WEBマーケティング

PPCとは?広告を利用するメリット・デメリットや活用のポイントを解説

PPCとは?広告を利用するメリット・デメリットや活用のポイントを解説
「WEB広告でよく聞く“PPC”ってどんなもの?」
「PPCの概要やメリットについて詳しく知りたい」
「PPCを導入して、広告のコストパフォーマンスを最大化させたい」

本記事では、WEB広告の話になるとよく耳にする「PPC」について解説します。

言葉自体は知っていても、詳しい意味まではわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、PPCの概要や種類、相場、メリット・デメリット、活用のポイントについて詳しく解説していきます。
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PPCとは?

PPCとは?

PPCとは、「Pay Per Click(ペイパークリック)」の頭文字をとった言葉です。広告がクリックされるごとに料金が発生する仕組みを指します。欧米では一般的に、ペイドリスティング(リスティング広告)と呼ばれ、インターネット上ではこのPPCが使われるケースが多いです。

似た用語に「CPC(Cost Per Mile:コストパーマイル)」がありますが、概念的な違いはありません。CPCがクリック単価全般のことを指す場合が多いのに対し、PPCでは、その中でも代表的な「リスティング広告」と同義で使われることが多い傾向です。

PPCの種類と費用の相場

PPCの種類と費用の相場

PPCは、「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」の3つに大きく分かれます。それぞれの相場と特徴を見ていきましょう。

相場 特徴
リスティング広告 ・月間1,000円〜数千万円

・中小企業の場合、10〜30万円程度で予算を組むことが多い

検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告。ユーザーが検索したキーワードに合った広告を、ピンポイントで表示できる。
ディスプレイ広告 ・月間20〜50万円程度

・クリック課金とインプレッション課金の2つがある

WEBサイトやアプリの広告枠にバナー形式で表示される広告。テキストだけでなく画像や動画を用いることもできる。
SNS広告 ・月間30万円程度

・予算のある企業の場合、数百万〜数千万円かける場合も

Facebook・Twitter・InstagramなどSNSプラットフォーム上に掲載する広告。ターゲッティングの精度が高い。

リスティング広告

リスティング広告とは「検索連動広告」のことです。

ユーザーが検索したキーワードに合った広告が、検索結果の上部や下部に表示されます。PPCをはじめ、キーワード広告、サーチワード広告、ペイドリスティングはすべてリスティング広告と同義です。

リスティング広告の費用は、1,000円〜数千万円と幅広く、中小企業の場合は月間10〜30万円で予算を組むことが多いです。料金体系は、クリックされるごとに課金される「クリック形式」と、広告主自身が金額を入札する「入札形式」の2つがあります。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は「バナー広告」とも呼ばれます。

WEBサイトやアプリの広告枠に、バナー形式で大きく表示されるのが特徴です。代表的なディスプレイ広告としてGoogle広告やYahoo!広告、YouTube広告があり、テキストだけでなく画像や動画でも訴求できます。

ディスプレイ広告の費用相場は企業規模によって異なりますが、月間20〜50万円程度です。Google広告やYahoo!広告の場合、1クリックあたり50〜100円、YouTube広告の場合、1クリック3〜20円程度となります。

SNS広告

SNS広告とは文字どおり、FacebookやTwitterなどの「SNSに掲載するディスプレイ広告」を指します。

アカウント登録時に年齢や性別、趣味などを入力することから、ターゲティングしやすいのが特徴です。ターゲットとなる人に対して的確に広告を出すことができます。またSNSは拡散性が高いため、潜在顧客への認知拡大にも有効といえます。

SNS広告の費用相場は、月間30万円程度です。SNSをマーケティングの柱としている企業だと、毎月数百万〜数千万円かけている場合もあります。クリック単価はSNSプラットフォームによって異なりますが、1クリックあたり24〜200円程度です。

PPCの3つのメリット

PPCの3つのメリット

PPCのメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 初心者でも簡単に始められる(配信停止や修正も自由)
  • 料金が発生するのはクリック時のみ
  • 広告の効果を簡単に測定できる

1.初心者でも簡単に始められる(配信停止や修正も自由)

1つ目は、広告初心者でも始めやすい点です。PPCは、アカウントを開設し、必要最低限の設定だけ行えば、すぐに広告を出稿できます。配信停止や修正も自由も行えます。

たとえば、一度出稿してみて効果でなかった広告をすぐに停止させたり、効果の見込めそうな内容に変更したりと、臨機応変な対応ができます。

「一度試しに広告を出してみたい」「広告内容が固まっていないので試行錯誤しながら作っていきたい」という方にはおすすめです。

2.料金が発生するのはクリック時のみ

2つ目は、クリック時のみ料金が発生することです。

「広告がクリックされる=サイトにアクセスされる」ということなので、アクセス数に比例してコストが発生します。つまり、アクセスが少ない場合は、コストも抑えられるということです。

成果が出た分だけコストがかかる仕組みなので、予算の限られた企業にとってリスクヘッジになります。画像や動画を活用したディスプレイ広告であれば、仮にクリックされなくてもユーザーの視覚に訴求できるため、認知拡大も期待できます。

3.広告の効果を簡単に測定できる

3つ目は、効果測定が容易であることです。

PPCでは、アクセス流入数やコンバージョン率を確認できます。「広告がどのような効果をもたらしたのか」などの結果の考察はもちろん、修正点を見直すことで、次のアクションが立てやすくなります。

商品やサービスを売るために大切なのは、クリック数ではなく「コンバージョン率」です。

クリック100回目で1回のコンバージョンよりも、クリック30回で1回のコンバージョンが出た方が費用対効果は高くなります。現状を見ながら広告を変更できる点において、効果測定は有効です。

PPCの2つのデメリット

PPCの2つのデメリット

PPCにはメリットがある反面、デメリットも存在します。特に、以下の2つのデメリットには、注意が必要です。

  • キーワードによって単価が異なる
  • 売り上げにつながらないケースもある

1.キーワードによって単価が異なる

1つ目は、キーワードごとに単価が異なることです。PPCは、キーワードごとに自由にクリック単価を決められる反面、人気のあるキーワードだと単価が高くなります。

基本的にはオークションで入札するため、多くのユーザーが検索するキーワードや、成約率の高いキーワードは、それだけ競合も多いです。競合が多ければ当然、価格も上がります。

たとえば、「タブレット 購入」というキーワードの単価が高いとします。その場合、「購入 タブレット」とキーワードの順番を変えて、単価を下げる方法もあります。広告予算に限りがある場合は、ビッグワードではなくミドルワードやスモールワードを獲得するのがおすすめです。

2.必ずしも売り上げにつながるとは限らない

2つ目は、必ずしも売上につながるとは限らないことです。

売上をアップさせるためには、単に広告を出稿するだけでなく、流入先のコンテンツが魅力的でなければなりません。

仮にユーザーが広告をクリックしても、そのサイトの内容が薄かったり、訴求が浅かったりすると離脱してしまいます。売上アップのためにも、PPCの運用と並行して、販売元となるサイトや申込サイトの内容を見直しましょう。

PPC広告を活用する際の3つのポイント

PPC広告を活用する際の3つのポイント

PPC広告は、どのように運用するか以前に「選び方」が大切です。リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、以下のようなアプローチで自社に合ったPPC広告を選びましょう。

  • 広告の運用目的を明確にする
  • ターゲットに合わせた広告を選択する
  • コスパで選ぶ

1.広告の運用目的を明確にする

1つ目は、広告の運用目的を明確にすることです。商品サービスの購買促進、企業のイメージアップ、商品のブランディングなど、広告運用の目的は企業によって異なります。

商品サービスの購買促進につなげるのなら、リスティング広告がおすすめです。

しかし、これは商品が市場に認知されていることが前提ですので、認知度が低いと効果が出ません。その場合は、先にディスプレイ広告やSNS広告で認知を広げてからリスティング広告を活用する方法が良いでしょう。

2.ターゲットに合わせた広告を選択する

2つ目は、ターゲットに合わせた広告を選択することです。

広告やキーワードによってターゲティングは異なります。リスティング広告では、購買に直結するようなキーワードでも効果が出ます。ディスプレイ広告やSNS広告の場合は、潜在顧客に対してアプローチがしやすいです。

ターゲティング時は、キーワードをしっかりと精査しましょう。たとえば、商品が男性向けヘアブラシなら、そもそも「ヘアブラシ レディース」で広告を出すのは不適切です。

安易に広告を出稿するのではなく、自社商品の特徴とターゲットの年齢や性別、ニーズをしっかりとすり合わせましょう。

3.コスパで選ぶ

3つ目は、コスパで選ぶ方法です。PPCは、ユーザーが広告をクリックした時のみ料金が発生するため、費用対効果は高い傾向にあります。

しかし、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告それぞれに差がないわけではありません。

リスティング広告は、購買意欲の高いユーザーにアプローチできる反面、クリック単価は高くなりやすいです。したがってコストパフォーマンスで考えるのなら、ディスプレイ広告やSNS広告を選択するのが良いでしょう。

ただし、最近は「SNSの時代」ともいわれ、市場や競合によってはSNS広告もクリック単価が高くなりやすいです。それぞれの特性とクリック単価、自社の予算を照らし合わせて最適な広告を選びましょう。

まとめ

本記事では、PPCについて下記のポイントを中心にお伝えしました。

  • PPCとは、広告がクリックされるごとに料金が発生する仕組みのこと
  • PPCにはリスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告などの種類がある
  • 初心者でも始めやすく、クリック時のみ料金が発生するのがメリット
  • キーワードによって料金が異なるので注意が必要
  • PPCは目的やターゲット、コストパフォーマンスで選ぶようにする

PPCの費用対効果を最大化させるためには、運用の目的やターゲット設定が大切です。商品サービスの購買促進ならリスティング広告、認知拡大ならディスプレイ広告など、自社の目的に合ったPPC広告を選びましょう。ぜひ本記事の内容を自社のWEB広告運用にお役立てください。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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