絶対パス、相対パスとは?サイト制作で使うならどちらが良いか解説します

サイト制作、特にコーディングをしている際にURLの記述で悩んだことはありませんか?URL表記の仕方は3種類あり、それぞれ「絶対パス」「相対パス」「ルート相対パス」と呼ばれています。これらは馴染みのない言葉で初心者にはちょっと理解が難しいかもしれません。
そこで、ここではそれぞれのメリット、デメリットを紹介し、またSEO的に考えた場合どちらが優位なのか?を説明します。

基本の「パス」とは?

そもそもパスとは何でしょうか?英語で書くと「Path」となります。こちらを日本語に訳すると経路となり、今回の場合では『ファイルへのアクセス経路』という意味になります。例えばhtmlのソースではリンクURLやイメージファイルに使われています。
例:<a href=”https://example.com/”>
  <img src=”https://example.com.png” alt=”example”>
このパスの表記の仕方は3種類あり「絶対パス」「相対パス」「ルート相対パス」と呼ばれています。
それぞれに特徴や、メリット・デメリットがありますので詳しく解説していきます。

絶対パスの特徴と注意点

「絶対パス」とは?

「絶対パス」とは、パス(=ファイルのへのアクセス経路)のうち、そのファイルの位置を最初から最後まで完全に記述する方法です。”http://~”や”https://~”といった記述になり、アドレス欄に貼り付けてもそのファイルを表示してくれます。

メリット・デメリットと使用するときの注意点

ここではメリット・デメリット合わせて3点挙げてみます。
メリット
URLを全て記述し、指定した場所が変わらないので設置時にリンク切れのミスが起こりにくい。
デメリット
”http://~”の記述があるためWebサーバーに繋がりローカル環境でテストができない。
単純に長いので記述に時間がかかる。
などがあり、主に制作関連でのデメリットが目立ちます。また、コードが長くなるとWeb上での処理も若干重くなると考えられます。
一方、リンクに関してはURLを完全に記述するため、コードがあるファイルの移動に強いといったメリットもあります。一度記述したコードを別のページに移動しても問題なく動くので、ページを増設する際に役に立ちます。

相対パスの特徴と注意点

「相対パス」とは?

「相対パス」は、編集しているファイルを置いている場所を起点にして、対象のファイルのURLを記述する方法です。ドメイン部分を省略し、自身のファイル位置を”./”で表します。そこから上や下のディレクトリにあるファイルへの道筋を示す記述方法になります。
例:リンク先が同じ階層にある場合”cccc.jpg”のようにファイル名を記入するだけで完了します。

メリット・デメリットと使用するときの注意点

メリット
Webに繋がることは無いのでローカル環境でもしっかり動いてテストができる。
記述が短いのでファイルが軽くなり作業時間も短くなる。
デメリット
自身のファイル位置を起点とするため、パスを記述するページを移動するとリンク切れを起こす。
絶対パスとは反対に開発においてのメリットが多くあります。実際にサイト制作で使用されるのは相対パスが多いようです。しかし、編集しているファイルを起点にするため、ページを増設した場合にコードのコピーができず、リンク切れが起こる可能性がありますので注意が必要です。

相対パスの仲間、「ルート相対パス」とは?

もうひとつ相対パスと似た記述である「ルート相対パス」についても説明します。
相対パスは編集しているファイルを起点としていましたが、こちらはルートフォルダ(一番上の階層ディレクトリ)を起点に記述されます。ルートディレクトリは ”/” で示された以降は絶対パスと同様になります。
例:”/aaaa/bbbb.html” ドメイン部分を省略し、それ以降のパスを記述します。
ルート相対パスは絶対パスと相対パスの特徴をそれぞれ受け継いでおり
ドメイン部分が省略されているため絶対パスよりは少しだけ短い記述になる。
ドメイン部分は相対パスの記述なのでドメイン変更(サイトの移動)をしてもリンク切れをおこさない。
環境を整える必要があるがローカル環境でもテストができる。
といった特徴があります。絶対パスより少しだけ短く、相対パスと違ってコードを記述する位置を気にしなくてよいといったメリットがあります。

絶対パスと相対パスの使い分け

メリット Webに繋がることは無いのでローカル環境でもしっかり動いてテストができる。
記述が短いのでファイルが軽くなり作業時間も短くなる。
デメリット 自身のファイル位置を起点とするため、パスを記述するページを移動するとリンク切れを起こす。
これはあくまで「URLの記述ミスでクロールができないことがあるため絶対パスの方が間違いないです」といったニュアンスとなっています。「相対パスはファイルの移動などでリンク切れになり、クロールのURLエラーを起こすことがあります。そういった間違いがない絶対パスで記述することを勧めます」ぐらいの意味合いです。
ランキングに関わるといった表現はまったく見受けられません。ですので、相対パスで記述されているからといって全て修正する必要はありません。修正には膨大な作業が必要になるので、今からサイトを作る、または修正する余裕がある、といった場合だけ絶対パスに変えることを検討するべきでしょう。

まとめ

これまで絶対パスと相対パスの違いを説明してきました。正しく設定し、間違いなく記述できていればどちらのパスでも問題はありません。ランキングにも影響しません。しかし、ミスを事前に防ぐという意味でも絶対パスの方が優位ではないかと考えます。
サイト制作の手間は間違いなく増えますが、ファイルの移動、ドメイン変更といったケースの対応を考え、絶対パスでの記述をお勧めします。

   

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