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プロモーション広告とは?プロモーションと広告の違いや費用を解説

プロモーション広告とは?プロモーションと広告の違いや費用を解説
自社の商品を宣伝する際、ほとんどの会社は広告を使ってアプローチします。商品の良さを伝えるために使われる「広告」ですが、同じように商品を宣伝することを「プロモーション」とも呼びます。

あなたは、「広告」と「プロモーション」の違いがはっきりとわかりますか?

今回は、「広告」と「プロモーション」それぞれの特徴・費用やプロモーション広告について解説していきます。

プロモーション広告とは?

「プロモーション広告」とは、正式なマーケティング用語ではなく造語です。

プロモーション広告と呼ばれるものには、例えば「旧Yahoo!プロモーション広告(現Yahoo!広告)」や「Twitterのプロモ広告」などが挙げられます。Yahoo!のサービスや提携するメディア、ツイッター上に広告を出稿することでサービスや商品について認知を拡大し、ユーザーの購買意欲を高める効果があります。

プロモーション広告の内容は、テキストを使ったものから画像、動画などさまざまなタイプを選択できます。そのため、メッセージ性が高いものから、強いインパクトを残すことに特化したものまで自社のサービスや商品に合った広告の掲載が可能です。

このページでは、主にYahoo!広告とツイッター広告、それぞれのプロモーション広告について解説します。

「広告」は「プロモーション」の一部?それぞれの違いをわかりやすく紹介

「プロモーション」と「広告」の違いについて、すぐにわかるという方は少ないのではないでしょうか。どちらも商品を宣伝するために使うということに変わりはないものの、全くの別物です。

では、どのように違うのか、特徴を見ていきましょう。

まず「プロモーション」とは、マーケティング手法の4P(product/何を・price/いくらで・promotion/どうやって・place/どこで)のひとつです。マーケティングにおける「プロモーション」は、「販売」ではなく「認知度・イメージの向上」を目的としています。

広義での「プロモーション」は、先に紹介した4Pとも関わりの深い「Advertising(広告)」「Sales Promotion(販促)」「Public Relations(パブリックリレーションズ)」「Personal Selling(人的販売)」を表し、消費者とのコミュニケーション方法を意味します。
(狭義の「プロモーション」は、販売促進やセールスプロモーションの意味で使われます)

つまり、「広告」は「プロモーション(ユーザーに商品やサービスについて知ってもらい購入してもらうための活動)」のためのひとつの手法なのです。

Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)の費用と特徴

広告の種類 課金方式 費用目安
Yahoo!検索広告 クリック課金 数十円~数百円/クリック
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型) クリック課金 数十円~数百円/クリック
Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)
  • vvimps購入型(変動型)
  • 時間帯ジャック購入型
  • 枠購入型
20万円~数千万円

「Yahoo!広告」は、「Yahoo!プロモーション広告」の名前が変わったものです。Yahoo!広告には、Yahoo!検索広告、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)、Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)の3種類があります。これらは、ユーザーが広告をクリックして料金が発生するものや、広告枠を予約して出稿するものになります。

Yahoo!検索広告(リスティング広告)

Yahoo!検索広告(リスティング広告)

参照元: Yahoo!広告 – Yahoo!マーケティングソリューション

インターネットで検索をしている最中、特定の単語を入力して検索結果に自分が検索した単語ではないものが表示された経験はないでしょうか。それこそが、「リスティング広告」です。

リスティング広告は、検索した単語に連動して表示されるという特徴があり、別名「検索連動型広告」と呼ばれることもあります。広告の内容に関心のあるユーザーに表示される場合がほとんどなので、購買率において高い効果が期待できます。

広告を使って不特定多数にアプローチをするとなると、結果に結びつくまでに時間や費用も多くかかり大変です。しかしリスティング広告の場合、ある程度ターゲットを絞れるので、より早く結果を出すことが期待できます。

クリック課金制のためデータを可視化でき、改善しやすいのが特徴です。

リスティング広告については、下記の記事で詳しく紹介しています。
リスティング広告とは?メリット・デメリットも解説

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)

参照元:ディスプレイ広告(運用型) │ Yahoo!広告 – Yahoo!マーケティングソリューション

ターゲットを絞るのではなく、「他方にアプローチしていきたい」というときに使えるのが、このディスプレイ広告(運用型)です。年齢・性別はもちろん、興味関心や購買意欲など細かくターゲットを設定可能で、効率良く売上を伸ばすことが期待できます。

また、動画を使って宣伝している場合、動画再生数や広告のクリック数など、どこを増やしたいのか目的に合わせて配信できるメリットがあります。予算に応じてアプローチできる内容も変わってくるので、低予算で運用している企業でも安心して利用できます。

Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)

Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)

参照元:ディスプレイ広告(予約型)の特長 │ Yahoo!広告 – Yahoo!マーケティングソリューション

予約型の広告は、契約の締結が完了している一部のユーザーが出稿できる媒体です。

ユーザーがその広告を開いてから料金が発生するのではなく、掲載期間と表示回数を保証し、同枠の運用型広告よりも優先的に配信されるという特徴があります。

リーチレポートでは、広告がインターネットユーザーの視認領域内に表示された(見られていると考えられる)ビューアブルインプレッション やリーチ数を可視化できるので、今後の改善にもつなげられます。

同枠の運用型広告よりも優先配信されるため、ターゲットを熟考して広告を出すことができ、購買率の向上につなげやすくなります。

Twitterのプロモ広告にかかる費用と特徴

課金方式 費用目安
クリック課金 数十円~200円/クリック
インプレッション課金 400円~650円/1,000インプレッション
フォロー課金 数十円~100円/フォロー
エンゲージメント課金 数十円~100円/エンゲージメント
アプリインストール/クリック課金 100円~250円/インストール
再生数課金 数円~20円/再生

Twitterのプロモ広告には、上記6つの課金方法があります。Twitter広告全体の特徴は、「リツイート先のアクションは課金対象」ということです。費用が発生するのは、あくまでも最初に広告を見たユーザーがクリックをした段階です。

その他の特徴については、以下で詳しく見ていきましょう。

  • クリック課金
    例えば、自社ページの広告に記載したリンクが1回クリックされると、その都度課金されていきます。「まずは低額な予算から始めたい」「ユーザーがどれくらい興味を持っているのかを知りたい」という場合にピッタリでしょう。
  • インプレッション課金
    自分の会社の商品がどれくらい知られているかは、広告を出すにあたってとても重要です。キャンペーンの目的を「ブランドの認知向上」にした場合、このインプレッション課金が適用されます。課金方法は1回あたりで計算されるのではなく、1000回単位で表示されます。既存の商品だけではなく、新商品の告知などのプロモーションとしても利用できます。
  • フォロー課金
    商品を売る前に自社のファンが欲しいという企業におすすめなのが、「フォロー課金」です。フォロワー獲得以外では料金が発生しません。該当の広告経由でフォロワーが増えた場合にだけ、費用が発生します。
    まずはファンを増やしてから商品を売るのか、それとも大々的に商品を多くの人にアプローチするのが先なのか、この見極めはとても大切です。
  • エンゲージメント課金
    リツイートや返信など、利用者反応のアクションが課金対象となります。Twitterで広告を出すにあたり、どれくらいTwitterが活用できるのか、1つの指標を可視化したい場合におすすめです。
  • アプリインストール/クリック課金
    ユーザーが実際に自社の商品を購入しようと行動したかどうか知りたい企業におすすめなのが、「アプリインストール/クリック課金」です。これにより、新規でのユーザーがどれくらい購入してくれたか、既存の顧客がどれくらい来たかを可視化できるため、今後の対策を立てやすくなります。
  • 再生数課金
    キャンペーンの目的が「プロモビデオの再生」の場合に活用できるのが、こちらです。動画はユーザーのタイムラインに表示されると、特にクリックなどのアクションの必要なく、自動的に再生されます。ユーザーのタイムラインに表示された後、動画の50%以上が表示された状態で2秒視聴される、もしくはミュート解除のクリック操作のいずれかが行われたときに課金される仕組みです。
    より精度の高い動画を作れば、それだけ多くの人の興味を引き、購買意欲の向上にも繋がります。
Twitter広告については、下記の記事で詳しく紹介しています。
Twitter広告とは?4つのクリエイティブと運用事例を解説

テキスト広告

テキスト広告

参照元:ディスプレイ広告(予約型)の特長 │ Yahoo!広告 – Yahoo!マーケティングソリューション

テキスト広告とは、画像やイラスト、動画などは一切使用せずに文字だけで宣伝することを指します。webサイト内のスペースに宣伝文を載せ、そこから広告にリンクさせる仕組みになっています。

画像を使ったバナー広告と比べると一見目立たない広告ですが、今や広告に画像や動画を使うのが当たり前になっているので、逆に差別化を図れます。メッセージ性やストーリー性の強い商材を宣伝する場合、この広告がおすすめです。

また、意図的ではなくても、ユーザーが広告だと気付かずにクリックするケースも考えられます。偶然とはいえ、そこから興味を持ってもらえる可能性もあります。

画像広告

画像広告

参照元:画像広告-Twitter広告クリエイティブの仕様

目を引く、印象に残る画像を作成して、ユーザーを呼び込むことができます。画像広告を利用するメリットは、一目でブランド・商品情報などがユーザーの中に入ってくるので、購買意欲に繋がるまでが早い点です。

「画像を作ったことがないけど大丈夫だろうか…」と思う人もいるかもしれませんが、心配はいりません。画像はツールやアプリを使えば簡単に作成でき、他のSNSでの投稿に使用するなど、複数の目的にも利用できます。

また、画像広告を見たユーザーはリツイートもできるので、拡散されることでより多くの人へのアプローチも期待できるのです。リツイートを見た人も、「プロモーション」ということが一目みればわかるような仕様になっています。一般的に、費用は1クリックあたり数十円~200円が相場です。

動画広告

動画広告

参照元:動画広告-Twitter広告クリエイティブの仕様

静止画でユーザーの目を引き、強い印象を与える方法も効果的ですが、動画で商品に対しての魅力を伝えることも購買意欲をかき立てるのに役立ちます。Twitter社によると、「Twitterで見た動画は他で見る動画よりも記憶に残りやすい」というデータがあります。

ユーザーの「良いものが欲しい」という感情に訴えかけやすいので、購買率が自然に上がるというメリットも。費用は、動画の種類にもよりますが、1クリックあたり数円~20円が相場です。

カルーセル広告

カルーセル広告

参照元:カルーセル広告-Twitter広告クリエイティブの仕様

1つの広告に動画を2つ以上つけたいと思った場合に使えるのが、カルーセル広告です。

Twitterのタイムラインは基本的に縦にスワイプして読むものですが、カルーセル広告は横にスワイプして見ることができます。複数の動画や画像を載せられるので、通常よりもユーザーにたくさんの情報を伝えることができるのがメリットです。

従来の広告でも複数の画像を載せることはできていましたが、並んでいる画像を1枚ずつタッチしてそれぞれ拡大させる方法でした。カルーセル広告は、ユーザーがスワイプするだけで複数の画像をスムーズに見ることができるので、リンク先へ誘導する導線が短くて済むのです。そのため、ユーザーもストレスなく広告を見られます。

プロモーション広告をどこで運用していくべきか?

Yahoo!広告 Twitter広告
  • 配信先が豊富
  • 年齢層が高め
  • 信頼性の高いYahoo!サービスへも掲載される
  • PCユーザーが多い
  • 広告の拡散にも期待できる
  • リツイート以降の反応は無料
  • 若年層が多い
  • スマホユーザーが多い

可能であれば、Yahoo!広告もTwitter広告もどちらも利用すれば、より多くユーザーを呼び込めることは間違いありません。しかし、予算やリソースの問題もあり、両方を運用していくのは難しいかもしれません。

そこで、Yahoo!広告とTwitter広告の特徴を改めて比較し、自社商品やサービスの対象となるターゲットがどちらに多いのか参考にしてみて下さい。

Yahoo!広告 「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!天気」といったYahoo!の自社メディアに加えて、「朝日新聞」や「食べログ」など大手メディアにも掲載される可能性があります。
そのため、Twitter広告に比べてユーザーからの信頼性が高く、PCユーザーや年齢層が高めのターゲットに効果的です。
Twitter広告 広告の閲覧だけでなく、拡散にも期待ができます。リツイート以降の反応は課金されず無料ということもあり、広告費以上の反応(効果)を得られる可能性があります。Yahoo!広告に比べてスマホユーザーが多く、年齢層も低めのターゲットに有効的です。

まとめ

スマホが当たり前となっている現代において、Web広告の活用はユーザーの購買意欲をかき立てるのにとても重要なものです。自社の商品がどういうもので、購入することによってどのようなメリットがあるのか、広告を通して知ってもらうチャンスになります。

しかし、ひと口に広告と言っても媒体がたくさんあるので、どれが自社に合っているのか判断が難しいかもしれません。それぞれの広告の特性を理解し、どれが自社サービスの魅力を最大限伝えることができるのか考えてみましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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