの構成案づくりや初稿作成を高速化する生成AIツールが充実しています。代表的な3つを紹介します。
- Gamma: テキストやアウトラインを入力すると、スライド形式のドキュメントを自動生成するAIツールです。レイアウトの自動調整に強く、構成のたたき台を短時間で形にしたい場面に向きます。
- Beautiful.ai: デザインの自動最適化に強みを持つツールで、要素を追加すると自動でレイアウトを整えてくれます。デザインの一貫性を保ちながら作りたいチームに適しています。
- Copilot in PowerPoint: Microsoft 365に統合されたAIアシスタントで、PowerPoint上で文章生成やスライド作成の補助を受けられます。すでにMicrosoft 365を導入している組織なら、使い慣れたPowerPoint内で完結できるのが利点です。ただし、利用には「Microsoft 365 Copilot」または「Copilot Pro」の追加ライセンスが別途必要です。
これらは「ゼロから作る手間を省く」ためのツールであり、出力された初稿には事実誤認や自社事情とのズレが含まれることがあります。生成された内容は必ず人がファクトチェックし、自社の数値・事例・トーンに合わせて磨き上げてください。
✍️ GMO TECHコンサルタントの現場視点
【結論】: AIには「構成と初稿」を任せ、「課題提起・競合比較・費用対効果」の核心は人が書く、と役割を分けるのが失敗しないコツです。
私たちが提案資料を作る際も、たたき台づくりにAIを使うことはありますが、受注を左右する4ページ(競合比較・事例・費用対効果・FAQ)だけは、顧客固有の文脈を踏まえて人の手で仕上げます。ここをAIに丸投げすると、どこかで見たような汎用的な資料になり、自分ゴト化が起きません。
無料テンプレート・画像素材を活用する
デザインに自信がなくても、質の高い無料テンプレートと素材を使えば見栄えは大きく改善します。
- テンプレート: Googleスライド(標準テンプレート)、Canva(デザイン性の高いテンプレートが豊富)、SlidesCarnival(無料のプレゼンテンプレート専門)などが利用できます。
- 図解・作図: draw.io(フローチャートや構成図の作成)を使うと、複雑な関係性も整理して見せられます。
- 画像素材: Unsplash、Pexels(いずれも無料の写真素材サイト)から、トーンに合う写真を選べます。
著作権・商用利用の条件を必ず確認する
無料素材やテンプレートを使う際は、商用利用の可否と帰属表示(クレジット表記)の要否を必ず確認してください。同じ「無料」でも、利用条件はサービスごとに異なります。
たとえば、個人利用は無料でも商用利用には有料プランが必要なテンプレート、クレジット表記が必須の画像素材などがあります。営業資料は商用目的での利用にあたるため、各サービスの利用規約(ライセンス)を確認し、条件を満たした上で使うことがトラブル回避につながります。生成AIで作成した画像・文章についても、各ツールの利用規約で商用利用や権利の扱いを確認しておきましょう。
【GMO TECHの実例】SEO提案資料で差をつけたコツ
👉 このパートをまとめると!
- GMO TECHが実際にSEO提案資料で成果を出したコツを一次情報として公開
- クライアント固有の数値(月PV 166%増など)を盛り込むことで自分ゴト化が起きる
- 担当者向けの課題解決と決裁者向けのROI試算を1つの資料で両立させた
ここでは、SEO・WEBマーケティング支援を手がけるGMO TECHが、実際にSEO提案資料で受注機会を最大化したコツを、自社の一次情報として共有します。汎用的なノウハウではなく、現場で「効いた」打ち手です。BtoBの提案資料に共通して応用できる要素なので、自社の資料に取り入れてみてください。
クライアント固有の数値で「自分ゴト化」を起こした
提案資料で最も反応が変わったのは、汎用的な説明をやめ、そのクライアント固有のデータを盛り込んだときでした。「一般論」を「あなたの会社の話」に変換することで、決裁者の関心が一気に高まります。
具体的には、提案先のWebサイトを事前に分析し、「貴社の月間検索流入は3,000PVで、競合平均8,000PVの4割弱(約62%下回る水準)にとどまっています」のように、クライアントの現状を具体的な数値で提示しました。一般的な市場データではなく自社のデータを突きつけられると、課題が「他人事」から「自分ゴト」に変わります。その上で施策後のシミュレーションとして、「6か月で月8,000PV達成 → 平均CV率3%なら月240件の問い合わせ → 1件あたり想定50万円なら月間1.2億円規模(240件×50万円)の受注機会」というファネルを可視化し、投資判断のテーブルに乗せました。
なお、これらの数値はあくまで特定クライアントへの提案時のシミュレーション例であり、成果を保証するものではありません。施策効果は商材・市場環境によって変動するため、自社で試算する際は保守的な前提を置き、その旨を資料に明記することをおすすめします。
担当者と決裁者の両方に効く構成にした

もう1つ効果が高かったのは、1つの提案資料の中で、担当者の関心と決裁者の関心の両方に答える構成にしたことです。BtoBでは資料が独り歩きして決裁者に届くため、どちらか一方だけに寄せると稟議で止まります。
担当者向けには「日々の業務がどう楽になるか」「施策をどう進めるか」という現場目線の解決策を、決裁者向けには「投資対効果」「競合比較」という経営目線の判断材料を、それぞれ別パートで用意しました。実際に、施策開始後に月間PVが3,000から8,000へ約166%増加し、検索からの平均順位も2.3位から1.8位へ改善した事例では、この「現場と経営の両にらみ」構成が、担当者の社内説得を後押ししました。
このように、自社の支援実績や独自データを一次情報として資料に盛り込むことは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点でも有効です。借り物の一般論ではなく「自社が実際に出した成果」を語れることが、提案の説得力を根本から底上げします。
📊 担当者向け/決裁者向けで変える資料の見せ方
| 観点 | 担当者向けに見せる情報 | 決裁者向けに見せる情報 |
|---|---|---|
| 主な関心 | 業務がどう楽になるか・進め方 | 投資対効果・他社比較・リスク |
| 効くスライド | 課題提起・解決策・導入の流れ | 費用対効果・競合比較・実績数値 |
| 数値の見せ方 | 工数削減・作業時間の短縮 | ROI・受注機会・回収期間 |
| ゴール | 「これなら現場で回せる」と思わせる | 「投資する価値がある」と判断させる |
まとめ:資料の質=ビジネス成果
👉 このパートをまとめると!
- 営業資料・提案資料の質は、そのまま受注率というビジネス成果に直結する
- 「必須スライド構成」「勝敗を分ける4ページ」「PowerPoint時短術」を押さえれば誰でも改善できる
- まずは無料チェックリストで自社資料を診断し、弱いスライドから手を入れるのが近道
営業資料・提案資料は、単なる説明の補助ではなく、商談後に顧客社内で独り歩きして受注を後押しする「もう一人の営業担当」です。だからこそ、資料の質はそのまま受注率というビジネス成果に直結します。本記事の要点を改めて整理します。
- 設計が9割: PowerPointを開く前に、読み手(担当者/決裁者)・購買フェーズ・利用シーンを固める。
- 必須スライドの型を使う: 表紙→課題提起→解決策→強み→事例→競合比較→料金→FAQ→会社概要→CTAの順で、相手を自然に納得へ導く。
- 勝敗を分ける4ページを磨く: 競合比較・事例・費用対効果・FAQが決裁者の稟議を突破する。商談後のカスタマイズで確度が上がる。
- デザインは引き算: 1スライド1メッセージ・結論ファースト・色5色まで・フォント3種までで、認知負荷を下げる。
- PowerPoint機能とAIで時短: スライドマスター・整列・配色テーマ・ショートカットで速く綺麗に。生成AIで初稿を作り、核心は人が磨く。
- 一次情報で語る: 自社の支援実績やクライアント固有の数値を盛り込み、自分ゴト化とE-E-A-Tを両立させる。
まず取りかかるべきは、自社の現行資料がこれらの要件を満たしているかの棚卸しです。本記事で配布している営業資料チェックリストを使えば、抜けているスライド・弱いスライドを短時間で洗い出せます。弱い箇所から優先的に手を入れていくことが、受注率改善への最短ルートです。
なお、「資料で語る数値の根拠となるWeb集客そのものを伸ばしたい」「SEOで検索流入を増やし、提案の説得力を高めたい」という場合は、GMO TECHのSEO支援にご相談ください。私たちが実際にSEO提案資料で成果を出してきた知見をもとに、貴社の検索流入と受注機会の最大化を支援します。
提案で使える実数値づくりをGMO TECHが伴走
提案資料の説得力は、語れる成果(数値)の大きさで決まります。GMO TECHのSEO支援なら、検索流入の拡大からCV改善まで、提案で使える実数値づくりを伴走します。施策に迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
👉 このパートをまとめると!
- 営業資料・提案資料づくりで頻出する疑問に簡潔に回答
- 適切なページ数・PowerPointとGoogleスライドの選び方・AI活用の注意点を整理
- 迷ったときの判断基準として活用できる
営業資料・提案資料を作る際によく寄せられる質問に回答します。
Q1. 営業資料は何ページが適切ですか?
利用シーンによって異なります。初回商談で全体像を伝える営業資料は15〜20ページ(説明時間5〜10分)が目安です。RFP・RFQに対応する個別提案資料は30〜50ページと厚くなりますが、その場合は冒頭に1〜2ページのサマリーを置き、忙しい決裁者が要点だけでも把握できるようにします。ページ数を増やすこと自体が目的ではなく、「1スライド1メッセージ」で必要な情報を過不足なく載せることが重要です。
Q2. パワーポイントとGoogleスライド、どちらで作るべきですか?
組織の利用環境と用途で選びます。アニメーションや細かなデザイン調整、オフラインでの利用が多いならPowerPointが向きます。複数人でのリアルタイム共同編集や、URLでの共有・クラウド管理を重視するならGoogleスライドが便利です。多くのBtoB現場ではPowerPointが標準ですが、社内のレビュー体制やクライアントへの共有方法に合わせて選ぶとよいでしょう。
Q3. AIで営業資料を作っても問題ありませんか?
たたき台づくりにAIを活用するのは有効ですが、そのまま提出するのは避けるべきです。Gamma・Beautiful.ai・Copilot in PowerPointなどの生成AIは構成案や初稿を高速で作れますが、出力には事実誤認や自社事情とのズレが含まれることがあります。生成後は必ず人がファクトチェックし、自社の数値・事例・トーンに合わせて磨き上げてください。とくに競合比較・費用対効果といった受注を左右するパートは、人の手で仕上げることをおすすめします。なお、各AIツールの利用規約で商用利用や生成物の権利の扱いを確認しておきましょう。
Q4. デザインの専門知識がなくても「売れる資料」は作れますか?
作れます。本記事で解説した「1スライド1メッセージ」「結論ファースト」「色5色まで・フォント3種まで」といった原則は、デザインの専門教育がなくても実践できるルールです。加えて、Canva・SlidesCarnivalなどの無料テンプレートやスライドマスター機能を使えば、見栄えは大きく改善します。デザインの巧拙よりも、「相手の課題を自分ゴト化させ、決裁者が稟議を通せる根拠を揃える」という構成の設計のほうが、受注率への影響は大きいと考えてください。
Q5. 競合比較スライドで、他社をどう扱えばよいですか?
他社を露骨に貶めるのは逆効果なので避けてください。自社が強い評価軸を選んで比較表を組み、事実ベースで優位性が自然に浮かび上がる設計にします。さらに、商談で相手が重視していた比較軸(価格・サポート体制など)を聞き出し、その軸を反映した比較表に差し替えて送り直すと、「自社の判断基準で考えてくれている」という信頼につながり、受注確度が高まります。
参考文献
- 営業資料の作り方と必須4ページ。構成やデザインも解説(テンプレート付) – cone(コーン), 2026年参照
- 営業資料の作り方は?作成前の準備や効果的な資料の構成、ポイントを解説 – Sansan, 2026年参照
- 営業資料の作成・改善に使える62のチェックリスト【テンプレートあり】 – 才流, 2026年参照
- 契約率が上がる構成と営業資料作成ポイントを解説 – Grand Central, 2026年参照
- Microsoft PowerPoint ヘルプとラーニング – Microsoft, 2026年参照
著者:大澤 健人(GMO TECH株式会社/SEM領域統括コンサルタント)
2012年より検索エンジン領域のコンサルティングに従事。2017年GMO TECHに参画し、営業組織構築・新商材開発・マーケティング部門立ち上げを担当。現在はMEO・SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括している。
公開日:2022年2月15日 / 最終更新日:2026年7月30日
運営:GMO TECH株式会社(会社概要・お問い合わせ)
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