WordPressのカテゴリー分け・SEO設定の決定版|作り方・タグとの違い・301対応まで解説
この記事では、SEOの観点から見たカテゴリー分類の重要性と、どのように効果的なカテゴリー設計を行うべきか、わかりやすく解説します。
WordPressでブログやオウンドメディアを運営していると、「記事は増えてきたのに、なぜか狙ったキーワードで上がらない」「カテゴリーをどう設計すればSEOに効くのか分からない」という壁に必ずぶつかります。カテゴリー分けとは、WordPressの投稿を共通テーマごとにグループ化し、サイトの階層構造とURLを整える設計作業のことです。これは単なる整理整頓ではなく、ユーザーの回遊性とGoogleのクロール効率を同時に左右する、SEOの土台そのものです。
本記事は、WordPressで実際にカテゴリーを作り・運用し・URL変更時にも評価を守るための「実装の決定版」として構成しています。投稿カテゴリーの作り方(スクリーンショット相当の操作手順)、適切な階層構造とカテゴリー数の数値目安、タグとの役割分け、そしてつまずきやすいURL変更時の301リダイレクト対応まで、GMO TECHのSEOコンサルティング現場で蓄積した知見を交えて解説します。
なお、「そもそもカテゴリー分けとは何か」「SEOにどう効くのか」という概念面の総論は、姉妹記事のカテゴリー分けの3つの方法やコツ・SEOへの効果を解説で体系的にまとめています。本記事は概念を理解した方が「では実際にWordPressでどう手を動かすか」に踏み込むための実装ガイドです。
この記事は、2012年からSEO/MEOコンサルティングを統括する大澤健人(GMO TECH株式会社)の監修のもと、GMO TECHのSEO支援現場でのカテゴリー再設計事例を踏まえて執筆しています。
カテゴリー分けはSEOに効果がある?メリット3点を整理
👉 このパートをまとめると!
- カテゴリー分けはSEOに間接的に効く土台施策
- 効果は「検索性向上・クロール効率・KW対応ページ」の3点
- 整理された構造はAI Overviewsの引用対象にもなりやすい
結論から言えば、カテゴリー分けはGoogleのランキング要因に直接含まれるわけではありませんが、ユーザビリティとクロール効率を通じて間接的にSEO評価を押し上げる土台施策です。Googleはアルゴリズムで「カテゴリーの数」を直接スコアリングしているわけではなく、整理された構造がもたらす「ユーザー体験の良さ」と「クロールのしやすさ」を評価します。
GMO TECHのSEOコンサルティングでサイト構造を診断する際、私たちは必ず最初にカテゴリー設計を確認します。記事の質が高くても、カテゴリーが乱雑なサイトは内部リンクが分散し、Googleがサイトの専門性を理解しきれていないケースが非常に多いからです。カテゴリー分けがSEOにもたらす価値は、次の3点に整理できます。
メリット1:ユーザーが目的の記事を見つけやすくなる(検索性の向上)
カテゴリーが論理的に整理されたサイトでは、訪問者が目的の記事へ最短でたどり着けます。たとえば、料理系メディアで「和食」「洋食」「お弁当」というカテゴリーが用意されていれば、訪問者は迷わず読みたいジャンルへ進めます。逆にカテゴリーが「日記」「お知らせ」「その他」のような曖昧な分類だと、ユーザーは目的の記事を探しあぐねて離脱します。
回遊性が高まれば滞在時間が伸び、離脱率の低下にもつながります。こうしたユーザー行動の改善が、結果としてGoogleの評価を間接的に高めます。
メリット2:クローラーがサイト全体を効率よく巡回できる(クロール効率の改善)
Googleのクローラー(Googlebot)は、内部リンクをたどってページを発見・巡回します。カテゴリーページが各記事へのハブとして機能していると、クローラーは「カテゴリーページ→個別記事」という明確な経路で全ページを効率的に回れます。階層が整理されていれば新規記事のインデックス速度も向上し、ページの取りこぼしも減少します。
メリット3:カテゴリーページ自体が検索流入の入り口になる(KW対応ページの獲得)
カテゴリー名に検索ニーズの高いキーワードを含めると、カテゴリー一覧ページ自体が検索結果に表示されることがあります。たとえば「ふるさと納税 返礼品」というカテゴリーは、それ自体が中間的な検索クエリの受け皿になり得ます。個別記事だけでなくカテゴリーページでも流入を取りに行ける点は、見落とされがちなメリットです。
さらに2024年以降は、GoogleのAI Overviews(生成AIによる検索結果の要約)が普及し、サイト構造の意味はより重要になっています。整理されたカテゴリー構造はトピックの専門性を機械的に伝えやすく、AI Overviewsや生成AI検索が情報源として引用しやすいサイトになります。「カテゴリー分け=古い時代のSEO」ではなく、AI検索時代にこそ効いてくる基盤施策だと捉えてください。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】カテゴリー設計は「記事を書く前」に固めるのが最も効率的です。
GMO TECHのSEO支援で最も多い相談の一つが「記事が100本を超えてからカテゴリーを作り直したい」というものです。後からの再設計はURL変更を伴い、評価リセットのリスクが生じます(詳細はURL変更の章で解説します)。理想は記事が50本前後の早い段階で骨格を固めることです。
SEOに効果的なカテゴリー分けの5つのポイント【数値目安つき】

👉 このパートをまとめると!
- 階層は2〜3階層・クリック3回以内に収める
- カテゴリー数は記事50〜60本で3〜4個が目安
- 1記事1カテゴリー・カテゴリー名にKW・パンくず設置が原則
SEOに効くカテゴリー分けには、押さえるべき原則が5つあります。曖昧な「ほどほどに」という表現ではなく、GMO TECHのコンサルティング現場で実際に基準としている具体的な数値目安とあわせて解説します。
ポイント1:階層構造は2〜3階層まで(クリック3回以内)
カテゴリーは「大分類→中分類→小分類」と階層を持てますが、深くしすぎるとクローラビリティが低下し、ユーザーも迷子になります。Googleも公式のURL構造のベストプラクティスで、URL構造を可能な限りシンプルに保つことを推奨しています。
実装の目安は次のとおりです。
- 階層の深さ:親カテゴリー+子カテゴリーの2階層を基本とし、深くても3階層まで。第4階層以降は原則作らない
- クリック数:トップページから個別記事まで「2〜3クリック」で到達できる設計にする
- レベルを揃える:同じ階層に並ぶカテゴリーは粒度を統一する(「和食・洋食・中華」はOK、「和食・餃子・デザート」は粒度がバラバラでNG)
サイト全体の設計思想については、サイト構造の作り方のポイントやメリット・SEO効果について解説もあわせて参考にしてください。
ポイント2:カテゴリー数は「多すぎず少なすぎず」を数値で判断する
カテゴリー数は、サイトの情報量に見合ったバランスが重要です。判断に迷わないよう、目安を数値で示します。
- 開設初期〜記事50〜60本程度:カテゴリーは3〜4個に絞る。記事が少ないうちに細分化すると、各カテゴリーの中身が薄い「thin content(内容の薄いページ)」になりやすい
- 1カテゴリーあたりの記事数:最低でも5本以上の記事が入る見込みのテーマだけをカテゴリー化する。1〜2本しか入らないテーマはタグで対応する
- 増やすタイミング:あるカテゴリーの記事が20〜30本を超え、ユーザーが探しにくくなってきたら子カテゴリーへの分割を検討する
カテゴリーを増やしすぎると道順が混乱し、少なすぎるとユーザーが自力で記事を探す手間が増えます。「サイトの規模に応じて段階的に増やす」のが鉄則です。
ポイント3:1記事に設定するカテゴリーは1つにする
WordPressは1記事に複数カテゴリーを設定できますが、SEOの観点では「1記事1カテゴリー」が原則です。理由は3つあります。
- 重複表示の回避:複数カテゴリーに同じ記事が属すると、別経路で回遊したユーザーが同じ記事に何度も遭遇し、体験を損なう
- パンくずリストの一貫性:1記事が複数カテゴリーにまたがると、パンくずリストを一本の経路で示せなくなる
- 評価の分散防止:Googleがどのカテゴリー配下の記事として評価すべきか判断が分散し、専門性のシグナルが弱まる
「どちらのカテゴリーに入れるか迷う」記事は、自サイトの主要テーマと想定読者の検索ニーズを照らし合わせ、より関連性の高い一方に絞ってください。
ポイント4:カテゴリー名には対策キーワードを含める
カテゴリー名は、ユーザーが実際に検索するキーワードを意識して付けます。検索ボリュームのある語をカテゴリー名に含めると、クローラーがそのカテゴリーの内容を把握しやすくなり、カテゴリーページ自体の上位表示も狙えます。
- 良い例:「SEO対策」「WordPress 使い方」など、検索されている語を含む
- 避けたい例:「お役立ち情報」「コラム」など、検索ニーズと結びつかない曖昧な語
ポイント5:パンくずリストを設置する
パンくずリストは、ユーザーに「サイト内の現在地」を示すナビゲーションです。「トップ>SEO>カテゴリー分け」のように階層を表示し、ユーザーの回遊を助けます。同時にクローラーがサイト階層を理解する手がかりにもなります。
WordPressの多くのテーマはパンくずリスト機能を標準搭載しており、ない場合もプラグインで追加できます。なお、Googleのパンくずリスト構造化データ(BreadcrumbList)を実装すると、Googleが階層を正確に認識しやすくなります。ただし、パンくずの表示についてGoogleは2025年にモバイル検索結果での表示を取りやめており(デスクトップ検索結果では引き続き表示)、「リッチリザルトでの見た目」よりも「構造をGoogleに伝える」目的で実装するのが現実的です。パンくずリストの種類や設定方法は離脱率とは?直帰率との違いや改善方法を細かく解説!内でも触れています。
WordPressでのカテゴリーの作り方・設定手順【画面つき】

👉 このパートをまとめると!
- 「投稿→カテゴリー」から名前・スラッグ・親を設定して作成
- スラッグは半角英数字・ハイフン区切りで簡潔に
- 記事編集画面でカテゴリーを1つ選んで公開すれば完了
ここからは、WordPress(ブロックエディタ/Gutenberg)で実際にカテゴリーを作成・設定する手順を、操作画面に沿って解説します。所要時間は1カテゴリーあたり1〜2分です。
手順1:管理画面の「投稿」→「カテゴリー」を開く
WordPress管理画面の左メニューから「投稿」にカーソルを合わせ、サブメニューの「カテゴリー」をクリックします。カテゴリー管理画面が開き、画面左で新規カテゴリーの追加、画面右で既存カテゴリーの一覧確認ができます。

手順2:「名前」を入力する
画面左の「新規カテゴリーを追加」エリアで、まず「名前」欄にカテゴリー名を入力します。ここはサイト上に表示される正式名称です。ポイント4で解説したとおり、対策キーワードを意識した名前を付けます(例:「SEO対策」)。

手順3:「スラッグ」を設定する
「スラッグ」は、カテゴリーページのURLに使われる文字列です。URLの一部になるため、次のルールで設定します。
- 半角英数字とハイフン(-)で構成する(例:
seo、wordpress-tips) - 日本語スラッグは避ける:日本語のままだとURLが
%E3%82%BB...のようにエンコードされ、可読性とシェア時の見栄えが悪化する - 簡潔にする:GoogleのURL構造のベストプラクティスに沿い、長い語の連結は避ける
スラッグを空欄のままにすると、WordPressが日本語の名前をそのままURLに使ってしまうため、必ず手動で半角英数字を設定してください。

手順4:「親カテゴリー」を設定する(階層化する場合)
子カテゴリーを作りたい場合は、「親カテゴリー」のプルダウンから親を選択します。たとえば親「マーケティング」の下に子「SEO対策」を置く構成です。ポイント1のとおり、階層は2〜3階層までに収めます。階層化が不要なら「なし」のままで構いません。

手順5:「新規カテゴリーを追加」ボタンで確定する
名前・スラッグ・親カテゴリーを設定したら、「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリックします。画面右の一覧に新しいカテゴリーが追加されれば作成完了です。「説明」欄は任意ですが、カテゴリーページにテキストを表示するテーマでは、ここに説明文を入れるとカテゴリーページの内容が充実し、薄いページ対策になります。
手順6:記事編集画面でカテゴリーを指定する
最後に、記事側でカテゴリーを割り当てます。投稿の編集画面(ブロックエディタ)を開き、右サイドバーの「カテゴリー」パネルを展開します。作成したカテゴリーのチェックボックスにチェックを入れ、ポイント3のとおりチェックは1つだけにします。デフォルトの「未分類」にチェックが残っている場合は外しておきましょう。設定後に「公開」または「更新」を押せば、記事が指定カテゴリーに紐づきます。

WordPress全体のSEO初期設定については、WordPressのSEO対策で初心者がやることリスト|投稿・設定方法も解説でカテゴリー以外の設定項目(パーマリンク・タイトル・メタ設定など)もまとめて確認できます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】「未分類」カテゴリーは最初にリネームしておきましょう。
WordPressは初期状態で「未分類(Uncategorized)」というカテゴリーを持っています。これを残したまま運用すると、設定し忘れた記事が「未分類」に溜まり、薄いカテゴリーページが生成されます。最初のうちに「未分類」を主要カテゴリー名にリネームしておくと、設定漏れの記事も意味のあるカテゴリーに収まります。
自社やクライアントのサイトでカテゴリー設計からSEOを立て直したいものの、リソースが足りない――そう感じたら、GMO TECHのSEOコンサルティングの考え方をまとめた資料が参考になります。サイト構造診断の進め方も含めて整理しています。
サイト構造・カテゴリー設計の見直しはSEO Dash! byGMOへ
カテゴリー再設計や内部リンクの最適化は、サイト全体の構造を俯瞰しないと判断を誤りがちです。GMO TECHのSEO支援ノウハウをまとめた資料で、サイト構造診断の進め方をご確認いただけます。
カテゴリーとタグの違い・役割分け
👉 このパートをまとめると!
- カテゴリーは階層あり・SEO評価を蓄積する「幹」
- タグは階層なし・横断テーマをつなぐ「補助」
- 重要テーマはカテゴリー、横串テーマはタグに振り分ける
WordPressには「カテゴリー」と「タグ」という2つの分類機能があります。両者を混同するとサイト構造が崩れるため、役割の違いを明確に押さえておきましょう。
カテゴリーとタグの違いを、SEO観点で整理すると次のとおりです。
| 比較項目 | カテゴリー | タグ |
|---|---|---|
| 階層構造 | 持てる(親子関係あり) | 持てない(フラット) |
| 位置づけ | サイトの「幹」となる主要テーマ | 記事を横断的につなぐ「補助」 |
| SEO評価の蓄積 | 蓄積対象(重要テーマに使う) | 蓄積は限定的(増やしすぎ注意) |
| 設定数の目安 | 1記事1カテゴリー | 1記事3〜5個程度まで |
| 使いどころ | 記事が多数集まる重要テーマ | 複数カテゴリーをまたぐ横断テーマ |
カテゴリーは、階層構造を持ち、サイトの専門性をGoogleに伝える「幹」です。多くの記事が集まる重要テーマをカテゴリー化し、SEO評価を集約させます。
一方タグは、階層を持たないフラットな分類で、カテゴリーの垣根を越えた横断的なテーマをつなぐ「補助」の役割です。たとえば「SEO」カテゴリーと「WordPress」カテゴリーの両方に関わる「構造化データ」という話題は、タグ「構造化データ」で横串にまとめると、ユーザーは関連記事を回遊しやすくなります。
役割分けの基本方針は次のとおりです。
- 重要テーマ(記事が多数集まる)→ カテゴリー:SEO評価を蓄積させたい幹のテーマ
- 横断テーマ(複数カテゴリーにまたがる)→ タグ:カテゴリー化すると数が増えすぎるテーマ
- タグの乱用は避ける:1記事に10個も20個もタグを付けると、タグページが薄いページとして量産され、かえってSEOにマイナス。タグは1記事3〜5個までに抑える
「カテゴリー化すべきか、タグで十分か」を迷ったら、「このテーマで今後10本以上の記事を書く予定があるか」を基準にしてください。書く予定があればカテゴリー、なければタグが適切です。
カテゴリーURL変更時のSEOリスクと301リダイレクト対応

👉 このパートをまとめると!
- スラッグ変更はURLが変わり評価がリセットされるリスク
- やむを得ず変更する場合は旧URLから301リダイレクトを設定
- 301でも評価の受け渡しには時間差があるため変更は最小化する
カテゴリー運用で最もつまずきやすいのが、カテゴリーのスラッグ(URL)を後から変更したときのSEOリスクです。ここを理解せずにスラッグを変えると、せっかく積み上げた検索評価を失いかねません。
なぜURL変更でSEO評価がリセットされるのか
WordPressでパーマリンク設定にカテゴリーを含めている場合(例:example.com/seo/記事名/)、カテゴリーのスラッグを変えると、その配下にある記事のURLもすべて変わります。GoogleはURLごとに評価(被リンクやコンテンツの評価シグナル)を蓄積しているため、URLが変わると新しいURLは「別の新規ページ」として認識され、旧URLに溜まっていた評価が引き継がれないリスクが生じます。
PLAN-Bも自社ブログで「Googleは各URLの評価を蓄積するため、URL変更時には評価がリセットされ、リダイレクトでも完全な受け渡しに時間を要する」という趣旨を指摘しており、URL変更は安易に行うべきではありません。
やむを得ず変更する場合の301リダイレクト手順
事業フェーズの変化などでどうしてもカテゴリーURLを変更する必要がある場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクト(恒久的リダイレクト)を必ず設定します。Googleのリダイレクトに関する公式ドキュメントでも、URLを永久に移転する場合はサーバー側の301(または308)リダイレクトの使用が強く推奨されており、「Google検索とユーザーを確実に正しいページに導くための最善の方法」と明記されています。301は新しいリダイレクト先を正規版として検索結果に表示し、評価シグナルを引き継ぐためのものです(一時的な変更で使う302とは役割が異なります)。
WordPressでの実装方法は主に2つです。
- リダイレクトプラグインを使う:「Redirection」などのプラグインで、旧URL→新URLの301転送を管理画面から登録する。サーバー設定を触らずに済むため初心者に向く
- .htaccessに記述する(Apacheサーバーの場合):
.htaccessファイルに301リダイレクトのルールを直接追記する。サーバーの知識が必要だが、プラグインに依存しない
301を設定する際の注意点は次のとおりです。
- 評価の受け渡しには時間差がある:301を設定しても、Googleが新URLを再評価して順位が安定するまで数週間〜数か月かかることがある。変更直後に順位が一時的に下がっても慌てない
- 内部リンクも貼り替える:サイト内で旧URLにリンクしている箇所(記事本文・メニュー・サイドバー)は、新URLに直接貼り替える。301頼みにせず内部リンクを最新化することで、評価の受け渡しがスムーズになる
- サイトマップを更新する:XMLサイトマップから旧URLを除き、新URLを反映してGoogle Search Consoleで送信する
そもそもURL変更が起きない設計にする
最善策は「URLを変えなくて済む設計を最初に作る」ことです。GMO TECHのSEO支援でも、カテゴリー再設計の相談の多くは「初期設計が場当たり的だったため、後から大規模なURL変更が必要になった」ケースです。次の方針で、将来のURL変更を最小化できます。
- 事業計画に基づいてカテゴリーをあらかじめ洗い出し、当面着手しないカテゴリーは作らない
- 曖昧で揺れそうなテーマはカテゴリーにせず、タグに振る
- スラッグは普遍的な英単語にし、年号や流行語など変わりやすい語を避ける
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】「とりあえず作って後で直す」は、URL構造に関しては禁物です。
記事タイトルやメタディスクリプションは後からいくら直しても問題ありませんが、URL(スラッグ)だけは別です。一度公開して被リンクや検索評価が付いたURLを変えると、301を設定しても回復に時間がかかります。URLは「公開前に確定させ、公開後は極力動かさない」を徹底してください。
SEOに適さないカテゴリーの例とAI検索時代の構造設計
👉 このパートをまとめると!
- 「その他」「専門用語名」「内容重複」カテゴリーはNG
- 親カテゴリーの空ページ化・タグ乱用も避ける
- 整理された構造はCore Web VitalsとAI Overviews双方で有利
良いカテゴリー設計を学ぶうえで、「やってはいけないアンチパターン」を知っておくと判断が速くなります。GMO TECHのサイト構造診断で実際によく見つかる失敗例を挙げます。
避けるべきカテゴリーのアンチパターン
- 「その他」「雑記」カテゴリー:どこにも分類できない記事の受け皿になり、テーマの一貫性が崩れる。そもそもサイトテーマに合わない記事を書かない姿勢が重要
- ユーザーに馴染みのない専門用語名:社内用語や難解な専門用語をカテゴリー名にすると、ユーザーが内容を想像できず、検索もされない
- 内容が重複したカテゴリー:「SEO」と「検索エンジン最適化」のように実質同じ意味のカテゴリーが併存すると、ユーザーが混乱し、記事の評価も分散する
- 親カテゴリーの空ページ化:親カテゴリー直下に記事がなく、子カテゴリーしか中身がないと、親カテゴリーページが空っぽの薄いページになる。親にも代表記事を配置するか、親カテゴリーページに説明文を入れる
- 過度な細分化による薄いカテゴリー量産:記事が少ないのにカテゴリーを10個も作ると、各カテゴリーTOPが数記事しかない薄いページになり、サイト全体の評価を下げる
- タグの乱用によるthin content:1記事に大量のタグを付けると、中身が1〜2記事しかないタグページが大量に生成される。タグページはnoindexにするか、タグ数を絞る
Core Web Vitals・AI Overviews時代のカテゴリー構造設計
カテゴリー設計は、2021年以降ランキング要因となったCore Web Vitals(ページエクスペリエンス)とも無関係ではありません。整理されたカテゴリー構造と適切な内部リンクは、クローラーの巡回負荷を減らし、ユーザーが目的ページへ素早く到達できる導線を作ります。深すぎる階層や無秩序な内部リンクは、ユーザーの操作回数を増やし、体験を損ないます。
加えて、2024年以降に普及したAI Overviewsや生成AI検索の時代では、サイト構造の「意味的な整理」がこれまで以上に効いてきます。AI検索エンジンは、サイトのトピック構造を読み取って「このサイトは何の専門家か」を判断します。カテゴリーがテーマごとに整然と整理され、各カテゴリー配下に一貫した記事が集まっているサイトは、AIにとって専門性を理解しやすく、情報源として引用されやすくなります。
つまり、カテゴリー分けは「ユーザーのため」「クローラーのため」に加え、「AIに自サイトの専門性を正しく伝えるため」の施策へと役割を広げています。整理された構造は、検索順位・ページ体験・AI検索での引用という3方向すべてで有利に働きます。サイト構造とSEOの全体像はサイト構造の作り方のポイントやメリット・SEO効果について解説で、内部リンクの最適化は内部リンクとは|張り方のコツやおすすめの設置場所・SEOへの影響を解説でそれぞれ詳しく解説しています。
カテゴリー分けに関するよくある質問
👉 このパートをまとめると!
- 1記事複数カテゴリーは可能だがSEOでは1つ推奨
- カテゴリー変更は可能だがURL変更時は301必須
- 迷ったらカテゴリーを優先・数は記事50本で3〜4個
WordPressのカテゴリー分けについて、GMO TECHのSEOコンサルティングでよく寄せられる質問に回答します。
Q1. 1記事に複数のカテゴリーを設定してもいいですか?
WordPressの機能上は複数設定が可能ですが、SEOの観点では「1記事1カテゴリー」を推奨します。複数カテゴリーに属すると、別経路で回遊したユーザーが同じ記事に重複して遭遇し、パンくずリストも一本化できず、Googleへの専門性のシグナルも分散するためです。どうしても複数テーマにまたがる記事は、主カテゴリーを1つに決め、残りはタグで補うのが現実的です。
Q2. カテゴリーはあとから変更しても問題ないですか?
カテゴリーの「名前」だけの変更(スラッグはそのまま)であれば、URLが変わらないためSEOへの影響はほぼありません。しかし「スラッグ(URL)」を変更すると、配下記事のURLが変わり評価がリセットされるリスクがあります。スラッグを変える場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクトを必ず設定してください。基本は「URLは公開前に確定し、後から動かさない」ことが安全です。
Q3. カテゴリーとタグはどちらを優先すべきですか?
サイトの骨格を作るうえでは、カテゴリーを優先してください。カテゴリーは階層構造を持ちSEO評価を蓄積する「幹」、タグは横断的なテーマをつなぐ「補助」です。記事数が少ない開設初期は、まずカテゴリーを3〜4個きちんと設計し、タグは必要になってから付け始める順序がおすすめです。タグから先に乱立させると、薄いタグページが増えて逆効果になります。
Q4. カテゴリー数は何個が適切ですか?
サイトの規模によりますが、目安は次のとおりです。記事50〜60本程度までの段階ではカテゴリー3〜4個に絞り、1カテゴリーあたり最低5本以上の記事が入る見込みのテーマだけをカテゴリー化します。記事が増えてあるカテゴリーが20〜30本を超えたら、子カテゴリーへの分割を検討します。「記事数に対してカテゴリーが多すぎないか」を常に確認してください。
Q5. カテゴリーページが「薄いページ」と評価されないか心配です。
WordPressのデフォルトでは、カテゴリーページに記事一覧しか表示されず、テキストが少ないため薄いページと見なされることがあります。対策として、カテゴリーの「説明」欄に200〜400字程度の説明文を入れる、またはカテゴリーページに導入文を表示するテーマ・プラグインを使うと、ページの内容が充実します。あわせて、そのカテゴリーに十分な記事数(最低5本以上)を持たせることも重要です。
まとめ
WordPressのカテゴリー分けは、単なる整理整頓ではなく、ユーザーの回遊性・Googleのクロール効率・AI検索での専門性理解を同時に高めるSEOの土台です。本記事の要点を振り返ります。
- メリットは3点:検索性の向上・クロール効率の改善・カテゴリーページでのKW流入獲得
- 5つのポイント:階層は2〜3階層(クリック3回以内)/カテゴリー数は記事50本で3〜4個/1記事1カテゴリー/カテゴリー名にKW/パンくず設置
- WordPress実装:「投稿→カテゴリー」で名前・スラッグ・親を設定し、記事編集画面でカテゴリーを1つ指定する
- タグとの役割分け:重要テーマはカテゴリー、横断テーマはタグ。タグの乱用は避ける
- URL変更時:スラッグ変更は評価リセットのリスク。やむを得ない場合は301リダイレクト必須。そもそも変更が起きない設計を最初に作る
カテゴリー設計は「記事を書く前」に固めるのが最も効率的です。すでに記事が多数あり再設計に踏み切れない、あるいはどこから手を付ければよいか分からない場合は、サイト構造の診断から始めると全体像が見えてきます。
GMO TECHでは、SEOコンサルティングとツールの両面でサイト構造・カテゴリー設計の最適化を支援しています。自社・クライアントサイトのカテゴリー再設計やSEO改善でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
カテゴリー再設計・サイト構造の立て直しはGMO TECHへ
記事が増えてからのカテゴリー再設計は、URL変更リスクの判断が難しいものです。GMO TECHのSEOコンサルタントが、サイト構造の診断から実装方針までご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
なお、「カテゴリー分けの概念・SEO効果の基礎」をあらためて体系的に確認したい方は、姉妹記事のカテゴリー分けの3つの方法やコツ・SEOへの効果を解説をあわせてご覧ください。本記事の実装手順と組み合わせることで、概念から実装までを一気通貫で理解できます。
参考文献
- リダイレクトと Google 検索 – Google Search Central, 2026年6月参照
- URL 構造のベスト プラクティス – Google Search Central, 2026年6月参照
- パンくずリスト(BreadcrumbList)の構造化データ – Google Search Central, 2026年6月参照
- ページ エクスペリエンスの把握 – Google Search Central, 2026年6月参照
- Google 検索の AI 機能 – Google Search Central, 2026年6月参照
運営: GMO TECH株式会社 / WEB集客ラボ byGMO
公開日: 2022-04-27 / 最終更新日: 2026-06-20
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