ホームページの導線設計と動線分析のデザイン方法
いずれもホームページで成果を上げるために大切な要素ですので、それぞれの違いを押さえたうえで、適切な設計と分析の方法をご紹介します。
具体的なポイントまで解説しますので、ホームページの成果が伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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ホームページの「導線」と「動線」の違い
言葉の意味 | |
---|---|
導線 | 制作側がユーザーを導く行動経路 |
動線 | ユーザーが実際に動いた行動経路 |
ホームページの「どうせん」を考えましょうとよく言われますが、「どうせん」には「導線」と「動線」があり、どちらを指すかによって内容はまったく異なります。
「導線」は、ホームページの作り手側が、商品購入などの目的へとユーザーを誘導する行動経路です。それに対して「動線」は、ユーザーが実際に動いた経路です。
特に、ユーザーにしっかりと読み込んでもらうコンテンツやECサイトの場合には、作り手側が設計した「導線」通りに「動線」が得られないと、ホームページの目的は達成できなくなってしまいます。
どちらもホームページを改善するには重要な視点であり、ユーザーの軌跡である「動線」の分析と、分析結果をもとにした「導線」の見直しを繰り返すことで、ユーザーの滞在時間やコンバージョン率の大きな改善が期待できます。
ホームページでの「導線」と「動線」の使い方の流れ
ホームページの作成において、「導線」と「動線」の使用方法を実際にホームページ作成の流れに沿ってそれぞれ解説します。
- ユーザ目線で「導線設計」を行う
- 「動線分析」でユーザーの行動をみる
- 「動線分析」の結果で改善する
1. ユーザ目線で「導線設計」を行う
まずは、サイトの最終的なゴールである、情報の伝達や商品の販売に到達するまでのユーザーの導線を設計します。
「導線設計」においては、ユーザーが自然な流れで目的に到達できるように、唐突感がない設計にすることが重要です。
サイトを訪問したユーザーのニーズはさまざまであるため、想定できるニーズに応じて複数の導線設計を行うとさらに効果的です。
2. 「動線分析」でユーザーの行動をみる
次に、実際のユーザーの行動を分析する「動線分析」を行います。
分析する際には「セッション数」「滞在時間」「直帰率」「よく見られる記事」「コンバージョン」などの指標を参考にします。Googleアナリティクスなどのツールを使えば簡単に見ることができるので、定期的に確認するようにしてください。
3. 「動線分析」の結果で改善する
最後に、「動線分析」の結果をもとに「導線設計」を再度行います。
当初設計した「導線」と実際のユーザーの「動線」に違いがある場合には、サイトが「導線」通りになっているのか設計を見直す必要があります。
ただし、やみくもにサイトを修正しても効果はありません。実際のユーザーの「動線」からニーズを想像し、ユーザー目線に立った「導線」になるように修正してください。
導線設計のポイント
ここまで、導線設計の概要について解説しましたが、ここからはより具体的なポイントについてご紹介します。
導線設計のポイントは3つあります。
- ユーザーの行動を考えて設計する
- ナビゲーションを活用してリンクを設計する
- 「動線分析」の結果で改善する
以降、それぞれのポイントについて詳しく解説します。実際の流れに沿って解説するので、手順をイメージしながら読んでください。
1. ユーザーの行動を考えて導線を設計する
特に、ユーザーにコンテンツの内容をしっかり読み込んでもらう必要がある場合や、ECサイトなどユーザーに商品購入や問い合わせなどの行動を起こしてもらう必要がある場合は、ユーザーを目的に誘導できるような導線設計が重要です。
ユーザーがサイトを訪問してから、どのような情報を与えれば目的に到達できるのかを考え、サイトの構成やデザインなどさまざまな視点から丁寧に導線を設計します。
サイトにはさまざまなユーザーが訪れるため、複数のペルソナやターゲット像を設定して、それぞれに適した導線を設計するとより大きな効果が期待できます。
2. ナビゲーションを活用してリンクを設計する
導線設計はページ内のコンテンツに限らず、適切なページやサイトに誘導することも必要です。
一般的なサイトには、コンテンツの上部に表示される「グローバルメニュー」、左右のいずれかに表示される「サイドメニュー」、最上部に表示される「ヘッダ」、最下部に表示される「フッタ」などのナビゲーションがあります。
このようなナビゲーションを活用することで、ユーザーに対して「どこに」「どのような情報があるのか」をわかりやすく伝えることができます。結果として、別サイトやページへの誘導に繋がり、しっかりとユーザーに滞在してもらうことが可能です。
さまざまなナビゲーションを活用して適切な導線を設計するように意識してください。
3. 「動線分析」の結果で改善する
導線の設計が正しいかどうかは、実際にサイト内でユーザーが動いた動線を分析すれば判断できます。
ユーザーの実際の動きの動線が設計した導線と乖離している場合には、サイトの内容が導線の意図に合っているのかを確認してください。
コンテンツの中身や画像の配置、ボタンの配色や大きさなども含め、さまざまな角度から導線通りの設計になっているのかを見直す必要があります。
場合によっては、ユーザーの実際の動線からもう一度導線を設計しなおすという手段を取る必要もあります。
導線は一度設計したら終わりではありません。動線をもとに修正を繰り返すことで、大きな成果に結びつけることができます。
動線分析のポイント
導線設計を改善するためには動線分析が必要になります。
動線分析を行うことで、実際にアクセスしてきたユーザーがどのような行動をしたのかを細かく分析してください。
動線分析をする際に押さえておきたいポイントは3つです。
- どこから流入しているかを分析
- どのように閲覧されているか分析
- どこへ流出しているかを分析
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1. どこから流入しているかを分析
動線分析は、サイト内のユーザーの動きだけでなく、サイトへの流入経路から行う必要があります。
例えば、広告出稿している場合や、TwitterやFacebookでキャンペーンを実施している場合には、流入経路ごとに反応率も異なります。反応率が良い流入経路やキャンペーンに絞って予算を割くことができれば、より効率的な集客が可能です。
サイトの内部だけでなく、流入経路の分析も必ず行うようにしてください。
2. どのように閲覧されているか分析
せっかくサイトへ集客することができたとしても、ユーザーが求めている情報をわかりやすく伝えることができないと、すぐに離脱してしまいます。サイトを訪問したユーザーがどのようにページを閲覧しているのかを分析してください。
具体的な指標は、サイトへのアクセス数を示す「セッション数」、サイトにどの程度滞在したのかを表す「滞在時間」、訪問したページだけを見て離脱した割合を示す「直帰率」、多くのユーザーが閲覧している「よく見られる記事」、問い合わせなどサイトの目的を達成した数を示す「コンバージョン」などです。
Googleアナリティクスなどのツールを使うことで、すぐに確認することができるため、サイトのKPIとして設定される場合も多くあります。
さらに、ヒートマップなどを使えば、ページごとのユーザーの動きを可視化することができるため、どこで離脱してしまったのかも把握できるようになります。
このような指標を見ることで、サイト内のユーザーの動線が明確になり、対策を講じやすくなります。
3. どこへ流出しているかを分析
流入経路やサイト内の動線に大きな問題がない場合には、ユーザーがどこから離脱してしまっているのかを確認してください。
サイト内を回遊したユーザーがコンバージョンへ到達しない要因はいくつか考えられますが、余計なリンクや広告から流出してしまっている場合があります。
このように、サイトの表現やデザインなどの導線設計が適切でも、想定外の要因でコンバージョン率が下がっている場合には要因の特定が難しいです。
コンバージョンまでの導線の途中で離脱してしまったユーザーの流出先を押さえることで、見落としがちな要因にも気づくことができます。
まとめ
ホームページを改善するためには、ユーザーを目的へと誘導する「導線設計」と実際のユーザーの行動を分析する「動線分析」は必要不可欠です。
ユーザー目線に立った導線設計を行っても、意図した通りにユーザーが行動するとは限りません。動線と導線のずれが起きている場合には、動線分析の結果をもとに、デザインやコンテンツの中身など、さまざまな視点からサイトを見直してください。
なかなか成果に結びつかない場合は、サイト内だけでなく流入経路や流出先を確認すると、思わぬ要因の特定にも繋がるのでおすすめです。
本記事では、具体的な導線設計と動線分析のポイントについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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