重複コンテンツはペナルティになる?SEOへの影響や調べ方、対策を解説
本記事では、そもそも重複コンテンツとは何か、なぜよくないのか、対処はどのようにすればよいのかなど、さまざまな情報について詳しくお伝えします。
Webサイト運営をスムーズかつ効率よくすすめていくためにも、とても大切な内容です。ぜひ最後までご覧ください。
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重複コンテンツとは
重複コンテンツは、簡単にいうと「類似ページ」です。自社サイトに限らず、外部サイトで当てはまるケースもあります。
別名、コピーコンテンツともいわれており、SEOへの悪影響が大きくなるため注意しなければいけません。
多くのWebページを作成していくと、見出し内容やタイトルが定型化してしまうことは少なくありませんが、そうなると重複コンテンツを増やすことに繋がってしまいます。
重複コンテンツの基準
自社サイト内における重複コンテンツの場合、原因となる要素は主に下記のようなポイントが挙げられます。
- ドメインに統一性がない
- パソコン・スマホで別々のURL作成
- 定型文や自動生成で作成されたページ
外部サイトに重複コンテンツがある場合、内容が似たり同じ文言がある場合、重複コンテンツと見なされるケースが少なくありません。
また、外部サイトに盗用されてしまったり、許可なくコピーコンテンツをして公開されてしまうこともあるため、運営者は定期的にチェックしておきましょう。
重複コンテンツがよくない3つの理由
「コピーコンテンツは悪影響がある」「重複コンテンツにならないよう気を付けなければいけない」ということは多くの方が理解していることでしょう。しかし、なぜよくないのかといった具体的な理由については、理解できていない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、重複コンテンツはなぜよくないのか、結果としてどういった影響があるのかなど、Webサイトを運営していく上で知っておくべき注意点についてお伝えします。
【重複コンテンツがよくない3つの理由】
- 検索結果に表示されなくなる
- ペナルティ対象となる
- 被リンクの評価が分散される
①検索結果に表示されなくなる
まず、重要なデメリットとして挙げられるのが、検索結果に表示されなくなるといった点です。Googleは、Web上にある莫大な数のページに対して、偏った分析はせず、バランスの取れたインデックスを行います。
そのため、似たようなページが多くあると、Googleは「以前スクロールしたページ」であると判断するため、ページがスクロールされる可能性が減ってしまいます。
また、Googleはユーザーに有益な情報をスムーズに与えるために、利便性向上をつねに意識しています。その結果、重複コンテンツは表示されなくなってしまいます。
②ペナルティの対象となる
パンダアップデートが行われたことで、無断のコピーコンテンツはこれまで以上に厳しく対処する必要が出てきました。今現在のGoogleアルゴリズムは、コンテンツそのものの質の高さが重要です。
そのため、検索ランキングの上位を狙いたいがために、他社のコンテンツ内容をコピペしたり、類似コンテンツをサイト内に複数配置したりするのは悪質な行為とみなされ、ペナルティを受けることがあります。
しかし、Webサイトを運営するにあたって、重複コンテンツを完璧になくすことはほぼ不可能です。そのため、自然に発生してしまう点はGoogleも理解しており、他意なく重複してしまった場合は、すぐに評価が下がることはありません。
③被リンクの評価が分散される
重複コンテンツがある場合、せっかく獲得した被リンクの評価が分散してしまうことになります。例えば、1つのコンテンツに対する被リンク評価が100あった場合、重複コンテンツがA・Bの2つ存在すると、片方に50の評価、もう片方に50の評価と分散してしまいます。
本来の評価を正しく受けられず、上位に表示されるべきコンテンツがユーザーに届かなくなってしまうため、被リンク評価の分散はSEO的にも大きな痛手といえます。
重複コンテンツの調べ方
重複コンテンツがある場合、先にお伝えしたように検索結果に表示されなくなったり、ペナルティの対象となってしまうケースもあるため、早急に対処しなければいけません。
しかし、対処するためには、まず存在を把握する必要があります。ここでお伝えする2つの方法を活用し、徹底的にチェックしておきましょう。
【重複コンテンツを調べる2つの方法】
- 検索エンジンで調べてみる
- ツールを活用する
検索エンジンで調べてみる
すぐにできる一番手軽な方法として挙げられるのが、実際にGoogleで検索してみる方法です。
コンテンツ内にある一部をコピーして検索窓に入力して実行すると、類似ページが表示されますので、内容をしっかりとチェックしておきましょう。
用語の解説や、キーワードに対する主な説明など多くのコンテンツで似通っている部分はあるかもしれませんが、文章の中の一文がそのまま同じであったり、フレーズや言葉使いが一致している場合は重複コンテンツとして認識されてしまいます。
ツールを活用する
重複コンテンツの調べ方として活用できるツールもあります。主となるのが「sujiko.jp」「Google Search Console」の2つです。
たとえば、「sujiko.jp」を活用する場合は、まず先にお伝えしたように、Googleの検索窓から調べて「もしかしたら重複コンテンツかもしれない」といったページURLをメモに残しておきます。
元となるコンテンツのURLと、重複コンテンツかもしれないページURLの2つを入力すると、類似判定をすることが可能です。調べられる類似度は、下記の4つです。
- タイトル
- 本文
- HTML
- canonical指定
また、「Google Search Console」の場合は、下記手順でチェックを行います。
- セキュリティと手動による対策をクリック
- 手動による対策をクリック
- 結果の表示
結果表示の際に重複コンテンツがなければ、「問題は検出されませんでした」と表示されます。しかし、エラーが出た場合は重複コンテンツがある可能性が高いため、早急に対処するようにしてください。
重複コンテンツを見つけた時の対処法
ペナルティの対象になってしまう可能性がある重複コンテンツは、SEO的にも影響があるため、見つけ次第早々に対処する必要があります。
前述した方法を活用して調べた結果、該当する可能性があるものを見つけた場合、下記でお伝えする7つの方法から適した対処を行ってください。
【重複コンテンツを見つけた時の7つの対処方法】
- 301リダイレクトを使用
- canonicalタグの設置
- noindexタグの設置
- コンテンツの削除・非公開
- URLパラメータの設定
- 定型文を多用しない
- Googleに削除の申し立てをする
①301リダイレクトを使用
「301リダイレクト」とは、ステータスコードの1つで、主にサイトの移転やドメインの変更、URL正規化などをする際に使われます。
コンテンツの内容が同じであるものの、それぞれのURLが異なっている場合、URLを統一して、検索エンジンからの評価をまとめることが可能です。
さらに、Googleは公式で「Googleの検索とユーザーを正しいページに導くための最善の方法」と301リダイレクトを推奨しています。
古いURLからのSEO評価を引き継いだり、無駄なクロールの発生を防ぐことにも役立つため、ぜひ実践してみてください。
②canonicalタグの設置
「canonicalタグ」とは、Webサイトの中に重複コンテンツが存在している場合や、似ているコンテンツURLがいくつもある場合の対処に用いるタグです。検索エンジンに評価してほしいURLを示すために活用します。
本記事でもお伝えしているように、重複コンテンツは他意なく発生してしまう場合も少なくないため、canonicalタグを設置することで、評価されるページを1つに統一することが可能です。
外部に重複コンテンツがある場合、URLを自社コンテンツに向けて指定してもらい、このコンテンツが正規のURLであることを示すための対応を申し出ることで、評価対象となるページを統一することができます。
自社ページだからといって、ペナルティ対象にならないということはありません。転載許可の依頼が来た場合は、忘れずにcanonical指定をしてもらうようにしましょう。
③noindexタグの設置
「noindexタグ」とは、検索エンジンからのインデックスを拒否するために用いるタグです。特定のコンテンツをないものとして扱うことが可能になります。
外部と同じコンテンツを掲載している場合、noindexタグを自ページに対して設置してもらうことにより、外部に掲載しているコンテンツがインデックス登録されるのを防ぎます。
しかし、自社サイト内でコンテンツの存在を消してしまうのはもったいないため、可能な限りは先ほど紹介したcanonicalタグを用いて対策するようにしましょう。
④コンテンツの削除・非公開
対策として簡単に行えるのが、コンテンツそのものを削除してしまう、もしくは非公開にしてしまう方法です。
転送やタグの設置などの処理をする必要もありません。しかし、せっかく作成したコンテンツをなくしてしまうのはとてももったいないため、削除や非公開をしてしまう前になるべく他の方法で対処してみてください。
また、もしも自社が意図していない形で外部サイトに重複コンテンツがある場合、外部サイトの担当者に連絡を取り、削除や非公開などを依頼しておきましょう。
⑤URLパラメータの設定
重複コンテンツの調べ方で紹介した「Google Search Console」には、URLパラメータ機能があり、これを活用することによってクローラーを制御できます。
URLパラメータは、以下の手順で設定できます。
- 画面を開く
- 以前のツールとレポートをクリック
- URLパラメータを選択
しかし、設定ミスにより、本来であればクロールしてほしいページが誤ってクロールされなくなってしまうリスクもあるため、注意しなければいけません。
⑥定型文を多用しない
定型文は、レビュー内容や運営者に関する連絡先など、よくある内容をテンプレート化したもので、登録しておけばコンテンツ作成時に入力の手間が省けて便利です。しかし、多用のしすぎはリスクがとても高くなります。
一部の内容が被っている程度であれば、大きな問題にはなりません。ただし、サイト内部のテキスト量を増やすことを目的として、複数のページに同じ定型文を多用するのは避けるようにしてください。
⑦Googleに削除の申し立てをする
外部サイトがコンテンツを使用している場合、ここでお伝えしたようにタグを用いることで適切な対処が可能になります。しかし、悪質なサイトの場合はこうしたタグの設置は行わず、コンテンツも無許可で転載していることがほとんどです。
こうしたケースでは、こちらからタグ設置や削除依頼を出しても、受け入れてもらえなかったり、連絡を返してくれないことも少なくありません。
サイト同士で解決できない場合には、Googleに削除の申し立てをすることが可能です。Googleが著作権を侵害していると判断すればページの削除を行ってくれるため、重複は解消されます。
まとめ
評価の分散やペナルティの対象になってしまうなど、リスクが多くなってしまうのが「重複コンテンツ」です。数を減らしオリジナリティのあるコンテンツを充実させることで、健全なサイト運営をすることが可能になります。
本記事でもお伝えしているように、Webサイトを運営していく中で多少の重複コンテンツが発生してしまうのは仕方がない部分もあります。
多少の重複は大きなトラブルにはなりませんが、「定型文の乱用」「外部サイトからの盗用」などはペナルティ対象となるリスクが高くなります。適切に対処するように心掛けましょう。
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