MEO市場規模調査~2025年には202億円に達すると予測~
- 市場の定義
- (1)MEOとは
- (2)MEO市場の定義
- 市場規模推計と予測
- (1)2019年-2025年の市場規模
- (2)市場のトレンド
- 市場成長の背景
- (1)ユーザーの背景
- (2)バイサイドの背景
- 主な参入事業者
- 業界の概要
- 【店舗運営者】
- 【広告代理店-対大手広告主-】
- 【広告代理店-対中堅・中小広告主-】
- 【MEOツールベンダー】
- 【媒体】
- 業界の課題
- (1)効果測定
- (2)悪質事業者への対応
- (3)大手プラットフォームへの依存
- 市場の今後
- (1)ユーザー数の拡大
- (2)店舗ビジネスのDX化の進展と需要拡大
- 【GMO TECHのMEOソリューションのご紹介】
- 特徴1: 複数拠点を一括管理!来店を重視した運用もお任せ!
- 特徴2: アルゴリズム解析に裏付けされた独自の上位表示施策
- 特徴3: カスタマーサクセスによるきめ細やかな手厚いフォロー体制
GMOインターネットグループでインターネット上の集客サービスを展開するGMO TECH株式会社は、株式会社デジタルインファクトと共同で、国内MEO市場調査を実施しました。(URL:https://gmotech.jp/news_release/?p=7592)
市場の定義
(1)MEOとは
Map Engine Optimization(地図検索エンジン最適化)施策を指します。
ユーザーが地域属性と何らかの対象物とを掛け合わせた地図サービスでの検索に対して、その検索意図に沿った形で、自社のコンテンツや情報を最適な形で提供をするための施策です。
ローカルSEOとも呼ばれており、店舗を持つ事業者による地図サービス上での集客力を高める手段の一つです。
地図検索結果の上位表示などを中間指標として、情報更新頻度を高めたり、地図検索結果に付随するコンテンツの充実化を図るなどの取り組みがされています。
関連記事:MEOとは?対策方法と上位表示のポイントを解説
(2)MEO市場の定義
主に店舗ビジネスをおこなう企業(以降店舗運営者)が、MEO施策を実施するために国内のサービス提供事業者に支払う費用の年間総額を指します。
本調査が定義するMEO施策、またはこれを内包する検索サービスに対する最適化を目的とするツール、ツールを活用した運用サービス、あるいはこれを用いたコンサルティングサービスに対して支払われる費用も含みます。
市場規模推計と予測
(1)2019年-2025年の市場規模
国内のMEO市場規模は、2020年は前年比約1.7倍の80億円、2025年には2020年比約2.5倍の202億円規模に拡大すると予測されています。
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2023年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
金額(億円) | 47 | 80 | 117 | 141 | 169 | 187 | 202 |
前年比 | 171% | 145% | 121% | 120% | 110% | 108% |
(GMO TECH/デジタルインファクト調べ)
(2)市場のトレンド
2018年頃よりユーザーの地図サービスにおける検索行動、および消費行動への影響が注目され始めたことで、店舗運営事業者によるMEOへの注目が高まりました。同時に、MEOサービスを提供する事業者の参入が進むようになりました。
2020年は、コロナ禍で目まぐるしく変わる生活環境下において、【地図サービスの検索結果における情報鮮度】へのユーザーニーズがさらに高まり、大手事業者を中心に売り上げ大きく拡大しました。
店舗企業においてはコロナ禍で事業環境が厳しいなか、Googleマイビジネスを通した情報発信に対する投資を強化する企業も顕著にみられました。
2022年~2023年頃までは、コロナ禍でその必要性が再認識された、店舗運営事業のデジタル・トランスフォーメーションの進展を背景に、高い水準の需要拡大が進むことが予想されます。
また、その後もMEO施策が定着することで、堅調な需要拡大が継続することが予想されます。
市場成長の背景
(1)ユーザーの背景
Googleマップの利用が定着
近年、Googleマップを中心に地図サービスの利用が拡大し、地図上での検索行為をきっかけとした来店行動が一般化しています。
GoogleによるテレビCMを活用した大型プロモーションにより、幅広いユーザーに広がりました。
また、検索結果に表示される店舗に関する営業情報や口コミなど、コンテンツの充実化も進み、店舗における消費者行動への影響力が高まりました。
(2)バイサイドの背景
店舗集客手段としてのGoogleマイビジネスの活用が拡大
ユーザーによるGoogleマップの利用拡大を受け、検索結果に対して充実したコンテンツを提供することへの店舗運営者の需要が拡大しました。
工数がかかる運用・メンテナンスを外部委託することへの需要も併せて高まりました。
主な参入事業者
業界の概要
業界に属するプレイヤーは、広告主、広告代理店、SEOやEFOをはじめとする、コンテンツマーケティング施策をおこなうコンサルティング会社、MEO対策をおこなうSaaS型サービスを提供するソリューションベンダーなどが挙げられます。
【店舗運営者】
店舗ビジネスを手掛ける企業・事業者や小売店、飲食店、病院・クリニック、美容室など、店舗で商品やサービスを提供するビジネス形態をとる、あらゆる業種が対象となっています。
【広告代理店-対大手広告主-】
広告代理店は、大手小売店、飲食チェーン店などを主なクライアント層とする大手広告代理店群と、病院・クリニック、歯科、美容室、不動産会社など顧客単価が比較的高いサービスを提供する個店・小規模チェーン店などを主なクライアント層とする広告代理店群とに分かれます。
前者である、大手広告主を主なクライアント層とする広告代理店においては、売上効率の観点から本業において事業注力をおこなっているケースは限定的と推測され、クライアントからの依頼があった場合において、自社または外部委託により対応を実施しています。
積極的な営業活動はおこなっていませんが、クライアント規模が大きく、案件が確定した場合におけるマーケットインパクトは大きいです。
また、サービスの提供形態はMEOに限定せず、店舗販促支援のコンサルティングサービスなどの一部としておこなわれていることもあります。
【広告代理店-対中堅・中小広告主-】
中堅・中小規模の企業クライアントを多数持つ広告代理店であり、他のマーケティングソリューションと同様にMEO関連ソリューションの販売に注力しているケースも多く見られます。
MEOサービスの提供にあたり外部のツールベンダーのツールを活用する、あるいはOEM提供を受けて自社ソリューションとして、以下のようなサービスを提供しています。
- Googleマップ検索結果でのランキング上げ
- Googleマイビジネス登録情報のメンテナンス
- Googleマイビジネスの投稿コメント対応代行
- Googleマイビジネスのコンテンツ拡充(写真、動画などの投稿代行)
「ぐるなび」や「EPARK」のように、バーティカルメディアを持ち、特定業界の店舗広告主と直接取引をしている事業者もMEOサービスの有力なチャネルとして機能しています。
【MEOツールベンダー】
Googleマイビジネスへのコンテンツ投稿機能などを、SaaS型サービスを中心に提供しています。広告代理店経由での提供、または自社からの直販で提供するケースなど様々です。
地図検索サービス向けに限らず、SNSをはじめとする様々なチャネル上で【コンテンツの一括管理が可能な機能を備えたサービス】も展開され、実態としては主にGoogleマップのMEO対策として活用されているものもあります。
【媒体】
地図検索サービスとしては、Googleマップのほかにも、Appleの地図アプリなど様々ありますが、MEO対策の対象として重視されているのは圧倒的にGoogle マップです。
業界の課題
(1)効果測定
MEOに対する投資対効果の可視化がしづらいということが挙げられます。MEOによりどれだけ来店者数が伸びたか、あるいはそこから売り上げの増加に寄与したかを計測するためには、相当規模のデータセットが求められます。
(2)悪質事業者への対応
広告主との情報リテラシーの差を逆手に取り、地図検索結果を意図的に高めて報告をおこない、成果と見せかけて報酬を請求するというケースや、コメント欄を意図的に操作するなど、悪質なケースもみられており、ユーザーや広告主に不利益を与えるとともに、業界全体への信頼性の低下につながる恐れがあります。
(3)大手プラットフォームへの依存
MEOビジネス全体のGoogleへの依存度が高く、Googleの意向や方針、規則などが直接的に市場全体に及ぶ可能性があります。
市場の今後
(1)ユーザー数の拡大
Googleマップそのものの利用が引き続き拡大します。これに伴って店舗運営者によるMEO施策の重要性はますます高まり、さらに定着していくことが予想されます。
(2)店舗ビジネスのDX化の進展と需要拡大
店舗ビジネスにおけるデジタル・トランスフォーメーションが進み、デジタルを活用した施策が店舗事業者全体的に普及します。MEO施策がより一般的なものとして定着することで、市場の拡大が進むと予想されます。
【GMO TECHのMEOソリューションのご紹介】
売上アップ、来店効率化、店舗のファン化をオールインワンで実現
Google MAP3位以内表示施策「MEO Dash! byGMO」
特徴1: 複数拠点を一括管理!来店を重視した運用もお任せ!
Googleマイビジネスに精通した運用担当が自社開発ツール(MEO DASHBOARD)を活用し、・複数拠点のコンテンツリッチ化、・最適化されたクチコミ返信代行、・ABテストを伴う来店率の高いクリエイティブ制作~投稿代行などをおこないます。本質的な来店数向上のための運用を実施します。
特徴2: アルゴリズム解析に裏付けされた独自の上位表示施策
GMOインターネットグループが保有する資産を徹底的に活用しつつ、創業事業のSEOで磨き上げたアルゴリズム分析による精度の高い内部最適化と、効果の高い外部施策を実施することで圧倒的な3位以内率を実現します。
特徴3: カスタマーサクセスによるきめ細やかな手厚いフォロー体制
契約企業様にご提供する各種ツールの利用方法、活用方法からMEO施策・運用に関する各種ご質問へのご対応、日々の効果状況をまとめた定期レポートの提供など、安心して施策をお任せ頂ける体制を整えております。