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サイトリニューアル時のSEO対策|押さえるべき6つのポイント

サイトリニューアル時のSEO対策|押さえるべき6つのポイント
サイトをリニューアルする際に気をつけたいのが、各コンテンツの検索順位が変動する可能性がある点です。今まで圏外だったページが上位表示されるなら良いのですが、その逆のケースはやはり避けたいものでしょう。

そこで、今回はサイトをリニューアルすることで考えられるSEOの面での影響を整理したうえで、SEOに効果的なサイトリニューアルを実現するためのポイントを解説していきます。
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サイトリニューアルによるSEO効果とは?

サイトのリニューアル時には、多かれ少なかれSEOへの何らかの影響が出ると考えられます。あるページはリニューアル前より検索順位が上がるかもしれません。しかしまたあるページは、これまで上位表示に成功していたのに、リニューアル後は一気に順位が下がってしまうかもしれません。

このように、検索順位に影響が出るのはリニューアルによってコンテンツが追加されたり削除されたり、サイトの中身が変わることでGoogleからの評価が変動するためです。

主な要因の例を見てみましょう。

【検索順位が上がる要因】

  • 読みやすく内容がわかりやすいコンテンツになった
  • 内部リンクの充実化により関連ページを参照しやすくなった
  • 画像が減ってページの読み込みが早くなった

【検索順位が下がる要因】

  • キーワード数が増えたり関連性の低い内容が追加されたりして読みづらくなった
  • 画像が増えてサイト全体が重くなった

このようにリニューアルによって良いコンテンツになったと判断されれば順位は上がりますし、逆に質が下がったと判断されれば順位は落ちてしまいます。

したがってサイトリニューアル時には、SEOに効果的な施策を意識して設計を行うことが重要です。裏を返せば、必要なポイントを押さえてサイトリニューアルをすれば、SEOに良い影響を与えることができ、上位表示を狙うことも可能になるということです。

サイトリニューアル時にSEOの面で気を付けたいこと

サイトリニューアルの際には、SEOに良い影響を与えるためにさまざまな点で注意が必要です。

特に押さえるべきポイントは、以下の7つです。

  • 第一にユーザーのニーズを深掘りする
  • 1ページ1キーワードでSEO対策を行う
  • テキストを画像に置き換えすぎないようにする
  • ドメイン(URL)の変更時はリダイレクト設定を行う
  • 404エラー用のページを作成しておく
  • XMLサイトマップを送信する

第一にユーザーのニーズを深掘りする

サイトリニューアル後のコンテンツも、ユーザーのニーズを押さえることを意識しましょう。

昨今のSEOでは、読者のニーズに応えられる良質なコンテンツであるかという点が、上位表示される大きな要因となります。実際にGoogleが各コンテンツに下す評価も、読者ファーストで読みやすい記事であることが重要になっています。これは逆に言えば、ニーズを満たしていない質の低い記事はなかなか順位が上がらない傾向にあるということです。

そのため、サイトリニューアルにおいて重要なのは、まずそれぞれの対策キーワードにおけるユーザーニーズの深堀です。例えば「ヘッドフォン 耳が痛い」というキーワードの記事なら、どのようなユーザーニーズが考えられるでしょうか。深堀したうえで想定される記事のペルソナを設定していきます。

「ヘッドフォン 耳が痛い」というキーワードであれば、例として以下のようなペルソナ設定ができるでしょう。

【ペルソナ設定の例】

「最近ヘッドフォンをつけていると、頻繁に耳が痛くなるため困っている男性or女性。耳が痛くなる原因や、痛くなったときの対策を知りたい。耳が痛くならないヘッドフォンを買うことも検討している」

このようにペルソナ設定をしてユーザーニーズを考えた場合、コンテンツ内にまず盛り込む内容としては、「耳が痛くなる原因」や「耳が痛くなったときの対策」です。

例えば、このコンテンツ内で耳が痛くならないおすすめのヘッドフォンばかり紹介しても、想定される読者はまず耳が痛くなる原因や対策を求めているのであって、別のヘッドフォン購入はまだ検討段階のため、離脱される可能性は高まります。

このように、ユーザーニーズを深堀してそれに合ったコンテンツを提供することが現行のSEOにおいては重要となるため、品質が低いと考えられるページは積極的にリニューアルを検討すべきといえるでしょう。

1ページ1キーワードでSEO対策を行う

基本的に対策キーワードは、1ページにつき1つを意識しましょう。

例えば、上記の「ヘッドフォン 耳が痛い」で対策した場合は、別のキーワードでは対策しないようにします。ここに「ヘッドフォン おすすめ」「ヘッドフォン 安い」などのキーワードも一緒に対策しようとすると、耳が痛いときの原因や対策を伝えたい記事なのか、それともおすすめのヘッドフォンや安いヘッドフォンを伝えたい記事なのか、内容にばらつきが出てしまいます。

このように、複数のキーワードで対策しようとすると専門性や読みやすさなどに影響が出るため、Googleからの評価が下がり検索順位も落ちてしまうでしょう。

1ページにつき1キーワードを意識し、ユーザーニーズから外れないコンテンツを意識してサイトリニューアルを行うことが大切です。

テキストを画像に置き換えすぎないようにする

テキストを画像に変換することは、ほどよい量に抑えておきましょう。

サイトリニューアル時はページの見やすさを重視して、文章を画像に置き換えて図説することも少なくありません。しかしこれらの対策は、あまりにもやりすぎてしまうと、かえってGoogleからの評価を下げる要因になることもあります。

というのも、Googleのクローラーは、基本的にテキストを読んだうえでコンテンツの質をチェックしているからです。テキストが画像に置き換わっていれば、その分、必要な文章が足りないと判断されてしまう恐れがあります。

また、画像が多いせいでページの読み込みに時間がかかってしまうと、離脱率を上げる要因にもなるでしょう。

しかしながら、前述のとおり画像を使うことで読みやすさ・わかりやすさを向上させることは、読者ファーストという観点では効果的といえるのも事実です。滞在時間が伸びたり離脱率が下がったりすることも期待できます。

ホームページをリニューアルする際にテキストを画像に置き換えることは、あくまでやりすぎず、適切な箇所のみに留めておくことが大切です。

ドメイン(URL)の変更時はリダイレクト設定を行う

サイトリニューアル時には、ドメイン(URL)を変更する場合もあるでしょう。

このときは、しっかりとリダイレクト設定を済ませておくことが重要です。リダイレクトの設定をしておけば、旧URLにユーザーがアクセスしてきた場合でも、新URLに自動的に転送することが可能になります。また、設定を行えばそのままGoogleからの評価を引き継ぐこともできます。

しかし、内容の全く異なるページへリダイレクトさせるのはNGです。不正なリダイレクトとしてGoogleからペナルティを受ける可能性があるため、あくまでURL変更に伴うリダイレクトとして設定します。

404エラー用のページを作成しておく

サイトリニューアルの作業を進める際は、404エラー用のページも積極的に用意しておきたいところです。

404エラーとは、リンク切れのことです。存在しないページへリンクを張ってしまい、そのリンクのページをユーザーが開くと、エラーが表示されます。このとき、専用のエラーページを作っておくことで、サイト内でユーザーが迷子にならず離脱を防げる可能性があります。

通常の404エラーページでは「ページが見つかりません」と表示されるのみですが、前もってエラーページを作成しておけば、読者に次の行動を促すための参照ページなどを示すことが可能です。例えば、サイト内検索のための検索バーや、サイトマップ、最もPV数の多いページなどが、404エラーページの内容としては効果的です。

サイトのリニューアル作業では、内部施策の整備が追い付かずリンク切れが起きてしまうことがありますので、ぜひ対策しておきましょう。

SEO内部施策を意識しておく

サイトリニューアルに伴うSEO対策のポイントとしては、内部施策も積極的に行っておきましょう。意識すべき主なポイントは、以下の6つです。

  • タイトル変更
  • 見出しの整備
  • メタディスクリプションの設定
  • 内部リンクの充実化
  • 画像の軽量化
  • モバイルファーストを意識したサイトデザイン

このように、内部施策として意識できることはさまざまです。

タイトルや見出しには対策キーワードを含めて作成するようにし、どのような記事なのか明らかにしていく必要があります。リニューアルの際に内部構造やタイトルがわかりづらいコンテンツがあれば、積極的に見直すようにしましょう。

メタディスクリプションは、コンテンツの内容を要約して伝える役割を持つメタタグの一つです。検索結果でタイトルの下に表示される文章にあたります。メタディスクリプションはユーザーニーズをつかむための文章を心がけると、検索流入の増加が期待できるでしょう。

また、内部リンクの設定も重要です。関連ページにすぐに飛べるように意識してリンクを充実させれば、読者のニーズに応えられるサイトとしてGoogleからの評価が上がるポイントになります。また、内部リンクが充実していればクローラーがサイト内を見やすくなることにもつながるでしょう。

ほかには、画像の軽量化やモバイルファーストを意識することなども挙げられます。画像が多いとページ読み込みのスピードはどうしても落ちるため、一つひとつの画像のファイルサイズを落とすことが重要です。

ちなみにモバイルファーストとは、スマホユーザーでも見やすいようにサイトを最適化することです。例えば大きい画像や表を多用しているとスマホではページが見づらくなる可能性があるため、スマホユーザーのことも考えてページを設計することが、SEO内部施策としては重要になります。

XMLサイトマップを送信する

サイトのリニューアル後は、GoogleへXMLサイトマップを迅速に送信するようにしましょう。

XMLサイトマップはサイトの構造をGoogleのクローラーに知らせるためのファイルにあたり、Googleサーチコンソールを使用することで送信ができます。

サイトマップがない場合、Googleは、どのようなページがあり、どのような構造のサイトなのかを1ページずつクロールして確認しなければなりません。そのため、サイト内のページ数が膨大であったり、内部リンクが整っていなかったりすると、クロールの作業が滞りインデックスされるのに時間がかかってしまうでしょう。

サイトマップを送信しておけば、スピーディーかつ正確に、サイトの構造をGoogleに理解してもらえます。その結果、インデックスされるまでの時間の短縮が期待できますので、サイトのリニューアル後には忘れずに行っておきたい対策です。

サイトリニューアルで順位が下がるリスク

サイトリニューアル後に順位が下がるリスク・要因について整理していきましょう。

検索順位が下がる主な原因としては、以下のケースが挙げられます。

  • 複数のページを統合したことでテーマがぶれた
  • ドメイン変更後にリダイレクト設定を行っていない
  • ページの非公開や削除に伴ってリンク切れが増えた
  • 内部リンクが少なくなりサイトの構造がわかりづらくなった
  • 画像が増えたことで読み込みが遅くなり離脱が増えた

サイトリニューアル後は上記のようなリスクがあり、SEOに悪影響を及ぼしてしまうこともあります。特にコンテンツを統合したり内容を見直したりする際には、ユーザーニーズを満たすコンテンツに仕上がっているかどうか、よく確認するようにしましょう。

まとめ

サイトリニューアルの際には、SEOの面で良い影響が出るように心がけたいところです。リニューアルを行うことで検索順位が下がってしまうこともありますが、SEO対策をしっかりと意識して進めていけば、リニューアル前よりも順位を上げられる可能性はあります。

サイトリニューアルでSEOに良い影響を与えるためには、第一に読者ファーストとなる内容を心がけてコンテンツの良質化を図ることや、各種の内部施策を行うことなどが重要です。サイト全体や各ページに足りていないことをSEOの観点で考えたうえで、効果的なサイトリニューアルを実現しましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。
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