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CTR(クリック率)とは?計算方法と平均値、広告・SEOにおける改善のポイントを解説

CTR(クリック率)とは?計算方法と平均値、広告・SEOにおける改善のポイントを解説
CTR(クリック率)は、ネット広告とSEO(自然検索)のマーケティング成果を測るうえで重要な指標の一つです。

ネット広告とSEOにおけるCTRは、以下の計算方法で求めることができます。

ネット広告のCTR(%)クリック数÷広告の表示回数(インプレッション数)×100
SEOのCTR(%)クリック数÷検索結果での表示回数✕100


本記事では、大きく5つの項目に分けて、CTRについて詳しく解説します。
・CTR(クリック率)の基本的な意味
・マーケティングにおけるCTRの重要性
・CTRの計算方法
・CTRの平均値の目安
・CTRを改善するためのポイント

初心者の方はもちろん、代理店やマーケティング担当者がクライアントにCTRを説明する際の「ガイド」としても活用できます。ぜひ最後までご覧ください。

CTR(クリック率)とは

CTR(クリック率)とは

CTR(クリック率)とは「Click Through Rate」の略で、Web上で広告や検索結果を見た人のうち、実際にクリックしてサイトを訪れた人の割合を示す指標です。言い換えると、広告や検索結果がユーザーに表示された回数(インプレッション数)のうち、何人が実際にクリックしてコンテンツを訪れたかという割合を意味します。

少しわかりづらいので、オフラインの例を交えながら説明します。

街を散策していると、お店が入口のそばに看板を出しているシーンによく出くわします。その看板を見て、実際に「ちょっと入ってみよう」と思って入店する人数は限られるでしょう。CTRとは、Webの世界におけるこの「看板を見てお店に入った人の割合」だと考えてください。

もし1,000人がお店の看板を目にし、そのうち50人がお店に入った場合、50人÷1,000人(×100)で、CTRは5%です。

マーケティングにおけるCTRの重要性

CTRが高ければ、それだけユーザーの関心を引く広告や検索結果(=Web上の看板)が表示されているということになります。

あるお店の看板を見て「入ってみよう」と思った人が多ければ、その看板は効果的だとわかります。Webでも同じで、CTRが高い=たくさんの人が看板(タイトルや広告文)を見て、実際に興味を持ってサイトに入ってきているということです。

つまり、CTRが高いほどWebサイトへの訪問者が増え、商品購入・問い合わせ・資料請求などの成果(=コンバージョン)につながる可能性が高くなります。

さらに、CTRを分析することで「どの看板が人の足を止めているか」「逆に、なぜ誰も見向きもしないのか」といった改善ポイントも見えてきます。タイトルの言い回しを変える、説明文をより具体的にする、ユーザーが検索しそうなキーワードを取り入れるなど、CTRのデータをヒントに、広告やSEOの精度を高める施策に落とし込むことが可能です。

用語のおさらい

CTRの説明をするにあたって、「インプレッション数」と「コンバージョン」という専門用語が出てきました。改めてこれらの用語の意味を表にまとめておきます。

用語 意味
CTR(クリック率) 広告や検索結果が表示された回数のうち、実際にクリックされた割合のこと
インプレッション数 広告や検索結果がユーザーに表示された回数。クリックされなくても1回としてカウントされる
コンバージョン 商品購入・資料請求・会員登録・サービス予約など、Webサイトで得たい具体的な成果のこと

CTR(クリック率)の計算方法

CTRは以下の計算方法で算出できます。

広告のCTR(%) クリック数÷広告の表示回数(インプレッション回数)×100
自然検索のCTR(%) クリック数÷検索結果での表示回数✕100

例)ネット広告におけるCTR広告の表示回数(インプレッション数)が100回、5回クリック

(クリック数)5÷(広告表示回数)100×100=5 →CTRは5%

例)自然検索でのCTR検索結果での表示回数が10回、1回クリック

(クリック数)1÷(検索結果での表示回数)10×100=10 →CTRは10%

なお、本来の数式は「CTR(クリック率)=クリック数÷表示回数」ですが、%表示するのが一般的なので、さらに100をかけて算出します。

CTR(クリック率)の平均値

ネット広告とSEO(自然検索)の平均CTRや目安を知っておくことは大切です。それぞれの平均値を紹介します。

ネット広告の平均CTR

主要なネット広告(リスティング広告・ディスプレイ広告)の業界別CTRを表にまとめました。

業界 リスティング広告 ディスプレイ広告
デート・パーソナル 6.05 0.72
旅行・ホスピタリティ 4.68 0.47
アドボカシー(擁護団体) 4.41 0.59
自動車 4.00 0.60
教育 3.78 0.53
不動産 3.71 1.08
健康・医療 3.27 0.59
法的 2.93 0.59
金融・保険 2.91 0.52
Eコマース 2.69 0.51
産業サービス 2.61 0.50
家庭用品 2.44 0.49
雇用サービス 2.42 0.59
消費者サービス 2.41 0.51
B2B 2.41 0.46
テクノロジー 2.09 0.39

※%は省略しております。

参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream

広告は多くの人の目に触れるだけでなく、クリックされることが重要になります。

検索結果に表示されるリスティング広告であれば平均CTRは2~6%、Webサイトのさまざまな場所に表示されるディスプレイ広告では平均CTRが0.3~1%ほどです。

リスティング広告とディスプレイ広告のCTRに差があるのは、ユーザーに広告が表示されるタイミングが異なるためです。

リスティング広告は、何らかの目的をもって検索行動を起こしたユーザーに対して表示されるのに対し、ディスプレイ広告は、ユーザーが何らかのコンテンツを閲覧している時に表示されます。

【リスティング広告】

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【ディスプレイ広告】

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リスティング広告の方が積極的に情報を探している検索ユーザーに対応しているため、CTRも高くなると考えられます。

ちなみにSNS広告で代表的なFacebookの平均CTRは1%前後です。リスティング広告と合わせて活用すると効果的でしょう。

また、PC・モバイルや業界、ジャンルによってCTRは変わってくるので、様々な要素を踏まえた上で運用していきましょう。

リスティング広告については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

関連記事:リスティング広告とは?メリット・デメリットも解説

自然検索の平均CTR

自然検索における平均CTRを知ることで自サイトの善し悪しを分析できるため、理解しておきたいことです。

各順位の傾向としては、1位のCTRは20%前後~30%台、2位は15%前後、3位が10%前後と、順位が下がるほどCTRも下がり、第4位〜10位はほぼ横ばいの数値になります。

1位と10位を比較して10倍以上の差が出ることがわかります。

参考:Google Organic CTR History(International)- Advanced Web Ranking(2025年2月データ)

サイトへのアクセス数を増やすためには、CTRの高い検索上位を狙うことが必須であるため、上位1位~3位を獲得することが重要です。

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上図は、ブランドワード(Branded)と非ブランドワード(Non Branded)とで掲載順位別のCTRをグラフ化したものです。

ブランドワードとは、社名・商品名、それらを含む複合ワード(指名検索)を言い、非ブランドワードはそれら以外のキーワードを指します。

順位 ブランドワード 非ブランドワード
1 28.5 21.12
2 15.7 10.65
3 11.0 7.57

※%は省略しております。

出典:2024年のGoogleオーガニッククリックスルー率(SEO CTR)のランキング順位別比較

検索上位において非ブランドワードよりもブランドワードの方がCTRは高い傾向にあります。

このように検索されたキーワードによってもCTRは変わりますので、●●%だからCTRが良い・悪いとは言い切れない点はおさえておきましょう。

また、検索されたキーワードの種類によってもCTRが異なる点もおさえておきましょう。

なお、2024年〜2025年にかけて、一部の検索クエリでは、検索エンジンのトップにGoogleのAI Overviewによる自動生成コンテンツが表示されるケースが増えてきました。その結果、従来のリスティング広告や自然検索のリンクが視認されにくくなり、クリック率が低下する可能性が指摘されています。

今後の動きは未知数ですが、このAIコンテンツ表示への対策も、検索広告やSEO戦略において重要になるでしょう。

CTR(クリック率)の改善ポイント

ここではネット広告と自然検索それぞれで、CTRを上げるためのポイントを紹介します。

ネット広告

ネット広告に関しては、主に8つあります。

改善項目 内容
タイトル・テキストの工夫 ユーザーを惹きつける表現を意識し、検索ニーズに合った内容にする
検索キーワードの精査 適切なキーワードを設定し、テキスト内にも自然に含める
ターゲティングの最適化 性別・年齢・地域などターゲット設定にズレがないか確認する
訴求ポイントの一致 ユーザーの悩みや興味に合った訴求を行い、興味を引きつける
具体的な数字の活用 実績・データ・ランキングなどを入れて説得力を高める
購買意欲を刺激する要素の追加 住所・実績・プロフィールなど購買決定に関わる情報を盛り込む
LPとの整合性 検索キーワード・広告・ランディングページの内容を一致させる
広告表示オプションの活用 電話番号・住所など追加情報を表示し、訴求力を強化する

自然検索

自然検索の改善項目は、主に3つです。

改善項目 内容
魅力的なタイトル作成 ユーザーの検索意図に沿ったキーワードを含め、ページ内容と一致するタイトルにする。惹きつけるワードも活用するが、内容と関係ないキーワードの使用は避ける
表現をわかりやすくする タイトルやディスクリプションに読みやすく親しみやすい言葉を使い、数字などの根拠を示して信頼感を高める
リッチリザルトの最適化 構造化データを使ってリッチリザルト(レビュー・FAQ・価格など)を表示させ、検索結果での目立ち度とクリック率を向上させる

構造化データやリッチリザルトについては以下の関連記事を参照してください。

まとめ

CTR(クリック率)は、ユーザーが広告や検索結果を目にした中で、実際にクリックした割合を示す重要な指標です。

業界や広告の種類、掲載場所などによって平均CTRは異なるため、一概に「良い・悪い」は判断できません。

しかし、CTRを意識して改善することで、Webサイトへの訪問者を増やし、最終的な成果(コンバージョン)につながる可能性が高まります。

「クリックしたくなる工夫」を地道に積み重ねていくことが、効果的なWebマーケティングの第一歩です。

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