カテゴリー分けのやり方とSEOへの影響について解説
この記事では、SEOの観点から見たカテゴリー分類の重要性と、どのように効果的なカテゴリー設計を行うべきか、わかりやすく解説します。
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カテゴリー分けはSEOにおいて重要?
日本でインターネットが普及し始めた1995年頃からしばらくの間、SEOはSearch Engine Optimizationという言葉の通り、「数あるwebサイトの中からいかに検索上位を勝ち取れるか」を競うものでした。上位表示を果たすためのさまざまなテクニックが考案され、中には無意味なリンクを粗製濫造するだけの荒っぽい手法も存在していました。
しかし今では、主にGoogleを中心とした検索エンジンが、こうしたやり方を通用させなくしています。SEOの考え方そのものが、「ユーザーの検索意図に応えられているか」「ユーザーにとって望ましいコンテンツが提供されているか」という方向に変化してきているからです。その意味で、SEOはいまやSearch Experience Optimization(検索体験最適化)として捉えるべきものになっています。
カテゴリーページとは、ユーザーが求める情報がサイト内のどこにあるかを示し、ユーザーを目的地へと導くためのものです。道案内が複雑でわかりにくかったり、間違った場所へ誘導されたりしてしまうと、ユーザーの満足度は低下し離脱されてしまうリスクも増大します。しっかりとしたカテゴリーページを設計することでユーザビリティは向上し、結果としてサイトのSEO評価も上がり、検索上位表示を果たすことにつながります。
また、道案内の手順を設計するということは、全体と個別の表示要素の関係性=階層構造をロジカルに把握することでもあります。この作業を丁寧に行っておくことで、「あの項目が抜けている」「これを用意し忘れた」といううっかりミスを防ぐことができ、必要な情報を網羅することが可能となるのです。
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SEOに効果的なカテゴリー分けをする5つのポイント
SEOに高い効果を発揮するカテゴリーを設定するには、いくつかの意識すべき重要なポイントがあります。
今回は以下の5つのポイントを解説します。
- 適切な階層構造にする
- カテゴリー数は多すぎず、少なすぎず
- 1記事に設定するカテゴリーは1つまで
- カテゴリー名にはキーワードを含める
- パンくずリストを設置する
1.適切な階層構造にする
適切な階層構造とは、あなたが用意しているコンテンツを、それを必要としている人に最短で見つけてもらいやすくする道順の、組み立て方のことです。階層は基本的に大分類→中分類→小分類の順に分岐していきます。
ビルの何フロアも占める、大型の書店を思い浮かべてみてください。あなたがそこへ、最近話題になったスープ作家の本を買いに行くとしたら、どのように本を探すでしょうか。
ほとんどの場合、書店の分かりやすい場所にフロア案内が掲示されています。カテゴリーページを作らないのは、この案内板がないのと同じです。これを見てユーザーは求める場所までいざなわれる訳ですが、ここにその店の個性や思想が反映されます。
例えば「雑誌」「文庫・新書」「コミック」「単行本」という分け方が考えられます。これらが第一の階層、大分類です。目的のスープの本は単行本なので、そのフロアに向かいます。そこで目にするのが「日本文学」「海外文学」「実用書」「趣味」というカテゴリー分けだった場合、スープの本は実用書なのか、趣味なのか少し迷います。
もしここで示される中分類が「文学」「政治」「経済」「家庭」であれば、迷わず「家庭」のコーナーを目指すことができるでしょう。さらに小分類で「衣」「食」「住」と並んでいたら、目指す本が「食」の棚にあることは一目瞭然です。
さらに、この分類ならば洗濯関係は「衣」の棚に、日曜大工は「住」のコーナーに行けば良いことが類推されます。これは、この小分類の階層で「衣」「食」「住」という分け方のレベルが揃っているからです。もし「食」だけがひとつ前の中分類階層に交じっていたとしたら、レベルがまちまちになり全体の構造を分かりにくいものにしてしまうおそれがあります。
以上のことから、カテゴリー階層を設定するために必要な条件は以下の3つです。
- 大きな概念から小さな概念へ絞り込める構造になっていること
- 設定するカテゴリーに曖昧さがないこと
- 各階層のカテゴリーのレベルが揃っていること
2.カテゴリー数は多すぎず少なすぎないように
とはいえ、正確性を追求するあまりカテゴリーの数を増やしすぎてしまうと、今度は逆効果となります。
例えば「食」の下部構造として「主食」「魚料理」「肉料理」「野菜」「付け合わせ」「中華料理」「フランス料理」「イタリア料理」…と続けてしまうと、バリエーションが際限なく増え、かえって道順は混乱します。多すぎるカテゴリー分類はユーザーの目的探しのモチベーションを下げ、離脱させてしまう要因となりかねません。
反対に、既述したように「文学」「実用書」「趣味」と、漠然とした大きなカテゴリーだけが示されているだけなのも、不親切でユーザーフレンドリーとは言えません。示された案内板の数が少ないと、ユーザーはあちこち自力で探し回ることになり、目的地になかなかたどりつくことができなくなります。
ユーザーが使いにくいサイトの構造は、SEO的にも望ましくありません。サイト全体の情報量に見合った、バランスの良いカテゴリー数を示すことが大切です。
3.1記事に設定するカテゴリーは1つまでにする
サイト運営者は、自分のブログの記事やサイトのコンテンツに対し、どのカテゴリーを適用するべきかしばしば悩みます。例えば、「夜遅く帰った日に簡単に作れるスープ」という記事をブログに書いたとして、この記事を「ライフハック」のカテゴリーに入れるべきなのか「食事」のカテゴリーに分類するのか、「どちらの方がユーザーニーズに応えられるのか?」ということです。
こんなときは、自分のサイトの特徴や傾向と、想定するユーザーの検索ニーズを照らし合わせ、より適切だと思われるどちらか一方に絞ってください。
「いっそ両方のカテゴリーに入れてしまえば良いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、複数のカテゴリー下に同じ記事が入っていると、ユーザーが違う道をたどってきたにも関わらず、以前読んだことのある記事に再び遭遇してしまうケースが生じます。
また後述する「パンくずリスト」では、1つのページに1つのカテゴリーが表示されます。これは、全体の階層構造が明確に、論理的に組み立てられていることを前提としています。1つの記事が複数のカテゴリーにまたがって所属していると、パンくずリストを一本の道筋で示すことができなくなってしまいます。
ユーザーと同様に検索エンジンもまた、シンプルで分かりやすいサイト構造を好みます。SEOの視点からは「1記事1カテゴリー」が原則だと覚えておいてください。
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4.カテゴリー名にはキーワードを含める
設定するカテゴリー名には、検索頻度が上位のキーワードを含めましょう。これは、「ユーザーがなぜ検索エンジンを使って情報を探すのか」を考えればわかります。例えば本を探すとき、そのタイトルがわかっていればピンポイントで目指す情報にたどりつけますが、必ずしもそういうケースばかりではありません。
そうした際に、ユーザーがどんなキーワードで検索をかけるのかを意識することで、あなたのサイトが上位表示される可能性が高まります。カテゴリー分類を見ただけで目的地への道筋が見えるサイトの方が、そうでないサイトに比べて明らかにユーザーにとって使いやすいからです。その結果、リピーターやユーザー数が増えていき、検索エンジンもそうしたサイトを高く評価します。
5.パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、webサイトの上部に表示されるいわば「現在地ナビゲータ」です。いま表示されているwebページがカテゴリー階層構造のどの位置にいるか、大→中→小の順で示してくれます。
ヘンゼルとグレーテルが森で迷子にならないように来た道にパンくずをまいて歩いたように、パンくずリストはひとつ前のカテゴリー、そのまた前のカテゴリーを表示し、ユーザーをガイドする役割を担うのです。
検索エンジンにとっても、サイトの階層構造を体系的に理解しやすいので、パンくずリストが設置されているサイトはユーザビリティが高い、と評価します。逆に言えば、これを持たないサイトはデメリットを負うことになります。あらかじめサイトの全体構造をよく見渡し、無理や無駄のない適切なカテゴリー分けを行うようにしましょう。それがしっかりとできていれば、構造に従ってパンくずリストを用意することができます。
WordPressというツールをご存じでしょうか。世界中でブログやサイトを作成する際に幅広く利用されている、CMS(Content Management System)と呼ばれるツールです。このWordPressでは「テーマ」と呼ばれるフォーマットを使用してwebページを構築するのですが、無数に存在するほとんどのテーマに、パンくずリストを作成する機能が付属しています。
もしない場合でも「プラグイン」という補助ツールで付与することができるので、新規でサイト制作を考えている方はWordPressをツールとして用いるのもひとつの方法です。
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まとめ
上手にカテゴリー構造が組まれたwebサイトは、コンテンツが整理されていて見やすく使いやすいものとなります。使い勝手が良ければユーザーの訪問数と率が共に上がり、結果としてSEOの評価も向上します。
カテゴリー分類の重要性を認識したうえで、あなたのサイトにとって望ましいカテゴリー構造はどのようなものか、この記事を参考にして十分に構想と検討を重ねてください。この段階でのほんの少しの手間が、必ずやあなたのサイトのSEO(=検索エンジン最適化=ユーザーの検索体験最適化)値を伸ばすはずです。
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