離脱率の目安や離脱率が高い原因・下げるための改善方法を解説!
そこで今回の記事では、離脱率と直帰率の違いや、離脱率を下げる改善方法について解説します。
離脱率改善のための実践的なノウハウについても紹介していますので、離脱率が高い原因を改善したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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離脱率とは?
離脱率は、あるWebページを訪れたユーザーが、それ以降どのWebページも閲覧せずにそのままサイトから離れてしまった割合のことを指します。
Webサイト運営において、どのページの離脱率が高いかを把握する「離脱率の分析」は、コンバージョンアップには欠かせない作業になります。その理由は、サイトへの流入は、コンバージョンページだけとは限らないからです。
そのため、他のページに訪問したユーザーを、目的とするページに誘導できなければ、収益向上も見込めなくなります。
離脱率を確認すればユーザーが離れやすいページを特定できるので、そのページを改善していけば自然とユーザー満足度の高いサイト構築へとつなげられるのです。
離脱率の計算式
離脱率には2通りの定義があり、それぞれで意味や計算方法が異なります。定義の違いは、以下のとおりです。
- サイト全体の離脱率=サイト全体の離脱数÷サイト全体のPV数×100=離脱率
(サイト全体の離脱数はサイトの訪問者数と同じなので、訪問数に置き換えることができます)
例)サイト訪問者が100でページビュー数が200の場合
100÷200×100=離脱率50%
- 各ページの離脱率=離脱数(対象ページを最後に離脱した数)÷PV数×100=離脱率
例)100PVあるページのうち、80回離脱されてしまった場合
80÷100×100=離脱率80%
離脱率と直帰率の違い
離脱率と似た指標に、「直帰率」があります。似ている言葉なので混同しやすいですが、計測対象が違うので、両者はそれぞれ別の指標です。
離脱率はページ単位の指標で、サイト全体のページ数に対してサイトから離れる割合を計算したものです。これに対して直帰率は、セッション(訪問)単位の指標で、最初に閲覧したページが対象です。
具体的には、以下の通りです。
- 離脱率:離脱数÷PV数×100=離脱率
1日10セッションのページのうち、7セッションがそのページを見た後に離脱し、残り3セッションが同一サイト内の別ページに行った場合、そのページの離脱率は「70%」(7÷10×100=70%)となります。
- 直帰率:直帰数÷セッション数×100=直帰率
1日10セッションのページがあったとして、7セッションがページを訪問した後に離脱した場合、直帰率は「70%」(7÷10×100=0.7)となります。
このように、離脱率と直帰率には違いがありますが、1ページのみの閲覧で離脱した割合を直帰率とすることから、直帰率は離脱率の一部とみなされています。
離脱率の目安
自サイトの離脱率を他サイトと比較できると、サイトの問題点を改善できて離脱率を減らすことができそうですが、それには離脱率の基準となる平均的な目安が必要です。
しかしながら、離脱率の基準となるような目安は今のところ公表されていません。その理由は、サイトによってページコンテンツもさまざまで、ユーザーの行動パターンも一概に計測することができないため、離脱率の基準となる平均値を算出することはまず不可能だからです。そのため、他サイトと自サイトの離脱率を比較するといった検証方法は難しいのが現状です。離脱率を評価するなら他サイトとの比較ではなく、自サイト内での平均値の推移を比較するのがおすすめです。
このように、離脱率の改善には、あくまでも個々のサイト状況に応じた分析を行いながら、自サイトのページ同士を相対的に評価することが重要なポイントとなります。
しかしそのためには、定期的に離脱率をモニタリングし続けている必要があります。そこでおすすめなのが、Googleアナリティクスです。
アナリティクスでは離脱率が計測されるので、サイト内ページの離脱率を相対評価することが可能です。そのため、自サイトの課題を発見し、どこにサイトの問題点があるのかを知ることができます。
例えば、おすすめの商品を紹介するランキングコンテンツなどの離脱率は、~85%が目安で、86%を超えると高すぎると言われています。そのため、70%前後で推移していた場合、目安である85%を超えて80台後半まで上昇してきたなら、そのページは改善を行う必要があるかもしれません。
このように、単純にページ間で離脱率比較するのではなく、定期的にモニタリングしながら以前の数値との推移を比較するだけでも、サイト改善に繋げることができるのです。
それでは、サイト内の全ページで離脱率を低くすればよいのでしょうか。もちろん、離脱率が低いことはSEO的にも望ましいのはもちろんですが、どんなサイト訪問者であってもいずれはそのサイトから離脱するものです。
しかし、サイト内には離脱率が高くてもOKなページとNGなページがあります。ECサイトを例にした場合、購入完了ページの離脱率が高いのは当然です。なぜなら、商品購入という目的を果たしたユーザーが、いつまでもそのページにとどまることはないからです。そのため、購入完了ページの離脱率が高いからといって離脱率を低くすることは、非効率な考え方であり合理的とも言えません。
これとは反対に、商品紹介ページやカートページの離脱率が高いのはECサイトにおいて致命的なので、必須の改善ポイントです。なぜなら、商品紹介ページの離脱率が高いのは、商品を購入してもらうというECサイトの目的を果たせない要因となるからです。
このように、離脱率の数字だけを見て評価するのではなく、ページの性質をしっかり理解して、本当に離脱率を改善する必要があるのかを判断する必要があるのです。
そしてそれが、結果的にサイトの課題発見と改善施策の精度を上げることにつながるのです。
離脱率が高い3つの原因
離脱率が高い原因として「読者の期待していた物とコンテンツに乖離がある」「ユーザビリティが悪くコンテンツを見る事がストレス」「訴求が強過ぎて読者に引かれてしまう」といった3つの原因が考えられます。
ここでは、それぞれ解説していきます。
読者の期待していた物とコンテンツに乖離がある
読者の期待していた情報とコンテンツに乖離があると、離脱率は高くなります。なぜなら、ユーザーの期待していた(知りたい)情報がないページは、それ以上読み進めるメリットがないからです。
これは、サイト自体の訪問者数を減らす要因にもなるので、このミスマッチをいかにして回避していくかが離脱率改善の重要ポイントとなります。
また、タイトルとコンテンツにズレがある場合も、ユーザーの期待に沿っていないため離脱率は高くなります。
例えば、コーヒーの美味しい淹れ方を検索していたユーザーが、サイトタイトルを見て訪問したとします。そのユーザーはコーヒーの淹れ方を知りたいのに、おすすめのコーヒーメーカーについて紹介されても迷惑なだけです。これは、サイトのターゲット設定があいまいであることや、なぜそのユーザーがそのキーワードで検索したのかという「検索意図」を把握していないのが原因です。
このように、読者の期待していた情報とコンテンツに乖離があると、離脱率は高くなる原因となります。
ユーザビリティが悪くコンテンツを見る事がストレス
ユーザビリティが悪く、コンテンツを見ることがストレスになってしまうものも離脱率が高い原因です。なぜなら、ユーザビリティが悪いとユーザーは他の見やすいサイトへ移動してしまうからです。
ユーザビリティの悪い具体的な例としては「カテゴリが整理されていない」「他ページへのリンクが分からない」「ページが重くて読込み速度が遅い」「スマホに対応していない」などが挙げられます。
特に、ページが重くて読み込みが遅いのは離脱率の大きな要因となり、ストレスを感じるユーザーはページを読み終えることなく離脱してしまいます。
また、ユーザーにとって親切でないページも離脱の原因です。例えば、教科書のように文字だらけのページと、挿絵や画像が適宜あって見やすいページとを比較すれば、一目瞭然です。
このように、ユーザビリティが悪くコンテンツを見ることがストレスとなってしまうページは、離脱率が高い原因となります。
訴求が強過ぎて読者に引かれてしまう
訴求が強過ぎると読者に引かれてしまい、離脱率が高くなります。なぜなら、ユーザーに「しつこくて嫌だ」という心理がはたらき、引いてしまうからです。
小売店でしつこく商品を勧められて買う気が失せたという経験をしたことがある人もいることでしょう。
サイトの訪問者も同じで、コンテンツの中に数行おきに広告が貼られたページは、しつこさだけが印象に残り、逆効果となってしまいます。
このようなことから、訴求が強過ぎることは読者に引かれてしまい、離脱率が高くなる原因となります。
離脱率を下げる3つの改善方法
離脱率を下げる改善方法として「ヒートマップ分析を行う」「タイトルや見出しの内容と本文がズレていないか確認する」「離脱ポイントのコンテンツが読者の意図とズレていないか確認する」といったことが考えられます。
ここでは、離脱率を下げる3つの改善方法について、それぞれ解説していきます。
ヒートマップ分析を行う
離脱率の改善には、ヒートマップがおすすめです。なぜなら、ページに訪れたユーザーが離脱するまでのいきさつをダイレクトに可視化できるからです。
例えば、ヒートマップで熟読エリアを分析すれば、ユーザーが興味を示さないコンテンツを知ることができます。当然、ユーザーが興味を示さないコンテンツは障害となるので、離脱の原因となります。
また、ユーザーがどのようにページ内を行動しているのかも分かるので、どのポイントで離脱しているのかを鮮明に可視化することができます。
ヒートマップを使うことで、離脱の原因を想像ではなくデータとして把握できるのですが、さらには、コンテンツの改善後にどのようにユーザー行動が変化したかも知ることができるのも大きな利点です。
このように、検証から改善を正確に行うことができるヒートマップは、離脱率の改善におすすめなのです。
タイトルや見出しの内容と本文がズレていないか確認する
離脱率の改善のために、タイトルや見出しの内容と本文がズレていないかを確認してみましょう。なぜなら、予想していた内容と実際のページが違えば、ユーザーはすぐに離脱してしまうからです。
例えば、ラーメン屋さんでメニューを見て注文したときに、出てきたのが自分の想像していたものと大きくかけ離れていたらどうでしょうか。
自分の欲しい情報を探しているユーザー心理もこれと同じです。ユーザーは、検索結果に表示されるページタイトルを見て、探している情報がありそうだと判断して訪問します。けれど、実際に訪れてみたものの、ページコンテンツが自分のニーズとかけ離れていたら、そのページに滞在する理由はなくなってしまいます。
このように、離脱率の改善のためにも、タイトルや見出しの内容と本文がズレていないかを確認してみましょう。
離脱ポイントのコンテンツが読者の意図とズレていないか確認する
離脱率改善のためにも、離脱ポイントのコンテンツが読者の意図とズレていないか確認してみましょう。なぜなら、ユーザーは運営者が想像する以上の細かい違和感でページを離脱するからです。
読者の意図といっても一言では説明できませんが、コンテンツの質と読みやすさを意識することで改善に近づけます。
読みやすい文章を書くためには「画像や図解を用いる」「文章構成を意識して書く」「一文を短く簡潔にする」などの工夫が必要です。
読者は「文章が上から目線で気に入らない」「思っていた説明と違って自分では理解が難しい」「こんなに安い安い訴求されると思わなかった」などの細かい違和感でも離脱してしまうものです。
離脱率改善のためには、つねに離脱ポイントのコンテンツが読者の意図とズレていないかを確認し、細かい離脱ポイントを探して潰していくことがとても重要です。
まとめ
サイト運営者にとっては、少しでも離脱率を下げてコンバージョンへとつなげていきたいものです。離脱率を下げるためには、まずはその原因を探すことが改善への近道です。
また、すべてのページの離脱率を下げるのではなく、離脱率を下げるべきページを見極めることも重要です。そのためにも、離脱率と直帰率の違いやロジックを正しく理解して、ユーザーニーズの高いサイトを構築していけば、自然と離脱率も低下していきます。
今回の記事をぜひ参考にしていただき、よりよいサイト作りに活かしてみてください。
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