2024年版|Googleサーチコンソールの使い方(登録・設定方法も解説)
Googleが提供する無料Web解析ツールとして不動の人気を誇り、個人から企業まで幅広いWeb人材が利用しています。
今回は自社サイトの分析をやり始めたWeb担当者に向けて、Googleサーチコンソールの登録方法・使い方を紹介していきます。
簡易的なレポートの見方や、ページごとの検索クエリ分析まで段階別で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- Googleサーチコンソールとは?
- Googleサーチコンソールの機能とできること
- サーチコンソールの登録方法
- 1.Google Search Consoleホームの「今すぐ開始」を選択
- 2.プロパティタイプの選択(URLプレフィックス)
- 3.所有権の確認手続き
- 4.HTMLタグをコピーし、サイトホームページの<head>内に貼り付ける
- 5.所有権の確認完了
- 【推奨】サーチコンソールとアナリティクスの連携
- 【初心者向け】サーチコンソールの使い方 - 基礎編
- XMLサイトマップを送信する
- カバレッジでページステータスを確認する
- 検索パフォーマンスを確認する
- 内部リンク・外部リンクの状況を確認する
- モバイルフレンドリーページを確認する
- ページエクスペリエンスレポート機能が追加された
- ページの表示速度チェックにはPageSpeed Insightを使う
- 【中級者向け】サーチコンソールの使い方 - 応用編
- まとめ
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Googleサーチコンソールとは?
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供しているサイトのアクセス解析ツールです。
サイトのアクセス状況を可視化できるのはもちろんのこと、自社サイトの訪れたユーザーがどういった検索キーワード(検索クエリ)で流入したのか?なども可視化することができます。
Googleサーチコンソールの機能とできること
主な機能としては以下があります。
- 検索クエリ別のアクセス解析
- XMLサイトマップの送信(検索エンジンにサイト情報を伝える)
- サイト上の問題検出・通知
- URLのインデックス検査
自社サイトの運営を始めたばかりのWeb担当者にとって、Googleサーチコンソール使用の第一目的は「XMLサイトマップの送信」になるでしょう。
まだコンテンツの少ない自社サイトを、検索エンジンのクローラーに発見してもらうには、サイト側から働きかけるのが最も効率的です。
XMLサイトマップをGoogleサーチコンソールから送信するには、XMLサイトマップを先に作成しておく必要があります。
XMLサイトマップの作成からGoogleサーチコンソールを使った送信については、後に解説する「【基礎編】サーチコンソールの使い方」をご確認ください。
サーチコンソールの登録方法
Googleサーチコンソールは以下の5ステップで自社サイトと連携できます。
1.Google Search Consoleホームの「今すぐ開始」を選択
Google Search Consoleホームにアクセスし、「今すぐ開始」というボタンを選択します。
ページをスクロールすると、「Search Console トレーニング」と名付けられた「Googleサーチコンソールの使い方」に関する動画コンテンツが視聴できます。
YouTubeにて動画が公開されているため、自動翻訳機能で「日本語」を選択することも可能です。テキストや画像での設定が苦手な方はぜひ活用してみてください。
2.プロパティタイプの選択(URLプレフィックス)
「今すぐ開始」を選択すると、プロパティタイプを選択する画面へと遷移します。
1つのドメインで複数のサイトを管理している場合は、「ドメイン」を選択することで全てのサイトを一括登録することができます。
自社サイトが1つしかない場合や、ドメインが異なる場合は「URLプレフィックス」を選択しましょう。
Googleサーチコンソール設定後、Googleアナリティクスと連携したい方は同じURLを使用する必要があるため、その予定がある方はURLプレフィックスを選択しておきましょう。
3.所有権の確認手続き
プロパティタイプを選択してURLを入力した後は「続行」を選択し、所有権の確認手続きを行います。
4.HTMLタグをコピーし、サイトホームページの<head>内に貼り付ける
所有権の確認では、「その他の確認方法」から「HTMLタグ」を選択するのがおすすめです。
なぜなら、メタタグをコピーしてサイトホームページの<head>内に貼り付けるだけで作業が終わるからです。貼り付けた後は以下の「確認」を選択しましょう。
5.所有権の確認完了
「確認」選択後、以上のような画面が表示されたら所有権の確認完了です。
右下の「プロパティに移動」を選択すると、Googleサーチコンソールのサマリー画面へと遷移しますので、サイトのアクセス状況を確認してください。
【推奨】サーチコンソールとアナリティクスの連携
Google サーチコンソールとGoogle アナリティクスを連携することで、Webサイトの詳細なアクセス解析が可能です。どちらもGoogleが提供する無料ツールで、それぞれ特徴や機能が異なります。
2つの違いを簡単にまとめると、以下の通りです。
- Google サーチコンソール:サイトにアクセスする前のユーザー行動分析
- Google アナリティクス:サイトにアクセスした後のユーザー行動分析
連携作業は5分程度で可能なので、Web担当者の方は両ツールを駆使して分析を深めましょう。
【初心者向け】サーチコンソールの使い方 – 基礎編
Googleサーチコンソールを初めて使うWeb担当者は、以下の項目を参考にして操作を行ってみてください。
- XMLサイトマップを送信する
- カバレッジでページステータスを確認する
- 検索パフォーマンスを確認する
- 内部リンク・外部リンクの状況を確認する
- モバイルフレンドリーページを確認する
自社サイトとGoogleサーチコンソールを連携した後は、まずは自社サイトへのアクセス状況を確認しましょう。
アクセス状況の傾向をみて分析を始めるにはある程度のアクセスデータが必要になりますが、XMLサイトマップを送信したり、カバレッジでページステータスを確認するのは導入直後から実施できます。
検索パフォーマンスの確認や、内部リンク・外部リンクの状況確認は日を追うごとにデータとして活用できるものへとなっていきますので、まずは上記の2つから取り組んでみましょう。
XMLサイトマップを送信する
Googleサーチコンソールを導入したら、まずはXMLサイトマップの送信に着手しましょう。
XMLサイトマップはサイトのクロール用に作成するサイトマップで、いわば検索エンジンのクローラー対策となります。
XMLサイトマップを検索エンジンに送信することで、検索エンジンのクローラーが自社サイトのページをインデックスし、定期的にクロールしてくれるようになります。
記事コンテンツをただ投下して検索エンジンのクローラーにインデックスされるのを待つよりも、XMLサイトマップを送信した方が確実かつ迅速に自社サイトのコンテンツを知らせることができます。
ただし、大規模サイトなど、収容しているコンテンツ数が多いサイトなどは、全てのページが正しくインデックスされない可能性があります。
検索エンジンにインデックスされないページがある場合は、サイトの階層構造がトップページを基準として3クリックで目的ページに達する構造になっているかどうかを確認してみましょう。
なぜなら、検索エンジンのクローラーは各ページの重要度をトップページからの距離で認識することがあり、パンくずリストを使ってたどれないページなどはクローラーに発見されない可能性もあるからです。
カバレッジでページステータスを確認する
XMLサイトマップを送信した後は、カバレッジでステータスを確認しましょう。
カバレッジのステータスでは全てのページのURLが「有効」or「エラー」いずれかの結果で表示されます。
有効URL・エラーURLともに、ページ下部で詳細を確認することができます。
こちらのサイトでは、ステータスがエラーとなっている2つのページURLに「noindexタグの追加」が認められています。
また、サーバーエラーを意味する500番台の通知も2つのページURLに該当しています。一方で、有効なページURLとして認識されたページは57あります。
Web担当者はこれらのページステータスを確認して、特定のページが意図する状態になっているかどうかを端的に知ることができます。
検索パフォーマンスを確認する
検索パフォーマンスでは、指定した期間の「合計表示回数」「合計クリック数」「平均CTR(クリック率)」「平均掲載順位」を把握することができます。
こちらのサイトでは3ヶ月の間に「34,900回」ページが検索エンジンに表示され、「3204回」クリックされたことが分かります(全表示回数に対するクリック率が9.2%)。
内部リンク・外部リンクの状況を確認する
サイドメニューの「リンク」を選択することで、自社サイトの内部リンク・外部リンクを獲得しているページを把握することができます。
それぞれのURLを選択すると、当該ページにリンクしている上位サイトが表示されます。
ターゲットページが内部リンク・外部リンクを獲得している自社サイトのページになりますので、意図するサイトからの被リンクなのかどうかを簡易的にチェックすることが可能です。
関連記事:内部リンクとは?SEO対策で効果を上げるポイントを解説
モバイルフレンドリーページを確認する
サイドメニューの「モバイルユーザビリティ」を選択することで、自社サイトのページがモバイルフレンドリーに対応しているかどうかを端的に知ることができます。
またページのモバイルフレンドリー診断は、Googleが提供しているモバイルフレンドリーテストを利用することでも確認できます。
今回はテストとしてURLを入力します。
「このページはモバイルフレンドリーです」と表示されたら、入力したページがモバイルフレンドリーページであると判断できます。
テスト結果には画面左上の案内のように、「ページの読み込みに関する問題」といった文言が表示される場合があります。
これは当該URLのページの読み込み時に何らかの問題が発生したことを意味しており、クリックすることで詳細を確認することができます。
「今回はページのリソースの一部が読み込めないこと」が問題として指摘されています。
文言にもありますが、Googleはページの一部を読み込めないことが、「ページをどう認識するかに影響する場合がある」と記載があります。
これをモバイルフレンドリーの文脈で解釈すると、ページの一部が読み込めないことで「見づらい」もしくは「使いづらい」と感じるモバイルユーザーがいるかもしれない、ということになります。
Googleはモバイルユーザーにとって見づらい、また使いづらいサイトの評価が下がる可能性があることをGoogle検索セントラルの中で言及しています。
Googleのモバイルフレンドリーアップデートの取り組みは、MFIの取り組みと共鳴するものですので、気になる方は以下のページを参考にしてみてください。
ページエクスペリエンスレポート機能が追加された
Googleサーチコンソールのメニュー欄に新しい機能(ページエクスペリエンス)が搭載されました。
新たにページエクスペリエンスが追加されたのは、Googleが優れたユーザーエクスペリエンスを提供するページを強調するために、ページエクスペリエンスアップデートを行うことに由来しています。
なお、Googleサーチコンソール上でページエクスペリエンスレポートを確認するには、サイドメニューの「ページエクスペリエンス」を選択します。
ページをスクロールすると、ページエクスペリエンスシグナルを確認することができます。
今回は「ウェブに関する主な指標」というページエクスペリエンスシグナルで引っかかってしまっています。
さらに詳細を確認するために項目を選択してみます。
すると以上のように、「改善が必要」というステータスが表示されます。内容には「LCPの問題」と記載があります。
LCPとは端的に言うと「ページの読込にかかる時間」のことを意味していますが、この時間が「優れたユーザーエクスペリエンスを提供するページ」になるための阻害要因ということになります。
LCPの概要や改善方法、LCPを含むCore Web Vitals(コアウェブバイタル)指標について知りたい方は以下のページを参考にしてみてください。
ページの表示速度チェックにはPageSpeed Insightを使う
上述のページエクスペリエンスと関連して、自社サイトのページ表示速度チェックにはPageSpeed Insightを活用しましょう。
PageSpeed InsightはGoogleが提供している無料ツールで、「ページ表示速度のスコアリング」と「ページ表示速度を低速化している要因」を可視化します。
例として入力したサイトURLはスコア「92」を取得し、ラボデータの「Largest Contentful Paint(LCP)」は2.2秒となっています。
Googleが警告マークを表示するのは2.5秒~ですので、調査サイトは基準をクリアしていると分かります。
【中級者向け】サーチコンソールの使い方 – 応用編
Googleサーチコンソールの使い方【基礎編】を試した後は、Googleサーチコンソールの使い方【応用編】に入りましょう。
Googleサーチコンソールを使った分析では、主にページ単位の検索クエリ調査が基本です。
デフォルトでは「クエリ」にタブが合っていますので、「ページ」を選択し、分析したいページURLを選択します。
分析したいページURLを選択した後は、改めてタブを「クエリ」に戻すことで、選択したページが獲得している上位クエリを確認することができます。
この一連の流れを行うことで、当該ページが「目標KWでユーザー流入できているかどうか」を数字で確認できるのです。
また、リサーチ結果から「ページURL」を削除することで、「検索クエリ」ごとの流入ページを降順に表示できるようになります。
この操作を行うことで、「同時に流入獲得したいKWで特定ページが順位を取れているかどうか」も確認できるため、様々なコンテンツ施策に役立てることができます。
まとめ
Googleサーチコンソールを活用することで、ユーザーが自社サイトの訪れるまでの行動を可視化できるようになるほか、サイト健全性をチェックすることもインハウス化できます。
Web担当者は色々なレポートを確認しながら施策を実行し、施策の結果をGoogleサーチコンソール上で確認する、という一連の流れを完成させましょう。
またGoogleサーチコンソールは自社サイトに訪れる前のユーザー行動を可視化しますが、自社サイトに訪れた後のユーザー行動はGoogleアナリティクスが担う役割となります。
Googleアナリティクスを使った自社サイトの見方・分析方法を知りたい方は以下のページを参考にしてください。
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