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サイテーションとは?SEO・MEO対策のための具体的なやり方・確認方法

サイテーションとは?SEO・MEO対策のための具体的なやり方・確認方法
Webサイトの最重要施策としてSEOがありますが、サイテーションについても意識しておくことをおすすめします。

サイテーションを理解し対策することで、SEOやMEOにおいて効果を発揮することが期待されます。今回はサイテーションの意味や重視すべき理由、獲得方法と調べ方を解説します。

SEOとサイテーションの関係を理解し、自社サイトを上位表示する施策を講じましょう。

サイテーションとは

サイテーションとは、本来は「引用」の意味を持っていますが、Web上では「ある特定の企業名、サイト名、電話番号などが別のWebサイトなどで記載・言及されること」を指します。

後述しますが、被リンクとは違い、<a>タグを用いたリンクである必要がありません。

検索エンジンやnote、ブログはもちろんのこと、X(旧Twitter)・Instagram・FacebookなどのSNS、TikTokやYouTubeのテキスト・コメント・概要欄にあるテキストすべてがサイテーションの対象です。

サイテーションの種類

検索エンジンが認識する「サイテーション」は、大きく次の3つに分類されます。

  • 名称(ブランド名、サイト名、サービス名、会社名、個人名)
  • 住所、電話番号
  • URL(<a>タグを用いないテキスト状態のもの)

たとえば「Web集客ラボは役に立つよ」と書かれている場合、サイテーションであると判断されます。

一方で「集客ラボ」だけの場合は、サイテーションとは判断されません。

Googleがサイテーションだと判断するのは正式名称で記入された場合のみです。

そのため、サイテーションを狙うのであれば、シンプルで覚えやすいサイト名・サービス名のほうが有利だと言えます。

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションと被リンクの違いは、リンクが紐づいているかどうかにあります。

名前の場合
  • サイテーション:Web集客ラボがわかりやすい
  • 被リンク:Web集客ラボがわかりやすい

URLの場合

サイテーションにおけるSEO効果

Googleからの公式発表があるわけではないものの、サイテーションにも被リンクと同じようにSEOに効果があると言われています

また、2011~2013年にGoogleが実施した各種アップデートにより、過剰な被リンクはペナルティを受けやすくなるというリスクが出てきましたが、サイテーションにはそのようなペナルティはありません。

とは言え被リンクの方がSEO的な効果は大きいため、自然な被リンクを獲得していくことももちろん重要になります。

被リンクについては下記の記事で触れているため、合わせてご確認ください。

MEO対策にもサイテーションは重要

サイテーションはMEOにも関係しています。

MEOとは「Map Engine Optimization」の略語で、マップエンジン最適化もしくはローカル最適化のことです。

Googleマップで「地域+知りたいこと」を検索すると、地域のマップの下に候補がいくつか並びます。

サイテーションが強化されることで、上位表示される確率も高くなるのです。

なお、Googleの見解は明確ではないものの、上位表示には「知名度」が重視されることが記載されています。

この知名度が高い状態を「サイテーションシグナルが高い」と言います。

知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、検索結果にはこうした情報が加味されます。

(引用元:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法

MEO対策のためのサイテーションのタイプ

MEO対策において、サイテーションは重要な役割を担っています。サイテーションとは、ネット上で企業名や店舗名、住所、電話番号などが言及されることを指し、MEO対策には以下の2つの主要なタイプがあります。

  • ユーザーの口コミ・評価を得る
  • NAP情報を登録する

正確な情報を記述する

ユーザーによる口コミや評価は、MEO対策におけるサイテーションの中でも特に重要な要素です。ユーザーからのポジティブな口コミや高評価は、店舗の信頼性や魅力を高めるだけでなく、検索エンジンにおける評価向上にもつながります。

特に、GoogleビジネスプロフィールやYahoo!プレイスなどのプラットフォームでの口コミは、ローカル検索の検索結果に大きな影響を与えるため、積極的に口コミを集めることが大切です​。

NAP情報を登録する

NAPとは、Name(名前)、Address(住所)、Phone number(電話番号)の頭文字をとったもので、これらの情報を指します。MEO対策におけるサイテーションとして、正確なNAP情報の登録は欠かせません。

各プラットフォームのNAP情報を統一することで、検索エンジンはその店舗が信頼できる情報源であると認識し、検索結果の順位に好影響を与えます。また、統一されたNAP情報は、ユーザーにとってもわかりやすく、信頼性を高める効果があります​​。

サイテーション獲得の具体的なやり方

サイテーションを獲得するには次の施策を講じるといいでしょう。ぜひ参考にしてください。

  • 自サイトやSNSアカウントを作成する
  • Googleビジネスプロフィールに登録する
  • 口コミサイトなどに情報を掲載する
  • 各媒体のNAP情報を統一する
  • 自サイトに構造化データを実装する

自サイトやSNSアカウントを作成する

サイテーション獲得の第一歩は、自社のウェブサイトとSNSアカウントを作成することです。自サイトでは、企業情報やサービス内容を詳細に記載し、ブログやニュースを定期的に更新することで、外部からの引用や言及を増やします。

SNSアカウントでは、ブランド認知度を高めるために、定期的な投稿やユーザーとのインタラクションを行うことが重要です。また、プロフィール欄に企業名やURLを明確に記載することで、サイテーションの機会を増やしましょう。

Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録することで、ローカル検索結果において高い視認性を得ることができます。登録の際は、正確なNAP情報を入力し、店舗の写真や営業時間、サービス内容などを詳細に記載することが重要です。

また、ユーザーからのレビューに対して迅速かつ丁寧に対応することで、ポジティブなサイテーションを増やすことができます​​​​。

口コミサイトなどに情報を掲載する

口コミサイトやまとめサイトに情報を掲載することで、多くのユーザーに店舗やサービスを知ってもらう機会が増えます。掲載する際には、正確なNAP情報を提供し、魅力的な写真やユーザーの声を活用することで、より多くのサイテーションを獲得できます。

また、積極的にユーザーのレビューを促し、ポジティブな口コミを増やすことも重要です​​。

各媒体のNAP情報を統一する

各媒体のNAP情報を統一することで、検索エンジンに対して信頼性をアピールできます。異なる情報が存在すると、検索エンジンは混乱し、評価が下がる可能性があります。

統一された情報を提供するためには、定期的に情報を確認し、必要に応じて修正を行うことが重要です​​。

自サイトに構造化データを実装する

自サイトに構造化データを実装することで、検索エンジンに対して情報を正確に伝えることができます。構造化データを使用することで、検索結果にリッチスニペットが表示され、クリック率の向上が期待できるのです。リッチスニペットは、ユーザーが検索結果から得られる情報量を増やし、ウェブサイトへの訪問を促進します。

また、Yextなどのツールを活用することで、効率的に構造化データを実装することができ、NAP情報を含む各種データを一元管理しやすくなります。例えば、Googleの構造化データマークアップ支援ツールを利用することで、ノーコードで構造化データを作成し、ウェブページに簡単に追加することが可能です​​。

サイテーション効果を高めるためのポイント

サイテーション対策を行う際は以下のポイントを意識しましょう。

  • サービス品質を上げてポジティブな口コミを獲得する
  • ネガティブな言及がある場合は要因を調べて対処する
  • ユーザーに拡散してもらいやすいコンテンツを発信する

SEOにも関係するポイントなので、軽視せず適切に対処することをおすすめします。

サービス品質を上げてポジティブな口コミを獲得する

サービス品質を上げることで、自然とポジティブな口コミが増え、サイテーション効果が高まります。顧客満足度を上げるには、サービスや商品の品質を常に向上させることが必要です。特に顧客対応やアフターサービスに力を入れることで、顧客の信頼を得ることができます​​​​

ネガティブな言及がある場合は要因を調べて対処する

ネガティブな言及があった場合、すぐにその要因を調べ、適切に対処することが重要です。

例えば、顧客からの不満が口コミサイトやSNSで広まった場合、まずその内容を正確に把握し、事実確認を行いましょう。問題の根本原因を特定したら、誠実な対応を心がけ、顧客の不満を解消するための具体的なアクションを取ります

食べログやホットペッパービューティーなどの第三者メディアにおいて誤った情報が掲載されている場合は、正確な情報に修正依頼を行い、迅速に対応することが求められます。

ユーザーに拡散してもらいやすいコンテンツを発信する

ユーザーに拡散してもらいやすいコンテンツを発信することで、サイテーションの機会が増えます。役立つ情報や面白いコンテンツを提供し、シェアされやすい形式で発信することが効果的です。

また、SNSでのキャンペーンやコンテストを開催することで、ユーザーのエンゲージメントを高めることもできます​​​​。

サイテーション対策における注意点

サイテーション対策を行ううえでの注意点として、不正な方法での口コミ獲得や、他サイトや他のSNSアカウントを使用して不自然に自社(自店舗)に言及する行為は避けるべきです。これらの行為は信頼性を下げることにつながり、逆効果となるため注意が必要です。

特に偽の口コミや誇大広告は、短期的には効果があるように見えても、最終的にはユーザーや検索エンジンからの信頼を失い、SEOやMEOの評価を下げる原因となります​​。

サイテーションは、信頼性と権威性の高いサイトに正しい情報を掲載してもらうことで初めて効果を発揮しますので、自然で正確な情報発信を心がけ、誠実な運営を行うことが重要です。

サイテーションを確認する方法

自社サイトのサイテーションを確認する方法には、以下の4つがあります。

  • Google検索で確認する
  • Yahoo!リアルタイム検索機能で確認する
  • Google Search Consoleで確認する
  • SNSで確認する

Google検索で確認する

Googleのシークレットモードを活用して、ネット検索を行う方法です。検索ボックスには自社サイト名やサービス名を入力すればOKです。

自社サイトの他にも、言及しているサイトやSNSが表示されるはずです。

自社のサービスやサイト名、ブランド名に言及してくれている上位サイトの内容やサジェストワードを調べ、ユーザーの評価や声を把握しましょう。

もしこの方法で確認した際に、評価に問題があると判断した場合は、先に説明した対処法でネガティブサイテーションがなるべくヒットしないようにしましょう。

Yahoo!リアルタイム検索機能で確認する

Yahoo!リアルタイム検索機能では、X(旧Twitter)とFacebookなどでサイトに関する言及をしている投稿がチェックできます

無料ツールのため、誰でも利用できます。

やり方はGoogle検索と同じく、自社サイト名やサービス名を入力して検索するだけです。どのような文脈で言及されているのかを確認しましょう。

Google Search Consoleで確認する

Google Search Consoleとは、Googleが無料で提供している検索数確認ツールです。「検索パフォーマンス」から指定した期間の検索クエリやインプレッション(表示回数)、流入数(クリック数)がチェックできます。

表示される検索クエリの中から自社のサイト名やサービス名の検索順位を抽出して確認しましょう。指名検索の状況が確認できます。

表示回数やクリック数が多ければ、別サイトからの言及件数が高いと判断できます。

SNSで確認する

SNSの検索ボックスに自社サイト名やサービス名を入れて検索してみるのもいいでしょう。

特に、口コミが広がりやすく利用する年齢層も広いX(旧Twitter)では、多くの言及が獲得できます

若年層を中心に、調べ物をする際にはGoogleなどの検索エンジンではなくSNSを利用するケースが増えています。

生の声としてすくい上げ、ポジティブなのかネガティブなのかを確認しましょう。サイテーション獲得のためのひとつの指針としても利用できます。

まとめ

聞きなれないサイテーションですが、SEO・MEOともに重要な役割を果たしています。

サイテーションの傾向を知ることで、自社サイト・サービスの課題などがわかるかもしれません。サイテーション施策を講じて、検索順位上昇を狙いましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。
   

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