HTMLの見出しタグ(hタグ)とは?使い方と使用する際の注意点について解説
この記事では、HTMLの見出しタグである「hタグ」について、使い方や使用する際の注意点などを解説します。
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HTMLの見出し設定時に使う「hタグ」とは
hタグとは、HTMLの見出し設定時に使うタグのことです。テキストをhタグで囲むことで、該当のテキストが見出しとしてWebページに表示されます。大見出しは「h2」、小見出しは「h3」、さらに小さな見出しは「h4」と順番になっています。
hタグは、Webサイトを作成する上で欠かせない、基本的なタグのひとつといえるでしょう。hタグの実際のコード例として、本ページの見出しを設定する際のコードを一部紹介します。
【hタグの例】
<h1> HTMLの見出しタグ(hタグ)とは?使い方と使用する際の注意点について解説</h1>
<h2> HTMLの見出し設定時に使う「hタグ」とは</h2>
<h2> HTML見出しタグ(hタグを)を使う理由とは</h2>
<h3> SEO上の効果が見込める</h3>
<h3> ページの構造を見やすくする</h3>
・・・
HTML見出しタグ(hタグ)を使う理由とは
hタグを使う理由として、大きく以下の2つが挙げられます。
- SEO上の効果が見込める
- ページの構造を見やすくする
それぞれの理由について詳しく解説します。
SEO上の効果が見込める
hタグを使う理由のひとつとして、SEO上の効果が見込めることが挙げられます。
SEO効果を高めるためには、検索エンジンのクローラーが理解しやすいWebページを作る必要があります。hタグを使い、見出しをマークアップすることで、クローラーがページの構造や記事の内容を認識しやすくさせることが可能です。
また、hタグを正しく設定することで、ユーザーとってページの要点を理解しやすい・内容を把握しやすいページになります。当然ながら、ユーザーは使いにくいページよりも使いやすいページを高く評価します。ユーザーファーストなページであると、検索エンジンからも評価を得られることが期待できます。
ページの構造を見やすくする
hタグを使った見出しの設定は、表示ページの構造を見やすくする上でも効果的です。
hタグを設定することで、タグで囲った部分が見出しとしてマークアップされ、ページの区切りや要点がわかりやすくなります。トピックごとに見出しが表示されることで、長い文章でもメリハリをつけながら読めるようになるでしょう。ページの構造が見やすくなり、ユーザーが自身の求める情報がどこにあるか、スムーズに探せるという効果もあります。
hタグによる見出しの設定をしなければ、文章の区切りがわかりにくく、読み辛い・ストレスを感じやすい記事になりがちです。見出しとなる部分のマークアップがされず、ページ構造が曖昧になってしまいます。
ユーザーが読みやすいページ構造にするためにも、hタグを使った見出しの設定が欠かせません。
HTML見出しタグ(hタグ)の使い方
hタグの使い方について押さえたいポイントは、以下の3点です。
- 意味のある場所に使用する
- h1~h6は順番に使用する
- h1タグはページにつき1回まで使用する
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
見出しタグは意味のある場所に使用する
見出しタグ(hタグ)をやみくもに使っても効果を得られません。見出しとなる部分、すなわちhタグとして意味のある場所に使用する必要があります。
見出しタグの多用・乱用はページの評価を上げるどころか、かえって悪印象につながる可能性があります。見出しは意味のある場所のみに使用し、見出しの数が多くなりすぎないよう注意しましょう。
h1~h6は順番に使用する
h1~h6は、順番に使用する必要があります。
例えばh2タグを設定した後、h3タグをとばしてh4タグを設定することはできません。また、ページ全体で最初に使うタグがh3タグといったように、最初に小見出しタグから設定するのも避ける必要があります。
h1~h6の順番を守らずに設定すると、ページ構造がわかりにくくなってしまいます。ユーザーの利便性が落ちるだけでなく、検索エンジンからの低評価につながる恐れがあるため、正しい順番で設定するようにしましょう。
h1タグはページにつき1回まで使用する
h1タグは、1ページにつき1回を上限に使用しましょう。そもそもh1タグとは、Webページのもっとも重要な見出しを表す見出しタグのことで、一般的にタイトルを記事やブログをページ内で表示させる際に使用します。
Googleスターターガイドには、「h1タグは1回のみしか使用してはならない」とは言及されていません。しかし、前項の「意味のある場所に使用する」と同様、見出しタグは意味のある場所に使用することが基本です。
記事内のタイトルのような役目をするh1タグを複数回使用すると、ユーザーは「何について言及しているのか」「何を伝えたいのか」かが理解できず、逆効果になり得ます。SEO上の効果も薄れ、サイト評価が低くなる恐れがあります。
ただし、h1タグはシステム上ではひとつのページで複数回使用することが可能であるため、「基本的に複数回使用しないこと」を念頭に置いた上で、見出しタグを設定しましょう。
ちなみに、HTML上にはタイトルタグ(<title>タグ)もありますが、これは検索結果やSNSのフェードに表示されるものであり、サイト内には表示されないため、見出しタグではありません。とはいえ、タイトルタグとh1タグに入る文言が同じであるサイトも多く、同じであってもSEO上問題ないとされています。
HTML見出しタグ(hタグ)を使用する際の注意点
hタグを使用する際は、以下の2点に注意が必要です。
- キーワードを無理に入れ込まない
- hタグには画像を埋め込まない
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
見出しにキーワードを無理に入れ込まない
hタグにキーワードを積極的に入れるのはSEO上の効果が見込めますが、無理に入れ込まないよう注意しましょう。あくまでスムーズに読めるような、自然な文脈にすることが大切です。
確かに検索エンジンはページ内容のチェックに際して、見出しの内容を重視する傾向が強いと考えられています。その見出しにキーワードを入れることは、検索エンジンにページ内で扱う内容を伝えやすくなり、サイト評価も上がりやすくなるでしょう。
しかし、キーワードを無理に入れ込むと文章がおかしくなり、品質低下を招く可能性があります。文章がおかしいなどの品質低下は、ユーザーのサイト直帰率につながり、サイト評価が低くなります。
キーワードの無理な入れ込みは、長期的に見るとかえって評価が落ちるリスクが高くなります。キーワードを入れようとする意識は大切ですが、不自然になる場合入れないという選択肢をとりましょう。
見出しタグには画像を入れない
見出しタグにテキストではなく、画像を埋め込むことも可能です。しかし、ユーザーによっては画像を表示できない可能性があるため、原則として画像を埋め込まないことをおすすめします。
「Google 画像検索 SEO のおすすめの方法」でも、以下のように記載されています。
重要なテキストを画像に埋め込まない: 画像にテキストを埋め込むことは避けてください。特に、ページ見出しやメニュー項目などの重要なテキスト要素は埋め込まないでください。これは、すべてのユーザーがアクセスできるわけではないためです(また、ページ翻訳ツールも画像では動作しません)。ユーザーがコンテンツに最大限アクセスできるよう、テキストは HTML 形式で作成し、画像に代替テキストを設定してください。
見出しタグは、画像を埋め込まず「テキストのみ」ということを念頭に置いておきましょう。
HTML見出しタグ(hタグ)における入れ子のルール
hタグを正しく設定するためには、「入れ子のルール」についても確認が必要です。
そもそも入れ子とは、同じような形状のものが複数ある状態において、大きいもので小さいものを囲うことを繰り返すことを意味します。人形の中に小さい人形、その小さい人形の中にはさらに小さい人形が入っているマトリョーシカのイメージです。
hタグはHTMLにおけるブロックレベルの要素であるため、インライン要素を含めながら入れ子構造にすることが可能です。例えば、インライン要素のひとつであるstrong要素を含める場合、以下の記述になります。
<h1><strong> HTMLの見出しタグ(hタグ)とは? </strong>使い方と使用する際の注意点について解説</h1>
仮に、hタグをstrongタグで囲む形にしてしまうと、想定通りのマークアップになりません。入れ子を行う際は、区分や要素についての確認・把握が必要です。
まとめ
HTMLの見出しタグである「hタグ」は、HTMLの見出しを設定するために使用するタグで、適切に使用することでSEO効果につながる・ページ構造がわかりやすくなるといった効果が期待できます。検索エンジンとユーザー、両方からの評価を高めるためにも、hタグの活用が必要です。
ただし、やみくもに使ってしまうと、かえって効果が小さくなる恐れがあります。見出しタグは「意味のある場所のみに使用する」「キーワードを無理に入れ込まない」など、ルールや注意点を押さえることが大切です。この記事を参考にhタグを上手く活用し、より良いページに仕上げてみましょう。
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