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指名検索とは?SEO対策における効果や増やす方法、一般検索との違いを解説

指名検索とは?SEO対策における効果や増やす方法、一般検索との違いを解説
SEO対策を行う上で、「指名検索」という言葉をご存知でしょうか?多くの企業が一般的なキーワード対策に注力する中、この指名検索の重要性を見落としがちです。しかし、実はこの指名検索こそが、効率的な集客と高いコンバージョン率を実現する鍵となる可能性があるのです。

ユーザーが特定の企業名や商品名を直接検索するという行為は、すでにその対象への関心や認知が存在することを示しています。これは、ビジネスにとって非常に価値のある状況と言えるでしょう。では、この指名検索とは具体的に何なのか、そしてSEO対策においてどのような効果をもたらすのでしょうか?

本記事では、指名検索の基本概念から、SEOにおける重要性、そして実際に指名検索を増やすための具体的な方法まで、包括的に解説していきます。
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指名検索とは

検索

指名検索とは、検索エンジンで特定の企業名、商品名、サービス名など、固有名詞を使って検索することを指します。ユーザーが明確な対象を指定して行う検索行為です。

例えば、「GMO TECH株式会社」「iPhone 15」「Web集客ラボ」といった具合に、特定のブランドや製品、サービスを直接的に検索するケースが該当します。指名検索には、企業名だけでなく、メディア名、店舗名、型番なども含まれます。指名検索は、ユーザーがすでにその企業や製品について認知しており、具体的な情報を求めている状態で行われることが多いのが特徴です。

一般検索との違い

指名検索と一般検索には、以下のような違いがあります。

指名検索 一般検索
検索キーワード 企業名、商品名、サービス名などの固有名詞 一般的な単語や句、問題解決のためのフレーズ
ユーザーの意図 特定の企業や製品に関する詳細情報の取得 広範な情報収集や問題解決方法の探索
購買意欲 比較的高い(具体的な興味や購入意図がある場合が多い) 様々(情報収集段階から購入直前まで幅広い)
対策 自社サイトの最適化、正確な情報提供、CVへの導線設計 キーワード戦略、コンテンツマーケティング、バックリンク獲得

指名検索は特定のターゲットに絞られているため、一般検索に比べてコンバージョン率が高く、効率的な集客が期待できます。一方、一般検索は潜在顧客の獲得に有効ですが、競争が激しく、上位表示を獲得するのに時間とリソースを要する傾向があります。

リスティング広告における指名検索の重要度

リスティング広告は、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに関連性の高い広告を、検索結果の上位やサイドバーに表示する広告形式です。指名検索におけるリスティング広告の重要性は非常に高いと言えます。

指名検索でリスティング広告から流入してくる潜在顧客は、以下の理由から購買意欲が高いとされています。

1. 明確な意図:ユーザーは特定の企業や製品を探しているため、購入や問い合わせの意図が明確です。

2. 高いコンバージョン率:指名検索からの流入は、一般的なキーワード検索と比較して、より高いコンバージョン率を示す傾向があります。

3. 効率的な予算配分:指名検索キーワードは競合が少ない場合が多く、比較的低コストで上位表示を獲得できる可能性があります。

4. ブランド防衛:自社の商標やブランド名で検索されたときに、確実に広告を表示させることで、競合他社やアフィリエイターによる顧客の奪取を防ぐことができます。

5. カスタマーサポートの補完:製品サポートや問い合わせに関する指名検索に対して適切な広告を表示することで、顧客満足度の向上につながります。

したがって、リスティング広告戦略において指名検索は重要な要素であり、適切に活用することで効果的なマーケティング施策となり得ます。ただし、商標に関する制限や法的考慮事項にも注意を払う必要があります。

SEO対策において指名検索は効果的!

虫眼鏡とキーボード

SEO対策において指名検索は非常に効果的であり、全体的なサイトの評価や検索順位の向上に大きく貢献します。指名検索に注力することで、以下のような利点が得られ、結果として上位表示に好影響を与えます。

1. ブランド認知度の反映:指名検索数の増加は、そのブランドやサービスの認知度が高いことを示します。Googleのアルゴリズムは、こうした人気や信頼性の指標を考慮に入れており、サイトの評価を高める要因となります。

2. ユーザー行動シグナルの向上:指名検索からの訪問者は、サイトの内容に関心が高いため、滞在時間が長く、複数ページを閲覧する傾向があります。これらのポジティブなユーザー行動シグナルは、サイトの品質評価を向上させます。

3. クリック率(CTR)の上昇:指名検索では、ユーザーが求める情報と一致する可能性が高いため、検索結果でのクリック率が上昇します。高いCTRは、Googleにとってそのページが有用であることを示す指標となり、順位向上につながります。

4. E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の強化:指名検索の増加は、そのブランドやサイトが業界内で一定の地位を確立していることを示唆します。これはGoogleが重視するE-E-A-Tの要素を強化し、全体的なサイト評価を高めます。

5. サイテーションの影響:オンライン上で企業名や住所などが言及されるサイテーションも、指名検索と密接に関連しています。一貫したサイテーションは、ローカルSEOにおいて特に重要で、地域検索での順位向上に寄与します。

6. 競合との差別化:指名検索で上位表示を獲得することは、競合他社との差別化につながります。ユーザーが特定のブランドを探している場合、そのブランドが検索結果の最上位に表示されることで、信頼性と専門性を印象づけられます。

7. アルゴリズム変更への耐性:一般的なキーワードと比較して、指名検索は検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受けにくい傾向があります。これは、長期的に安定したトラフィックを確保する上で重要です。

以上の理由から、指名検索数を増やすことはSEO対策において非常に効果的であり、積極的に取り組むべき戦略といえます。

ただし、単に指名検索数を増やすだけでなく、ユーザーに価値ある情報を提供し、実際の顧客満足度を高めることが、持続可能なSEO成功の鍵となります。

指名検索されるメリット

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指名検索されることには、企業やブランドにとって多くのメリットがあります。ユーザーが特定の企業名や商品名を直接検索するということは、すでにその対象に対する認知や興味が存在していることを示しており、ビジネスにとって非常に価値のある状況です。

高いコンバージョン率が期待できる

具体的には、指名検索をするユーザーは一般的な検索をするユーザーと比較して、購入やサービス利用の意図がより明確である場合が多いです。例えば、「ナイルプライム」という具体的なサービス名で検索するユーザーは、そのサービスについてすでに基本的な情報を持っており、詳細を知りたい、あるいは利用を検討している可能性が高いです。

このようなユーザーは購買プロセスの後半段階にいることが多く、一般的な情報収集段階のユーザーと比べて、実際の購入や契約につながりやすいのです。そのため、指名検索からの流入は高いコンバージョン率(成約率)を期待できます。これは直接的な売上増加やビジネスの成長につながるため、大きなメリットとなります。

ブランド認知度を向上できる

指名検索数の増加は、そのブランドの認知度が高まっていることを示します。多くのユーザーが特定のブランド名や商品名を検索するということは、オフラインやオンラインのマーケティング活動が効果を上げ、人々の記憶に残っていることを意味します。

さらに、指名検索の結果ページで自社サイトが適切に表示されることで、ブランドイメージを効果的に伝える機会が得られます。これは単なる認知度の向上だけでなく、ブランドの価値や信頼性を高める絶好の機会となります。

ブランド認知度の向上は、新規顧客の獲得や既存顧客のロイヤリティ向上につながり、長期的なビジネスの成功に寄与します。また、高い認知度は他のマーケティング活動の効果を増幅させる相乗効果も期待できます。

競合との差別化になる

指名検索で上位に表示されることは、競合他社との明確な差別化につながります。ユーザーが特定のブランド名を検索した際に、そのブランドの公式サイトが最上位に表示されるのは当然のように思えますが、実際にはそうでない場合もあります。

例えば、「WEB集客ラボ SEO」と検索した際に、WEB集客ラボの公式サイトではなく、競合他社や関連サービスのサイトが上位に表示されてしまうケースがあります。しかし、適切なSEO対策により自社サイトを確実に上位表示させることで、ユーザーに正しい情報を直接提供し、競合他社への流出を防ぐことができます。

これは単に顧客を獲得するだけでなく、ブランドの信頼性と専門性を強化することにもつながります。ユーザーが求める情報に的確に応えることで、業界内でのリーダーシップを確立し、競合他社との差別化を図ることができます。結果として、市場での優位性を獲得し、ビジネスの成長を加速させることができるのです。

指名検索を増やすための6つの方法

STEP

指名検索を増やすためには、ブランドの認知度を高め、ユーザーに強い印象を与える必要があります。以下に6つの効果的な方法を紹介します。

ターゲット層に覚えてもらえるようブランド力を強化する

具体的な取り組みとしては、一貫したブランドメッセージの発信、独自の価値提案の明確化、ビジュアルアイデンティティの確立などが挙げられます。例えば、ユニークなロゴデザインの開発や、ブランドストーリーの構築と発信などを行います。

これらの取り組みにより、ターゲット層の記憶に残るブランドイメージが形成されます。結果として、ユーザーが関連する製品やサービスを探す際に、自然とそのブランド名を思い出し、指名検索につながります。

リスティング広告を出稿する

リスティング広告では、ブランド名や商品名を含むキーワードで広告を出稿します。特に、競合他社の名前と自社のブランド名を組み合わせたキーワードなども効果的です。

広告を通じてブランド名に触れる機会が増えることで、ユーザーの記憶に残りやすくなります。また、広告をきっかけに公式サイトを訪れたユーザーが、後日ブランド名で直接検索する可能性も高まります。これにより、長期的に指名検索数の増加が期待できます。

プレスリリースを配信する

新製品やサービスのローンチ、企業の重要な取り組みなどについて、定期的にプレスリリースを配信します。プレスリリースは、企業公式サイトでの公開だけでなく、プレスリリース配信サービスを利用して、幅広いメディアへの露出を図ります。

プレスリリースがメディアに取り上げられることで、ブランドの露出が増加し、多くの人々の目に触れる機会が生まれます。これにより、ブランドの認知度が向上し、興味を持った人々が後日指名検索を行う可能性が高まります。

SNSマーケティングを実施する

企業公式のSNSアカウントを開設し、定期的に有益な情報や興味深いコンテンツを発信します。また、インフルエンサーマーケティングやハッシュタグキャンペーンなども効果的です。

SNS上での活発な活動により、ブランドの存在感が高まり、フォロワーとの関係性が強化されます。これにより、ユーザーがブランドに親近感を持ち、製品やサービスに関する詳細情報を得たい場合に、指名検索を行う確率が上昇します。

セミナーや展示会を開催する

業界の専門家を招いたセミナーの開催や、製品・サービスを直接体験できる展示会の実施を行います。オンラインとオフラインの両方で展開することで、より多くの参加者を集めることができます。

これらのイベントを通じて、参加者に直接ブランドの価値を伝えることができ、深い印象を残すことができます。イベント後、詳細情報を求めてブランド名で検索する参加者が増えることで、指名検索数の増加につながります。

顧客満足度の向上を目指す

製品やサービスの品質向上、迅速で丁寧なカスタマーサポート、ユーザーフィードバックの積極的な収集と改善への反映などを行います。顧客満足度が高まれば、リピート率が向上し、さらに口コミでの評判が広がります。

満足した顧客は、再度サービスを利用する際や他人に勧める際に、ブランド名を指定して検索する可能性が高くなります。これにより、長期的に安定した指名検索数の増加が期待できます。

指名検索の対策をしないデメリット

指名検索の対策を行わないと、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。

口コミの評価が低いサイト

ユーザーの離脱を招く

指名検索で自社サイトが上位表示されない場合、ユーザーは他のサイトに流れてしまう可能性が高くなります。これにより、潜在的な顧客を競合他社に奪われるリスクが生じます。また、ユーザーが求める情報にアクセスしづらくなることで、ブランドに対する印象が悪化する恐れもあります。

確度の高いユーザーを取りこぼしてしまう

指名検索をするユーザーは、すでにブランドへの関心が高く、購買意欲も高い傾向にあります。このような質の高い見込み客を適切にサイトに誘導できないことは、大きな機会損失となります。結果として、コンバージョン率の低下や売上の減少につながる可能性があります。

まとめ

指名検索は、SEO戦略において非常に重要な要素であることがお分かりいただけたでしょうか。企業名や商品名などの固有名詞を使った検索は、高いコンバージョン率、ブランド認知度の向上、競合との差別化など、多くのメリットをもたらします。

一方で、指名検索対策を怠ると、ユーザーの離脱や高い購買意欲を持つ見込み客の取りこぼしなど、重大な機会損失につながる可能性があります。したがって、指名検索対策はSEO戦略の重要な一部として位置づけ、継続的に取り組むことが求められます。

指名検索対策は単にキーワード戦略の一環ではなく、ブランディングや顧客体験の向上など、ビジネス全体の成長戦略と密接に関連していることを忘れないでください。長期的な視点を持って取り組むことで、持続可能な成長と競争優位性の確立につながるでしょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。
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