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RankBrain(ランクブレイン)とは?仕組みやSEO対策への影響について解説

RankBrain(ランクブレイン)とは?仕組みやSEO対策への影響について解説
Webサイトを運営していく中で、重要となるのがSEO対策です。ユーザーに対して有益な情報を発信するためにも、質を重視したコンテンツは欠かせません。

しかし、実際にコンテンツの内容と検索クエリの関連性に考慮はされているか、本当にユーザーが求めている情報を提供できているか不安に思うケースは少なくありません。

本記事では、SEOにも影響を及ぼす検索アルゴリズムの「RankBrain」について、徹底解説いたします。基本的な情報や効果的なSEO対策についても詳しく紹介しますので、Webサイト運営に役立たせてください。
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RankBrain(ランクブレイン)とは

ランクブレインとは、検索クエリに対するコンテンツの関連性をAIが判断するランキングアルゴリズムです。検索されたキーワードがコンテンツに含まれていない場合でも、「このコンテンツは有益である」と判断されれば検索結果に表示されます。

たとえば「ダイエット 方法」と検索した場合、表示されるWebサイトには「方法」だけでなく「やり方」について解説しているページも多く表示されるのが特徴です。

これは、ランクブレインがやり方と方法の2つの単語を同じものと認識しているため、自動的に関連性が高いコンテンツを返してくれます。

ランクブレインの仕組みや役割

ランクブレインは、検索クエリと発信されているコンテンツを結び付けてくれます。コンピューターが言葉の意味を理解できるようになり、検索窓にユーザーが入力した単語に対して、マッチした検索結果を表示させるのがランクブレインの大きな役割です。

とはいえ、「ランクブレインとは一体何なのか」「どのような仕組みなのか」など、明確に把握できている方は少ないのが現状です。ここからは、仕組みや役割について重要となる3つのポイントについて詳しく紹介します。

効率よくGoogleからの評価が得られるように、検索アルゴリズムの1つであるランクブレインを深く理解しておきましょう。

  • ユーザーの行動分析
  • サイテーション(引用)
  • リンクグラフ

ユーザーの行動分析

ランクブレインは2015年にGoogleに導入されて以降、つねにユーザーの動向を追い続けて学習し続けているAIです。こうした行動分析をすることにより、検索クエリのみに限らずにユーザーの検索意図を満たした結果の表示が可能となっています。

  • 検索窓に調べたいキーワードを入力
  • 表示された結果から興味を引くWebサイトにアクセス
  • ページの表示に時間がっかったために「戻る」で離脱する
  • 他のWebサイトをクリックする
  • 検索意図に合わずに「戻る」を選択
  • 求めた情報が記載されていたため最後まで閲覧する

多くの場合、上記のような流れで行動するのが一般的です。こうした一連の流れから、ランクブレインは下記のようにユーザーの満足度を学習しています。

クリックされた ユーザーの検索意図に近いWebページである
「戻る」を選択 ユーザーが求めている情報がない、要求が満たされない
ページへの滞在時間が長い 検索意図に合致している

このように、すぐに「戻る」で離脱してしまった場合はユーザーに有益ではないWebサイトとして認識され上位に表示されにくくなる傾向にあります。逆に、滞在時間が長いWebサイトは質が高いコンテンツであると判断されるため、上位に表示される率が高くなるのがポイントです。

サイテーション(引用)

サイテーションは、「引用」「言及」といった意味で翻訳されますが、SEO関連の場合は「特定のサイト名やブランド名が明記されている」状態を指します。この場合、対象になるサイトへのリンクを設置する必要がないのが特徴です。

ランクブレインは、訪問したページの口コミや評価についての分析を行います。ここで重要となるのが、「量」「内容」の2つです。量が増加傾向となっている場合や内容がポジティブなものであれば、競合ページと比較しても評価が高くなります。

リンクグラフ

リンクグラフとは、サイト同士がリンクにより繋がっている図表を指しており、ランクブレインは被リンクの数や質を分析します。被リンクは、外部のサイトから自社サイトに貼られたリンクのことで、通常、関連性が低い被リンクは効果が期待できず、質の悪いリンクはいずれサイトとの繋がりからドロップされるといわれています。

その一方、関連性が高く質のいい被リンクの場合には、競合よりも評価が高くなるのが特徴です。質の高い被リンクや優良被リンクは、「E-A-T」の一つに含まれている権威性の高いページやWebサイトからのリンクが該当します。

ランクブレインを意識したSEO対策3つ

ランクブレインを意識したSEO対策は、実際新しく取り組むべき特別な項目などがあるわけではありません。

ここで重要となってくるのは、ユーザーが求めている情報と発信しているコンテンツの内容が、高い関連性を持っているかどうかという点です。

コンテンツの質を高めるために必要となる項目が、自然にランクブレインを意識した対策に繋がっていくため、ここでお伝えする3つのポイントについてしっかりと把握し、効果的なSEO対策として取り入れていきましょう。

  • ユーザーファーストを意識する
  • 検索クエリと関連するコンテンツを作成
  • ロングテールキーワードを意識したコンテンツ作成

ユーザーファーストを意識する

コンテンツの中に、ユーザーが求めている答えを用意し、検索意図に合った情報を提供できるかどうかが大切です。ユーザーファーストとは、このようにユーザーの知りたい情報は何なのか、どんな答えを求めているかを意識してコンテンツを作り込むことを指します。

ランクブレインは、検索アルゴリズムとして検索クエリとコンテンツの関連性を考慮して検索結果を表示しています。ユーザーが検索キーワードを入力してはじめて機能するため、ユーザーファーストは欠かせないポイントです。Googleは、公式に「ユーザーの利便性を一番に考慮しているサイト」であることを掲げており、ランクブレインはこの考えに基づいた検索アルゴリズムであることがわかります。

検索クエリと関連するコンテンツを作成

本記事でも何度もお伝えしているように、検索クエリと関連するコンテンツの作成が重要です。検索クエリとは、ユーザーが検索窓に入力したキーワードを指します。この検索クエリとの関連性を高めるためには、ユーザーが何を求めているのか、その検索意図を把握しなければいけません。

関連性の高いコンテンツを作成するためには、実際にキーワードを入力して検索結果の上位に表示されるWebサイトの情報を参考にすることから始めましょう。

  • Googleから高評価を得ているサイト
  • 検索クエリと関連性が高いコンテンツ
  • ユーザーが求める情報が含まれているコンテンツ

上位表示されたWebサイトは上記のように評価されているコンテンツとなるため、タイトルや見出し内容、ディスクリプションなどを把握して作成していきます。しかし、ここで参考にした内容をそのままコピペすることはコンテンツの質を下げてしまうことに繋がるため注意しなければいけません。

オリジナル性をしっかりと保ちつつ、検索クエリと関連が高いコンテンツを作成してユーザーに提供することで、SEOにも有利な対策をすることになります。

ロングテールキーワードを意識したコンテンツ作成

キーワードには、ロングテールキーワードは、いくつかのキーワードを掛け合わせたキーワードで、検索ボリュームが小さく競合サイトが少ないのが特徴です。

検索キーワードには「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3種類があります。まずは簡単にそれぞれの違いをみていきましょう。

検索ボリューム目安 キーワード例
ビッグキーワード 1万以上/月 「SEO」
「SEO 対策」
「Google SEO」
ミドルキーワード 1,000から1万程度/月 「検索エンジンとは」
「検索エンジン 一覧」
「検索エンジン 種類」
ロングテールキーワード 1,000未満/月 「SEO対策 おすすめ 本」
「SEO 対策 失敗」
「SEO 対策 効果」

検索意図が漠然としているビッグキーワードに比べて、明確な意図があるのがロングテールキーワードになります。ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なく、対策している方が少ないのが現状です。

しかし、近年は音声検索が発達しているためロングキーワードが増加傾向となっているため、ロングテールキーワードを意識したコンテンツの作成は検索クエリとの関連性を高める事にも繋がります。

ランクブレインはあくまで3番目に重要な指標

ランクブレインは、SEO対策として大切な指標です。しかし、ランクブレイン以上に重要となる対策を怠ってしまうと順位を上げることはできません。

SEO対策として重要な指標の順番としては、下記のようになります。

  • 良質なコンテンツの作成
  • 被リンク
  • ランクブレイン

ランクブレインはあくまでも3番目に重要な指標です。キーワードを多く含んであっても、ユーザーに対して有益な内容のコンテンツでなければランキング上位に表示されるのは困難となり、ユーザーの訪問数を増やすこともできません。

また、良質なロングテールキーワード対策が行われていても被リンクがないと高評価を得るのが難しくなってしまうため、ランクブレイン以前にこの2つをしっかりと対策することが重要です。

まとめ

ランクブレインは、検索アルゴリズムの1つとしてSEO対策に含むべき大切なポイントです。正しく対策するためには、ランクブレインの仕組みを深く把握しておかなければいけません。とにかく重要となるのは、ユーザーの検索意図を理解し、求めている情報を適切に提供するかどうかという点です。

本記事でお伝えした基本的な情報や、効果的なSEO対策などについてしっかりと頭に入れ、Webサイトの運営をスムーズに行っていきましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。

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