マイクロコピーとは?享受できる効果や効果を高めるテクニックについて解説
この記事では、マイクロコピーの概要や効果について解説します。また、効果を高めるテクニックや事例についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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マイクロコピーとは
マイクロコピーとは、Webサイトにおける「ユーザーインターフェース(入力フォームやリンクボタン)」に使用する非常に短い文章や文字のことです。例えば、以下のようなケースに使われます。
【マイクロコピーが使われる場所の例】
- リンクボタン
- 各種フォーム(問い合わせや決済など)
- エラーメッセージ
- ログイン画面
- サインアップ画面
- ローディング画面
- 完了画面 など
細かい部分であることにより軽視されがちですが、実はWebサイト運営において効果に直結すると考えられる重要なポイントです。そのため、Webサイトを立ち上げる際には、マイクロコピーの効果を把握しておくことをおすすめします。
マイクロコピーが与える効果
マイクロコピーの効果としては、以下が期待できます。
【マイクロコピーが与える効果】
- ユーザーのストレス解消
- コンバージョン率上昇
- リピーターの獲得
ユーザーのストレス解消
マイクロコピーに期待できる効果としてまず挙げられるのが、ユーザーのストレス解消です。マイクロコピーを疎かにすると、配慮がなく不便な印象を与えるサイトになってしまいます。
例えば、購入ページへ遷移するボタンリンクのコピーが「こちら」などの曖昧な表現のみの場合、誤ってクリックする人や購入したくても不安でクリックできない人が出てきてしまう可能性もあるでしょう。
この場合、「ご購入はこちら(商品販売ページへ移ります)」などボタンの先で何ができるのかをできる限り分かりやすく、そして端的に示すことが求められます。
ユーザーへの訴求でコンバージョン(CV)率上昇
コンバージョン率の向上も、効果的なマイクロコピーによって期待できます。理由としては、分かりやすいマイクロコピーがユーザーの不安を解消することで、コンバージョンへの後押しになるためです。
例えば、特定のサービスへの登録を促す際に「登録はこちら」とだけ書いている場面をイメージしてしてみましょう。このままでも悪いコピーとまではいえませんが、「無料での登録はこちら」「30日間無料体験可能」と記述することで、登録のメリットを端的に伝えることが可能です。
また、「いつでも解約可能」と記載することで、登録に対する心理的なハードルを低くすることも期待できます。
リピーターの獲得
マイクロコピーは来訪者への気遣いを伝えることも可能であるため、リピーターの獲得にもつながります。細かい気遣いを積み重ねることによりユーザーに対して「親切なWebサイト」と印象を与えることで、次回も利用してもらえる可能性が高まります。
例えば、個人情報の入力画面において不備や記入ミスがあれば、エラーとなり進めません。その際に「エラー」とのみ表示させるのではなく、「名前を入力してください」「半角で入力してください」など、エラーの内容について詳細に記載することで、ユーザーに対して親切な印象を与えられます。
マイクロコピーの効果を高める4つのテクニック
マイクロコピーの効果を高めるためには、以下のようなテクニックが必要です。
【マイクロコピーの効果を高めるテクニック例】
- 分かりやすい言葉で簡潔にまとめる
- ポジティブな表現を使う
- タイミングワードを使う
- 数値を用いて具体的に示す
1.分かりやすい言葉で簡潔にまとめる
マイクロコピーは、分かりやすい言葉で簡潔にまとめることが基本です。ユーザーが受け取れるメリットや価値を端的かつ分かりやすく伝えるようにしましょう。また、「何も知らない人」にも伝わるよう専門用語はできる限り使わないことも、ユーザーの離脱リスクを減らす上で大切です。
2.ポジティブな表現を使う
ポジティブな表現を使うことも、重要なテクニックの1つです。ポジティブに表現して安心感を与えることで、ユーザーの不安を解消できます。その結果、コンバージョン率の向上も期待できるでしょう。ポジティブな表現として、具体的に以下が挙げられます。
【例】
いつでも解約OK、解約手数料はなし
あなたのプライバシーは守られます
Facebookには投稿されません
1分で登録可能です
サービス・製品を初めて利用する際には、「面倒だ」「解約できなかったらどうしよう」「情報漏洩が心配だ」などと、何らかのネガティブな感情がつきものです。そのため、ユーザーが感じる不安を想定し、そっと背中を押してあげるようなポジティブな表現が求められます。
3.タイミングワードを使う
ユーザーに行動を促すためには、「タイミングワード」の活用がおすすめです。タイミングワードとは、以下のように「いつ行うのか」と時間の制限を感じさせる言葉のことを指します。
【例】
今すぐ申し込み
まずは試してみる
本日24時までに申し込む
ユーザーの行動を促すと同時に「今すぐ」「まずは」などのタイミングワードを入れることで、ユーザーの行動を後押しすることが可能です。
4.数値を用いて具体的に示す
マイクロコピーのテクニック1つとしては、数値を用いて具体的に示すことも挙げられます。文章で説明するより、数字を用いて手軽さや実績を具体的に示す方がイメージしやすく、訴求につながりやすいためです。具体的な例としては、以下が挙げられます。
【例】
1分でお申し込み完了
満足度99%
4秒に1人が申し込み
利用企業400社以上
登録・購入の手軽さや安心感などを演出するためには、具体的な数値の活用がおすすめです。
マイクロコピーの事例
ここでは、マイクロコピーの事例として以下の2つを紹介します。
【事例】
- Netflix
- Pairs
事例①Netflix
出典:Netflix
Netflixでは、以下のようなマイクロコピーが活用されています。
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「今すぐ始める」
タイミングワード「今すぐ」を使用してユーザーの行動を後押しし、「登録する」ではなく「始める」と能動的な言葉を使うことでユーザーの行動を促しています。
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「無料体験終了3日前にメールでお知らせします。〇/〇(日付)より前に料金が請求されることはありません」
「無料体験後の自動更新」と「請求」についてユーザーが懸念することを予測し、ポジティブな表現・対応をすることを予め述べておくことで、ユーザーの懸念を払拭し行動を促しています。
事例②Pairs
出典:Pairs
Pairsでは、以下のようなマイクロコピーが活用されています。
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「無料で登録」「今すぐ無料ではじめる」
「無料」で登録できるというメリットを端的に示して、費用に関する不安を払拭しています。また、タイミングワード「今すぐ」も活用しているマイクロコピーです。
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「Facebookではじめる」
「登録する」ではなく「はじめる」と能動的な言葉を使用することで、ユーザーに「新しい恋愛がはじまる」などとイメージ早期を促して、行動を後押ししています。
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「Facebookには一切投稿されません」
マッチングアプリに対して多くの方が思う「身バレ(周囲の人にマッチングアプリの利用がバレてしまうこと)」に対する不安を払拭しています。
まとめ
マイクロコピーは、ボタンリンクや情報入力画面などの細部において使用される文言のことです。細かい部分であることから軽視されることもありますが、重要性を理解してテクニックを磨くことで、コンバージョン率を向上させたり、リピーターを増やしたりとさまざまなメリットを生みます。
この記事を参考にマイクロコピーへの理解を深め、サイト運営を上手に進めましょう。
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