schema.orgに日本語訳はある?導入するメリットや書き方を解説
schema.orgとは、構造化マークアップをするうえで必要な仕様書のようなものです。構造化マークアップを導入することで、リッチスニペットが表示されやすくなりユーザーからのアクセスが増える可能性が高まります。
この記事では、schema.orgについて、導入するメリットや注意点、書き方まで詳しく解説していきます。自社サイトに構造化マークアップの導入を考えている方は、ぜひschema.orgについて認識を深めてください。
- schema.orgとは
- schema.orgは日本語訳が公開されている
- schema.orgで構造化マークアップするメリット3つ
- パンくずリストが表示できる
- リッチスニペットを表示できる
- Webサイトのコンテンツを認識してもらいやすくなる
- schema.orgで構造化マークアップできない場合もある
- コードが正しく書かれていない
- Googleのガイドラインに違反している
- コンテンツのクオリティが低い
- 構造化マークアップの3つの書き方
- HTML上にマークアップする
- ツールを活用する
- データハイライターを活用する
- 構造化マークアップを導入する際の3つの注意点
- Webサイトへの流入が減る可能性がある
- SEO対策としては弱い
- 導入には知識が必要
- schema.orgの導入は必須ではないが覚えておくと便利
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schema.orgとは
schema.orgは、Google・Yahoo!・Beingの3社が共同で立ち上げたプロジェクトのことで、構造化データを記述する際の共通仕様を提供しています。
そもそも構造化マークアップとは、コンテンツの内容を検索エンジンに認識してもらいやすくするためのコードを記述することです。コンテンツ制作者は、schema.orgが提供しているスキーマ(データベースの構造を定義したもの)で構造化マークアップをすることで、Google、Yahoo、Beingといった大手検索エンジンの検索結果に詳細情報を掲載してもらいやすくなるメリットがあります。
検索エンジン側にも、共通仕様で構造化マークアップされたコンテンツが増えれば、検索結果の精度が向上するメリットがあります。さらに、ユーザー側にも求める情報が探しやすくなるメリットがあり、結果的に自社サイトのSEOにもプラスに働くので、ぜひ導入を検討してみるといいでしょう。
schema.orgは日本語訳が公開されている
shema.orgは公式サイトで情報発信をしていますが、英語で書かれているためそのまま理解するのは難しいでしょう。日本語訳のサイトが公開されているので、一度そちらをチェックしてみるのがおすすめです。
日本語訳のサイトでは、schema.orgの説明とスキーマの構成が紹介されていますが、公式サイトの全ての項目が翻訳されているわけではありません。具体的な内容は英語の公式サイトにリンクが飛ぶので、日本語訳のサイトでも詳細に内容を把握するのは難しいかもしれません。
それでもschema.orgについてある程度の知識を得ることはできるので、参考に見てみることをおすすめします。
schema.orgで構造化マークアップするメリット3つ
構造化マークアップはSEO対策のひとつですが、schema.orgで実施するメリットは次の3つが挙げられます。
- パンくずリストが表示できる
- リッチスニペットを表示できる
- Webサイトのコンテンツを認識してもらいやすくなる
これらの対策ができるとWebサイトがユーザーに認知されやすくなり、結果としてアクセス数の増加やCV率アップといったSEO効果も期待できるでしょう。
パンくずリストが表示できる
パンくずリストとは、Webサイトにアクセスしたユーザーが、そのサイト内のどこにいるかを、わかりやすく示したリンクの行を言います。多くはWebサイトの上部に表示されており、左から右に向かって階層が下になっていくのが一般的です。
Googleはパンくずリストの設置を推奨してます。その理由は、パンくずリストを構造化マークアップすることで、検索エンジンのクローラーが効率的にクローリングできるようになるからです。
ユーザーにとっても、訪れたページがサイトのどこにあるのか把握でき、リンクを辿ってホームに戻るなど行き来しやすくもなります。結果的に、ユーザビリティが高いサイトだと認識してもらいやすくなるのは、大きなメリットです。
リッチスニペットを表示できる
構造化マークアップをすることで、リッチスニペットに表示されやすくなるのはメリットのひとつです。
検索エンジンで検索すると、通常は検索結果にタイトルとその内容がテキストの情報で表示されます。このとき検索結果で視覚的に見やすい形で表示されるのが、リッチスニペットです。
例えば、求人情報の場合は所在地や時給、勤務時間など、レシピなら料理の写真や材料、所要時間といった、コンテンツのキーワードとなる情報が表示されます。それにより、ユーザーは自分の欲しい情報がそのコンテンツにあるのかを、簡単に知ることができるのです。
自社サイトが検索結果にリッチスニペットで表示されれば、ユーザーに視覚的に訴求することができます。
Webサイトのコンテンツを認識してもらいやすくなる
検索結果に表示されるには、検索エンジンのクローラーに自社サイトの情報を収集してもらう必要があります。検索エンジンはそこから情報を整理し、順位をつけて検索結果に反映しますが、ここでひとつ問題があります。
検索エンジンはロボットなので、人間と同じように文章を読んで意味を理解できるわけではありません。そこで、検索エンジンに文章の意味を伝えるために、構造化マークアップの必要が出てくるのです。
構造化マークアップは、文章や単語にタグ付けして記号化し、検索エンジンに認識してもらえるようにします。所在地なら”adress”、商品なら”product”といった、schema.orgが提供するボキャブラリーを付与することで、テキストの意味を検索エンジンに伝えて、コンテンツの情報を認識してもらいやすくするのです。
schema.orgで構造化マークアップできない場合もある
せっかく構造化マークアップを導入しても、リッチスニペットに表示されなかったり、思ったような結果にならなかったりする場合もあります。そんなときは、次の3点を確認してみましょう。
- コードが正しく書かれているか
- Googleのガイドラインに違反していないか
- コンテンツのクオリティが低くないか
ほとんどの場合、この3点を確認すれば解決できます。思ったような結果が得られないという場合は、一度確認してみるといいでしょう。
コードが正しく書かれていない
構造化マークアップはHTMLコードを記述して検索エンジンに認識してもらうことですが、このコードが正しく書かれていないケースがあります。コードが間違っているとメリットが生かせないだけでなく、Webサイト全体のレイアウトが崩れてしまう可能性もあるので、正しいコードで記述するよう注意しましょう。
記述したコードが正しいかどうかは、次の3つのツールで確認ができます。
構造化データテストツールとリッチリザルトテストは、確認したいページのURLを入力するだけでチェックできるので簡単です。ただし、1ページずつしか確認できないため、大量のページを調べたい場合は手間になるかもしれません。サーチコンソールは、サイト全体をチェックでき、設定にエラーがないか確認できます。
まずはこれらのツールを使って、構造化マークアップのチェックを行ってみましょう。
Googleのガイドラインに違反している
次に考えられるのは、Googleのガイドラインに違反している可能性です。意図していなくても、Google側に「ガイドラインへ抵触している」と認識されてしまうと、リッチスニペットに表示されないケースもあります。構造化マークアップを導入する際は、まずGoogleのガイドラインを確認してからにしましょう。
コンテンツのクオリティが低い
コンテンツのクオリティが低い場合も、リッチスニペットが正しく表示されないことがあります。正しいコード記述ができていて、ガイドラインに沿って導入しているのであれば、コンテンツのクオリティを見直してみる必要があるでしょう。
構造化マークアップの3つの書き方
Webサイトに構造化マークアップを記述するには、次の3つの方法があります。
- HTML上にマークアップする
- ツールを活用する
- データハイライターを活用する
それぞれやり方が異なるため、必要な知識や工数も変わってきます。よく検討し、やりやすい方法を取り入れてみてください。
HTML上にマークアップする
これは、組み込みたい情報を直接ソースに記述していく方法です。細かい設定が可能ですが、schema.orgやシンタックス(構造化マークアップを記述する時のルール)を理解して正しく記述する必要があります。
また、必要なコンテンツの数だけ作業が必要なので、時間もかかる作業です。
ツールを活用する
構造化マークアップには、Googleが提供する支援ツールがあります。schema.orgや記述ルールがあいまいでも指示どおりに進めていけば設定できるので、HTML上に直接マークアップするより作業効率は良いでしょう。
支援ツールを使用するには、同じくGoogleが提供するサーチコンソールにサイトを連携させる必要があります。
データハイライターを活用する
データハイライターも、Googleが提供するサービスです。こちらを使用する場合も、サーチコンソールにサイトを連携させる必要があります。
データハイライターは、構造化できる内容が前述の2つに比べて少ないですが、タグ付けしたい箇所をクリックしてデータを選択するだけで構造化マークアップできるので簡単です。
構造化マークアップを導入する際の3つの注意点
ここでは、構造化マークアップを導入する際の注意点を3つ解説していきます。
- Webサイトへの流入が減る可能性がある
- SEO対策としては弱い
- 導入には知識が必要
メリットや作業効率と比較して、導入する価値があるかどうか注意点を踏まえて考えてみてください。
Webサイトへの流入が減る可能性がある
構造化マークアップの導入によりリッチスニペットに表示されることで、Webサイトへの流入が減る可能性があります。検索結果に詳しい情報やユーザーが知りたい情報が掲載されると、ユーザーはそのサイトにアクセスせずに欲しい情報を得てしまうことも考えられるからです。
特にFAQが顕著なのですが、リッチスニペットで質問に対する回答も表示できてしまうため、ユーザーはそこだけ見て満足してしまいます。一方でリッチスニペットに表示された情報でユーザーの興味を引き、アクセスにつなげられるというパターンもありますので、上手く活用することが大切です。
SEO対策としては弱い
構造化マークアップで検索エンジンに正しい情報を認識してもらえても、それだけで検索結果が上位になるわけではありません。直接SEO対策に影響を与える施策ではないので、SEO対策をするなら他の方法を取ったほうがいい場合もあります。
他の方法との比較やメリット・デメリットを十分考えたうえで、実施するかどうか検討するのがよいでしょう。
導入には知識が必要
構造化マークアップを導入するには、schema.orgなどの知識が必要です。間違ったコード記述をしたり必要なコードが抜けていたりすると、Webサイト全体のレイアウトの崩れや、エラーの原因になります。
着手するには、まずはHTMLなどの必要な知識と経験を蓄えましょう。
schema.orgの導入は必須ではないが覚えておくと便利
構造化マークアップは、直接的にSEOに影響するわけではありません。しかし、検索エンジンが正しく情報を認知すれば検索結果に反映される可能性があるという点で、SEOへの効果が期待できる施策です。
もし、構造化マークアップを導入したいと考えているなら、schema.orgの知識は仕入れておくと便利でしょう。この記事で解説してきたメリットや注意点なども含めて、ぜひ検討してみてください。
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