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アクセス解析とは?分析ポイントとおすすめアクセス解析ツールを紹介

アクセス解析とは?分析ポイントとおすすめアクセス解析ツールを紹介
自社サイトのアクセス解析では、サイト・ページのパフォーマンスを計測し、コンバージョン(CV)や顧客の維持につながる指標を探っていくことが重要です。
なぜなら、アクセス解析の目的はビジネスの売上向上、顧客との関係性構築にあるからです。

そこで今回は、押さえておきたいアクセス解析の基本と課題の見つけ方について解説していきます。

基本的にアクセス解析はGoogleが公開している無料ツールで実施できますが、施策に費やせる時間やコストを考慮し、課題発見を自動化する有料ツールの利用も検討するといいでしょう。
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アクセス解析とは?

アクセス解析とは、コンバージョン(CV)アップのためにサイト・ページのアクセス状況を分析し、改善して効果が得られそうな課題を発見することです。

単に自社サイトのアクセスデータをレポート化して終わりではなく、レポート結果から「コンバージョンアップにつながる施策を推測する」ところまでが主な業務内容となります。

自社サイトのコンバージョン数を増やす方法はたくさんありますが、自社サイトに訪れているユーザーの属性や傾向が分からなければ、無駄な施策を実行してしまう可能性が高まります。

限られた予算内で最高のパフォーマンスを生むためにも、アクセス解析で課題を見つけ出すことが重要です。

アクセス解析を実施すべき理由

アクセス解析を実施すべき主な理由は、以下の2つです。

  • コンバージョンアップ
  • 自社ブランディング

コンバージョン数の増加」はよく耳にするかと思いますが、「自社ブランディング」も大切です。

アクセス解析を実施することで、自社サイトの改善を図る施策へと連続的につながっていきます。

その結果、検索エンジンでの自社コンテンツの露出が増加し、Webにおけるブランド力を高める効果が期待できます。

コンバージョンアップ

コンバージョン数を増やすにはアクセス解析が欠かせません。

例えば、コラム記事からコンバージョンに至るケースが一定数発生している場合、単にその事実だけを見ている間は「コラム記事の拡充」が主なコンバージョンアップの施策だと推測してしまいます。

しかし、実際はコラムごとのコンバージョン数に偏りがあり、「いくらコラム記事を増やしても、施策以降コンバージョンに結びつかなかった」といったケースに陥る可能性があります。

もしアクセス解析でページごとのコンバージョン率(CVR)を把握していれば、コラム記事の拡充ではなく、「リスティング広告を活用した特定ページのセッション数増加」がコンバージョンアップの施策であること判断できます。

アクセス解析で重要なのは、「どの値」が「どのようにコンバージョンに影響を与えるか」を把握することです。

まずはGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで項目を確認し、検索エンジンで用語を調べるところから始めましょう。

コンバージョン(CV)に関する詳細は、こちらの記事で解説しています。
関連記事:CV(コンバージョン)とは?定義・種類、CVRの重要性、改善のための施策を解説

自社ブランディング

アクセス解析を行うことで自社サイトの課題を見つけ、継続的にそれらの課題を改善することで、ページコンテンツの質が向上します。

短期的な施策ではリスティング広告に頼っていた企業も、徐々にページ品質向上による集客効果を実感し、中長期的な施策であるコンテンツSEOへと移行していくことが想定されます。

すると、特定分野の検索キーワードにおける、自社コンテンツの上位表示率が向上します。

コンテンツSEOでは、自社サイトで設定したコンバージョンから逆算してターゲットキーワードの選定・コンテンツの作成をおこなっていくため、コンテンツが様々な検索キーワードで上位表示された暁には、特定分野における自社サイトの「優位性」や「信用性」が高まり、ブランディング効果が期待できます。

コンテンツSEOについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:コンテンツSEOとは?上位表示に必要な対策方法を解説

アクセス解析で分かること

アクセス解析を行うことで、以下の5つのポイントが分かります。

  • 流入が多いページ
  • ユーザーの属性・流入経路
  • ユーザーのサイト内行動
  • コンバージョンポイントへの到達率
  • 特定イベント発生時の計測

自社コンテンツがWeb上で表示された回数を示す「PV(ページビュー)」をはじめ、実際にユーザーがサイトに訪れた回数を示す「セッション数」などの値を計測して、コンバージョンが低迷している問題を探っていきます。

アクセス解析ツールを活用することで、ユーザーがコンバージョンに至るまでの段階(コンバージョンポイント)を計測することも可能なため、よりサイト状況に特化した施策が打てるようになります。

Webサイトの問題・課題の見つけ方

実際にサイトの問題・課題を見つけていきましょう。
基本的な見つけ方は以下の手順です。

  1. アクセス数の多いページをチェックする
  2. ページのCV・CVRをチェックする

コンバージョンが発生しない原因はページにあることがほとんどです。

様々なページのアクセス状況を調べ、改善すべき点があるかどうかを探っていきます。

アクセスが多いページをチェックする

まずはアクセス(PV・セッション数)が多いページをチェックしましょう。

チェック対象は十分なセッションが発生しているページです。逆にアクセス数が極端に少ないページや、コンバージョンが発生していないページは対象から外します。

ただし、ここで注意したいのは、「アクセス数が少ないけれど、ターゲットキーワードで上位表示されているページ」を対象から外してしまうことです。

アクセス数が少なくても、上位表示を獲得しているページはコンバージョンへの「入り口ページ」として機能する可能性があります。

セッション数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:セッション数とは?googleアナリティクスでの確認方法も解説

ページのCV数・CVRをチェックする

次に、選定したページのコンバージョン数・コンバージョン率をチェックしていきます。

ページごとのコンバージョン数とコンバージョン率を調べることで、同じアクセス数でもコンバージョンの傾向が高いページがあることを発見できます。

ページコンテンツに改良の余地があれば修正・リライトなどを行い、同時にリスティング広告などで特定キーワードにおける露出を図りましょう。

リスティング広告では高いCTR(クリック率)を生むタイトルが求められるため、いくつかパターンを作成し、期間を指定したCTRを計測しましょう。

CVRについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:CVRとは?意味や重要性、4つの改善方法について

WordPressのアクセス解析におすすめのプラグイン

自社サイトの運用でWordPressを利用している企業も多いと思います。

「ツールの連携作業などを省略して、すぐにアクセス解析を行いたい」という方は「Jetpack」というプラグインがおすすめです。

JetpackはWordPressのプラグインとして公開されているアクセス解析ツールであり、WordPressのダッシュボード内でWebサイトのアクセス状況を把握できます。

サイト改善に欠かせないユーザー分析も可能で、最もサイト訪問が多い曜日や時間から「コンテンツ公開の目安」、「コンテンツを宣伝すべき媒体」といった分析が行えます。

WordPressに関する詳細は、こちらの記事で解説しています。

関連記事:

IPアドレスを活用したアクセス解析方法

IPアドレスを活用することで、自社サイトに何度も訪問している企業を特定できます。

特にBtoB企業の担当者は自社サイトのコンテンツ作成の参考として、競合他社のコンテンツを閲覧することがあります。

また、自社サービスやコンテンツに対して興味・関心の高い企業のWeb担当者も定期的にアクセスしていることが予想されるため、IPアドレス検索で企業名を把握し、自社からアプローチをかけることができます。

ただし、特定できるIPアドレスは、固定IPアドレスをもった企業のみであり、変動IPアドレスを利用する個人を特定するのは困難であることを覚えておきましょう。

ちなみに、IPアドレス調査は有料アクセス解析ツールに機能として盛り込まれている場合が多く、導入コストがかかってしまうデメリットがあります。IPひろばの有料版と合わせて使用すれば、IPアドレスから企業名を予測することが可能です。

おすすめのアクセス解析ツール

最後に、おすすめのアクセス解析ツールを紹介します。

アクセス解析ができるツールは数多く存在するため、自社のサイト状況に合ったアクセス解析ツールを選定することが重要です。

今回ご紹介するアクセス解析ツールは以下の3つです。

GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは、Googleが無料で公開しているアクセス解析ツールです。

アクセス解析では、基本的にGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの2つを駆使して分析することになりますが、実際にアクセス解析を行うまでに連携作業が必要であったり、多少のコーディングが必要になったりします。

「迅速にアクセス解析を行いたい」、「アクセス解析開始までの面倒な手続きを省きたい」といった方はLumar(旧:DeepCrawl)などの有料ツールの利用がおすすめです。

尚、アクセス解析を含めたSEOツールはこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスの画像

出典:Googleアナリティクス

Googleが提供する無料アクセス解析ツールです。

自社サイトと提携することで、アクセス解析に必要な様々な数値を計測できます。

また、「コンバージョン機能」を使って、サイト内で達成したいコンバージョンの設定・カスタマイズを行うことが可能です。

Googleアナリティクスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:Googleアナリティクスの使い方|GA4の登録方法やレポートの見方も解説

Googleサーチコンソール

Google_search_consoleの画像

出典:Google Search Console

Googleが提供する無料アクセス解析ツールの1つです。

「ページ流入が多い検索キーワードの把握」などに適しているツールで、ターゲットキーワードでのコンテンツ上位表示ができているか計測することができます。

その他にも、サイト・ページのインデックス検査を行う「カバレッジ機能」や、「モバイルフレンドリーページのチェック」といったサイト健康状況の把握が可能です。

Googleサーチコンソールについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:2021年版|Googleサーチコンソールの使い方(登録・設定方法も解説)

Lumar(旧:DeepCrawl)

lumarの画像

出典:Lumar(旧:DeepCrawl)

Lumar(旧:DeepCrawl)(ルマー)は、ツール内に搭載されたクローラーが、サイトの健康状態を定期的に自動チェックするアクセス解析ツールです。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールよりも、「いかにサイト内部の構造を最適化するか」にこだわったツールであるため、アクセスが伸びない原因を作っているサイト構造を効率良く発見し、施策の実行サイクルを加速させます。

Lumar(旧:DeepCrawl)と他のSEOツールを比較した記事を、こちらにまとめてあります。
関連記事:【Lumar(旧:DeepCrawl)と比較】SEO対策ツールおすすめ5選

まとめ

アクセス解析では、サイトのアクセス状況を調べ、コンバージョンに繋げるために必要な「課題」を発見することが重要です。

無料アクセス解析ツールを活用する場合は、課題の発見までに時間がかかるため、有識者のサポートを得て取り組みを進めるのも良いでしょう。

有料アクセス解析ツールを活用すれば、ベンダーのサポートが付いてくることもあるため、自社のリソース状況を把握したツール選びが重要となります。

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