タグクラウドとは?作り方から必要性やSEOへの効果まで解説
タグクラウドとは、簡単に言うとブログなどで設定するタグを一覧表示させたものです。
この記事では、タグクラウドの概要や作り方から、必要性・SEOへの効果について解説していきます。
「SEO効果があるなら、タグクラウドの必要性を理解して活用したい!」という方は、この記事をぜひチェックしてみてください。
Webサイトやブログのサイドバーに、大小さまざまな文字でタグが並んだ一覧を見たことはないでしょうか。これが「タグクラウド」です。導入を検討しているものの「SEOに効果があるのか」「今も使うべきなのか」で迷う担当者は少なくありません。
この記事では、タグクラウドの定義から作り方、メリット・デメリット、運用時の注意点までを整理し、最後にGoogleの公式見解をふまえてSEO効果の実際を解説します。判断に必要な情報を一通り把握できる構成です。
タグクラウドとは?
👉 このパートをまとめると!
ページの主要ワードをタグ登録し、一覧表示したサイドバー用のナビゲーションです。
タグクラウド(tag cloud、tagcloud)とは、Webサイトのページごとに主要ワードをタグとして登録し、そのタグを一覧表示させたものです。基本的には、タグの重要度(使用頻度)に合わせてフォントサイズが大きく表示される仕組みになっています。
一般的にはブログのサイドカラム(サイドバー)のコンテンツとして利用されてきました。「プロフィール」「よく読まれている記事」「カテゴリー」などと並んで表示されているのを見たことがある方も多いはずです。このサイドカラムは、サイト内の情報へのリンクをまとめた「ナビゲーション」の役割を担います。
ただし現状では、タグクラウドを設置するサイトは以前より少なくなっている印象です。後述するSEO上の理由や、モバイル表示での使いにくさが背景にあります。
タグとカテゴリーの違い

タグとカテゴリーは別物です。カテゴリーは記事をテーマごとに分けて格納する「フォルダ」で、タグはその記事に目印として貼る「付箋」と言えます。同じタグが付いていても、同じカテゴリーに属するとは限りません。
| 項目 | カテゴリー | タグ |
|---|---|---|
| 役割 | 記事を分類する「フォルダ」 | 記事に付ける横断的な「付箋」 |
| 構造 | 階層構造(親子)を持てる | 階層を持たずフラット |
| 数の目安 | 1記事1〜2個に絞る | 1記事3〜5個程度に抑える |
タグとカテゴリーの使い分けや設計は、カテゴリー分けの3つの方法やコツ・SEOへの効果を解説、およびマーケティングでのタグの考え方はタグとは?マーケで使う種類・仕組み・タグ管理をやさしく解説もあわせて参照してください。
タグクラウドの作り方
👉 このパートをまとめると!
作り方は主に4通り。WordPressならウィジェット追加だけで設置できます。
タグクラウドの作り方は、次の4つが代表的です。この枠組みは環境を問わず共通します。
- WordPressの機能を利用する:プラグインやウィジェット、専用コードで作成する
- タグクラウド作成ツールを使う:無料で公開されているジェネレーターを活用する
- PHPで作成する:PHP用のタグ生成ライブラリを利用して出力する
- jQuery・JavaScriptで作成する:タグクラウド生成用のjQueryプラグインを利用する
このうち、WordPressでサイトを運用している場合が最も手軽です。標準機能のウィジェット(ブロック)を追加するだけで設置できます。
WordPressウィジェットで設置する手順
WordPressでは、管理画面から次の手順で設置します。専用コードを書く必要はありません。
- 管理画面の「外観」→「ウィジェット」を開く
- 表示したいウィジェットエリア(サイドバー・フッターなど)を選ぶ
- 「タグクラウド」ブロックを追加する
- 表示する分類(タクソノミー)で「タグ」を選択する
- 表示するタグ数やフォントサイズの範囲を調整して保存する
WordPressの標準タグクラウドは、既定でフォントサイズが最小8pt〜最大22ptの範囲で自動表示されます。見た目を整えたい場合は、次章のCSS調整で変更できます。
作成ツール・PHP・jQueryで作成する場合
WordPress以外の環境では、無料のタグクラウド作成ツール(ジェネレーター)でHTMLを出力し、テンプレートに貼り付ける方法が手軽です。より柔軟に制御したい場合は、PHPのタグ生成ライブラリや、アニメーション表示に対応したjQueryプラグインを利用します。いずれも出力されるのは内部リンクの集合なので、リンク先ページの品質管理が前提になる点は共通です。
タグクラウドのデザインはCSSで編集可能
👉 このパートをまとめると!
CSSで文字色・サイズ・タップ領域を調整し、使いやすさを高められます。
タグクラウドのデザインはCSSで編集できます。デフォルトのまま文字が羅列しているだけでは見づらく、ユーザーが利用しにくいため、利便性を考慮した調整が必要です。
効果的に見せるための調整の目安を、次の観点で整理します。
| 調整項目 | 目安・ポイント |
|---|---|
| フォントサイズ | 最小12px〜最大28px程度に収め、重要タグを大きく見せる |
| 色数 | 使用する色は3色以内に抑え、乱雑な印象を避ける |
| タップ領域 | モバイルでは指で押しやすいよう十分な間隔をとる(目安48px四方前後) |
| ホバー・リンク色 | 通常時とホバー時の色を分け、リンクだと直感的にわかるようにする |
文字色はデフォルトとオーバー(ホバー)時で使い分け、リンクであることを明確にします。文字サイズは人気タグを大きくして誘導したいコンテンツへ視線を集めます。さらに「タグを枠で囲む」「ハッシュタグを付ける」などのカスタマイズも可能です。モバイル比率の高い現在は、タップしやすさとレスポンシブ対応を優先しましょう。
タグクラウドの必要性(メリット・デメリット)
👉 このパートをまとめると!
回遊率やインデックス増のメリットと、重複・低品質化のデメリットがあります。
タグクラウドには「メリット」と「デメリット」があり、必要性については賛否が分かれます。両方を把握したうえで、導入可否を判断しましょう。
タグクラウドのメリット
主なメリットは次の2つです。
- 内部リンクの増加により、サイトの回遊率が向上する
- タグごとにページが増え、インデックス数が増加しうる
タグクラウド自体が内部リンクの集合体のため、ユーザーが1つのタグをクリックすれば、関連記事へと次々に遷移してくれる可能性があります。回遊が促進されれば、ユーザーが求める情報にたどり着きやすくなります。内部リンクの設計全般は内部リンクとは|張り方のコツやおすすめの設置場所・SEOへの影響を解説で詳しく解説しています。
また、タグごとに一覧ページが生成されるため、検索エンジンにランキング付けされる対象ページが増える可能性があります。ただし、これは各ページが十分な品質を備えていることが前提です。
タグクラウドのデメリット
一方、デメリットは次の2つです。
- 重複コンテンツやそれに近いページが量産されやすい
- 中身の薄い低品質なタグページができやすい
タグクラウドは「似た内容のタグページ」が大量に生成されやすく、Googleに重複コンテンツと判断されるとサイト評価の分散につながります。また、コンテンツの少ないタグページは「中身の薄いページ」となり、サイト全体の品質評価を下げる要因になります。
こうしたデメリットを避けるには、価値の低いタグ一覧ページにnoindexを設定し、検索エンジンにインデックスさせない制御が有効です。
自社サイトのタグページが実際にインデックスされ、重複や低品質化を起こしていないかは、放置すると気づきにくいものです。技術的なチェックを効率化したい場合は、大規模サイトのクロール診断に対応した Lumar のようなツールで、重複・低品質ページを可視化する方法があります。
インデックスや順位の改善はSEO Dash! byGMOで可視化
インデックス状況や順位の変化をふまえて改善の優先順位を判断したい方へ。SEOツール SEO Dash! byGMO の資料を無料でダウンロードいただけます。まずは資料で全体像をご確認ください。
タグクラウド作成時の注意点・運用ルール

👉 このパートをまとめると!
タグ数を絞り、表記を統一し、低品質な一覧ページはnoindexで制御します。
タグクラウドは「作って終わり」ではなく、運用ルールを決めておくことがSEO上のリスク回避につながります。ここでは実務で押さえたい3点を挙げます。
タグ数は1記事3〜5個を目安にする
1記事に付けるタグが多すぎると、後述するキーワードの詰め込みと見なされるリスクが高まります。1記事あたり3〜5個程度に絞り、記事内容を的確に表す語だけを選びましょう。サイト全体のタグ総数も、運用できる範囲に抑えることが大切です。
類似タグ・表記ゆれを統一する
「SEO」「seo」「エスイーオー」のような表記ゆれや、意味が重なる類似タグは統一します。バラバラのまま増やすと、ほぼ同じ内容のタグページが乱立し、重複コンテンツの温床になります。既存タグの一覧を定期的に棚卸しし、統廃合するルールを決めておくと安全です。
タグ一覧ページのnoindex/robots制御
コンテンツが少ない、または内容が重複しているタグ一覧ページは、検索結果に表示させない制御を検討します。WordPressではSEO系プラグインの設定でタグアーカイブを一括noindexにできます。個別に指定する場合は、対象ページのhead内に次のmetaタグを記述します。
noindexの詳しい設定・確認方法はnoindexとは?設定・確認方法・SEOへ活用する際の注意点を解説を、インデックス状況の確認手順はGoogleインデックス確認方法|3つの手順とされない時の対処法を参照してください。metaタグ自体の書き方はHTMLの書き方の基本とよく使うタグの使い方を解説で確認できます。
タグクラウドのSEO効果はあまり見込めない
👉 このパートをまとめると!
SEO目的での導入効果は限定的。無計画な大量タグはむしろリスクです。
結論として、SEOを目的にタグクラウドを導入する効果は、あまり見込めないと考えられます。かつてGoogleのウェブスパム対策を率いていたマット・カッツ氏も、Google Webmaster Helpの動画の中でサイドバーのタグクラウドについて言及しており、まとめるとタグを大量に並べすぎるとキーワードの詰め込みと見なされうる、という趣旨の見解を示していました。これは2011年前後の発言ですが、同じ考え方は現在のGoogleのスパムポリシーにもそのまま引き継がれています。
現在のGoogleのスパムポリシーでも、「キーワードの乱用(keyword stuffing)」は明確に禁止されています。Googleはこれを「Google検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むこと」と定義しています(出典:Google検索セントラル スパムに関するポリシー)。無計画に大量のタグを並べたタグクラウドは、この「詰め込み」に該当しうる点に注意が必要です。
ただし、小規模かつ計画的にタグを運用する分には、それ自体が直ちにペナルティになるわけではありません。問題になるのは、キーワード目的で過剰にタグを増やしたり、中身の薄い一覧ページを量産したりするケースです。
GMO TECHのSEO担当者の見解
タグクラウドは「SEOで順位を上げる施策」ではなく、あくまで回遊性を補助するナビゲーションと位置づけるのが実務的です。導入するなら、タグ数を絞り、低品質な一覧ページはnoindexで制御することが前提。SEOの成果を求めるなら、タグクラウドよりも各記事のコンテンツ品質と内部リンク設計に投資するほうが効果的です。
このことから、SEOのためにタグクラウドを検討しているのであれば、それよりも質の高いコンテンツ作りを優先することをおすすめします。
タグクラウドに関するよくある質問(FAQ)
👉 このパートをまとめると!
違い・タグ数・noindexの要否・今後の使い方への疑問に回答します。
タグクラウドについて、担当者から寄せられやすい質問に回答します。
タグとカテゴリーの違いは何ですか?
カテゴリーは記事を分類する「フォルダ」、タグは記事に付ける横断的な「付箋」です。カテゴリーは階層構造を持てますが、タグはフラットに複数付与できます。両者は目的が異なるため、どちらか一方に統一する必要はありません。
タグはいくつまで付けるべきですか?
1記事あたり3〜5個程度が目安です。多く付けすぎるとキーワードの詰め込みと見なされたり、類似タグが乱立して重複ページが増えたりします。記事内容を的確に表す語だけを選びましょう。
タグ一覧ページはnoindexにすべきですか?
コンテンツが少ない、または内容が重複しているタグ一覧ページはnoindexを推奨します。一方、十分な記事数があり独自の価値を持つタグページは、無理にnoindexにする必要はありません。ページの品質に応じて個別に判断します。
今もタグクラウドを使うべきですか?
SEOの順位向上を目的とするなら、優先度は高くありません。ユーザーの回遊を助けるナビゲーションとして、タグ数を絞って計画的に運用する場合にのみ導入を検討するとよいでしょう。
まとめ
👉 このパートをまとめると!
タグクラウドはSEO効果が限定的。導入は運用ルールとnoindex制御が前提です。
タグクラウドとは、ページの主要ワードごとにタグを登録し、その一覧を表示させたものです。作り方はWordPressウィジェットをはじめ主に4通りあり、デザインはCSSで調整できます。
サイト回遊率の向上やインデックス数増加といったメリットがある一方、重複コンテンツや低品質ページを生みやすいデメリットもあります。Googleのスパムポリシーでキーワードの詰め込みが禁止されている点をふまえると、SEO目的での効果は限定的です。導入する場合は、タグ数を3〜5個に絞る・表記ゆれを統一する・低品質な一覧ページはnoindexで制御する、といった運用ルールが前提になります。
タグクラウドよりも、各記事のコンテンツ品質と内部リンク設計に投資するほうが、検索評価の改善には効果的です。自社サイトの重複ページやインデックス状況を技術面から点検したい場合は、クローリング診断ツール Lumar の無料診断もご活用ください。
重複・低品質ページの洗い出しはLumarのクローリング診断で
重複コンテンツや低品質ページ、noindex設定の漏れをまとめて可視化したい方へ。クローリング診断ツール Lumar で、サイトの技術的な課題を洗い出せます。
- SEO対策でビジネスを加速させる

-

SEO対策でこんな思い込みしていませんか?
- 大きいキーワードボリュームが取れないと売上が上がらない・・
- コンサルに頼んでもなかなか改善しない
- SEOはコンテンツさえ良ければ上がる
大事なのは自社にあったビジネス設計です。
御社の課題解決に直結するSEO施策をご提案します





シェア